2016-11-27

シロギスのコツ

本当に久々にブログを開きました。
最終更新が2014年12月だから、ほぼ2年ぶり…。

この2年で情報発信の主役は、SNS(Facebook、Line他)となり、多くの方(個人)は、その何気ない日常をブログで綴る機会が減っているのだろうと思います。
斯くいう私もその一人です。

一方で、私の釣りもこの2年で随分と様変わりしました。
ルアー(オフショア)を始めたこともひとつですが、今、すごく深い釣りだなぁ~と興味を抱いているのが「シロギス」なんです。

皆さん、シロギスはアジと並び船釣り入門の代表魚種というイメージをお持ちなのでしょうが、侮るなかれ~。

東京湾で「シロギスの神様」と呼ばれる名人がいます。
この方と船こそ違え、東京湾の同じようなポイントで同日、同時刻にシロギス釣りを何度かしたことがあるのですが、結果は神様約200匹に対し、私は約50匹とクワトロスコア!

私もこれまでそれなりに船釣りをしてきたわけで、数釣りでトップとダブルスコアをつけられることは滅多にありません。
ところが神様は4倍ですよ!
全く次元が違うというか、シロギスは超テクニカルな釣物という充分な理由にならないでしょうか?

さて、そろそろ本題といきたいところなんですが、久々のブログUPなので、今回の経緯についてもう少しお付き合いください。

振り返ってみると、シロギスについて過去に1度だけブログでコメントしているのですが、ご覧になればわかりますが、タックルもロクに持っていなかった頃の記事で、いま読み返してみるとなかなか微笑ましい自分がいます。
あれから何回シロギス船に乗り、何匹シロギスを釣ったのだろう…。

実のところ、先週もシロギス釣りをして、その反省を含めた回想をしていて、今回ブログの更新を思い立ったわけです。

そもそもこのブログを始めたキッカケは、自分自身がそうだったように、船釣りの面白さを知り、上達するため、情報収集を含め、試行錯誤している方に「少しでも参考になれば…」という思いでした。
なので、過去のシロギス記事(2010)より6年間で学んだシロギス釣りのコツみたいなものを今回は手短にコメントしてみようと思います。


【本文】
シロギス釣りを齧った方なら耳にしたことがあると思いますが、シロギスの「ブルッブルッブルッ」というアタリは“逃げアタリ”と呼ばれ、アタリはアタリなんですが、この他に「前アタリ」と呼ばれるアタリがあります。

名人級の方々は、この前アタリを察知しているので、過去の私と同じように釣果に圧倒的な開きが生じるのです。
逆に言えば、多くの方は前アタリを見過ごしている≒感知していないことになるのです。

もう少し具体的なお話しする前に、シロギスの捕食動画をご覧になってください。
https://www.youtube.com/watch?v=o3e1b69M_Qs

素早くて、吸い込んだ瞬間は見えなかったと思います。
皆さんが投入した鈎もあのスピードで吸い込んでいるということです。
また、他の動画では、エサを吸ったり吐き出したりを繰り返したり、身を捩って長いエサを食いちぎろうとしています。

もうお解りですね。
胴付仕掛けにせよ、天秤仕掛けにせよ、ハリスには遊びがあり、シロギスがあのスピードでエサを捕食しても、ハリスの干渉でアタリが相殺されてしまっているのです。

エサを捕食した後、ハリスが張るまで泳いだ場合や、鈎の違和感で身を捩りながら泳いだりした時、あの「ブルッブルッブルッ」が来る訳です。

「ブルッブルッブルッ」でアワセても掛からなかった場合、鈎が口からスッポ抜けています。
逆に、掛かった場合には鈎を飲まれている訳です。
上顎にバッチリ鈎掛かりしていることは稀だと思います。

では、吸い込み時点(前アタリ)で、どのようなアタリが出るのか?
これが今回の結論となりますが、言葉での表現は非常に難しいのですが、概ね次のようなものです。

  • 「コッ」だったり
  • 穂先かラインが極僅かに震えたり
  • モタレ(戻る筈の穂先が止められたり)
  • ラインが走ったり(テンション抜けている時)

留意点として、天秤で前アタリが出るのか?と疑う方がいらっしゃると思いますが、ご安心あれ。
ちゃんと視認できます(海が悪い日はごめんなさい)。

また、これらの前アタリは、原則として竿を止めたゼロテンション時に現れます。
活性(日)によって、強い・弱い、長い・短いが異なってきます。
加えて、前段でも少し触れていますが、前アタリを相殺しているのはハリスなので、ハリスが長いと前アタリの感度は低下します。

私の基準では、潮が速い日は除き、天秤ならばハリスは60㎝以内がせいぜい。
胴付であれば50㎝以内かな。
当然のことながら、ベニャベニャな柔らかい竿も前アタリを相殺するので不向きです。

まあ、今回はこの位にしておきましょう。
前アタリが捕れるようになると、鈎は上顎に掛かりますし、ブルッブルッブルッ自体が激減しますよ。

シロギス釣りのコツはまだまだありますが、前アタリが核心です。
続きを書く機会があれば、船の流しや誘いについて触れてみたいと思います。
それにしても、この釣りを極めれば、イカもフグもカワハギも、何でも釣れちゃうんじゃないかと思うんですよね(笑)。