2010-08-24

イカオヤジ失格(3)

幽霊と呼ばれるタチウオはいつ消えてしまうか判らない…。
前回の釣行で雌タチウオが抱卵していたので、暫らく東京湾で楽しめるのは間違いないのだが、私の仕事も幽霊同様…いつ出現するか判らない。
そんなわけで月末にイカの予定が入ってはいるが、8月22日(日)に無理矢理タチウオに釣行することにしたのです。
釣りに行くのに悲しいかな、26時まで仕事をしましたが…。

吉久さんの船は1時間弱で観音崎に到着しますが、寝不足のまま乗船した私は船室で爆睡。
何時もながら、湾奥の船の何と体にやさしいところでしょう。
当日の観音崎は、猛暑はしようがないものの、薄濁りで潮も効いていそうなのですが、ポイントを検索中に目にする他船の状況はあまり思わしくありません。

スローな誘いかなっ…。
と頭の中で作戦を練っていたのですが、現実は非常に厳しい日和でした。
投入合図からしばらく緩目のショートピッチ、巻き上げもリール半回転で誘うのですが、アタリ無し。
船中では左舷大艫の方だけがポツポツ釣り上げています。
誘いを覗うと、大きく緩っくりと聞き上げる秋冬タチ定番の誘い方。

そこまで活性が低いかと思いつつ、私も止めを長くとり更にゆっくりとした誘いにシフトダウン。
するとプッルプッルとしたアタリがあるが、食い込まず、餌だけ取られる状況…。
そこで、竿を軽くシェイクしてソフトに誘い上げると、プッルッルとまたアタリ…。
その前がステイして駄目だったので、そのまま誘い上げると…魚信が無くなった。

何なんだろう、何をやっても駄目な日の到来か?
そんな型見れずの状況が開始から2時間つづいてしまいました。
しかも、やっと型を見たのが、仕掛け回収の合図での巻き上げ中…。
活性が高いのか低いのか、訳が分からなくなりましたよ!

その後は1時間1本程度の渋~い我慢釣り。
こんな日は腕も怠~くなってくるし、予てよりの睡眠不足で眠たくなるわで大変です。
喰い棚は底から3~10mと解っていても、喰い込まない。

結果、4本にて沖上りとなってしまいました。
それでも坊主の方がいらっしゃった船中では平均点なのかな?
下船後、左舷大艫(12本)の竿頭にお話しを伺うと「底から3mに集中して誘っただけ」と教えて頂けました。
なるほど、誘いのモーションは同船者から見えても、クラッチ切って落としている動作はよく見えないものです。
ひとつ勉強になりました。

次のタチウオ釣行(渋い日だったら)では、ブログで調達した次の作戦を試してみようと思います。
・チョンチョンとスローに誘い上げてビタ止め
・触った感触を捉えたらそこでじっくりと食わせ(居食いさせ、モタレを取る)
・軽く竿先を上げて重さが有るようならアワセ

2010-08-16

イカオヤジ失格(2)

おニューの竿、更にはLTでの初めてのタチウオということで、弥が上にも興奮が高まります。
(竿だけでもワクワクなのに、ノーマルタックルでもあの引きですから、LTでは…)
当日のタックルは前述の竿にマルイカ・カワハギ共有のベイトリール。
PE1.0号にリーダーを介し、30cmの片天秤、錘は40~50号。
仕掛けはフロロ8号×2m、タチウオ針1/0。

因みに私はノーマルタックルでもタチウオの仕掛は1本針にしています。
出来合いの仕掛けも含め2本針を使われる方が多く見受けられますが、基本的に土日釣行となる我々に大爆釣なんて日和は滅多に当りません。
どちらかと言えば渋~い日が多いので、雑音(雑念)が増える2本針よりは1本針で確実にフッキングさせることにしています。
そりゃぁ、ドラゴンが2匹掛ったときの引きも味わいたいけれども(二兎を追うものは…)。

また、今回は落しこみの誘いも入れてみようと作戦を練りました。
餌タチウオの誘いは、シャクリ上げと相場が決まってますが、ジギングの記事などを読んでいると「フォールで触りを捕らえ、誘い上げ」なんて書かれています。
これ、餌釣りに使えんのかなぁ~という素朴な疑問だったんです。
何しろ、フォールで触りを捕らえるのはイカオヤジ改め、イカ好きの定番ですから…。

その場合、問題となるのは天秤仕掛です。
胴付(イカ)であれば、サミングしながらスローで落し込むことが可能ですが、天秤はどうにもやり難い。
そこで次のような工夫をしてみることに…。

(1)棚に仕掛けが入ったらサミングでストップ
(2)ハリスが馴染むまで3秒待ち、ステイ
(3)軽くシャクリ、ハリスの半分の長さ仕掛を落とし(2)~(3)繰り返し

こんなトライも含めた釣行日は8月8日(日)になりました。
当日はこのところの天候に同じく晴れ(猛暑)。
ポイントは聖地の観音崎沖で、手に感じる水温も高く(釣宿のHPでは28.5度)、潮さえ動いてくれれば活性高いかもと期待したのですが、何時ものように船中ポツポツという具合でした。

そこで、ひと工夫です。
チモト補強のゴム管もはずし、餌(サバ)もチョン掛けにして、例のフォール作戦です。
ところが、結果は「沈黙…」。
うぅ~ん、タチウオの習性をもっと勉強しなければならないが、シャクリ上げにはポツポツとアタリがあるのに、フォールは駄目みたいです…。
何ともやるせない気分です。

タチウオは落ちてくる餌というより、逃げる餌へ反応が強いのか?
事実、擬餌であるジグのフォールにアタックするということは、シルエットやジグのカラー(反射)への反応の方が餌より強いということか?
イコール、餌の匂いはあまり影響ないのか?

私のタチウオの浅い知識は、餌を尻尾側から噛って弱らせて捕食する(だから前アタリでは針掛かりしない)。
餌は新鮮な方がバイトが良い。
活性が高ければ速いシャクリ、低ければ遅く誘う。
棚はその時々により変化…。
よって、フォールが駄目な場合、次に打つ手がありません。

釣れない釣り方をしていてもしようがなく、針(餌)の動きを演出するできるよう、針とハリスの結びを移動結びとして締め付けを緩めてみたり、タコベイトを付けてみたり、フラッシャー付きの針を試してみました。
感覚的ではあるものの、タコベイトは意味なさげでしたが、他の2つはまあまあの効果があったのではないかと思います。



当日の釣果は8本で、次頭。
されど、前回にも記したとおり竿を逆U字にひん曲げる醍醐味を味わえ、楽しい釣行となりました。
8月29日は、師匠と連立ってアジ~スルメのリレー釣りに勝浦に行ってきます。
(その前にタチウオ、リベンジ(目標ツ抜け)しちゃうかも…)

2010-08-10

イカオヤジ失格(1)

「女房と畳は新しいのがいい」と申しますが、イカオヤジのイカに対する愛情は正にトゥルーラブ。
他の釣り物には目もくれず、ただひたすらイカを愛し海に出ているのです。

斯く言う私もイカオヤジを自称してきましたが、まだまだ本物のイカオヤジには年季が足りないようです。
実は浮気しちゃったんです…。
勿論、こんな軟弱者にはイカオヤジの称号は与えられません!
今後はただのイカ好きに戻ることにします。
その位タチウオ釣りは面白いのです。

マルイカが終了したら、ギラギラした夏の暑い1日をスルメで過ごすと心のなかで決めていたのですが、数年ぶりにあちこちの船宿HPがタチウオ釣果速報で賑やかになったことが、LT熱に火を点けてしまいました。
しかも、家から至近の吉久さんでLTタチウオの乗合いが出る(手軽)というのがこの浮気を決定付けたのです。
湾奥の船宿(游漁船)は釣目によっては面白くないルールもありますが、タチウオであれば問題ありませんし…。

さあそこで実釣に先立ち必要となるのが竿です。
過日のLTアジではLTロッドを持っておらずノーマルタックルで挑みましたが、マルイカに嵌ったお陰で随分とLTロッドにも詳しくなり、ほぼ目当てのロッドが決まっていました。
購入したLTロッドは、アルファタックルAlbaTrossフラフラ180MLです。

マルイカのアタリに惑わされた(気付くことの出来なかった)2ヶ月間、何が気になるといえば竿のことばかり…。
先調子の加減、全長、穂先径、穂先素材と比較情報は限がありません。
それでも船釣りをする人間ならば、マルイカ用の9:1調子を捜していたとしても、基本の基本7:3調子は何気に目に入っているものなのですね。
タチウオは正に7:3調子の対象魚です。

実のところフラフラのHPベントカーブは、随分、胴調子の竿だなぁ~、グニャグニャか?って眼中にも入れていなかったのですが、ある日、釣具店で「タチウオに最適!」なんてPOPしているものだから、嘘だろうっと箱から取り出して錘をぶら下げてみると、何とまあ、HPに比べて胴にしっかりとした張りがあって、穂先にかけて柔軟な緩めの7:3調子でした。
更に値札を見て、本当の掘り出しものを当てた気分に浸りました。
きっとHPのベントカーブは(色も少し違うので)プロトタイプのものなんでしょうね。
参考までに、実釣で感じたベントカーブのイメージをご案内しておきましょう。



ダイワ派の私としては新発売のリーディング73や極鋭ゲーム73といった候補もあったのですが、1.65~1.8m程度のショートが欲しかったことに加え、価格的にもダイワは手軽に買えるというものでもなく、迷うことなくフラフラにしました。

実釣インプレッションは想像通りのもので、タチウオがフッキングすると逆U字に竿がひん曲がり、パワーも申し分ありません。
それで価格は1万○千円とコストパフォーマンスに優れ、本当によい買物ができたと満足しております。
前置きが長くなりましたが、早速おニューの竿を手に釣行に臨んだわけです。(つづく)

2010-08-09

ライトタックル(LT)のすゝめ①

さて、以前のブログで「今までマルイカに嵌っていなかったことが不思議です」と締め括っておりますが、言い換えれば、ただ単にLTは「面白い」ということになります。
では、その面白味とはどんな点なのか…。

・装備が少なく楽
・タックルが軽いから(釣りが)楽
・引きが楽しい

何しろロッドホルダーひとつ無いだけで、バッカンが軽くなるのに、更に電動リール+バッテリーがベイトリール1個になる訳で、その差は歴然です。
帰宅してからの洗濯も楽ですし、と"楽"尽くしなんですが、私の場合、LTの手ほどきをしてくれた仲間もなく、タックルについても解らないことばかりのスタートでした。

結局のところ手探りでいろいろと調べてきた訳ですが、そんな努力(もうひとつの楽しみ)も今日のコメントに織り込んでいこうと思います。
延いては、このコメントがこれからLTを始められる方の一助となれば幸です。

まずLTの成立ちから紐解いてみます。
ジギングにせよLTにせよ、強度が高く伸びることのないPEラインの登場・品質の向上によって、ラインのサイズダウンが可能となったことがタックル軽量化、多様化の石杖となります。
何しろ髪の毛みたいに細い0.6号のPEラインで5kgの鯛を上げることが可能なんですから…。

巻く糸が細いわけですから、リールも小型化していきます。
船釣りの大前提、ラインを船に対し垂直に保つ(立てる)ことも細いラインは有利です。
表面積が小さいわけですから、潮の影響が軽減されるので、当然、錘も軽くできます。

但し、海中にぶら下がっている錘は質量(号数)で潮の勢いをかわしています。
相当潮が速い日にはLTの軽い錘が潮に負けて吹き上がってしまい、オマツリの原因となりかねません。
そんな時には幾ら細いPEでもレギュラータックルとの相乗りは避けるか、船長さんの指示に従って下さい。

因みに潮の影響を無視すれば、同じ素材の30号と100号の錘を同時に投入しても落下速度≒着底する時間は同じです(落下スピードの違いは錘素材の比重によるものです)。
即ち錘の重さよりも糸が立つか、オマツリしないかが重要なんです。
従い次のような計算式が成り立ちます。

太いPE糸ふけ:細いPE糸ふけ≒通常タックル錘の号数:LTタックル錘の号数

同時にアタリ(魚信)だって大きくなります。
錘が軽ければ魚の引きも大きくなります。
糸の抵抗が少なくなれば、更に竿にはアタリが大きく伝わります…。
釣る条件が同じなら、掛かる魚も同じなんですから。

当然、ゴッツイ竿だって必要ありません。
今の素材は"ポッキリ"なんてことは滅多にないので、細く軽い竿の利用が可能となり、LTというジャンルが確立されたのです。

言い替えれば、LTの歴史は浅いものなんですね。
解らないことが沢山あっても当然なんです。

では、もう少し詳しくタックルについて見てみましょう。
まずはベイトリールから。

【基本】
まず、LTは海での釣りとるので、海水利用が可能かどうか必ずチェックしましょう。
ルアー用のベイトキャスティングリールでも海水利用可能であれば、問題ありません。

【PEライン】
LTの基本はPEラインです。
前述のとおり、0.6号でも大鯛を上げることが出来ますが、これは極端な例で(ドラグと竿がアシストして成し得る成果です)、欠点もあります。
細いPEラインは「結束の弱さ」「摩擦に弱い」「弾力性に乏しい」ことがあげられます。
摩擦と弾力は、根擦れや船底への擦れということですが、これは魚とのやり取りや潮に影響された天為要素が高いもので、人為的に重視しなければならないのは結束です。

例えばPEラインと仕掛けを繋ぐ場合を考えてみて下さい。
結束するのは、サルカンか天秤(金具)になると思いますが、極細PEはこの結束強度が低いのです。
試しに1.5号以下のPEと金具を結んでみていただければご納得いただけると思います。

そこで幾つかアドバイスします。
フロロかナイロンの糸をリーダーとして結束(オルブライトノット、PRノット、FGノット他)を習得して下さい。
結束(ノット)が結べれば1.5号以下のPEの結束問題もクリアですし、弾力性≒根擦れに対してもフロロ等の方がPEよりも強いので2つの課題がクリアになります。

もしノットが無理、面倒くさいという方は、PE2号をご利用になって下さい。
何とかLTの恩恵にも預かることができ、結束面でも面倒なラインシステムを組む必要もない最細ゲージです。
ほとんどのLT船も2号だったら目を瞑ってくれるでしょう。

号数が決まったらPEの種類ですが、ルアー用のPEを購入しないように注意して下さい。
ルアー用にはラインマーカーの付いていない糸が多いのです。
胴付きの釣りだったらなんとかなっても、コマセ釣りではラインマーカーがなければ棚取りが出来ず、釣りになりません。

あと、最近8本撚りと4本撚りのPEがありますが、手触りや潮の影響の低さは8本が優れていますが、強度となると私見では4本の方が強いと思います。
また4本の方が値段も安いですので、4本をお薦めします。

最後に号数と糸巻量ですが、リールのキャパ、釣り物にもよりますが、1号を150m巻いておくことをお薦めします。
擦れさえなければ、かなりの大物でもPE1号をパワーで引きちぎる魚はいないでしょう。
糸巻き量は船底などに擦れて高切れした場合を想定しています。
東京湾の場合、LTは深くても70m程度なので×2しました。

--------------------------2010.10.10 加筆-------------------------
【リーダーの長さ】
細いPEラインは風に吹かれただけでトップガイドに絡まり、手前マツリとなったり、ガイド破損の原因となります。
ここでも前述、リーダーが大きな役割を果たします。
但し、リーダーの長さは意外にも皆さんよく考えられている訳でなく、雑誌に載っている情報をそのまま鵜呑みにしている方が多いのではないでしょうか。
ひとつテンヤは、対象魚が鯛ですので、大鯛がヒットしたら当然、ドラグを鳴り響かせる走りがあります。
そのヒットポイントが大きな根があったとしたらどうなります?
リーダーが短ければ、細いPEが根に擦れ、一発でラインブレイクです。
そのような理由からひとつテンヤではリーダーを長めにするのです(最低でも3m程度かな)。
一方、私の好きなマルイカ他は、根擦れは考えられないのですが、結束とトップガイドへの絡みがリーダーを結ぶ主要因です。
ですので、取込み時に仕掛けを手にする位置と仕掛投入時、PEが穂先から出ない程度の長さになっていれば用件を満たします。
1.5mにする方が大半ですが、竿の長さにも左右されることをお忘れなく。
また、PEよりフロロ(ナイロン)の方が魚信に対する感度は低くなりますので、長過ぎはデメリットが大きいです。
逆に細いPEは竿やリール操作による水切音がフロロ(ナイロン)よりも大きいそうです。
臆病な釣物にはリーダーの短過ぎもよくありません。
程ほどがよいのですね…。
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【ギア比】
リールの選択で重要なのがギア比です。
特にルアー用のベイトキャスティングリールは餌釣りと違い、多彩な誘いをするために同じリールでも異なるギア比でバリエーションされているモデルが多いです。

最近のルアーの流行は7:1程度のハイギアですが、餌釣りのLTにハイギアが必要かと考えると、優先順位は巻き易さ≒パワーにあると私は考えています。
確かにハイギアだと手返しが早くなるというメリットもありますが、ハイギアのリーリングは重いですよ…。
故に、私はできるだけローギア(1回転の巻き取り量が60cm以下)を目安にしています。

最近の私のお薦めは、シマノ炎月BB-PGです。
スロー巻きが必須となるタイラバ専用モデルで、鯛をターゲットにしたモデルなので、ドラグ性能も優れています。
ギア比4.7:1(1回転の巻き取り量50cm)とLTには申し分ないスペックにもかかわらず、実勢価格18000円程度とコストパフォーマンスも良く、私も欲しい1台です。

【ハンドル長さ】
ギア比さえ気にしていただければ、ハンドルまで意識することもありませんが、一応、コメントしておきます。
ギア比同様、ハンドルも短い方が速く巻くことが可能ですが、リーリングは重くなります。
逆に長い方が巻くのは遅くなりますが、微妙な調整が可能ですし、リーリングも軽くなります。
目安としては、ハイギアのリールの場合でダイワであればハンドル長80mm、シマノであれば40mmで通常タックルの経験者はリーリングの重みを感じるでしょう。
そこで、ダイワは90mm、シマノは45mmをチェックポイントとして下さい。

【ドラグ】
LTタックル用のサイズはドラグはどれも5kg前後と似たりよったりの数値です。
流石にダイワのRYOGAは一味違うと耳にしますが、さほど意識することもないでしょう。
例外として鯛や青物をターゲットにする場合、ドラグの値よりも滑り出し等のドラグ方式を意識すべきではないでしょうか。
この点についてもシマノ炎月BB-PGはお薦めですよ。

【重さ】
重さについては軽いに越したことはありませんが、平均200g弱です。
好き好きで構わないと思います。

【ブレーキ】
ベイトキャスティングリールは、本来、ルアーをナイロンラインを使って投げる(キャスティング)することを目的としています。
そこでバックラッシュを防ぐためにブレーキシステム(ダイアル式)が組み込まれているのですが、LTではこの機能は必要ありませんので、私はブレーキを最大値(最大数値)にして使用しています。
ブレーキを最小値やオフにしていると、仕掛け投入時にバックラッシュ(手前マツリ)して、手返しが遅くなります。

【レベルワインド】
ベイトキャスティングリールでは巻取り時のレベルワインド(糸を通した穴が左右に動く)は動きますが、クラッチオフ時(仕掛け投入)ではレベルワインドが動きません。
通常タックル(電動リール等)では、シンクロレベルワインド機能と言って、クラッチオフ時にもほとんどの機種がレベルワインドをします。

なぜベイトキャスティングリールがクラッチオフ時にレベルワインドしないか?というのは、ブレーキ同様にルアーでのキャスティングに影響する(糸の放出スピードがレベルワインドの動きを追い越す。そうであれば動かない方がキャストが安定する)からです。

私は特にレベルワインドしないことを気にしていなかったし、問題もないのですが、なぜ動かないのだろうと思う方の参考までにコメントを残します。
因みに小型のベイトキャスティングリールでシンクロレベルワインドするリールはあまり見掛けたことはありません。

リールだけで凄く長いコメントになってしまいました。
つづきは次の機会にしたいと思います。