2011-07-24

たまにはアジでも釣るか!

先々週は「蒲田カワハギ研究会」の月例会にゲスト参加。
先週は「エビスズキ」で人生初の丸坊主を喰らう。
尚、先週はブログには残さなかったのだが、同僚との懇親会を兼ねたシロギス釣りも有り、3回連続でお付き合いの釣りだった。

そうなると流石に気ままな(好きな釣目、気に入った宿)単独釣行がしたくなる。
頭の中では今年初となるマルイカか、白子祭りがなかなか実現できないショウサイフグか2つの選択だが、マルイカは当たりハズレもあるし、フグが茨城方面で堅調なのでショウサイフグとすることにした。

ところが作夜20時過ぎだろうか、予約を入れていた幸栄丸さんから電話が入り、「予報が悪いので欠航します」という…。
またそんな時に限って友人と外食中だったりする…。
情報収集を含め(マルイカに変更するにも)、支度が間にあわない。

そんなドタバタ劇の後に私の手に残るカードは湾奥船しかない。
湾フグも考えたが、先週の丸坊主の後でリスキーな選択はしたくない。
シロギスは先週釣っている。
「たまにはアジでも釣るか」っていうのが私の結論だった。

今日は浦安の吉野屋さんにお世話になったのだが、実のところ東京湾航路でLTをするのは初めて。
ポイントは船長さんのコメントによると観音崎だそうだが(どちらかと言うと大貫寄りだと思う)、潮の問題、約40mという水深も相まって仕掛けの回収≒巻き上げがそこそこ重い。
因みにビシは40号


その分、アジの引き味を堪能できなかったことに少し不満は残れど、65匹とまずまずの釣果だった。
ポツポツと金色尻尾の金アジ混ざる。
これが何とも美味しいんだな…。


最後に(自分への戒めもこめて)、天秤から最初の枝スまでの長さは120cmは有ったほうがいいと思う。
(随分と取り込みで海にお帰りいただいたアジさんがいらっしゃったので…)
このことによって仕掛全長が長くなり過ぎてしまうという懸念もあるでしょうが(特に3本鉤使用の場合)、枝スの間隔を狭める(60cm位)ことで問題ありません。
逆に多点掛けしやすいし、60cm間隔なら手返しにも影響ない範囲です。
※私はアジ釣りではクッションゴムを使用しない派です

2011-07-17

何たることだ!

何とも悩ましい…。
スズキという魚は船釣りで狙うことはできても、釣りの世界においては(こと東京湾に於いては)完全にルアーのメインターゲットと化しており、「シーバス」と言う名の方が世間一般に通りがよい。

私の今回のターゲットは、活きエビをエサにした「スズキ」であり、ルアーの「シーバス」で無いことを予めお断りしておく。

そこで苦渋の選択。
ブログのラベルは「シーバス」として、タイトルは「エビスズキ」としようかと釣行前は想定したのだが、この釣行がとんでもないことになったのだ…。

私の釣友、H氏とS氏はエビスズキが大のお気に入り。
夏になると足繁く通っていて、去年あたりから「夏になったら」と誘われていた。
特にH氏は、スズキの棚を1m下げるとよい型のタイが釣れるそうで、その口振りからどちらかと言えばタイを狙っている節が窺える。

そしてこの釣りも東京湾ならではの非常に単純明快な釣りだ。
特に仕掛けは10号の三日月錘の下には鈎とエサだけというシンプルさ。
これで3~4kgの魚を釣るのだから、ヒットさえすればハゼ釣りをしていて鯉が掛ったようなもんだ。
その一方、手持ちでじ~っと微かなアタリを待たなければならない修行僧のような釣りである(マゴチと同じ)。

そんな経緯で、彼らの常宿「仁春丸」にて八景沖~猿島周辺の海に出た。


出港してすぐに投入の合図。
いい加減な準備をしたつもりはなかったのだが、私は最初の1投目からライントラブル…。
極細PEはトラブルと本当に厄介だ。

結局10m程ラインを切って、リーダーを結び直したのだが、その作業中に左舷舳の方が(私は右舷舳2番)ファーストヒット。
1本目をゲットした。
状況は良さそうである…。

ラインの修復を終えて、やっと仕掛けを投入。
船の揺れに同調して、沈んだり浮き上がったりする穂先。

この先、この穂先をただひたすらと6時間半眺めつづけることになったのだ。
エビ(餌)だけが元気で、ひと齧りもされなかった…。


船中9名。
スズキ1~0尾。
6名が完全丸坊主。
1名に外道で鮫が釣れた。
もう1名にはシリヤケイカが1杯。
結局、最初の流しで上がった1尾が最初で最後のスズキのヒットだったのだ。

船釣りをして、外道を含めて丸坊主を喰らったのは初めてのことである。
「何たることだ!」リベンジする意欲すら湧かない…。

2011-07-11

真夏のカワハギ②

前回からの続きである。

釣り雑誌などにちょくちょく登場する名人を輩出する「横浜皮はぎ釣り研究会」の名は知っていたが、「蒲田カワハギ研究会」も負けず劣らず古い歴史を歩んできた同好会のようだ。
そこで釣行記の前に、研究会と月例会ルールについて触れておく。

会員の方々は圧巻だ(7月参加は16名?)。
待合いの時間、少しばかりお話しをさせていただいた大先輩は大正13年生まれの87歳(私の倍は生きていらっしゃる)。
先日、同窓会があり、カワハギの昆布締めを振舞ったところ大好評で「魚を持て余すのなら私が貰うから」と、食欲も若い者に劣らない。

皆さん、お揃いの帽子(オレンジ色)とベスト(蒲研の二文字刺繍入り)を着用されている。

また、今回の月例会の会場は剣崎松輪港(江奈)なれど、乗った船は「徳八丸」という耳にしたことのない船宿だ。
きっと今のような遊漁船というスタイルが確立していない頃からお付き合いをされているのだろう。

参加人数に応じ1~3隻の船を仕立て(今回は2隻)、釣座はくじ引きとなる。
電車バスを利用されて来られる方が多いので、他の船が出払った静かな港を7時過ぎに岸払い。
14時沖上がりで、カワハギの数(同数で並んだ場合に備えウマズラもカウント。魚を数するときには会員が立会い確認)、大物賞(全長)を争うもので、TOPにはピンバッチが手渡されていた。
飛び賞もあったのだが、これは只のゴロ合わせだろう。
餌は各自持参だ。

さあ、いよいよ釣行だ。

タックル(竿や仕掛や餌)は、研究会を謳うだけあって、普段の乗合船より拘りが窺える…。
例えば、釣友I氏は前日にアサリを400個も剥いてきたそうで、「今まで色々な餌を試してみたが、アサリに敵う餌はない」とキッパリ言い切る。

外道が少なければ250個もあればいいが、外道が多いと400個ないと心配とのこと。
私はカワハギの聖地「久比里」の船にも乗ったことがなかったので、実のところアサリを自分で剥いている人に会うのも初めてだ…。

更に、私の餌は昨シーズン船宿で支給され、余ったものを塩締めして冷凍保存したものと伝えたら、I氏は活きのよいアサリを少し分けてくれた(ひっひっひっ)。

鈎も自動ハリス止めを使う方、チチ輪接続+ビニールパイプ補強する方と色々だ。
飾りも花火やタコベイト、ケミホタルと様々。

そして皆さん異口同音に「カワハギは動かしていないと駄目」と言う。
誘いは、叩きまくるような方は私の乗った船(私の他7名)では見うけられず、皆さんアクションこそ違えど「底トントン」が誘い基本で、中には大きな糸ふけを海面に残すような底トントン(自然に弛ませとなって、自然に聞き上げることになる)、竿先だけプッニップッニッと底を撫でている底トントン、中錘だけ上下させる底トントン色々だ。

そして左舷艫(同船の)が14枚で7月例会のTOP賞をとったのだが、彼の釣り方は底トントン+宙の叩き上げ、叩き下げのMIXだ。

私のカワハギ釣りのスタイルは、キャリアが短いために、どうしてもフグで培ったゼロテンが基本となってしまう…。
ゼロテンから弛ませていき、基本的に目感度でアタリを取り、聞き上げる超オーソドックスなもの。

ところが、当日は波も穏やかで潮もトローっと流れていたことから、私の釣り方が嵌ったらしく13枚で次点。
皆さんにお褒めの言葉をいただいた。



何れにせよ、カワハギ釣りは面白い。
また「カッカッカッカッ」というアタリを味わいに釣行したい。

外道のカサゴは唐揚げに…。

2011-07-09

真夏のカワハギ①

東北復興支援の仕事、消費電力15%削減、6月から猛暑日…と後年になっても記憶に残ることであろうこの夏、船釣りの今の旬は、イサキ、シロギス、スルメといったところか。
ところが、私の今週の釣物はなぜか「カワハギ」。

真夏にカワハギ?
っと首を捻っている方もいらっしゃると思うが、これには紆余曲折があるのだ。

サキちゃんという知人の娘さん(現在12歳)がいる。
この子の一言が事の始まりだった…。

このサキちゃん、相当なグルメで、親父の稼ぎがいいこともあるが、そんじょそこらの20代じゃ~お財布がパンクするような名店での外食は頻繁。
魚も好きで、白身三種(ヒラメ、カワハギ、フグ)などは当然のように舌(食味)で言い当てる。

まあ、ここまでを耳にすれば、ちょっと嫌味に聞こえてしまうオマセちゃんだが、これが実に素直で良い子なのだ。
そして、この子と食事を一緒にすると、美味しそうに料理を平らげる顔が見ていて本当に微笑ましい。
更には最近、私のことを師匠と呼んで懐いてくる。

何の師匠だか解からぬが、下手な寿司屋より旨い魚をお裾分けしてくれる ″ナイスミドル″ ってことなのだろう…。

そんなサキちゃんがこの冬、私立中学を受験した。
震災前の2月である。
受験直前に、「頑張れよ!合格したら好きなお魚釣ってくるからな!」と励ましたのだが、これが功を奏して?見事に第一志望校に合格したのだ。

そうして私は首を洗って ″好きなお魚の告知″ を待つ身となったのだが、告げられたお魚の名は…

「カワハギ」

が~ん。
日本人はお祝いには真鯛と相場が決まっている。
と言うことは、久々にスピニングリールの出番かと、俄かに準備をしようとしていたところで足元を掬われた。

以前にも触れたが、私はカワハギを年に1回お付き合いする程度の釣目。
決して得意なジャンルでないのだ。
それでもオデコの可能性があるマダイより、カワハギなら良い型が1枚位は混ざるだろう、と気を取り直し釣行したのだった。

ブログにこそしなかったが、カワハギを真剣に取り組んでみると。。。おもしろい!
それは、カワハギを釣るためのプロセスは沢山あれど、
 ●目感度・手感度で拾えないアタリがあること(気づかぬうちに餌が無い)
 ●アタリを拾えた場合でもアワセでフッキングしないことが頻繁

カワハギの面白さは、この2つの事象に尽きるのではないだろうか。
言い換えれば、カワハギはいい加減な魚で、小馬鹿にされたようなところがムカつくのだろう。

そんなプレゼント釣行の結果は10枚だったかで、サキちゃんのオーダーには答えられたのだが、私の中でムクムクと「カワハギもっと釣りたい」という煩悩が灯りはじめたのは言うまでもない。


そして「カワハギをどう縛いてやろうか?」と考えている折、フッと思い至ったのが釣友I氏のこと。
彼は「蒲田カワハギ研究会」なる同好会に所属しており、20年以上カワハギ釣りを鍛練している。
この研究会だが、月例会の情報がネットで開示されていたのでリンクしておきます。

そこで、I氏にカワハギ釣りを個人的に教えて欲しいとお願いしたところ、最近カワハギは月例会にしか釣行しない(今はマダイが釣りたいらしい)とのことで、そのうちに月例会に招待するとのことだった。

驚いたことにこの月例会、オフシーズンは無く、第二日曜に毎月(年間12回)開催しているそうな…。
そうして招待されたのが、なぜか7月だったのだ。

長い前置きとなったが、初めての真夏のカワハギ。
釣果は研究会の皆さんにトリプルスコアで撃沈されてしまうのか…。
はたまた、研究会の皆さんはどんな釣り方をするのだろうか?
そんな不安と期待を胸に「蒲田カワハギ研究会の7月例会」にゲスト参加したのだった。

(つづく)

2011-07-04

白っ子ぉ~(ショウサイフグ考察②)

ここのところ私の主力ターゲットと化しているショウサイフグだが、過日、10尾という湾フグ並みのワーストレコードを樹立してしまった…。
船中トップ22、裾7と悪い日並みではあったが、さすがに凹む。


そんな敗因は何か?
現場(船上)では考え及ばなかったことが、落ち着いてくるとチラホラ見え隠れするようになる。
そんな朧気な考察ではあるが、今般はこの敗因を探ってみることとする。

「夏のショウサイフグと冬のショウサイフグの釣り方は異なる」
ショウサイフグは周年狙うことが可能だが、釣りの盛期は初冬から春先までとなる。
この冬、大原に何度も通って仕掛や釣り方を工夫して、過日の釣行はその(冬仕様の)まま挑んでしまったのだが、どうやら夏場は事情が異なるようだ。

●水温:底ベタの冬に対し、水温(活性)が上がる夏のフグの棚が浮く
●水色:澄んだ冬に対し、濁る夏は消極的アピールではエサが目立たないか

過日の同船者の仕掛けは私以外、全員がハイブリッドで(カットウ仕掛けの上に喰わせ仕掛けが付いている。私はハイブリッドが嫌いなのでカットウのみ)、ヒット率は喰わせ仕掛けが7割程度か…。
更に私の錘の色は「パールホワイト」。あまり目立つ色でない。

従って、着低から30~40cmほど棚をきって誘いを掛けてみたのだが、どうにもアタリが伴わない…。
当然、エサ(アオヤギ)はタップリと付けて、ベロだけに鉤を通し肝がブラブラするように心掛けたし、キャストして広範囲を探ることもしたが、パッとしない。
エサすら齧られないのだ…。

そんな与件から導き出した教訓は、喰わせ用のタックルと、私の好きなカットウ用のタックルを2つ用意すること。
錘は出来るだけ発光の強い色(グロウ系他)とする。
また特エサとしてイカタンやエビ類も有効だろう。

因みに、フグの喰わせ釣りは、カワハギの弛ませと同じで、ゼロテンからアタリがあればやや強めの聞きアワセを入れる。
ハイブリッド仕掛けを私が嫌うのは、喰わせ側のアタリか、カットウ側のアタリか解らず、煩わしいことに起因している。

「竿は長いほうが有利?」
この点に関しては季節に関係のない話だが、外房や茨城のカットウ釣りは8:2の先調子であれば専用竿を使うまでもないが(宙釣り用のガチガチのカワハギ竿は硬すぎる)、ベタ凪の夏に感じたことは、長い方が有利だなということ。
何せ湖のようなベタ凪だというのに、海底形状や船の流し方によってはゼロテンをキープするのに腕の長さだけじゃ足りず、クラッチを切ることもシバシバ…。

今まで波っ気のある海ばかりだったので、逆に気付かなかった点だ。
因みに私の竿は145cmなのだが、手返しさえ気にならなければ190cmあってもいいかもしれない。

これが過日の敗因分析(考察)なのだが、この時期に敢えてフグ船を探してまで出掛けるのは白子(真子)が入っているからだ…。

過日、お世話になったのは千倉の千鯛丸さんで、予てより常連さんが足繁く通うという噂は耳にしていた。
実際に利用してみると、常連が多いのも「成程」と頷ける。

出船直前、「あの赤い車は誰の?」と船長がマイクでアナウンスする。
「待っているから避けといで。カモメの休憩場所の真下だから酷いことになるよ!」

ブログを拝見しても、話(文章)が上手い。
流石に自然相手のお仕事なので、お天気次第というような表現も介在するが、至って理論的である。

ポイント移動時にも「型を狙ってこちらに来たが、潮型が悪い。この潮型は粘るだけ無駄なので早めに見切って移動します」とマイクで説明が入る。

きっと前職があって、根っからの漁師や船長ではないのであろう…。
千倉は決してアクセスが良い場所ではないが、長くお付き合いしたい船宿です。

そんな千鯛丸さんで釣ったフグは数は少ないけれど、ちゃ~んと白っ子ぉ~が入ってましたぜぃ!