2011-08-22

なんて魚?



諸兄はこの写真の魚をご存じだろうか?
見覚えがあっても、名前までお分かりの方がいらっしゃるか…。
この魚は「イラ(苛)」という名前で、パッと見、頭の悪そうな巨大なベラ。

剣崎でコマセマダイの外道として釣れたのだが、船長が「食える。騙されたと思って食べてみっ」というので、持ち帰り刺身で食ってみると美味いのなんのって、絶品です!
余りの衝撃の大きさに色々と調べてみると、お馴染みの「ぼうずコンニャク寿司図鑑」ではこんな評価。

今回のイラ、たかさんともども口に放り込んだ途端に笑顔になる。
この喜びはマグロなどの定番的なものを食べたとしても感じられるものではない。
素晴らしい。
皮自体、皮下にコクのある層があり、身はややモチモチしている。
甘味がまず感じられて、旨味も充分にあり、全体の味わいが適度に複雑なので、殷々とうまさが続く。(この記事へのリンク

以前、真夏に釣った松輪サバをブランド物だと知らずに捨ててきたことから、地元で私は“魚の価値の判らない男”として有名です。
されど、この寿司図鑑のコメントは地元で虐げられている自分の舌も満更でもなかったと勇気づけられるものとなりました。
皆さんこのイラ、釣れたら捨てずに食べてみてください。


(余談:幹事の特権)
標題、イラを釣ったのは、仲間との月例仕立でのことなのだが、この仕立船、本当はテンヤでタコを狙う予定だった…。
ところが幹事が釣行前週にアルシエラマダイを購入。
試釣したくて釣目が変更になった。
やれやれ…である。
盤洲、富津では9月を待たずしてイイダコの釣果が聞こえて来た。
タコはタコでも飯蛸でも釣りに行くか!

2011-08-19

気になるPEを発見!

以前から極細PEのラインカラー及びマーカーの見辛さを嘆いてきたが、メーカー側の動きが鈍い…。
とかくコストが嵩む船釣りで、8本撚りの0.6号PEを200mも買えばそこそこの竿やリールが購入できる。
是非、メーカーさんも消費者の意見を聞き入れてもらいたいものだ。

今までフラッシュ(3色)カラーを導入していたのはサンラインのハイブリット「一つテンヤPE」とクレハのシーガー「フラッシュⅢ」のみだったが、シマノから新しいラインが発表された。

X‐DYNE Sephia Elite4
エギング専用と銘打ってあるが、前出の2つはひとつテンヤ専用だし、PEの専用ってのがちーと何のことか理解に苦しむが、このエックスダイン0.8号の破断強度は5.4kg。
船釣りPEのインジゲータな、よつあみ「ウルトラ2ダイニーマ」0.8号の破断強度が4.8kgであるからして、何の問題(エギング以外に使用して)もないと判断できるのだが、如何であろう。

そして、このエックスダインに特筆されるのが値段(コスト)だ!
全て0.8号の定価で比較してみると…、

エックスダイン¥4,400-(150m)≒@29-/m
フラッシュⅢ¥8,600-(210m)≒@41-/m
一つテンヤPE¥6,200-(210m)≒@29-/m
ウルトラ2ダイニーマ¥5,460-(100m)≒@54-/m

現在、一つテンヤPEを使用しているのだが、何気に色落ちしてきたのか白と黄の境が見辛く、次はフラッシュⅢにしてみるかと考えていたが、有力な新人が現れた。
政治家も然り、ニーズに適う者=物が求められるのである!

余談となるが、8月21日に予定していたタコ釣り(剣崎で仕立)だが、マダイの型が少し出始めたら「タイ・ワラサにしよーよ」とオヤジ共が囁きはじめ、人生初となるタコ釣りはキャンセルとなってしまった…。
私としては「0か1」かのマダイより、「0~5」のタコの可能性と、活きの良いタコを食してみたかったのだが、残念である。
これでマダイで「ボ」を喰らったりしたら、遣る瀬無いだろうなぁ…。

2011-08-14

夏場のフグ釣りは…。

私も初老に差しかかったのだろうか…?
ここのところ物忘れ、凡ミス、所謂ボケが非常ぉ~に目立つ。

●同僚のチケットを預かった新幹線出張に寝坊
●ビジネスシャツが気付かぬ内に食い物のシミだらけだったり
●トマトジュースの缶を不用意に開けて中身を被ったり
●車のキーを車内に閉じ込めたり
●ポケットの中のタバコに気付かずに洗濯。洗濯物をタバコの葉だらけにしたり

と、とにかくボロボロ。
不注意が過ぎるというか、情けない限りだ。

こんなボケが釣りにも感染してしまったのか、やる事が全て裏目だ…。
ご執心のフグ様からはストーカー扱いされているらしく、私が追っ掛けていくと、イャ~ン、イャ~ンと逃げていってしまう…。
それでもしつこく追うのだが。

そんな訳で、今回はショウサイフグの北限、日立久慈港までプチ遠征した。
久慈港のフグ船は、8月に入ってから軒並み連日の束釣りが報じられていたので、居ても立ってもいられない。
初めてお邪魔することとなった船宿は宮田丸さんだ。




久慈港を岸払いした船は、一路北上する(後から地図で調べたところ、凡そ川尻港の沖あたりまで)。
驚いたことは、先にポイントに到着していた僚船がアンカリングしている。
湾フグ以外でアンカリングしたフグ釣りはお目にかかったことがなく、当然想定もしていない。
根の上から動かないということは、必然、艫有利で釣座の優劣が出てしまう…。

私の釣座は左舷胴(舳から3番)、アッチャッ~またやっちまった!
とは言っても、気分は束釣りなので「釣座なんて関係ねーよ」とここ最近の不運を断切った。

そんな動揺と気持ちの入れ替えをしていたら「はい、どうぞ~」と投入合図。
ポチャッ、スルスルスルルルッル、トンッ(着底、水深は10m以浅)。
ん~?
ん~?
あれぇ~!

ここが根の上だということが解っていながら、着底一発、いきなり根掛かりである。
「根が有るから底切ってねぇ~」と船長から指示が入るが、時すでに遅し。
こうなると何でも人のせいにしたくなる。
心の中で「早く言ってくれよ~」とボヤキながら竿を煽っていると、プッと仕掛が軽くなる。
あ~ぁ、と糸を巻き上げてくるとリーダーまでロストしており、いきなりのタックルチェンジとなる。

実のところ、フグ釣りで根を中心に攻めるのは初めてで、一瞬、胴付き仕掛けも考えたが、船中を見回すと決して束釣りするほどのペースには見えない。
活性が低調であるなら、カットウの方が有利かなと判断し、2つ付けていたカットウを1つにして、この後の仕掛けロストに耐えられるようにした。

船長さんも活性の低さを1発で見抜き、長い探索をおこなったが、どうにもならないと判断したのだろう、船を根に固定してしまった。
そこからは地味~な1匹、1匹の拾い釣りだ。
根があるから遠投で探ることもできない。
それでも錘は追加1個、計2個ロストし、駄目駄目スパイラルから脱出することが出来ない…。

但し、当日初めてとなるカットウでの宙釣りは、マルイカにも似てごく僅かなアタリを拾う釣りで面白い。
束釣りできるような高活性時のフグは「ガツッガツッ」と明確なアタリとなるが、そんな経験が多い地元の方(特に左舷)は本当に戸惑ったことだろう。

加えて、錘を着底させていない宙釣りではアワセが1発では決まらない
何回かアワセては降ろしを繰り返し、乗りを捕らえてから一気に巻き上げる釣りとなる。

そんな感じで根掛りに苦しみながらも、ポツポツとアタリを拾えて、43匹(内、アカメ1匹)でフィニッシュ。
とにかく初めての宙のフグ釣りを経験し、至らない点が多々あるものの、引き出しが増えたし、1時間以上、釣れない時間帯もあったが、釣り自体は楽しむことが出来た(白子もまあまあ入っていた)。


折しも釣行前夜は満月…。
以前、草フグが満月の夜に集団で産卵しているのをTVで見たことがある。
種は異なるが、ショウサイさんも前夜に産卵を済ませ、群れが散ってしまったのであろう。
前日も宮田丸さんは束釣りを記録している。

夏場(産卵時期)のフグ釣りは満月(新月)の前日までが狙い目なのだ!
たった1日早く釣行できれば天国だったのに…。

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9月からフグのマル秘スポット(洲崎)が動くらしい。
楽しみである!
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