2011-11-26

探見丸っつ遂に!

以前にも何度か紹介した近所の釣具屋「浅草釣具」に張り紙があり、

“探見丸お試し大特価”

探見丸MINI PLAYSが1万円弱の価格設定になっていた…。

探見丸MINIが出てから2年くらい経ったかと思うが、とうとう世代交代の時期が来たようだ。

この2年で急速に普及したスマホにバトンタッチするのだろう。

そもそも探見丸とは小型無線機で、船の魚探本体に取り付けられた発信機(親機)から2.4GHzを電波受信しているもの。
皆さんの身近にある品物では、ワイヤレスのマウスやキーボードが同じシステムだ。

一方のスマホは小型パソコン。
USBに小型レシーバーを挿しこめば、親機からの受信は可能となる。
後はシマノがアプリを販売すれば、スマホが探見丸に早変わりするって訳だ。

専用端末が2~3万円で売れないのなら、月額315円を広く皆様から徴収した方が利益は上がる。
船釣りする方は、探見丸が手軽に利用できるのであれば間違いなく利用するだろうし、買い得感もある。
見事な BtoC モデルである。

そんな訳で、現行端末を売り切るたの大特価だった訳で、暫らくすると現行の探見丸の価格はもっと下がるかもしれない。
逆に、PLAYSじゃないスタンダードのMINIが1万円を切ったら、機能的には「買い」かもしれないな…。
その前に、私もスマホに切り替えなければ…。

2011-11-13

選りにもよって!

最近、釣りの趣向がめっきり食味に偏っている。
究極のお魚さんを釣るスペシャリストになればいいのかもしれないが、いろいろな女性と遊んでみたいように、魚もあれこれ食いたいものである!

一方で釣味というファクターも重要である。
事実、イカ類は食っては墨イカも大好きなのだが、こと釣りとなると今ひとつ体(気持ち)が動かない。
結果として食味と釣味の両方がマッチした魚に嵌っているというのが正しいのかな…。

そんな私がいま患っているのが「カワハギ病」だ。
カワハギは何としても旨い。
肝はアンコウよりも脂が濃く、逆に身は淡泊で上品。
白身で言えば、平目より上物であろう。
大好きな干物も言わずもがなである。

そんなカワハギの旬であるこの時期、私がよく利用する浦安の吉久で「つり丸」の震災復興チャリティが行われることになった。
釣物はカワハギだ。


仕事で復興支援に携わっていることから、何もチャリティにまで参加しなくてよいだろうし、釣り教室にも特に興味がなかったのだが、募集要項を眺めていた私の目に留まったのは、何度クロスワードパズルを解いても当らない「つり丸キャップ」が参加賞として貰えることだ!

吉久のカワハギ船は、友人の先輩(高校の1級上)が船長をしており、見知った顔である。
そこで私は狡賢くも吉久に送られてくる景品(つり丸キャップ)が余ったら、もらっちゃおうってセコイ魂胆でいたのだが、聞けばこのチャリティはつり丸が船を仕立てているだけで“申し込みはつり丸にして”ということで、即座にこの作戦は没!となったのだった…。

なんだよっ、つり丸キャップは生半可なことじゃゲットできないな…と諦めて、一応、チャリティの応募だけしておくと、難なく当選の返信が送られてきた。
タダでつり丸キャップのおこぼれに与ることは出来なかったが、いつもと変らぬ料金でカワハギ釣りを楽しみ? 念願のつり丸キャップもゲットしたのであった。


それにしても、昨今の釣り雑誌は“釣りガール”だとか“ドクモ”だとか女性を誌面に出したがる。
ご多分に洩れず、今回もチャリティとは別枠で記者が素人女性を2名連れてきて、私の横でキャーキャー騒ぎながら外道でも逐一写真を撮っていた。
しかも、チャリティとは別枠なのに、つり丸キャップはプレゼントだと!
セコイ真似までして帽子をゲットしようとしたオヤジには何とも居た堪れない話である。

そんな腹黒な参加理由ではあったが、実釣になれば真面目に釣りをします。
なにせ、永田名人が同じ船に乗っておられるのですから、下手は打てませんし…。


ところがどっこい、当日の海が悪いのなんのって、そこそこ潮は流れているように見えるのだが、アタリすらない。
平時の東京湾のカワハギは、基本の底トントンでカサカサッとしたラインに触れるような気配や、コッと鈎に歯が当る気配があるものなのだが、そんな気配すらないのだ。

余りに釣れないものだから、ミドルキャストして探っているとブッブッルと魚信があった。
外道なのは承知していたが、アワセを入れて巻き上げてくるとフグが掛っている。
抜き上げるまではサバフグと思っていたが、手に取ってみたら子供の“トラフグ”じゃないの。

そりゃーつり丸のスタッフも黙っちゃいない。
当然、写真だわな。
これで冴えない顔して誌面に載ることは間違いないなぁ…。


フグ師にとってトラフグは憧れの的だ。
死ぬまでに1度は釣ってみたいと思っていたし、下心を持って千倉まで遠征したこともある。
ところが選りにもよってカワハギの外道で掛ってしまうとは、何とも複雑な気分である…。

そんなこんなで時間だけが流れ、トップで3枚というような状況。
つり丸のスタッフは釣りをしないことになっていたようだが、素人女性を連れてきた記者は彼女等に指導という名目で竿を操っていたが、やはり全く釣れない…。
そこで永田名人が登場した。

名人も当日は竿は出していなかったのだが、他人の道具を拝借して投入すると、あっという間にカワハギを釣り上げてしまった…。
私の当日のカワハギ釣果は、6時間で1枚、永田名人は2~3分で1枚である。
これもまた私にとって居た堪れない話であるが、永田名人には脱帽である。
永田名人恐るべき!

余りにも駄目釣行だったので、次の日にリベンジしちゃいました。
釣果は幾分マシな9枚(持ち帰りは4枚)。


フグの釣行でも記しましたが、釣れないときに“アタリを出させる”ことが出来なければ、竿頭には到底なれない。
まだまだ修行は続きますな…。

2011-11-05

船酔い、酔い止めについて

今回は「酔い止め」に的を絞って書いてみようと思います。
というのも、過日、海が比較的穏やかな季節だというのに、なぜか船酔いをしたからなんです。
また、標題については、以前、「釣行前日についての考察」として触れているので、必要に応じ以前の内容(転載)に肉付けをしようと思います。

薬(結論)は後にして、船酔いについてオサライしてみます。
俗に船酔いは船の揺れが「三半規管を刺激して体のバランスが崩れて起こる」とされており、ここについては説明する必要もないと思います。

もう少し詳しく説明すると、船酔いは揺れ(三半規管を刺激)からくる脳のストレスが原因で起こります。
体が平衡感覚を維持できるのは、視覚、内耳、深部知覚系他の情報が脳の中枢に伝えられているからです。
これらの情報が脳の中で混乱してしまうと、脳で大きなストレスが発生し、頭痛や唾液の分泌を引き起こし、更に、自律神経の副交感神経を刺激することで吐き気を催すと言われています。

したがい普段、地上で一般的な生活をおくっている者は(個人差もありますが)船酔いして当然なんです。
以前にも書いていますが、初心者の方に認識していただきたい点として、ベテランアングラー(釣りオヤジ)も船釣りでは酔い止めの薬を飲んでいることです。 

しかし、絶対に酔わないという方もいる。
何を隠そう、船頭が船酔いをしたなんて聞いたことも見たこともありません。
どんなに海が悪くても平然としている。

きっと自分で車を運転するときは酔わないのと同じなんだろうと思っていたのですが、実は違うらしいのです。
その訳は…、三半規管は鍛えることが“可能”なんだそうだ。

毎週必ずとまではいかないまでも、月に何回か船に乗るようになると、この鍛練が進むのか、釣りオヤジは余裕かまして船の上でビールを飲むようになります。
自分はもう大丈夫というプラセボ効果もある筈です(笑)。
船酔いしてしまう方には信じられない自殺行為に映ることでしょうが、海風に吹かれながらの飲酒はなかなか気持ちの良いものです。

しかし、この鍛練も毎週船に乗ったとしてもたかだか月4日、船頭の月30日に敵うわけもない。
海が悪ければ、釣りオヤジが酔い止めを飲んでいたとしても「ある条件をクリア」していないと船酔いに苦しむことになります。

その条件とは「睡眠(体調管理)」です。
過日の私の船酔いの原因はこの睡眠不足によるものです。
幾ら酔い止め薬を飲んでいても、体調不良では薬が効かないので無理もありません。

ビギナーほど釣行前夜に興奮して眠れないものですが、酒を飲むなり(飲み過ぎもダメですが)、前々夜に夜更かししてでも前日に充分な睡眠を確保してください。

前振りが長くなりましたが、ここからが「薬」のお話しです
最近の酔い止め薬は優秀で、どれを飲んでも左程、効き目の違いはありませんが、「アネロン」という薬が“効く”と言われますし、シェアも高いのでお薦めです。

しかしながら、薬を飲んでいても車も電車も駄目…。
船なんてもっての外という乗り物がダメダメな人がなかにはいます。
こんな人が船に乗れる魔法のような薬はありませんが、方法はあります。

その方法とは、薬の飲み方を工夫することです。

(1)酔い止め薬を乗船日の2日前の夜までに購入する
   錠剤×2回分、アンプル(飲み薬)×1回分
   錠剤は前述のアネロンで構いません
   アンプルは「センパア」をお薦めします
(2)乗船2日前の夜に錠剤×1回分を服用し睡眠
(3)乗船前夜に錠剤×1回分を服用し睡眠
(4)乗船日の朝、アンプルを服用して乗船

私の部下で湖の遊覧船でローゲしたとゆうツワモノも、騙されたような顔して「うめさ~ん、今日は全然酔いません…???」という結果だったので、是非お試しあれ。
但し、くれぐれも睡眠不足(体調不良)では薬は効きませんからねぇ~。

最後に乗船後(釣り船に限定)の船酔い対策(条件)を書き留めます。
・タバコや石油の匂いで酔いやすいこともある→艫(船尾)は×
・視覚からの酔い。遠くを眺めるには上下動がない方がよい→舳(船首)は×
・進行方向に向いていると良い
・船底は揺れが少ない
・波飛沫を被らない(体力消耗、ネガティブ思考)

これらの条件を総括すると、移動中は船室で操舵室でも眺めながらリラックス。
釣座は胴の間、しかもど真ん中がよいでしょう。