2009-12-24

竿納になるのか?



多忙を極めた平成21年もあと僅か…。
仕事も最大の山場はなんとか越えたものの、普通の方と比べれば、まだまだ信じられないような忙しさが続いています(1日がぶっ飛んで過ぎてしまいます)。

しかし、このままで年の瀬を迎える訳にいかないところがアングラーの性。
スケジュールの調整に調整を繰り返し、実現したのです「ヤリイカ」釣りが…。

そんな訳で、船宿は情報検索している間もなく、超定番の勝山港「萬栄丸」さんに決め、寝ずにブランコ3組、直結2組を結んで12月21日(月)に釣行したのです。

それでも、滅多にない平日釣行(大名釣り?)とあって、港に着くまではウキウキしていたのですが、勝山港に着いてみれば、一瞬にしてその浮ついた気持ちが醒めてしまいました。
県外ナンバーの車があるわ、あるわ…。
流石、東の横綱・萬栄丸さんです。
中乗りの爺さんに聞いたところ、当日の貸し竿は20本だそうで、片舷7~8名で2隻出船していたので、半分以上の方がビギナーということです…。

それだけの人数がいれば、出船直前に港に着いた私に良い釣座は残っているわけもなく、左舷堂間。
しかし、海のほうは前日まで強い西風が収まり洲崎での1投目から乗りを捕らえます。
これはもしかして…などとほくそ笑んでいると、ガッガッガッガっという何とも嫌ぁ~な感覚が手元に伝わります。
そう、オマツリです。

貸し竿の方々のPEは恐らく6号なんでしょう…。
我々イカおやじのPEは4号が定番。
そりゃぁ~オマツリしますよね。
1投目から4人とオマツリして、酷い方はPEまで切らないとならない始末…。
直結の私に乗っていたイカさんも当然のことながら「サヨナラ~」。
当日の敵は微妙なヤリイカの当りではなく、オマツリでした。
前半5~6投は直結で挑んだものの釣果は「0」で、我慢も限界!ブランコにスイッチです。

当日はサバが少なかったこともあり、ブランコにしてからは引き出しを広ろげ、落とし込みで触りを取ったり、1点乗ってから仕掛けを張って追い乗りさせたりと、2~3点掛けながらコツコツと数を積み重ねるも、2~3投に1度はオマツリがあります。
持参した3組のブランコを駄目にし、船宿仕掛けを1組購入する始末。
しかも船宿仕掛けがヨレるのなんのって…。

今回の教訓として2つ。
ブランコは5組は持参すること。
錘側にもヨリトリリングを装着(準備)すること。
それでも前半出遅れたにしては大型主体に計21杯で、まずまずの日となりました。



釣から帰り、日常に戻れば大晦日まで休みがない状況…。
このヤリイカが2009年の竿納めとなりそうです。

2009-12-06

優れもの(その2)

釣行できずの日々が相も変らず続いております。
そろそろ精神的に病んできているのか、特に週末の仕事が捗りません。
そんな訳で、気晴らしにブログUPです。

優れものの第2段ということで、今回は私がお世話になっている「釣具屋さん」を紹介します。
ご存知の方も多いと思いますが、"浅草釣具" さんです。
お店のHP及びネット通販はされておりませんので、店長ブログURLをリンクします。http://yaplog.jp/asaturi/

昔は個人商店の釣具屋さんが町に一軒はあったものですが、大型チェーン店におされ、周辺環境も変化し、ほぼ絶滅してしまいました。
いま小規模で釣具を扱うことで存続できるのは、カスタムロッドやカスタムルアー(フライ)取り扱い店か、何かに特化した専門店くらいでしょう…。

しかし、浅草釣具は違うのです。
純然たる町の釣具屋さんです。
この更新でうまく魅力を表現できるか自信はありませんが、思いつくままに箇条書きしてみます。

■安い(現金とはなるが大型店より若干安めの設定=カードやポイントはない)
■オリジナルグッズ、ひと捻り商品が多数ある(後述"掛け枠"参照)
■品揃えが良い(店の面積は狭いが、必要な物がちゃんと揃う…。目利きがよい)
■接客工夫(新製品の情報も早く、知識もある。POPも上手く、押売りしない)
■掘り出し物が…

とにかく、大型店にも負けずに元気に商売されているということは、商売全般で工夫されている証ですし、なにより熱意の証でもあると感じています。
まあ、文章で説明するにも限界がありますので、ここで私が浅草釣具で入手した優れものを1点紹介しましょう。



写真はブランコ専用(イカ仕掛け)の掛け枠です。
私が乗った船で、これと同じ(機能の)ものを使用されている方はお見掛けしたことがありませんので、珍しいというか浅草釣具のオリジナル商品でしょう。

全長は30cm。
確か@560‐だったか?
カンナ部(イカ角)を2本の金棒で留めるようになっているので、同じ高さにイカ角を並べることができ、配色が一目瞭然。
仕掛けの巻き上がりもキレイ(ブランコって今まで何時もスッキリしなかった)。
枝スを綾掛けすることで、弛み糸なし(総テンション)で仕掛けを巻上げられます。
仕掛けを巻くとカンナが金属棒から出っ張りませんので、他の荷物を引っ掛かることなく収納できる。

敢えて難点を言えば、ハリス(本線)を巻く間隔が狭く、仕掛けを解いたときに糸癖が多い。
他で売っていない。
巻ける角数が(スルメのブランコ派には)少ないか…という3点か…。

何れにせよアイディア商品です。
是非、浅草方面においでの際は、「浅草釣具」に立ち寄ってみて下さい。
この掛け枠のようなアイテムがテンコ盛りで、直ぐ1時間ぐらい経過してしまいますよ!

時間と言えば、先日、車で浅草釣具に行き、車の鍵を直に手に持って道具を物色していたところ「車は大丈夫?」と声を掛けてくれました。
そんな「心配り」を釣具屋さんで味わったことがありますか?

尚、駐車場は3台だったか確保されています。

●住所:東京都台東区入谷1-2-2
●時間:平日10:00-20:00、日祝10:00-18:00
●定休:火曜

2009-12-01

下手なんです。ヤリイカ釣り…

忙しいのにもつくづく嫌気がさしてきます…。

そんな毎日の妄想は、イサキで竿を曲げることから、ヤリイカをズラズラと抜き上げることに変ってきました…。
そして釣れたてのヤリイカの刺身を食べながら酒を口に含むぅ…。
はたまた、1割~2割混ざるスルメの肝で塩辛ぁ…。
まだまだ行けないのが解ってはいながらも、ついついネット上の釣果速報を眺めては、ため息をついています。

こんなに楽しみにしているヤリイカ釣りですが、実は苦手な?下手な釣目なんです…。
今まで目立った釣果があった訳ではなく、アタリさえ見逃す下手っぴなんです。
でも、夏の間にスルメも少しは上達したつもりでもありますし、「ヤリイカも少しはマシになったのでは」という期待が胸中でうずうずしているのです。

そんな下手っぴの今シーズンの作戦を今日は書きとめたいと思います。

まずはタックル。
竿は直結用の少し柔らか目の竿と、FFTスルメイカ180。
リールはレオブリッツ500MM(PE4号)。
仕掛けは11cm直結×12本、11cmブランコ×7本の2通りで挑もうと考えています。
勿論、直結・ブランコの使い分けは「サバ」次第です。

そして今年のテーマ(課題)は、"竿を停める" です。
スルメイカでも書きましたが、スルメはリールで釣る(巻上げる)が、ヤリは竿で釣る(引っ掛ける)ものと…。
昨年までの反省は、シャクリ(竿)を頭の上まで持ち上げていたことです。
前述の格言は、自分への戒めで、目の高さ位でシャクリを止めなければ、触りを合わせ(引っ掛け)られない。
活性が高い状況であれば、頭上までシャクリ上げ、ポーズをしても角に勝手にヤリイカ抱きついてくるのかもしれませんが、頭上からはアワセ(引っ掛け)ることはできない…。
今年は積極的に引っ掛けていくつもりです。

次に「待ち」の停め時間を長めにすること…。
着底でもそうですが、落とし込み中の停め、誘ってからの停め、乗せてからの停め、所謂、メリハリですが、この停めが雑だと、アタリの見極めが難しくなります。
この点を丁寧におこなうことが2つめ。

そして3つめが、出来るだけ仕掛けを遠方に投げ込むことです。
特に直結を使用している場合、反応が底中心のヤリイカは、仕掛け着底の後、出来るだけ仕掛けを斜めに(弛ませる)ように心掛けたいと思います。

仕掛けの捌きにも余裕がでてきたので、これらの作戦を中心に今シーズンは「脱ビギナー」を狙います。

昨シーズン、房総のヤリイカは爆ノリで、トップが束越えなんて釣果も珍しくなかったようですが、なぜか昨シーズンは房総には行かず終い…(行ったとしても寒イサキが主体だった)。
今シーズン(12月が始まったこの時期)の状況はどうかと言えば、まだまだ活性が低く、昨シーズンのような当り年ではないようですね。
でも、少なくとも私は期待しています。
腕(テクニック)で昨年より良い釣果を得ることに…。

2009-11-25

波乱の釣行

相変らず忙しい…。

でも、とうとう我慢ができず、イサキ釣りを強行したのです…。

しかし、無理に無理を重ねた釣行に良い結果が生まれるわけがなく、撃沈!
気晴らしどころか、疲れがたまっただけの釣行になってしまいました(涙)。
ゆっくりとブログを書く時間がないので、後日、加筆するかもしれませんが、久々にブログUPです。

その恐ろしい日は、11月15日(日)でした。
突然でも釣行できる種目は、仕掛けのストックが沢山ある(好きな種目)、仕掛けの準備が要らない(仕掛けが単純な)マダイ・ワラサ等となるでしょうか…。

前回予告したとおり、私は釣行さえ決めてしまえば、迷わず11月外房で解禁となったイサキを狙うことにしていましたので、勝浦(川津港)鈴丸さんに向けてハンドルを握ったのです。



上の写真は出港時のものですが、この日は冬の房総の悪い典型みたいな天気図で、日本海に大きく強い低気圧があり、西風がびゅっんびゅっん!

写真の凪は人を欺くための朝いっときのもので、出港後、すぐに兎がとび跳ねだして波は3.0~4.0m。
悪いことに私の釣座は右舷舳…。
風は最大瞬間風速で19mにもなりました。
更に、かっ飛んだ2枚潮です。

釣りをする前から仕掛けが風に飛ばされて隣の方(人間)を釣ったかと思えば、仕掛けを投入しても海の中で隣の方とオマツリする…。
幾ら投入中にサミングして仕掛けを立てようとしても意味がなく、まったくもって釣りになりませんでした。

当然のことながら船酔者もかなりいらっしゃったようです。
なにせ船がドッカン~ガッガッガッァと言ってる位だったらまだしも、海に投げ出されそうな状態。
加えてウネリが嫌でも目に入ってくる舳に立つ身としては、船縁にしがみついてないと不安もよぎります。

そんな状況下、不調な釣りのことで頭は廻わる訳もなく、今となって思い返せば、アジくらい仕掛けを短く(全長2.0m)してしまったほうが手返しも早く、シャクリを要れずにビシ付近の魚を拾えて釣果が良かったのかもしれません。

更に不幸が私を襲います。
仕掛けを指示棚+ハリスまで落した最初のシャクリです。
「ボキュッ」っという音と共に竿がグリップ(ジョイント)の上で真二つに折れてしまいました…。



本当に最悪の日ですね。
一応、竿はメーカー(竿の名は記しませんが、気になる方は画像をご覧ください)に購入店から送ってもらい、対応を検討してもらえるそうですが…。

当日は予備を持参しておらず、その後は船長から借りたインラインの硬~い竿での釣りとなりました。
貸し竿に付いているリールのライン(PE)は恐らく5号~6号と太く、こんな2枚潮の日には抵抗が大き過ぎて(糸がふけ過ぎて)仕掛けをシャクルことすら出来ない…。
しかし、こんな日並でも釣っている人は釣っているのが不思議なものです。
大艫の方は30尾だかで竿頭だそうです。
因みに私は18尾。

スルメイカでも何回かありましたが、時化ている時の根性が私には足りないのでしょうか?

これで終われば可愛いのですが、ハップニングはまだ続きます。

悪天候により沖上がりは10:40と早く、家にも早く帰れると思っていたのですが、寝ずの釣行だった為、勝浦を出て数キロ走ったところで眠気が襲ってきたのです。

いつもの1時間仮眠のつもりでシートを倒しところ、気付けば時刻は16:00。
いっそいで浜野あたりまで辿り着くと、その後の京葉道路・湾岸道路は(下道も)大渋滞。
どうすることも出来ず、帰宅が19:30になってしまいました。

もう踏んだり蹴ったりです。
このブログひとつ取ってもお解りと思いますが、無理な釣行は良い結果を招きません。
皆さんの参考になれば幸です。

従って、私もこの忙殺状況を乗り越えなければ、充実したアングラーライフが成就できないのですが、それはさて置き、ヤリイカ(ちょっとだけアマダイ)が頭にこびり憑いて離れないのが近況です…。

2009-11-08

竿を出す夢をみます…

公私にわたる忙殺の日々が相変らず続いております…。

既に暦は11月。
私のホーム勝浦ではイサキが解禁となり、イカはスルメからヤリに主役が代わろうとしています。
10月の釣行は、前回ご案内した「スピニングマダイ」と、取引先の社長さんから仕立船で誘われた「石鯛五目」の2回のみ…。
しかも、石鯛五目は台風とぶつかり、出船はしたものの波浪により釣りにならず、という惨憺たるありさま。

夏のスルメ以来、自分らしい釣りがここのところまったく出来ていません。
そんなフラストレーションを引き起こす原因のひとつである仕事をこなしながら、ふっと夢見るのは竿を弓なりにしてリールを巻いている自分の姿ばかりです。
そこで、この状況を乗り越えるための糧として、ここに宣言します。
この多忙がひと段落し次第、イサキ釣りに行きます!(平日であっても)
なんとかイサキを目標に、この状況打破に頑張ります。

さて、久々のブログUPをここで終わらせるのも偲びないので、今日は私の拘りグッズを2点ほどご紹介しようと思います。

ひとつはグローブです。
そもそも皆さんは、釣りをするときにグローブをしますか?
する、しないは好き好きなんでしょうが、流石に冬場に釣りに行かれる諸兄は、ひとつくらいはお持ちではないでしょうか…。



私は一年を通して写真のフィンガーフリーのグローブを使っています。
そもそもこのグローブを使うようになったキッカケは、ヤリイカ釣りでした。

真冬の海は寒く、手が悴むのですが、ご存知のとおりヤリイカは長いハリスを手繰らなければならず、指サックは必需品です。
ところが、指サックをするとなると、通常の指きりグローブでは指サックとグローブが当ってしまい違和感があります。
そこで素手に指サックのみでトライしてみるも、リールをパーミングする左手が冷たいリールに触れて寒いのなんの…。

そんな課題を抱えていたある日、店頭で目にしたのがフィンガーフリータイプのグローブだったんです。
素材はネオプレーンで水に強いし、乾きも早く、ゴワつきもなく手に馴染みます。
また、指サックをしていても違和感がありませんし、鈎を結んだり、オマツリを解くときもグローブを外す必要がありません。
リールに触れる手も冷たくありませんし、魚を掴むときも背ビレなどから手を守ってくれます。

更には、写真のものは手の甲側が新素材なようで保温性に優れているとか…。
この点については、実際のところ、効果があるのかどうか判りません。

とにかくお気に入りのグローブです。
難点は、この型のグローブを置いてある釣具屋が少ないことくらいですね。
値段も約2,000円と、そんなに高いものじゃありませんので、グローブの買い替えを検討されている方がいらっしゃれば、試してみては如何でしょうか?

次なるグッズは「鈎外し」です。
鈎外しはアジ釣りの必需品ですが、実のところ将来の夢に「スタンディング泳がせ」をしてみたいという野望があり、そのためにも使い慣れた実用性の高い針外しが欲しいと、以前から探していました。

金属性のものや、ルアー用のもの、職漁さんが使うアジ・サバ用なんていうのも使ってみたことがありましたが、いまひとつ使い辛かったり、気に喰わなかったり…。

釣り雑誌では名手と言われる方が年季のはいった使い易そうな鈎外しを使われているで、これは見よう見まねで自作するしかないかっと思っていた矢先、入手したのが写真のものです。


この鈎外しの素材は竹で、ちょうど竹刀を組むときの竹くらいの幅で、コーティングが施されています。
握った感じは平べったく感触もよく、軽いです。
上州屋で確か1,000円位のものだったと思います。
アジにはちょうどよいサイズですが、タチウオには少し短いかもしれません…。
ヒカリ物は、食べるにせよ、餌にするにせよ、魚に触れないのが1番です。
皆さんも鈎外しなんてと侮らず、少し拘ってみては如何でしょうか?

2009-10-01

不発…



冒頭に更新頻度の低下についてお知らせします。
ここのところ、公私共に多忙になってしまい、思うように釣行(ブログUP)が出来なくなっています。
もし小生のヘッポコブログを楽しみにしてしていらっしゃる方がいらしたら、大変申し訳なく、お詫び申し上げます。
年明けにはこの忙しさもひと段落するものと思います…。

さて、今回は予告とおり、10月初旬(10/4)に初挑戦したスピニングマダイについてお話します。
一言で感想を語れば「欲求不満!」。
幾多の困難を乗り越えた初挑戦だったのに、釣果は悲惨の一言。
小鯛1枚(550g)のみに終わってしまいました…。

困難は宿から始まります。
9/20(
大流行の予感…)でお知らせしていたとおり、鈴丸さんに乗船する気でおったのですが、何と鈴丸さんが欠航だったのです。
初挑戦ということもあり、釣行日の天気に慎重になり過ぎ、土曜と日曜のどちらが天気が良いか見通せる木曜まで宿に電話をしなかったところ、土曜は定休、日曜は午前・午後通しで好調なスルメイカに出船(予約が入っている)とのことで、スピニングマダイはバ~ツ×!

第1土曜が定休だったことを忘れていたのも自分なら、勝手に週末の午後船は "ひとつテンヤ" だろうと思い込んでいたのも自分。
本当に情けない!
そんな最初のツマズキが今回の困難の始まりだったように思います。

因みに鈴丸さんは、10/15発行の釣雑誌にカラー記事で「スピニングマダイ」が紹介され、今では午前・午後ともスピニングマダイで出船しています…。

そこで、何とか初挑戦を決行するために、ひとつテンヤのメッカである大原の船宿に電話を入れるのですが、どこも満席。
このままでは初挑戦は無理なのかなぁ~と、少し絶望感が漂ってきたところで、鈴丸さんと同じ川津港「良幸丸」さんがスピニングマダイにメインで出船していることを知り、電話を入れると何とか日曜の午後船に空きがありました。
http://ameblo.jp/ryoukoumaru/
良幸丸さんは、船着場や自宅まで鈴丸さんの横なので、少し気兼ねしましたが、一応、鈴丸さんに先に連絡した訳ですし、仁義はきったと自分に言い聞かせての釣行となりました。

補足ながら、良幸丸さんの船長は対応が柔らかく、この釣りにも真剣に取り組まれており、好印象です。
またサービス面では、席札のみ船長の自宅で外し、後は船着場に奥さんが軽自動車で乗り付けてサービスしてくれるのですが、下船後には笑顔でお絞りや飲物を振舞い、お勧めできます。
そんなサービスの良い船に乗れたのに、海の方は初挑戦の私に手痛い洗礼をくだしました…。

実釣では、左隣りのルアーマンとのオマツリで始まりました。
糸を緩め、相手が仕掛けを解くのに手間取っている間に根の粗い勝浦ではすぐに根掛り…。
いきなりの仕掛けロストです。

リーダーを結び直し、気を取り直して2投目。
「底立ちが取れない(解らない)…」
凪と言ってよい日和に底が取れないのは本当に情けない…。
暫らくは底取りの感覚を練習します。
因みにテンヤは6号です。

補足ながら、細いPEライン(私は0.6号を使用)は、ラインマーカーが非常に見難いです。
ラインは強度が選択の大きな要素ではありますが、視力があまりよくない方は「ラインマーカーの見易さ」というのもラインの選択肢に加えてみては如何でしょう…。

次の課題がスピニングリールでのサミング。
少し触りが強いのか、どうしてもスムーズに仕掛けが落ちず、竿先がカックンガックンしてしまいます。
なかなかこれが曲者で、私は右親指でサミングしたのですが、最後までスムーズなサミングには至りませんでした。
この点については実践あるのみで、いつかは左手の中指・人差指でサミングが出来るように努力あるのみです。

そして次なる課題は誘い。
当日の海況は濁り潮で、潮の流れも悪く、フォールを常に心掛けてみたのですが、どうもサマになっていないようで、なかなかヒットしません。
それとも当りを見逃しているのか…。

着底から竿を一杯に持ち上げて落し込み、仕掛けを一旦回収して再投入、少し糸を巻いて落し込みの3通りが初挑戦の私の作戦だったのですが、悪い日並にはこの先のもう一手(引き出し)がないと駄目ですね…。
サミングに加え、見過ごしている小さな当りの察知、誘い方の工夫、上手な方の観察、船長へ相談といった複合的な努力(経験)が必要ですね。

また、当日は何度も根掛りして、仕掛けをロストしました。
この点も重要で、常に底取り(誘い)を繰り返すことが必要です。
それでも根掛りはゼロという訳にはいかないので、根掛りの外し方を上手くしないと仕掛けをロストするだけでなく、時間のロスにも繋がります。
根掛かったときには雑にせず、丁寧にあれこれと考えながら外すことも大事です。
当然のことながら、PEライン(0.6号)も根掛りすれば1発で切れるか、ノットから抜けます。

因みに、ポイント移動中にお隣りのご年配から教えていただいたところでは、1回の釣行にテンヤは5ヶは用意されるとのことでした。

そんな試行錯誤を繰り返しているうちに時間の短い午後船は、日暮れを迎えてしまいタイムアップとなりました。
当日の竿頭は5枚…。
想像していたより、難しい釣りだったというのが正直なところですが、帰り際、船長がこんなに悪いことは余りないので、また遊びに来て!っと言っていただけたのが救いでしたし、困難を乗り越えて初挑戦が出来たのはラッキーでした。
次回のチャレンジに期待してください。

2009-09-28

優れもの

前回、お話しした「EZ Knotter」ですが、かなりの優れものです。
単価は高いですが、手で練習してもなかなかキレイに仕上げることが出来なかったFGノットがご覧のとおり凄くキレイに仕上がりました(テンションもしっかりとかかっています)。
しかも、EZ Knotter 練習2回目、PE0.6号とフロロ3号でです!
すっぽ抜けで大事な道具をロストしたり、悔しい思いをされている諸兄にお薦めします。

少し画像が見難いかもしれませんが、端糸の処理をしていない状態です。



そして、もうひとつ優れもの(候補)をご案内します。
ノットの件で、久々にライン(フロロ)を釣具屋でじっくりと物色していると、振っとある糸のサンプルが目につきました。
よつあみ「テレフター」です。

http://www.yoz-ami.jp/harisu/2009-terefter.html

アジ、イサキ、ハナダイ、イカ等の枝ハリスを出す仕掛けは、海から仕掛けを回収すると枝スがハリス(本線)に糸絡みしていることが多く、糸ヨレも発生し、何とかならないものかと思っていました。
そこで、回転ビーズで枝スを出したりと工夫してみたのですが、結果は "没" 。
同じような糸絡みでした。
シンプルさも失われるし、しようがないことと諦めていました、が、もしかしたらテレフターで解決するかもしれません。

釣具屋では実際に糸サンプルが飾ってあり、触るとハリがあること!
これだぁ~!と閃き、取敢えずイサキ、アジでメインに使う2号を購入してきました。
家に戻り、早速、実験です(写真)。




フロロ2号(DUEL船スペシャル)をハリス本線として、上段にテレフター2号、下段に本線と同じフロロを結んでみました。
鈎はチヌ2号、枝間は20cmで、上段下段ともに同じ条件です。
明らかにテレフターの方がハリがあるのが、お解りいただけると思います。

但し、実釣でテレフターを使ったことで喰いが悪いのであれば、本末転倒…。
優れものかどうかは、実釣後に判断したいと思います。
ですので、「候補」とさせていただきました。

しかしながら、この秋はスピニングマダイと、ここのところ釣果が復活、大いに盛り上がっているスルメイカに時間を取られてしまうので、結果は東房総のイサキが解禁となる11月までお預けとなります。
悪しからずご容赦ください。
それでは今回はこのへんで。

2009-09-24

ノット(ライン)について


スピニングマダイへの初挑戦は、10月最初の週末となりそうです。
ですので勉強にも熱が入るのですが、難しい問題にぶち当ってしまいました…。
PEラインとリーダーとの接続=ノットの選択・実践です。

我々のような餌釣師は従来ゴッツイ道具立てで釣りをしていることもあり、ラインシステムなるものは覚えても無用の長物だったのですが、見事に裏目です。

まず、ラインシステムを組む必要性について触れます。
勉強したての知識ですので、経験豊富なルアーマンの方からお叱りをうけるかもしれませんが、悪しからずご容赦ください。

私の理解としては、まずは糸の特性に応じて普及したものであるということ。
PEラインは素材の著しい進歩により、細番手で充分な強度を得、感度も含め道糸の王道を歩んでいるが、結節強度が低い、根擦れ、船縁の擦れなど、摩擦に弱い、伸縮性が全くないという特性がある。
そこで、結節強度が保て、擦れにも強く、魚とのやり取りがしやすい柔軟なナイロンやフロロをリーダーとして接続するようになったというのがそもそもの始まり。

餌釣師は単純にサルカンでPEとリーダーを結べばいいと考えるのですが、前述したように結節強度が低いため没!
スピニングマダイで使う豆テンヤへのPE直結びも根擦れ、船縁への擦れに耐えられず没です。

-----2010.10.15修正---------------------------------------
また、真鯛は大抵、餌(針)を咥えたら走ります。
その際の船縁・根擦れに対応するにはリーダーはある程度の長さが必要となります。
そのためリーダー先端部は仕掛け回収時にリールのスプールに巻き取ることになります。
ですのでノットはガイドをスムースに潜り、且つ傷つけないように出来るだけ「小さく細い」ことが理想です。
即ちサルカンで接続するなどもってのほか。
やはりPEとリーダーはノットで接続する必要が生じるのです。
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尚、リーダーはナイロンとフロロどちらを使うのかも当初は訳がわかりませんでしたが、やっと意味が解ってきました。
ノットというのは「結ぶ系」と「巻く系」の2つに分れます。
現在の主流は用途にもよりますが、本件については「巻く系=摩擦系」で、原理としてはリーダーにPEを食い込ませて留めるものです。
必然、リーダーは柔らかい素材が適しており、フロロよりナイロンを使う傾向が強かったという訳です。

しなやかさはナイロンに軍配があがるのですが、衝撃強度はフロロに劣ります。
一定以上の衝撃が加わると破断する…。
ナイロンも実釣をとおして見直すべきなのでしょうが、まずはフロロを使ってみることにします。
柔か目のフロロであれば、ナイロンと遜色ないのではないか…、というのが私の結論です。

ですので、何時もは100m巻きの安いフロロを使用していますが、取敢えず最初は高い糸を使ってみようかと思います(シーガーのリアルFXあたり)。

今回、私がリールに巻いたPEラインは0.6号と極細です。
更には船宿指定のリーダーは2.5号とこれまた細い。
大鯛がポイポイと釣れるものではないにせよ、5kg位の鯛とのやり取りを考えると、ある程度の結節強度があるノットとしておきたいところです。

勉強の末、候補としたノットは、次の3つ。
●ノーネームノット
●FGノット
●PRノット
ノットの詳細は、クレハURL(
http://www.seaguar.ne.jp/knot/index.jsp)をご参照ください。
説明を読むと簡単そうに見えるのですが、実際に(使わない糸で)練習してみると、これが難しい難しい!
この中で一番簡単なノーネームすら満足に結べません。

このままじゃまずいと感じた私は、とある方がFGノットお薦めしてくれたこともあり、愚かにも安くはない「EZ Knotter」なる結束機を購入してしまいました。
http://ezknotter.gear-lab.com/
本当にバカですねぇ~。

2009-09-20

大流行の予感…

皆さんが新しい釣り物を始めるキッカケは何だったのでしょう?
大多数は、釣友達から「○○○釣りに一緒に行こう!」なんて誘われてのものなのでしょうが、ある程度、釣りがライフサイクルに組み込まれている方は、新しい釣り物を始めるキッカケが少なくありませんか?

やはり、ひとつの釣り物をマスターするには釣行回数(船宿の決定・好み)、タックル選択、仕掛や餌の工夫といった一筋縄では済まされない苦労(喜び?)が山積するもので、一度、嵌まってしまえば、なかなか脱出することが出来なくなるからです。
そんな釣り物が季節に応じて4つもあれば、1年のサイクルが完成してしまいます。

一方、気に入った船宿に一年を通して通うフリークも多く見受けられます。
所謂、常連さんです(この宿に日曜に行くと必ずこの方がいるといった)。
中乗りが商売なのか区別が難しい(笑)スーパー常連も頻繁にいらっしゃいます。
こういった方々は、当然、船宿が掲げる釣り物を1年追いかけることになります。

斯く言う私は、食味と釣味を求めるタイプです。
イサキ、イカ、アジ、タチウオ、中深場…。
しかしながら、たまには例外があるもので、今、胸の中でムズムズしているのが、真鯛ひとつテンヤ(スピニングマダイ)なんです!

今回のケースでは "船宿の釣り物" が当てはまります。
以前、紹介している勝浦(川津港)鈴丸さんが、このターゲットを午後船で開始したのがキッカケです。
http://www2.bii.ne.jp/~suzumaru/

鈴丸さんはイサキが得意で、勝浦の禁漁期間以外はイサキがメインターゲットとなりますが、この地域は常時、午後からはコマセ釣りが禁止です。
ですので、午後釣りはイカをメインに釣り好きな船長が色々な釣り物をアレンジしています。
そのチャレンジの一環なのか、キャリアの短い私には分りませんが、この秋、真鯛ひとつテンヤがスタートしました。

真鯛…。
釣り師であれば一度は手にしたい憧れのターゲットですが、どうも私は鯛の味(食味)にぴぃ~んとこない方で、メインに狙ったことも2回しかなく、ましては1kg以上の型を手にしたこともありません。
ですので、真鯛船に自ら乗ったこともないわけで、何がこう感覚的な衝動(やりたい)を起こさせるのか理由が解らないのですが、この衝動が抑えきれなくなっています。

今のところ、竿とリール(糸)、テンヤ(カブラ)についての勉強中です。
大体の目星はついたのですが…。


取敢えず揃えた入門セット

竿はさて置き、スピニングリールに触れるのは30年振りです。
信じられない進歩を遂げているのがカタログの説明を読むだけで解ります。
加えて豆テンヤ…。
仕掛フェチな私の睡眠時間を削りそうです…。
リーダーのノットも結んだことがありませんが、近々、この釣りにデビューしたいと思います。
乞うご期待!

2009-09-02

スルメイカ(6)実釣編その2


去年は今頃の時期(9月初)"スルメイカ爆釣" なんて記事を雑誌やネットで見ていたはずなのですが、今年の9月は寂しいですね…。
茨城ではそこそこ釣れているようですが、相模湾の周年イカを追いかけている宿まで鰹に出船している始末。
駿河湾では既にヤリイカに突入しそうな雰囲気だし…。
私も旬を外さないように、スルメイカのコメントもラストスパートです!

今回は巻上(シャクリ)についてのコメントです。
着底~シャクリ上げは、余程の大当たりの日でない限り、時間的にも実釣の大部分を占め、多くの方の釣果(実績)も着底~シャクリで発生していることでしょう。
そういった意味では、前回、落し込み(触り)に大きく時間を割きましたが、実釣においての重要度は着底~シャクリの方が上となります。

まず、船長からの棚指示が底から○○○mという指示の場合、錘を着底させることになります。
着底後のひとシャクリはイカが乗る最大のチャンスです!
ですので、落し込みの触りなどは無視して、船中の誰よりも先に「着底」させるというのもひとつの戦法です。
そして錘が着底したら糸吹けを取ってシャクリ動作に入るわけですが、どうせシャクルなら着底して即座にシャクリを開始するのではなく、「一呼吸おいて」気合いを入れてシャクって下さい。

これは着底する仕掛け(ツノ)をイカが追いかけて(寄ってきて)いるかもしれないからです。
また、落し込みの中層シャクリで説明したように、着底後、少し仕掛けを吹かし気味にしてあげると、垂直に落ちてきたツノが横向きになる所謂「弛ませ」効果も有効です。
くれぐれも丁寧に(雑にせず)、一呼吸おいて下さい。

加えて、私はシャクリとシャクリの間に待ちを入れない方ですが、最初のシャクリに限っては竿を頭上まで持ち上げてから「ワンポーズ」置くようにしています。
当然のことながら、ワンポーズ置いたときに "ズッシーン" ときたことが何度もあるからです。

次に潮の速い日や船が急停止(投入指示)して仕掛けが流れるとき(ミチ糸が斜めに海中に入る)、私は着底後、シャクリを入れずに「電動スロー巻き」で対応します。
これも弛ませと同じ効果を狙ってのことです。
折角、ツノが斜めに倒れているのだから、これを利用しましょう!

また、釣行日の第一投は情報収集の面で重要です。
二枚潮のときは、船長の水深アナウンスより糸が出ますし、底潮だけが速い場合、ミチ糸は真直ぐ海中に落ちているのにやっけに最初のシャクリ(錘)が重く感じる…他。
この情報をもとにその日のシャクリ強弱を工夫するべきです。
潮が速い時=イカが泳ぐのもひと苦労(抵抗が大きい)と考えれば、大きく速いシャクリは不利です。
小さく遅めのシャクリ、スロー巻きでスタートします。

ここからが「シャクリ」についてのコメントです。
しかし残念なことに、私はスルメイカでのシャクリは余り積極的には行いません。
ましては、電動シャクリに至っては、殆ど行わない。

それは、激しいシャクリに追いつくほどスルメイカの活性が高いなら、落し込みでスルメが触ってくると考えているのが1つ。
時には電動シャクリを行いますが、その前に、電動スピードを徐々に上げながらステディリトリーブ(ただ巻き)で様子をみると、それでも充分乗ってくるのが1つ。
仕掛けの全長が長ければ(例えば私の仕掛けは約20mなので、指示棚の幅が30mであれば、シャクるのは10mでよい)探る幅も少なくて済むので、電動シャクリは不要というのが1つです。

少し興ざめしてしまったのではないでしょうか?
とどのつまり、シャクリは滅多にしないというのが私のスタイルです。
ステディリトリーブ(ただ巻き)で、スローだったり速くしたりを電動リールで調整するだけです。
イカの活性が悪かったり、海況が悪い場合、たま~に着底した位置でシェイクしてみたり、スロー巻きにロッドアクションを加えることもありますが、目立った成果はありません。

また、ステディリトリーブじゃ多点掛けが出来ないのではないかと思う方もいらっしゃると思いますが、最初の乗りを引っ掛けてから電動スピードを調整して棚を通過させてあげれば(1杯イカがツノ乗っている効果なのか)、多点掛けできます。
最高7杯、今年の最高は5杯です。
とにかく、1杯乗せてから棚を通過する間は電動スピードをスロー巻きにすことです。

アドバイスとしては、スルメイカは1杯でもかなり重いので、乗ってからのスロー巻きは電動リールのブレーカが落ちる可能性が高いので、極力、船電源は避けてmyバッテリーを持参しましょう。

6回ものスルメイカレポートでしたが、如何だったですか?
最後に、スルメイカは晴れていれば船上干し、天候が悪ければ沖漬けという方が大半でしょうが、私はホイル焼きが大好きです。
ですので、釣ったスルメイカを生で持帰ることが多いので、必ずスルメを絞めるようにしています。

スルメの急所は眉間です。
眉間の中心(やや上)にナイフが入ると、さぁ~と白く変色します。
絞めたスルメは墨は吐きませんし、ビニールに入れてから水氷で冷やして持ち帰れば身が柔らかく美味しく戴くことができます。
是非、試してみてください。

2009-08-30

スルメイカ(5)実釣編その1

タックル編が長くなってしまいましたが、これから実釣についてです。

カテゴリ的(ラベル数)では、とうとう "イサキ" "考察" を抜き、スルメイカがTOPとなります。
それだけ悩んで、工夫して、情報収集した結果ですね!
その割には腕が伴わないところが悲しい…。

前述してきたとおり、実釣について触れるのは東京圏(昼)の竿直結とお考えください。
とは言っても、ブランコと直結は通ずる点がかなりあるので、ブランコの方にも参考にはなると思います。

また、スルメイカによく釣行される諸兄にお願いがあります。
実釣における注意等で、私のコメント以外に 「これをしてなきゃ駄目じゃん」 というような事があれば、是非コメントを残していただけないでしょうか…。

イカ釣りと言っても釣は釣り…、大原則は他の釣りと同じく棚の見極めが出来ていればイカは釣れます。
当然ですね。
イカの居る棚で仕掛けが動いている→イカが釣れる…。
だけど、こんな単純なことが簡単には出来ないわけで、いろいろと工夫をするのです。
それらをひとつひとつ検証してみましょう。

シャクリは棚の見極めに伴う作業です。
棚を探る手法は2つ。
■仕掛け落下中に(落し込み)イカの触りを察知する
■着低後、シャクリ上げながら棚を探る(電動シャクリ含む)

さて、棚の探りをする前に準備して置かなければならないことがあります。
1つは使用する仕掛けの全長を把握すること。
もう1つはミチ糸(PE)の長さを色毎(10m単位)に調整して置くことです。

船長からアナウンスされるスルメイカの棚(反応)は、例えば「70~100mまで」といった中層のものと、「底から30m」といった底に居る場合の2つです。
問題となるのは上棚で、70~100mであれば70m付近で、仕掛けが全長10mであれば70m棚にはラインマーカーで60m付近で突入することになります。
全長15mの仕掛けであれば55m、全長20mの仕掛けであれば50m…。

仕掛けの全長を把握するのは上棚を正確に攻めるためで、ミチ糸は指示棚に幅があるため、さして重要ではありませんが、同船した方々に棚を聞かれたとき、正確に教えて上げられるという側面も併せ持ちます。

まずは落し込みでイカの触りをとるにはどうすればよいでしょう。
この点については私も教えて貰いたいところです(現在、修行中の身)。
とにかくこの「触り」を見極めるためには、電動リールの糸送り機能は解除し(必要であればマニュアル操作して)、仕掛けが指示棚に届いたところからサミングでゆっくりと仕掛けを落とすことです。
そして竿先とラインの変化に集中する…。

イカ釣りの(昼間)錘は120~150号と重いので、スプールを緩めにしているとサミングだけではなかなか仕掛けが暴れて触りを見極めることができません。
私が実践しているのは、棚に仕掛けが届くあたりからスプールドラグを締め込んで、仕掛けの落下スピードを低速に落としてしまいます(2秒1mくらいか…)。

イカの触りは、仕掛けの落下が止まるというような大きなものは稀です。
「糸がちょっと吹けた」、「帆先の動きに違和感があった」というような微妙な触りが殆どなので、とにかく "おかしい" と思ったときは仕掛けの落下を止めて2度シャクリを入れてみましょう…。

なぜ2度かと言えばシャクリの後に仕掛けの吹けをつくるためです。
シャクリ上げたときに乗りが伝われば別ですが、乗りがなければ糸吹けが出るくらい一気に竿先を降ろします。
タックル編その1で中錘について書いていますが、中錘を使っていれば一瞬ながら仕掛けは海中で「U字~Z字」になります。
このときにイカが乗る可能性があります(触り=シグナルが本物であれば…)。

直結についてよく言われるのが、サバの邪魔をされない、群れが濃いときの爆発力、手捌きの良さの3点で、イカの乗りという観点ではブランコの方が上なのではないでしょうか?
ブランコの仕掛け(ツノ)の動きを想像すると、シャクル(カンナは下)、仕掛けを落とす(カンナは上)とワイパーのような180度の動きとなります。
直結ではなかなかこういうツノの動きを演出できません。
そこで仕掛けを吹かすことで「U字、Z字」にツノを躍らせるのです。
私の場合、触りになかなか自信が持てないので、この手法で著しい釣果があったわけではありませんが、理には適っているはずです。

故に1回目のシャクリは触りを掛ける、乗りがなかった場合にツノを躍らせ、2回目のシャクリで捉えるという二段構えのシャクリです。
また、落し込みの触りに自信があれば、シャクリで乗らなくとも、その棚でふわふわ誘うのもよし、その棚付近を小さくスローにシャクルのもよいでしょう。

あとブランコの釣り方なんですが、棚を何段階かに分けて落し込むのもひとつの手段です。
指示棚が70m~100mで全長10mの仕掛けの場合、ラインマーカーで70mで2回シャクリ、乗りがなければ、10m落とした80mで2回シャクリ、乗りがなければ更に10m落とした90mで上に向けたシャクリを開始する。

実釣編その1もそろそろ終わりにしようと思うのですが、最後にアタリとアワセについて触れておきます。
スルメイカのアタリ(乗り)は明確です。
明らかに生命体が「ずっし~ん」と重みとなって竿に伝わります。
初めての方はイカに "引き" がないなんて情報を耳にされているものですが、この点については案ずるより生むが易しです。

また、スルメイカ(イカ)のアワセは竿でとるというよりは "リールを巻いて(仕掛けを上げる)" という表現の方が適当なのかもしれません。
シャクリ他で乗りを感じたら、リールを巻く(電動スイッチON)で構いません。
実釣編その1はこれにて…。

2009-08-29

スルメイカ(4)タックル編その3


さてさて、タックル編も3回目。 
佳境のツノについてコメントします。 
とは言ってもツノについては余り語りたくないのが本音のところ…。 
なぜならツノは九州と関東では種類も異なるでしょうし、皆さんの釣果に影響があれば責任重大です。 
また、私は薀蓄をたれるほどにイカ釣りが上手くはない(たいした釣果がない)。 
従い、三浦~房総の昼釣りに限定した私の独断的なコメントということでご容赦願いたい。 
 
私がイカ釣りをはじめたキッカケは、仕事仲間のNさんに誘われてのものでした。 
それまでツノすら触ったことのない私に、Nさんは「このツノを使うといいよ」とタッパに15本位のツノをプレゼントしてくれました。 
それが定番 "ピッカピカ針" です。 
 
やはり関東圏ではピッカピカ針の実績は確かだと思います。 
逆に、私は初めてイカ釣りをしたときからピッカピカ針を使用していたということで、何も知らずに情報を集め、ピッカピカ針に辿り着くようなことにならなかったことは超ラッキーでした。 
そのような経緯で、私は多くのスルメファン(東京圏)と同じく、ピッカピカ針を中心に仕掛けを組みます。 
 
このピッカピカ針は廃盤となっており、限定生産で復刻されています。 
因みに今年は14cmの限定生産が行なわれなかったらしく、都内の釣具屋では品薄です。 
釣具屋さんの店員さんに教えてもらったところでは、メーカー(ヤマシタ)は、釣具屋より先に船宿から限定生産のオーダーを取るようなので、来年、ピッカピカ針をまとめ買いしたい場合、行き着けの船宿さんに予約を入れておけば、入手が可能かもしれませんよ。 
但し、色、サイズ毎にケース単位での購入となることは覚悟ください。 
 
では、私がピッカピカ針以外のツノを使わないのかといえば、決してそうでもなく、釣具屋さんで乗りの良さそうなものを見掛けると「試し」に2~3本買ってみます。 
ところが(ここが重要なんですが)、お試し品はピッカピカをメインにした仕掛けの中間辺りに結ぶことになるが、乗りが悪いんです…。 
という事は、ピッカピカ針の方が乗りが良い(上)という図式が成り立ちます。 
こうやって私は新しいツノをいつも試してみるのです。 
もし今後、例外(ピッカピカより乗りのよいツノ)があったら、ちゃんと皆さんに報告しますのでご期待ください。 
因みに今まで試したものは、ビードロ、MDスティック、シャインです。 
 
次に「乗り」の良さそうなツノって、皆さんどう考えていらっしゃいますか? 
何かで読んだ記事では、イカ類も魚と同じで "色盲" なんだそうです。 
じゃぁ~何故あんなにツノは派手派手に何色もバリエーションがあるのか? 
それは、波長なんです。 
色によって海中(深度)で発する波長が違うから。 
 
謎は深まります…。 
よくスルメイカは「ブルーとピンクを交互にするだけでいいよ」って船長さんがコメントしていますが、赤系は波長が短く、青系は波長が長い筈。 
最も目立のは青系ということになるので、ピンクを混ぜる理由が解らない。 
しかも、同色系を並べると乗りが落ちるというのは本当の話らしい…。 
また、実釣ではケイムラ(透明)にも乗ってきますし、ピンク、ブルーにも濃い薄いがあります。 
この理由は、専門に研究をされる方が取り組むような課題ですので、解明されることを期待するとして、私の中では「良く光る、乱反射する」ものがイカへのアピールが強いのだろうと勝手な推測をしているところです。 
 
さて、更にツノ色について掘り下げると、スルメイカは時期によって乗る色が変化しているのも重要な点です。 
私の推測では、これは捕食するものから連鎖したものと考えています。 
 
■ムギ(小学生)……………………白魚などを捕食 
■ニセ(中学生)……………………海老や小魚などを捕食 
■スルメ(大学生~30代)…………鰯などを捕食 
■アニ(中年~老人)………………寄生虫の着いたビール瓶サイズ 
 
ムギイカ(5~6月)は、ピンク・ブルーには乗らず、ケイムラなどの淡い色が良いようです。 
ツノも11cmですし、スッテにも乗ってきます(小魚も食いはじめた…)。 
ニセ(6~7月)になるとピンク・ブルー系にも乗るようになるが、濃い目より薄めの色の方が良いようです。 
ツノは14cm。 
スルメ(7~8月)は、ツノは18cmです。 
潮も澄んでいることもあり、波長の短いピンクへの乗りも活発になります。 
また、獰猛なイカですので、派手目な色へアタックしてきます。 
晩秋のアニは、水温の低下や潮の濁りも手伝ってか、グリーン系、ブルー系の波長の長い色で、活性も若干落ちている筈なので、色の濃い薄いは海況をみて判断する方がよいでしょう。 
 
一応、これが自分なりの考えなんですが、実際には濃ピンク、濃ブルー、薄ピンク、薄ブルー、ケイムラといった5本の組み合わせで作った仕掛けをまずは投入して、その日の様子をみるのが私流です。 
今年はスルメのスタートが遅れたこともありますが、このレポート作成時(8月末)の実績では、薄ピンクの乗りが良いです。 
 
あと、以前お伝えした
オーロラ角の乗りは確かに他のピッカピカ針より上ですし、よく釣具屋に置いてあるシェルシートも海況によっては効果があります。 
まあ、これらについては「騙された」と思って試す方は試してみてください。 
また、私のスルメは直結オンリーなんですが、何故か赤帽(FN-7)などのコマセ角に乗ったことが無く、今では仕掛けにコマセ角を入れることもしなくなってしまいました。 
この事については、詳しく考えたことがないので、何か解ったら(腕が悪いこと以外で)報告します。 
 
さあ、ツノについてあれこれと考察しましたが、如何でしょうか。 
最後に私の拘りについて触れておきます。 
 
ピッカピカ針などはカンナが9本なんですが、メーカーにより8本のものがあります。 お試し品を購入するときは、余程ツノの輝きが良くない限り8本タイプは敬遠することにしています。 
あと、スルメイカは小型のものの方が美味しいので、釣果に差がでなければ、私は秋でも14cmツノをメインにしています。 
 
タックル編、長い話になりました。 
次は実釣について触れます。

2009-08-24

スルメイカ(3)タックル編その2

前回は、竿、中錘(5連BBサルカン)、錘用のスナップサルカン、錘と1番下のツノまでのハリスの長さについて触れました。   
今回は、電動リール(バッテリー)について触れてみたいと思います。   
   
まず電動リールですが、異口同音イカはシマノがいいと仰ることでしょう。   
実際にイカ以外の釣り物でもシマノが圧倒的なシェアです。   
それだけ信頼と(壊れない)、コストパフォーマンスに優れているということです。 
スルメイカに限定すれば、ビーストマスターの評価、人気がイカスペシャルを上回ってきたように思えます。   
   
ところが私、シマノが動いているのは頻繁に拝見しているものの、実際にシマノのリールを使ったことがありません…。   
この訳は実釣とは全く関係なく、亡き兄が残した釣具の殆どがダイワ製品だったからで、そこまで亡き兄が拘っていたなら、私もダイワで通してやろうなんていう見栄のダイワ派なことからです。   
結果として、ダイワリールのせいで(ブレーカー作動)何杯のイカをバラシたことか…。   
   
稀にポラリスやリョービをお使いの方もいらっしゃいますが、電動リールメーカーはシマノとダイワの二極化といっても差し障りないでしょう。   
「じゃ~何がどう違うんだ」といったところを今までの情報収集からまとめてみます。
電動リールでお悩みの方、参考にしてください。   
   
■価格 …………シマノ(レオブリッツでダイワもシマノに近づいたが…)   
■ドラグ…………シマノ(自転車パーツのノウハウ。ブレーキ=ドラグ技術突出) 
■リーリング感…シマノ(ドラグと同じく自転車パーツのノウハウ)   
■モーター ……ダイワ(世界No1のマブチ使用。但し負荷大きく停止が目立つ)

また、釣具屋さんで仕入れた耳より情報も書き加えると、この秋シマノは電動2機種を発表するようです。  
ひとつが電動丸800。   
これはダイワのシーボーグ150Sに対抗する小型電動。   
もうひとつが電動丸1000SPをリニュアルして、ヤリイカ専用機種とするみたいです。   
こちらは仕掛けの落下スピードの速さが売りのようです。   
   
さて、メーカーについてあれこれと述べましたが、ここからスルメイカに求められる電動リールの性能について述べていきます。   
私が気を付ける点は次のようなことです。   
   
■レバークラッチであること   
■パワーがあること(巻上力25kg以上)   
■PE4号300mは巻けること   
■スピードは170km/m以上欲しい   
   
スルメイカ経験者であれば、下から3つは説明の必要はないと思います。  
また、ドラグもガチガチに締めてしまうので、特にドラグ性能も問う必要はありません。  
最初に書いたレバークラッチについては補足が必要ですね…。  
  
以前、私はシーボーグ500Fe という現500FTの2世代前の機種を使っていました。 
  http://all.daiwa21.com/fishing/item/reel/ele_rl/seaborg_500ft/index.html   
このシリーズは、メカニカルクラッチモデルで、糸送り機能をオフにした仕掛け落下中でも強くサミングして数秒待つか、スイッチ操作をして数秒待たないとクラッチが入らないのです。   
その時間、凡そ2~3秒。  
そうなると、仕掛落下中にイカの触りがあっても対処が遅れてしまいます。   
ふかせモード対応機種なため、リールの特性上、しようがないんですが、イカには不向きな機種です。
「イカもこのシリーズで…」とご検討の方がいらっしゃれば、絶対に回避されることをお勧めします。
私の失敗談より…。   
   
リールについて最後のコメントになりますが、スルメイカはMyバッテリーが必需品です。   
現状、電源のない乗合船は滅多にありませんので、わざわざ重たい思いをしてバッテリーを持参したくない気持ちは、よぉ~く解かります。   
しかしながら、私もバッテリーを持参しなかったがために散々な思いをしてきました。   
多少の荷物の重さで釣果が激変するのであれば、持参するべきでないでしょうか。 
因みに私は、SEAKING12V13A というメンテナンスフリーバッテリーを使用しています。   
流行りのリチウムを使用しないのは、耐久性はリチウムもメンテフリーもどちらとも2年しか持たないと聞いているからです。   
確かにリチウムは軽いし小さいし、携帯には楽ですが、たかが自宅と車、車と船との間の距離を持ち歩くだけですし、消耗品としてのコストを考えれば、メンテフリーバッテリーはリチウムの半分で済みます。  
  
また、このSEAKINGというメーカーにした理由は、バッテリー側にブレーカーが装備されていないという情報を耳にしたからです。   
嘘か誠か、電気に疎いので騙されていたとしても解かりませんが、電動リールの方はパフォーマンスを発揮してくれています。   
   
タックル編、2回では終わりませんね…。

-----9月2日追記-----------------------------------------------
シマノ電動丸の新機種が発表となりました。
尚、私が "800" と言ったのは、"400C" の誤りでした。
詳しくはHPでご確認ください。

http://fishing.shimano.co.jp/cat/detail.asp?k=100657
http://fishing.shimano.co.jp/cat/detail.asp?k=100656

2009-08-21

スルメイカ(2)タックル編その1

前回は、勝山港の萬栄丸さんについて船宿レビューしましたが、今回は仕掛を含めたスルメイカのタックルについて触れたいと思います。  
  
のっけから余談ですが、以前、竿は船宿によってブームがあると書きましたが、萬栄丸さんにもこの法則は当てはまり、やっけに短い竿をご利用の方が多い…。  
"イカおやじ" なら既にお解りですね!アルファタックル海人烏賊シャクリ(125)です。
http://www.alphatackle.com/at/kaijin/new_kaijin/new_kaijin_ika_shakuri.html  
アルファタックルさんの竿はコストパフォーマンスに優れており、私も嫌いではありません。  
  
そんな訳(どんな訳?)で、竿の話です。  
竿には色々と好みがあると思いますが、私の場合、悩みの渦中…。  
冬場はヤリの触りが判らず、帆先だけが鋭敏な硬い竿が好ましいと思いきや、いざスルメになれば硬い竿でバラシを連続し、軟らかい竿の誘惑に負けそうです。  
一方で、スルメの電動シャクリはツノを躍らせて何ぼの世界…。  
頭の中では棒のように硬い竿が向いていると解かっていても…???  
お恥ずかしい話、未だ方針すら見えてきません。  
  
皆さんの参考になるどころか、現状の悩みを打ち明けることしかできず仕舞。  
次回から硬い竿、軟かい竿の両方を持参し、比較していきたいと思います。 
 
    
次に仕掛けについて何点かお話します。  
ツノの話しは別の機会とすることにして、私の仕掛けは図のとおり、直結12本。  
5連ボールベアリングサルカンを装着しているところが目立つところでしょうか…。  
これには2つの目的があり、ハリスのヨレを取る目的と、中錘の代りにする目的です。  
どちらかと言えばヨリ取り(手返し)を重視しており、ヨリがあると投入管に挿しにくいし、手送りするときにもヨリが手前マツリの原因にもなるので、必ず装着するようにしています。  
  
また、この5連BBサルカンのサイズを7~8号と大きくすることで、中錘の代りにしています。  
中錘は「有る方がよい」、「無くても構わない」と人によって評価が異なりますが、私は仕掛けにアクションを加えられるので(この点については後日、触れます)、有るほうがよいと考えています。  
  
加えて中錘(私の場合は5連BBサルカン)があると、船上での仕掛け捌きにメリハリが付けられます。  
仕掛けの回収時、最初にPEラインとハリスの接続部を手繰り寄せ、次に1番上のツノを引き上げ、更に次のツノに手を伸ばすとき、最初に手繰り寄せた糸を放すことになります。  
ところが、風の強い日などは中錘がないとPEラインが風に吹かされて仕掛け回収の邪魔になります。  
こんな弊害を少しでも減らすため、私は中錘を使用する派となりました。  
  
錘と言えば、先日、電動シャクリ中にメイン錘を2つもロストしてしまいました。  
私は確かに派手にシャクル方なんですが、1日2個は幾らなんでも多過ぎます。  
  
軽くなった仕掛けを巻き上げると、スナップサルカンのサルカン部だけが残り、下が無くなっていました。  
それまで私は「スウィベル+ハワイアンスナップ」の組合せを使っていたのですが、錘の接続部とハワイアンスナップが知恵の輪みたいに捻られて外れてしまったようです。 
     
  

この点についてはかなり悩みましたが、近所の釣具屋さんで質問したところ「通常のスナップサルカンのスナップに蛍光玉(餌ハリのチモトに付ける)を6ヶ位通しておくといいよ」とアドバイスしてくれました。 
早速、家に帰り試そうとしたのですが、振っと、強度はスナップサルカンで充分なのであれば、錘が回転しハリスもヨレるので、ここにも「ボールベアリング(スナップ)サルカン」にしてしまおう!と閃き、現在の仕掛けになっています。 
  
最後につり丸か、釣り情報を立ち読みしたところ、錘から一番下のツノまで間隔を3m位と長くすると、直結のバラシが激減するという船頭のコメントが載っていました。  
「なるほどなぁ」とおもいながら読みましたが、誌面にはその理由は書かれておりませんでしたので、推測ながら、この点について補足します。  
  
これは水圧をうまく利用して仕掛けを安定させるものだと思います。  
イカの直結バラシの原因は、殆どが船縁で波の揺れによるものです。  
そうであれば、錘が水圧で安定する深さに保たれていれば、仕掛けの揺れ(上下)が抑えられ、安定するという発想だと私は理解しました。  
  
その半面、底ベッタリの反応があるときには、ツノが棚の上になってしまうので、極端な弛ませが必要となり、オマツリが怖いところですが…。  
  
タックル編は1回じゃ終わりませんね…。  
次回にもご期待ください。  

2009-08-14

スルメイカ(1)

予告とおり、今回もスルメイカです。 
と言うか、今年は太刀魚が大きくなり、房総のイサキ禁漁が解ける晩秋までスルメイカを集中的に修行しようと考えております(そのままヤリイカ修行に突入なんて恐れもありますが…)。 
きっと、スルメをこれから始めてみようとお考えの方や、年に数回しかスルメはやらないという方の参考になると思います。 
宜しくお付き合いください。

尚、スルメイカについては暫らくの間、レポート形式を避け、修行の中で立ちはだかる課題や、工夫といった点をまとめていきたいと思います。

まず、修行に先立ち思い立ったのが釣宿です。 
今まで「イカ」については、小網代の丸十丸さんを常宿としてきましたが、単独釣行が増えてくると、出船~帰港の時間帯が三浦と異なる房総にも定番が欲しいところ…(幅がでる)。 
そして何より私は房総好き!

そこで、以前から良い風評を耳にしていた勝山港「萬栄丸」さんを試してみることとしました。 
  http://www.maneimaru.com/
スルメイカ(1)の今回は、この萬栄丸さんについて詳しくお話しようと思います。 
  

勝山港を出港直後の朝日(萬栄丸18号船より)  
  
  
  
  
  
  

前述のURLリンクをご覧になっていただければ解かりますが、とにかく萬栄丸さんのHPは充実しています。 
通常の船宿HPは、宿の紹介、最新釣果速報、料金(季節の魚種)、アクセス&連絡先が載っている程度ですが、それに比べ凄いボリュームです。 
しかも、業者に頼んだHPでなく、ホームページビルダ?で手製されています。 
以前にも書きましたが、情報提供する姿勢≒サービスの姿勢と私は評価しておりますので、初めての方にも安心してお薦めすることができます。

実際に乗船したインプレッションは、船がデカイ(広い)、キレイ! 
決して小さな古い船が嫌だと言っている訳ではないんですが、荷物を置くスペースも充分ありますし、当然、お隣との「間」も広~い…この魅力には抵抗しがたいです。

更に、料金は三浦の船と同等なんですが、仲乗り(専門)が2名乗船しています。 
三浦ではスーパー常連さんが釣りをしながら仲乗りも兼ねますので、明らかにサービス充実です。 
とは言っても、余程ひどいオマツリが発生しなければ、お世話になる機会もなく、常連客のよい話し相手と化しているのですが…。

唯一のレポートとしては、萬栄丸さんの現状のポイントは洲崎沖~白浜沖(船団は集まっても10艘程度。三浦の船は見ない)。  
乗船当日の状況は、反応こそあるものの、潮が悪く、拾い釣りの展開。 
私の釣果はツ抜けを1つ逃がす9杯、竿頭は25杯です。

このような渋い状況下、操船していただいた4代目(URL参照)は、雑なところなく、丁寧に広い範囲で反応を探ってくれています。 
流石にイカの動きを先回りする丸十丸(第一正丸)の船長には敵わないかもしれませんが、この点についても好感がもてます。

下船後にも麦茶やスイカのサービスがあり、嬉しかった。 
総じて、非常に良い船宿と評価しています! 
今後も随分お世話になりそうな気がします。 
皆さんも、是非お試しになって下さい。

次回(2)は、タックル他についてまとめてみたいと思います。 

2009-08-07

再撃沈スルメイカ(2009.08.02)


  
悲惨だった7月が終わり、8月は幸先よく月初2日(日)に小網代の丸十丸さん
http://marujumaru.blog85.fc2.com/ からイカ船(スルメ)に乗船しました。  
この宿の常連さんは皆さん直結の名人(写真中央でカーキのTシャツの方が竿頭)。  
目にも留らぬスピードで12本以上のイカ角直結仕掛けを捌くのです…。  
従い、彼等は(釣座として有利な上、)背後に大きなスペースのある舳を好みます(というか常連の乗船時は宿側で舳は押さえてしまいます)。  
  
補足しておくと、取り込んだ角は後方にランダムに投げ飛ばされ、船が潮廻りをしないときは(ひと流しで何回か投入できる場合には)、見事な手送りで仕掛けを再投入するのです。 
最悪、大艫でも何とかならない訳ではないものの、スパンカが邪魔ですし、胴の間ではキャビンや船室が邪魔なのでしょう…。 
舳以外に座っていることをお見掛けしたことはありません。  
  
イカ釣りについては目下修行中の私ですので、彼等の技を少しでも垣間見ようと左舷舳から3番目に釣座を確保しました。  
  
長井周辺のイカ船は現在、城ヶ島沖を漁場としており、当日の海況は曇り時々雨、波なし、南東の微風、水温は手を入れて少ぉ~しヌルイと感じる位(25C?)、棚は100m以下でした。  
問題となったのは当日の潮で、茶色く濁っており、早朝こそトロトロ動いていたが、何度か流す間に酷い二枚潮となった。  
  
この潮の影響で、実釣は渋い展開。  
一般の釣客は、昼前後(前半戦)までほとんどの方がオデコ。  
私も早朝に乗せた2杯だけが桶の中…。  
片や名人達はそんな悪い状況でもポツポツと捻り出し12~13杯が船上干しされていました。  
  
その後、船は反応を探して移動を繰り返したものの、仕掛けを降ろすことなく半ば遊覧船と化したうえ、途中で雨も降り出し、周囲には船がもういません(小網代の船は朝遅く、沖上がりも遅い)。  
  
このまま終わるのかなぁ~と思い始めたところ、船長が群れをひとつ発見→急停止!  
船上のにわかな盛り上がりに気が焦り、私は痛恨の手前マツリ。  
最後の時合を半分逃した結果、追加は5杯に留まり、計7杯でフィニッシュでした。 
因みに名人達(竿頭)は35杯…。 
  
ざっと、釣行内容をご案内したのですが、今日は終日ひと流し1投しか仕掛けを下ろすことができなかったので、手返し(仕掛捌き)で釣果に差は開きません。  
そうなると、釣果はタナのさぐり(仕掛の落下中も含めて浮いているイカの触りをいかに察知するか)、そのタナを直撃するかということになります。  
  
私もスルメは直結オンリーで挑む覚悟ですので、次回のテーマは「落し込み中の触り」の察知とします。
そして今回、名人達から学んだのはロッドワークです。  
  
スルメイカは直結電動シャクリが雑誌などではよく紹介されていますが、名人達は仕掛けが長いこともあるのか、ムギ~ニセサイズだからか、今日はがんがんシャクルことはしませんでした。  
アクションを軽く入れることもありましたが、基本的にはスロー巻上げでイカの触りを引っ掛ける釣りでした。  
  
終了間際の追加5杯はこれを真似した結果です。  
私も状況に応じて釣方に変化をつけられるように修行に励みたいと思います。  
皆さんも参考として下さい。  
  
因みに、手送りでの再投入がなかなか練習する機会がないのですが、当日、1回チャンスがあり、ぎこちなかったのですが、何とか様になってきました。  
私のもうひとつの課題です。  
  
近々、またスルメを狙うつもりですので、レポートにご期待あれ!

2009-08-03

ご無沙汰しております(釣りを楽しむには…)

7月は公私共に多忙を極め、書き込みが1回(釣行も1回)という惨憺たる月でした。 
本稿は実に1ヶ月ぶりの書き込みとなります…。 
 
この悲惨な7月を振り返ると、船釣りは「生活の安定が必要なんだなぁ」とつくづく感じます。 
女性が服を買うのが楽しいように、釣人は釣行への準備を整えるのは苦になりません。 
問題は、釣行と様々な予定とのスケジュール調整や、釣行後に訪れる後片付け、魚の処理です。 
 
私は都内マンション住まいなのですが、車庫は自宅から離れた場所にあり、洗車もガソリンスタンド等で行わなければなりません。 
当然のことながら、汚れた釣道具は車庫からえっちらこっちら部屋まで引き上げて風呂で洗うことになります。 
車庫のある一軒家にお住まいの方は、帰宅後すぐに車や釣道具を洗うことが出来るので、これひとつをとっても雲泥の差があります。 
 
更に釣行から帰って、片付けもひと段落、風呂でも浴びれば心地よくなってきますが、独り暮らしの方であれば、その後に魚の処理・料理も待っています。 
お料理の好きな奥さんがいらっしゃれば、道具を洗ったりしている間に夕食の準備が並行して進み、風呂の後で美味しい夕食を囲むことが可能です。 
また、ちょっと数が釣れ過ぎたときも家族の多い方が有利ですね…。 
 
独り暮らしの方はそれに輪を掛け、週末は掃除、洗濯、平日に用が足せなかったことのフォローも彼是あるでしょう…。 
友人や彼女とのコンタクトも週末に発生します。 
日常の雑事もご家族をお持ちの方が断然有利です。 
 
仕事が忙しくなればますます余裕が薄れます。 
加えて過日も触れましたが(一緒に釣りに出掛けませんか?(提案))、経済的な安定も船釣には求められますので、総じて「生活の安定が必要」という結論に至った次第です。 
 
一例として、私の7月最後の週末について触れてみます。 
7月内に何としてももう一度釣行したかった私は、以前から予定していた隅田川花火大会(7/25土曜日)の前後でスケジュール調整を試みています。 
可能性として、花火大会の当日・翌日、スルメを狙って房総・三浦のふたつの地域で4パターンの検討です。 
 
花火大会は19時からスタートとなるので、釣りから戻った後のことを考えると、16時には家に戻っておきたいところ…。 
(帰宅後、汗を流し、魚の保管等、身支度、手土産の購入、移動他) 
 
そうなると、道路事情にもよりますが、沖上がり14時~15時となる三浦方面の釣宿では当日は難しい。 
では、沖上がり12時の房総が現実味を帯びてきますが、その分、未明から活動しなくてはならず、金曜日のスケジュール次第では2日間不眠不休となってしまいます。 
こんな理由で当日(花火前)の釣行は断念しました。 
 
残るは花火大会翌日の日曜日ということになりますが、お酒の好きな私は花火大会で「飲まない」というのが我慢できるか?多分、友人知人もそれを許さないでしょう。 
そうであれば、25時には起床、出発する房総への釣行は、お酒を飲んだ時点で(飲酒運転となり)没となります。 
 
最後の焦点は日曜日の三浦方面です。 
三浦で私がお世話になっている丸十丸は7時集合、8時出船です。 
ですので、4時半に起床、5時に出発すれば間に合うのですが、「花火大会に二次会があったら…」なんて考えてしまい、なかなか決断できなかった(悲)。 
 
結局、予約の電話を入れぬまま花火を観始めてしまい、釣行しなかったのですが、日曜日の丸十丸(イカ船)の釣果は束越えが2名…。 
夜釣りでもなければ、手釣りをされる方もこの船ではお見掛けしたことがありません。 
皆さん電動直結の正統派です。 
 
束越えは名人と呼ばれる常連さんとして、イカ釣り修行中の私でも5分の1は取れたはずですので、25~30杯は堅いところでした(もったいない)! 
よりにもよってこんな日に…本当に悪夢でした。 
 
斯くして私の7月は終わっていったのです…。 
皆さん、釣りを楽しむには゛生活の安定゛ですよ! 
次回は、やっと釣行することが出来たスルメイカのレポートとします。 

2009-07-02

イサキ釣り大会参加(2009.07.05)

梅雨が長引いてますね…。  
前線が日本列島に沿って延びており、もう暫くは梅雨空が続きそうです。  
  
前回、撃沈したスルメイカから2週間…、イカ供にリベンジすべく7/5(日)は三浦の船に乗る予定でしたが、約束をしていた同僚のN氏が都合によりキャンセル(涙)。  
どうせ1人の釣行となるなら、大好きな房総で…とネットを探していたところ、振っと目に留まったのがサンスポのイサキ釣り大会募集でした。  
  
募集が目に入ったのが火曜日なんですが、その時点の週間予報で7/5は(確度Bで)雨模様…。  
低気圧の通過でもあれば、またイカ供に辛酸を嘗めることになるなぁ~と考えていた矢先でしたので、迷いながらもイサキ大会に参加することにしました。  
結果として、当日は曇/晴のベタ凪でしたが…。  

実のところ、コンペに参加するのは今回が初めてで、イサキならば上位は無理にせよ、半分より上にはいけるんじゃないかとは考えていましたが、まぁそこは何ですか、「もし間違って優勝しちゃったらどうしよう…」なんて夢みるのは自由なのです! 
そうは言っても、参加すれば自分の腕の上・中・下が判るし、コンペという釣りの楽しみ方も知ることができます。  
また、今回の参加を決定付けたのが、釣宿です。  
  
船宿は勝浦川津港の「鈴丸」さんです。 
http://www2.bii.ne.jp/~suzumaru/  
  
この宿は、ほぼ周年イサキを狙っており、冬場のイサキ釣りが好きな私にとって稀少な存在です。  
この宿の名がサンスポ推薦宿に連なっていなかったら大会には参加しませんでした。  

大会の概要はURLをご参照ください。  
http://www.sanspo-jigyo.com/fishing/090705.html 
    
さて、ここからが大会レポートです。 
この大会は、小湊港から御宿港までのサンスポ推薦宿により競うもので、エントリした船に1名の審査員さんが同船します。

船宿に着いたらエントリシートを記入し、スクラッチカードで釣座を決めます。
そして、実釣開始6:00、沖上り10:30で、勝浦港にある大会本部に集まり、計量をして表彰を12:00までのスケジュールで行うという流れです。

大会ルールには色々と書いてありましたが、審査員さんが細かく道具をチェックする訳でもないので、ビシと針数だけ守っていれば、長ハリスは特に指摘されることも無さそうです。
 
先にも記したとおり、大会当日は時折陽が差す曇り、南西の風弱く、ベタ凪、潮はトロトロで、よく澄んだ中潮です。
釣座は右舷胴の間(艫から3番目)。
ただ水温が下がっていたようで、魚の活性が低く渋い展開になりました。

この大会は、約160名が参加し、大物3匹の総重量で船毎の1位者を決めて、各船の1位者で競われるものでしたが、私が乗った鈴丸の船長は、数打ちゃ大物も当たるだろうという作戦で、大型の実績があるポイントには固執せず、移動を繰り返しました。

結果として私の釣果は30匹ジャスト。
残念ながら「コレは」と思えるような大型は私にはヒットせず、小型ばかりで、3匹の合計で750gとちょっと淋しい結果に終わりました。
因みに私のプロフィールの写真で抱えているイサキは1匹で1kg以上ありますので、如何に小型ばかりだったのか比較できると思います。

また、数については鈴丸の次頭で、ここについては少し悔やまれます。
竿頭は私の左隣のご年配の方でしたが、待機時間も長かったので、お話しする機会も多く、すっかり仲良くしていただいたのですが、3点掛けした時などは取り込みも危なっかしい手付きなのですが、釣果は32匹ということで、竿頭を逃してしまいました…。

この大会では数は評価対象ではありませんでしたが、他船の竿頭が軒並20匹程度の日並にしては、善戦したのではないでしょうか…。
自分の腕の上・中・下の判断する上では、上出来の結果です。

最後に、この大会で嬉しいことも1つありました。
表彰式が終わり、勝浦港から川津港に戻って帰り仕度をしていると、審査員さんが近付いてきて「竿捌きが巧みだねぇ~参考になるよ…」と声を掛けられました。
デッヘッヘッヘ~!!
まー、人に褒められのは嬉しいもんですなぁ~。



写真は参加賞です(サンスポの帽子もいただいたのですが、帽子は馴染の居酒屋の旦那にプレゼントしてしまいました。不思議なことに双眼鏡も貰いました!?)。

P.S.
釣とは関係ないのですが、イサキ釣り大会当日は、テニスのウィンブルドン男子シングルス決勝の日でもありました。
ロジャー フェデラーが優勝したこともフェデラーファンの私にとってハッピーな出来事でした!



2009-06-23

撃沈スルメ(ムギ)イカ


前々回の オーロラ角で予告したスルメイカを狙って、2009.06.21(日)に白間津の甚四郎丸さんにお邪魔してきました。
   
標題からお察しのとおり、釣果は4杯、全くの駄目駄目でした…。
しかも、船酔いまでしてしまいました…。

前日の天気予報で、降雨確立80%、波2.5Mウネリ有りとは知っていましたが、前々日までの釣果がすこぶる良かったもので、船は満席。
当然、私も期待を膨らましての釣行でしたが、岸払いはしたものの、想像を絶する最悪コンディション。

こんな時には悪い条件が重なるものです…。
まずは席取り。
常連さんは前夜に席取りしたようで、艫は埋まっており、空いていた胴の間と舳を考えた結果、舳に席取り…。
航行中は波をザブザブ被り、雨がカッパを叩く音がバチバチ鳴って、合羽のポッケが少~しだけ開いていたのですが、波と雨でタバコとライターがお釈迦になりました。

やっとの思いで、ポイントに到着したものの、一番揺れの大きい舳で船の揺れを堪えながらシャクるのは本当にしんどい!
イカの触りは全く解らない!。
そうなると当然、電動シャクリの出番だが、電動リールの調子が悪いんだなこれが…。
それでも乗せた何杯かを船縁で痛恨のバラシの繰り返し。

更には、中乗りを兼ねる常連さんがお隣りだったのですが、電動トラブルで、釣りをせず、私の後ろにず~と立っている。
得意な釣りものだったら構わないが、ことイカに関しては私はまだまだ修行の身。
実のところ、今回、直結取り込みからの再投入(投入管を使わずに)を練習する目的(野望)があったので、やり辛くて堪らなかった!
挙句の果てに船酔いときた…。

踏んだり蹴ったりの今期初スルメ(ムギ)だった。
それでも常連さんに坊主がいた日並にしては、4杯が良い結果だったのか、オーロラ角の威力なのかは定かではありません…。
近いうちにリベンジしたいと思います。

今回の反省としては、次の4点。
(1)海の状況が悪いことが解っていたら、少なくとも良い釣座を確保するために早
  めに船宿に到着すること
(2)海の状況が悪い日の航行中は船室などに非難する
(3)イカ釣りは出来るだけMYバッテリー(リール用)を持参する
(4)海の状況が悪いときこそ丁寧にシャクる

2009-06-19

一緒に釣りに出掛けませんか?(提案)

今回は釣行について提案をしたいと思います。  
 
少し前に、叔父に「最近、釣りに行くことが多いんだ~」と話したところ、身を乗りだして「イサキか?」と聞いてきました。  
「そうだ」と答えると、今度は少し考え込んで、「でも土日なんだろぅ…」と語尾を濁してしまいました。  
  
叔父は戦前(昭和10年あたり)の生まれですので、70歳には達しており、勿論、現役も退いております。  
因みに、車は乗る機会が減って手放してしまっています。  
  
私の父が健在だったころ(14、5年ほど前)、年に数回は釣りに同行していたので、きっと釣りには行きたいのでしょうが、自力で…とは考えないようです。 
気ままな引退生活に馴れてしまい、混み合う乗り合いの船にも乗りたくないのかもしれません…。  
  
そして叔父が自力釣行を躊躇してしまうもうひとつの要因は、あの荷物の多さなんでしょう。  
私の父が遠征(主に伊豆七島に石鯛を釣りに)するときは、大きな背負子を背負い、片手に竿、一方の手に荷物を持って竹芝桟橋(東海汽船)に向っていたことを思い出します。  
  
最近は、タックルも軽くなり、キャリー類も使い勝手のよいものが沢山ありますが、その半面、クーラーは船釣りの必需品となり(コマセ釣りによって釣れる数も増えた)、魚を釣るための機能商品が多くなり、バッカン、竿、合羽(長靴)となると、やはり釣行には車は必須アイテムとなるのでしょう(東京圏にお住まいの方にとって)。  
  
そして、私の叔父と同じ事情の諸先輩方が、実は身近に多くいらっしゃるのではと私は思うのです…。     
その一方、多くの乗り合い船が若い方で埋まっているかといえば、到底そのようには見えません。  
同船した方々の年齢をいちいち確認はしていませんが、お見受けするところ、ボリュームがある年代は50代ではないでしょうか…。  
King Of Leisure と評される釣りの中でも、船釣りは特にお金が掛かるジャンルだからだと推測します。  
  
ガソリン代、高速代 船宿代、道具・餌の費用を合わせれば、少なくとも1回の釣行は1.5万円以上かかります。  
故に、若い方が毎週のように乗船するにはお小遣いが足りないのでしょう。  
この釣行コストを縮減しようと思えば、当然、ガソリン代と高速代を圧縮するしかありません。  
  
そこで、釣りに行きたいけどお小遣いが足りない方と、お小遣いはあるけど足(車)が無い方とのマッチングが成り立たないものかと、私は兼てから感じていたのです。  
    
問題は、マッチングする手立てです。  
若い方なら Mixi でも構わないかもしれませんが、SNSを操作するのは先輩方には骨が折れる…。     
そこで、提案したいのが船宿のHPです。  
  
船宿のHPは釣課速報を載せないことには客足に影響があり、全般的に更新頻度は高く評価できます。  
また、車をお持ちでない方でも船宿側に予約を入れる方であれば、まず悪戯ということは考えられないので、相手に対する信憑性も確保され、事故や問題が生じる可能性も極めて低いと思われるのです。     
どうでしょう、これをお読みの船長さん、試してみていただけませんか?  
若い方が常連となれば、10年、20年の長い付き合いになりますよ!  
  
このアイディアを軌道に乗せるために、車を出す側に「謝礼」というルールを設けるのも面白いかもしれません。  
例えば、(ガソリン代+高速代)*0.5 +0.3万円 を渡すことにすれば、車を出す側としては、運転が少し疲れるかもしれませんが、1万円弱で釣行が可能となる訳ですので、Win-Win の関係が成り立ちます。  
  
私も40代となり、頻繁に父親の年代との付き合い方を考えるようになりました。  
団塊の世代…。  
独立心が旺盛で、日本の高度成長を支えた力強い先輩方とのコミュニケーションをはかるのは、これからを担う我々にもプラスになる筈です。  
また、同じターゲットを狙う釣り好きであれば、自然と話しも弾むはずです。  
  
この提案を聞き入れていただけるような船長さんは直ぐには見つからないでしょうから、読者諸兄には、まずは身内(父親、義理の父)を誘っていただけないでしょうか。  
また、私と一緒に釣行をご希望の方がいらっしゃれば、まずはブログにコメントを残して下さい。  
  
この提案が上手く行けば、車の数も減ってCO2削減にも貢献できますよ。

2009-06-10

オーロラ角

この季節は、釣り物の選択が難しいですね…。

絶好調といえるのは、イサキとアジくらいでしょうか。
マダイの乗っこみは関東では終息したようですし、毎年、この時期に盛り上がるマルイカも沈黙。
房総のアカイカも一時のみでトーンダウン、ついでにムギ(ニセ)イカも遅れています。
タチウオさんもいつ現れるのやら…。

ロックフィッシュ(根魚)をあまりやらない私としては、まぁ~仕事も忙しいし、「暫くは様子見ようか」などと考えていても、家に帰れば、当然のように手がハリスを引き出しています(仕掛け作り)。  

釣り物の決まらぬまま、取敢えず、ムギイカの仕掛けでも作ろうかと、角のことを考えていたところ、思い出してしまったのです。  
「オーロラ角」のことを…!  
  
この角は、以前
イサキ・タックルについての考察(1)でも触れたFFT(フジモリ・フィッシング・タックル)さんのオリジナル商品で、イカの乗りが良いと評判の角です。  
FFTさんはプライベートブランドなので、この角をはじめとするオリジナル商品群は、大きな釣具屋に行けば手に入るという性格のものではありません。  
その点は悪しからずご了承ください(送料負担の現金振込・代引には応じてくれると思いますが…)。

-----2010.12.02追記------------------------------------------
FFTさんのHPが開設されていました。
URLをご案内します。
オリジナルロッドやオーロラ角のバリエーションなどもご覧いただけますよ!
http://www.fujimori-fishing-tackle.jp/
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ヤリイカも終了し、これからムギ→ニセ→スルメ(サイズによって呼び方が変わる所謂、出世烏賊?)のスタートに際し、私としては是非とも入手しておきたいウェッポンなので、お店が自宅からかなり離れてはいるものの、頑張って買いに行ってきました(往復100km)。  
 
  
写真をご覧ください。  
何だ只の「ピカピカ角」じゃ~んと思われる方もいらっしゃると思いますが、よ~くご覧になってください。
左側はケイムラ(14cm)なんですが、ミラー加工がされているのがお解りになりますか?  
そう、これが「オーロラ」の正体です。  

船中、音なしという時でも、この角の新品を使用している方だけが電動を唸らせていたという話しをよく耳にするので、何時かは使ってみたいと思っていたものです。  
右側はやはりオリジナル商品で、通常のピカピカの赤帽です。  
ありそうで無いものなので、購入しました。  
(デジカメを今日は持っていなかったので、携帯カメラでスミマセン)  
  
私も詳しいわけではないのですが、折角ですのでFFTさんについてもう少し触れておきます。  
関東のイカのメッカといえば、長井周辺(三浦半島)です。  
イカ専門の船宿が軒を連ね、周年イカ釣りに出船しています。  
この周辺の船長(常連さん)に絶対的な信頼を得ているのがFFTさんなんです。  

因みにSHIMANO電動丸イカスペシャルや、DUELのハリス「イカスペシャル」はFFTさんが提案、監修されたものだそうですよ…。
それを聞けば、イカおやじからの絶対的な信頼も納得いくのでは!
  
しかしながら、世間一般には無名に近いブランドですので、私も長井周辺でイカ釣りをするまでこれらの伝説は知らず、上手い方が軒並み同じ竿を使っているので、余程、良い竿なんだろうと、家に帰りネットで探してみても、どうもそれらしい竿は売られていない…。  
そこで、次に同じ船宿にお世話になった際、質問して教えていただいたという訳です。  
  
FFTの竿は、何れ購入しようと考えていますが、何せ釣った魚を食べることも私の重要なファクターなので、イカばかりにお金を掛けていられない…。
そこで、皆さんにFFTの竿を紹介すべく、ネットをくまなく探したところ、FFTの竿について書かれたブログを発見しましたので、URLをリンクします。
http://blogs.yahoo.co.jp/geogeo5963/55698492.html
  
この Geonさん のブログを読んでいただければ、詳しく書かれていますが(イカ釣りのレポートも凄いです)、とにかくFFTさんの竿は硬いのです。
バット部分のブランクスは太く、一般メーカーのイカ竿の2倍はあります。
穂先以外は殆どしならない。   
しかし、この極先調子だからこそイカのモタレるような当りが判断できるし、夏~秋のスルメの多点掛けにも竿が負けない。
更には、直結の仕掛けを踊らせることが出来るのです。

興味のある方は、是非、問い合わせてみて下さい。
イカ竿には次の4つのバリエーションがあります。
・スルメイカ 1.5m
・スルメイカ 1.8m
・ヤリイカ 1.7m
・ヤリイカ 1.9m

フジモリ・フィッシング・タックル(10~20時、水曜定休)
〒228-0811 神奈川県相模原市東林間4-38-14
042-765-0777

近いうちに、ムギイカ釣りに出掛けます。
オーロラ角の威力は後日のレポートまでお待ち下さい。

2009-06-04

釣行前日についての考察


 
諸兄は、釣行の前はどのように過ごしているのでしょう? 
 
年に1回程度しか、釣りに行かない方であれば、眠れずに(興奮して)船宿に向かうということもあるのではないでしょうか…。 
毎週のように出掛けられる方は、宿に素泊まりしたり、船宿に早く着いて釣座を確保した後に車の中で眠ったり、様々だと思います。 
 
私の場合、早目に眠り、集合時間に間に合うように起床するスタイルなんですが、これを確立するのに少し時間がかかりました。 
と言うのも、そもそもが夜型なんで、朝が弱いのです…。 
 
例えば、外房の船に乗ろうと思うと、深夜26時に出発、現着が4時半とかになります。 
慣れないうちは、眠らずに出発し、船から上がった途端、車の中で爆睡…、なんてことを繰り返してきたのですが、体調不良では釣りの集中力も途切れますし、酔い止めも効きが悪い、帰宅する時間も遅くなるなど、悪いことが多いものです。 
 
そこで、私なりに編み出したのが、「酔っ払い作戦」です。 
釣行前日が仕事だったりするとかなり難しいのですが、深夜26:00出発とすると、25:30起床として、6時間の睡眠をとる(25.5-6≒19.5)19:30に就寝する狙いで酒を飲むのです。 
 
逆に、酔い過ぎても次の日の体調が悪くなるので(酒の量は個人差があると思いますが)、私の場合は日本酒を4合程度です。 
二日酔いにならない程度に酔えれば、即眠りにつけますし、清々しい気持ちで釣りにも挑めます。 
まさに酒は百薬の長ですね。 
 
予ねてより私の釣りの楽しみは、仕掛け作り、釣り自体、魚を美味しく食べることと書いておりましたが、実はもうひとつ楽しみがあるんです! 
その楽しみのために、早目に眠り、早朝に船宿に到着するというスタイルを確立したようなものです。 
 
その楽しみとは、「ラジオを聞きながらのドライブ」です。 
私より年長の方であれば、殆どの方がご存知だと思いますが、往路は「NHKラジオ深夜便」を聞いています。 
懐かしいヒット曲を聴いていると、その頃の自分が何をしていたか思い起こしますし、こころの時代では、稀少な体験談から日常では気付くことのできない事がハッと閃いたりすることも珍しくありません。
 
往路は、土曜日こそ決まりはありませんが、日曜は必ず「NHK日曜バラエティ」です。 
この番組のことを友達に話したところ”山田邦子なんてもう終わってる”なんてバカにされましたが(司会が邦ちゃんなんです)、この番組を聴いて私が笑う量は、恐らく釣に行かない週の私の笑う量よりも多いと思います。 
 
またこの楽しみは、三浦方面では出船・下船時間の違いから味わえません。 
更に三浦方面は、道路事情が良いために、深緑を味わいながらドライブする時間も短く、あっという間に都会≒現実に引き戻されてしまいます。 
そういった面にも私が房総を好む理由が隠されているのでしょう。 
 
最後に、船酔いについて少し触れておきます。 
まず、初心者の方にも認識していただきたい点として、ベテランアングラー(釣師)も船釣りでは酔い止めの薬を飲んでいることを知ってください。 
船に全く酔わないという人は別として、月に2~3回程度の釣行では、職漁さんのようにはいきません。     
 
但し、その月に2~3回の釣行を何ヶ月か続けていると(月に2~3回釣りに行くぐらい釣りが好きなら、釣りにも集中する)、薬さえ服用していれば、殆どの方がゲップさえしないという状況に(馴れ)なります。 
その馴れがエスカレートすると、ワンカップやビールを美味しそうに船の上で飲むようになります。 
 
その酔い止めの薬ですが、一番ポピュラーなのは「アネロン」という薬です。 
殆どの方がこの薬を利用されているのではないでしょうか。 
ところが、私にはこのアネロンが強過ぎて、帰宅して眠るまで(または酒に酔うまで)体の揺れが収まりません。 
そこで、薬局で弱目と薦められた第一製薬の「ウエルシア」という薬を利用しています。 
このウエルシアという薬は置いてある薬局が少ないのが少々難点です(三共との合併のせい?)。 
 
薬がその人に合うかは、何種類か試していただかないことには判断できませんが、アドバイスが3つあります。 
まず、睡眠を充分にとり服用すること(体調確保)。 
早目に服用してしまうこと。 
私の場合、家で目が覚めたら直に飲んでしまいますので、釣り開始の実質4~5時間前ということになります。 
よく、乗船30分前に…と説明されていますが、少なくとも1時間前には飲んでおくことをお勧めします。 
プラセボ効果もある筈です(笑)。 
 
もう1つが、乗船前に軽~ぃ食事を摂ることです。 
私の場合、蕎麦やうどんにしています(ラーメンは脂っこいので私はパスです)。 
今日は久々に考察ネタでした。


----- 2010.08.18 追記 -----
効き目のありそうな船酔い対策を耳にしたので、紹介(編集転載)しておきます。
小柴港の三喜丸さんのHPに掲載されていた情報です。

船酔いは、揺れからくる脳のストレスが原因で起こります。
体が平衡感覚を維持できるのは、視覚、内耳、深部知覚系(関節圧感受器)他の情報が脳の中枢に伝えられているからです。
これらの情報が脳の中で混乱してしまうと、脳で大きなストレスが発生し、頭痛や唾液の分泌を引き起こします。
更に、自律神経の副交感神経を刺激することで吐き気を催すと言われています。

船酔いが心配な方は、釣行の前々夜、前夜に錠剤の酔い止めを飲み、乗船前にアンプルの船酔いを飲めばベスト!お試しを。(但し、睡眠等の体調管理がされていることが大前提です)

2009-06-01

イサキツアー(2)2009.05.23~24


冒頭に一言…。
釣が上手くなりたい方は、出来るだけ1人で釣行しなさい!

これは、今回のツアーで感じたことでもありますし、自分でも何度も痛感したことでもあります。
私の体験からお話しすると、ヤリイカに初挑戦したのは友人に誘われてのものでした。
当然、友人の行き着けの船宿で、釣座まで友人が確保してくれました(早起きして)。
釣座は左右に友人というお決まりのパターン。

実のところ、御一行様が並んで釣座を確保するのが上達を妨げる大きな障壁なんです。
私の初ヤリイカの釣果は5杯。
友人は10杯程度、竿頭は35杯位だったと記憶しています。

初めてのことだったので、それほど悔しくもありませんでしたが、何回か釣行するうちに、なぜ我々御一行様の釣果は芳しくないのか?と周りを観察するようになりました。

そうして気付いたことは、上手い人は誘い方や仕掛けそのもの、扱い(手返し)に差があるのです。
前回のレポートにあるⅠさんも然りです。
上手い人はご自分でも工夫されているし、海もよく勉強していて、状況に応じた釣り方をしているものなんです。

それを踏まえ、1人で釣行するようになったなら、出来るだけ上手い方の近くに釣座を設けるようにしてみて下さい(本当に上手な友人が一緒であれば、大きなお世話という話になるが…)。
竿頭となるような方は名前がHPに掲載されていますし、船宿によっては写真も掲載されている筈です。  
  
もし、隣に座ることが出来れば、絶対に何かの違いを発見することになるでしょうし、運がよければ、色々と話しを伺うことも出来るかもしれません。
少なくとも上手な方の釣りが目に入る位置に座ることが重要なんです。
それには自由度の高い、1人釣行が有利なんです(自分のことは自分でするようになるし)。

そういった意味では今回のツアーで私の位置づけはどうだったのだろう。
皆が真似してくれれば、もう少し釣れた筈だな…。
いやいや、その前にちゃんとレクチャーすべきだった(反省)。

これからが本題(前回の続き)。
釣を終えた後に向かったのは「ジャングルパレス」。http://www.junglepalace.jp/index.html 
 
ここは、布良をホームとしていた父親や兄が釣りの後によく利用していた借り湯のできるホテルです。
4コマ写真が我々の入浴シーンです。

ロン毛、金髪はおろか、墨が入っている人やモヒカンまでいますが、彼らの生業はミュージシャン。
ご愛嬌ということで…。
それでもなぜか(歳を喰っているからか)、公のマナーはいいんだよね…。

ひと風呂浴びて、いよいよ民宿です。
釣った魚を調理していただける宿を探しに探し、見つけたのがここ「勘太郎」です。http://www.awa.or.jp/home/shirahama/hotel/kantaro.htm 
  
写真は夕食時のもの。
流石に、寝ずの釣行でしたので、21時までには総勢ノックダウンしました。
民宿についての皆んなの評価は、大将も女将さんもやさしく、宿もキレイ、料理も美味しく、料金もリーズナブルということで大絶賛でした。

そして次の日、10時まで民宿でダラダラしてから向かったのが「南総庵」。 http://r.tabelog.com/chiba/A1207/A120704/12004073/  
ここも我家ご用達のお店。

朝から飲み始めてましたので、皆んなこの店で盛り上がり、案の定、次に行こうということになったのですが、最初に向かった「うな陣」は営業時間外で没…。
そこで、少し足を延ばし向かったのが、「七里川温泉」なのです(写真:髪金墨入り)。http://www.joy.hi-ho.ne.jp/ma0011/T-Chiba08.htm
  ここが全員にウケた。
特にEさんに限っては、この温泉のラウンジが囲炉裏になっていることが大層お気に召したようで、風呂の後でダラダラと飲みながらおしゃべりをしたのであった。

本当に思いっきり遊んだ2日間だった。
帰り道は運転してくれたM君には申し訳ないが、爆睡でした(謝)。

尚、七里川温泉で決まったことは、秋の彼等のキャンプに私が参加することと、次回の釣りはやはり秋に伊豆で行なうこと、今回のメンバーでTシャツを作ることです。

実施された項目については、必ずレポートしますので、乞うご期待。
それでは!

2009-05-24

イサキツアー(1)2009.05.23~24


 
前回、お知らせしたように、兄の仲間とイサキ釣り(今が旬…頻繁です)に行ってきました。
総勢7名。
お邪魔したのは、伊戸(南房総)の海老丸さんです。http://www.gyo.ne.jp/ebimaru/
 
相変わらず、ここの船長は愉快な人だ…。
前日、飲みすぎたのか?船に来るのも遅ければ、小便も何回もする。
同行のEさんが、釣りはじめて2時間位過ったころか、おもむろに仕掛けを回収して「ヨッシ、行くか」と船長と何か話している…。
 
船長:はっきり言ってくれねーとわかんねーよ!
E氏:デカイ方です!
船長:そこら辺、どこでもいいからしちまえよ!
E氏:え~!(とっいいながらもEさんがズボンに手を掛ける…)
船長:ちょっと待てよ、本当にするなら後ろだ、後ろ!
 
超~笑ってしまい、暫くはシャクル腕まで笑い、釣りになりませんでした!
仲間と行ったならではの楽しさですね(笑)。
しかも、今回の釣行は「ツアー」です。
釣りの後、釣った魚を捌いてくれる民宿で一泊する。
なんだか私のライフスタイルそのもののツアー。
本当に楽しかった。
 
そうは言っても、このブログは「船釣り雑記長」、まずは釣りの話から始めましょう。
当日は南西の風ゆるやかで、曇りのち晴れ。
水温は若干低く、潮は澄み、流れはとろり、うねりが少しあり、波は1.5m位でしょうか。
ポイントは洲崎沖~布良瀬。
 
この日は何故か私はスランプ…。
掛っても追い喰いさせている内にバラシの連続(最高でW…)。
仕方なく、追い喰いは諦め、拾い釣りの展開となったんです。
 
それでも20~25匹は確保したから、追い喰いさえ出来ていれば50匹に届いたと思う。
要因をあれこれ考えてみたが、とんと思い当たらない。
竿がいつもより短めの(若干硬く感じる)ものだったからか、餌にはバイオベイトを使ったが、鮮度が落ちていたか、こういう日並にはチヌ鈎がいいのか、単純に魚の喰いが浅かったのか…?
 
なぜ、こんなに拘るかといえば、江見の新栄丸の常連、Ⅰさんがたまたま海老丸に乗船していて、49匹のダントツ竿頭だったからだ。
新栄丸ではⅠさんは探見丸を使っており、敵わないのは深見丸のせいかな…などと考えておったが、海老丸は深見丸搭載船ではない。
純然たる、腕なのだ…。
 
この点については、今後の課題でもあるので、この後もゆっくり考えてみることとする。
唯一の救いは、船中で一番でかい39cmジャンボイサキをGET出来たこと位か(写真)。
更には、船上干しも完成(写真)。
民宿で焼いて貰い食べたのですが、激美味!
やっぱり釣った魚は食べてあげて何ぼ…。
これからも夢の竿頭を狙いながら、作るぞ船上干しなのだ!!
 
次回は、ツアーの詳細も交えお伝えすることとします。

2009-05-20

忙しい…

ここのところ仕事が忙しく、運動(テニス、ジョギング)にも行けていない。
ストレス発散といえば、深夜まで開いているお店で酒を飲むこと…。

それなのに釣りへの欲望は収まらない。
恐るべき釣りオヤジは、深夜に帰宅してから仕掛けを1組作り、眠るのである。

無理が続くと目が痒くなるのだが、その状態が続いている。

しかしながら、今週末は、以前から計画していた亡くなった兄の仲間達とのイサキ釣りだ!
加えて、過日失敗した船上干しのリベンジもある…。
頑張らなくては!!
レポートをご期待あれ。

2009-05-17

イサキ・タックルについての考察(3)


標題も下手の長談義となってしまい、申し訳ありません。
第3話です…。

まず、前々回( イサキ・タックルについての考察(1) )の訂正から。
「タックルについては「コレ」じゃないと駄目というところが殆どありません」と書きましたが、コレじゃないと駄目という点が1つありました。
鈎(はり)の色です。
イサキは何故かグリーンが大好きなんです。

私はカラー鈎(ムツ9号)を愛用しているのですが、やはりグリーンの喰いがいい。
(他にピンク、ホワイト、夜光の3色があるが…)
ウイリー(鈎にポリウレタン糸を巻きつけた疑似餌。付け餌をつけずに誘って喰わせる)を使う人に聞いてもやはりグリーンの喰いがいいと言います。

この習性の訳は不明ですが、色のついた鈎を使う場合、グリーンは欠かせません。
しかも、配置は一番喰いのよい仕掛けの下鈎にグリーンをもってきます。
これは長年の確かな統計ですので、色のついた鈎を使う場合には是非お試しください。

さて、本題に戻りますが、皆さんの釣りの楽しみは何ですか?
私の場合、自宅であれこれと考えながら仕掛けを作るのも大好きですし、勿論、釣り自体も大好きです。
更には釣りに行くためのドライブも好きですし、釣った魚を喰うことも欠かせない。

イサキは釣った当日であれば、ウロコを落として塩焼きが美味しいですし、湯引きもいい。
刺身は釣り人ならでは釣った当日に食べることが可能です(コリコリしています)。
漁師料理のナメロウ、サンガ焼き、沖ナマスも格別です!
代わったところでは、香草焼、ムニエル等もお勧め!
ところが、余り皆さんが試さないのが、干し物なんです。

日干し、一夜干しも格別に美味しいですよ!
都会の外気では干したくないという方には、「ピチットシート」なる優れものがお薦めです。
冷蔵庫の中で一夜干しを作ることが可能です。
是非、お試しあれ。http://www.pichit.info/

ところが、ところが、干し物の王様は何と言っても「船上干し」です。
スルメイカの船上干しについては釣り人の皆さん熱心に作られますが、魚の船上干しを作られる方はあまりお見かけしません。

「こんな美味いものはない」と船上干しの話を行き着けの店でしていると、常連(友達)のN氏が〝じゃー食べてみたいから作ってくれ〟ということになり、今回イサキ釣りに行ったという訳です。

ですが…、失敗してしまったのです。
上手くいかなかった。。。

まず、レポート( イサキ釣り(2009.05.10) )にも書いたように、前半、イサキが釣れなかった。
4時間は干したいと思ったので、塩水に漬けるのを1時間と考えると、7時までに釣った魚を捌かねばならず、その時間に適当なサイズのイサキが釣れていなかった。

しようがなく、アジで船上干しを作ることにしたのですが、塩の量が多すぎた。
歯ブラシを持参するのを忘れてしまい、魚の汚れが少し残った(イカ墨用のブラシはあったが、流石に使う気にはなれず)。

更には干したアジを写真に撮ろうとしたら、アジが居ない。
カモメも飛んでいなかったから、どうしたのかとロープの場所まで行ってみると、クリップから外れて床の上で濡れていた…。
直ぐに干し直したが、生乾きになってしまった。
少し離れた場所に干しておいたものだから、落ちたことに気付かなかったのだ…。

加えて、下船後に新聞紙の上で追い干しをしていたところ、それを見にきたオヤジのタバコの灰が干物の上に落ちてしまい、もう踏んだり蹴ったり…。
そんな出来の悪い船上干しをN氏は美味しいと言って食べてくれた。
是非、次回は完璧なものを贈呈しなくてはならない。

そんな訳で、船上干しの写真はありません。
申し訳ない。
その代りにイサキの刺身の写真をUPしておきます。

2009-05-16

イサキ・タックルについての考察(2)

前回( イサキ・タックルについての考察(1) )は竿について考えをまとめてみましたが、書ききれなかったため、リール他の続編をしたためます。

イサキは根周りの上層に群れていて、船長から出される棚指示は概ね20~50m程度。
平均的に30m前後と、アジなどに比べると浅めです。
ですので、電動リールがなくともそれほど苦はなく、斯くいう私も手巻き派です。

30m前後の棚となれば、潮が余程速いとき以外は、糸フケ(オマツリ)の心配もないので、道糸の太さも好みでよいでしょう。
5号だとかを巻いておけば、巻きっぱなしで暫くは使えるでしょう。
また、糸の量は仮に50m棚で2回切れたことを想定して、150mもあれば大丈夫でしょう。

因みに私は、3号を200m巻いてあります。
このセレクトは、鯛船の船長さんが「大鯛(5kg)でも最新のPE2号なら切れることはないよ…」と話していたのを耳にしたのを参考にしています。

では、2号で用途は充分満たしているのに、なぜ2号にしていないかと言えば、サルカンを接続する糸先が2号だと心細いからです。

リールを仕舞うとき、レベルワインダー(スプールに平坦に糸が巻けるように左右に動く箇所)に糸を通しっ放しで、リールシートに糸を引っ掛けておきますが、チチワの結び目の綻びが気になるのです。
切れるのはココだろうなと…。

釣行の度に切って、結び直せばいいのでしょうが、道糸は棚を測るため、10m単位で目印が打ってあるので、切るとなると10m単位で切らなくてはならず、なかなか実行できません。
そこで、2号から1番手太い3号を巻いているという訳です。
当然、チチワは3重にして余った糸は編み上げにしていますが…。

その糸を巻くリールですが、過日、少しまとめていますが、好みの太さを150m巻けることが選定条件となりますが、少し大きい型の方がいいでしょう。
その理由は( GWの過ごし方 )をご参照ください。
私の場合、前まで使っていたアブのサイズが小さ過ぎて(選定を誤って)、巻き上げが重く、新しいものを購入したのです。

ライトタックルが流行し、小型で性能のよいリールがお店にたくさん並んでいますが、ライトタックル用を使用する目安は、錘負荷40号まででしょうか…。
房総のイサキは、コマセ籠(ビシ)は殆どの地域で60号が標準で、更には多点掛けを狙う釣りのため、水抵抗が大きいので、少し大きめの型を使う方が楽という結論に(失敗から)至っております。

私の選んだ、Millionaire 300 のファーストインプレッションは「エッ、こんなにリーリング軽いの…」というものでした。
残念ながら、この点に関しては、なんとも説明のしようがないので、実釣で使っていただくしかないのですが…。

期待していた船縁アラーム機能は、「0」セットした位置の8m手前から6m、4m、2mで4回鳴るというもので、イメージしていたものと異なりました。
シャクっている最中にピッピッされても困りますので、結果として当てがはずたものです。

また、アラーム音が少し小さく、聞きおとしてしまう程度なのも課題ですな。
コマセタイマーは思ったとおり順調です。
課題も少しありましたが、総じてリーリング感の良さが課題を凌駕しておりますので、満足のいく購入でした。
総合評価95点です。

ここで以前から感じていた釣具メーカーや釣具店への提案があります。
私は健康促進のため、テニススクールに通っているのですが、テニスラケットもそこそこ高価な物で、竿のように大きさ、硬さ、厚み、長さ、デザイン(色)、メーカーによる独自機能もそれぞれ異なります。
(因みにシャラポワが使用している「プリンス」というラケットは、ダイワ精工が日本代理店)

そこでメーカーは販促の一環として、試打ラケットなるものをテニススクールやテニスクラブに配給します(テニスショップが独自に用意する場合もあります)。
スクール生(テニスショップにラケット購入に行った方)は、配給された新型ラケットを試し打ちすることが出来るのです。

このシステムを是非、釣具にも導入していただきたい。

保証金として1,000円なり、2,000円なりを徴収しても構わないのではないでしょうか。
購入者から見れば、数万円の釣具がイメージに合わなかったりするよりは、安く・楽しい釣具の選択をすることが可能となります。

当事者(メーカーやショップ)にしても、保証金が徴収できれば、10回程度レンタルすれば原価は回収できます(その後、オークションでもいい)。
破損も保障期間であればメーカーで修理できます。
何より顧客満足度が向上し、雑品などの副収入が増えるのではないでしょうか…。

この場を借りてご提案申し上げます。

またまた長くなってしまいましたので、今回はこの位にしておきます。
次は、船上干しのことについて触れたいと思います。

2009-05-13

イサキ・タックルについての考察(1)

今日は、(5/5)GWの過ごし方、(511)イサキ釣り(2009.05.10)で記したリールのインプレッションを交えたイサキ釣りのタックルについてお話ししようと思います。
 
春から夏にかけて(ベストシーズン)のイサキ釣りは、関東ではポピュラーなターゲットで、釣人の人口も多いと思うのですが、タックルについては「コレ」じゃないと駄目というところが殆どありません。
なにしろ「イサキ」と名の付く竿も殆どない状況です。

極端な話、どんな竿でもイサキが釣れる所以なのでしょう。
それに加え、体格の割りには引き味がよく、数が釣れ、食味もよいところがポピュラーな要因ですね…。

従い、私のコメントは、あくまでも私見=好みであり、参考までに留めておいてただきたい。
 
まず、竿について。
私の好むイサキ竿は、柔らかい竿です。
前回の釣行では、ダイワLEADING X ネライ240S(7:3調子、錘負荷30~100号、絶版)という竿を使いました。
因みに、これは兄の形見の竿です。

イサキは基本的に向う合わせの魚で、特に合わせを行わなくても引きが訪れたあと、ゆっくりと聞き上げるか、リールを巻き上げれば鈎掛りします。
そういった意味で、柔らかい竿の方が魚を喰い込ませられる面が有利です。
 
バンジージャンプを想像してみて下さい。
あの縄が全て麻だったら、堕ちきった場所で足枷がスッポ抜け、人間は滝壺に突き刺さってしまいます。
ゴムで足枷するから、ビヨ~ン、ビヨ~ンと衝撃を吸収して(足首が縄から抜けず)落下スリルを味わえるのです。

釣りの場合も同じで、エサを咥えて魚が泳ぎはじめたとき、硬い竿であれば、鈎が口からスッポ抜ける可能性がありますが、柔らかい竿であれば、溜めが効いてバラシが少なくなります。

餌釣り業界では、この竿の柔らかい・硬いを「硬い→先調子(9:1~7:3)」と「柔かい→胴調子(6:4~5:5)」として区分しています。

さて、そんなイサキはコマセで釣ります。
コマセ籠=ビシに沖アミやアミコマセを詰めて、撒き餌をしてイサキの群れを寄せ、エサ鈎もしくは疑似鈎(ウィリー)で掛けるのです。

このコマセを振るときにも、竿の柔らかい、硬いが少し影響します。
誘いも兼ねて、コマセを振る=竿をしゃくる訳ですが、やはりバンジージャンプの原理と同じで、竿が硬ければロットワークがコマセ籠にダイレクトに伝わってしまい、ギクシャクしたシャクリになります。

故にイサキ竿は柔らかいものが適していると言えます。
具体的に言うと、調子は7:3~6:4ということになるでしょうか…。
 
7:3調子は穂先から3割のところが曲がりの支点となり、手元側に7割が残るということです。
この支点が穂先に行けばいくほど先調子となり、支点が手元に近いのが胴調子となります。
 
錘負荷については、イサキで使用するビシ籠が関東では60号前後ですので、錘負荷~80号と標記されていればOKでしょう。
 
もう1つ、長さという選択があるのですが、これは皆さんの好みでよいでしょう。
竿捌きといった面では、短い竿が楽ですし、流行もショートです。
1.8~2.0mといったところですか…。
 
私の竿は2.4mとやや長めなのですが、イサキの多点掛けで、長い竿が弧を描きいなす(引きを味わう)のが堪らなく好きなので、愛用しています。
 
少し話が長くなりましたので、今日はこの辺に留め、後日、続編をしたためます。
私の好みでお勧めの竿はどれ?と聞かれれば、リーディングスリルゲーム6:4Mかな?
但し、値段が高い竿なので、お金に余裕がある方はご覧になってみて下さい。

2009-05-11

イサキ釣り(2009.05.10)




前回(GWの過ごし方)をご覧いただいた方への報告を兼ねますが、5月10日(日)にイサキ釣りに行ってきました。

実のところ、アカイカにするかイサキにするか悩んでいたのですが、友人のNさんの「船上干しが喰いたい」という一言でイサキに決まったものです。

また、前回(GWの過ごし方)、欲しくて堪らないと書いたリールも結局購入。
でも値段が値段なだけに、清水から飛び降りるつもりで、絶対に脇見はしないと店の前で心に決め、勢いをつけて買いました…(男の6回払い)。
だって、レオブリッツが買える値段だからねぇ~。
証拠の写真も貼っていますよ!

タックルについても色々と語りたいところですが、まずは本題、釣りの話から…。

今回の釣行は、江見(房総)の新栄丸さんにお邪魔いたしました。
乗船者8名、陣取ったのは、右舷胴(艫寄り)。
艫寄りに釣座を確保したのは、新栄丸さんにはロープがスパンカーにしか張っていないので、船上干しを作るには艫寄りにする必要があったから…。

その他の条件は、晴れ、海上風やや強め(北西)、波1.5m位、潮遅め(澄み)、水温不明、気温20~25℃、といったことろです。

釣果は計33匹(イサキ、アジ、カワハギ)。

魚(海)というのは本当に解からないものですね。
2日前まで船宿のHPに"イサキ爆釣"なんて書かれていたのに、前日からパタッと喰わなくなったそうで、実際に仕掛けを投入してみてもアタリなし。

外房地域にはイサキの総量規制があり、爆釣というと、この規制値50匹(イサキのみで)を釣った方が何名もいらっしゃるということです。

開始からしばらくはアジしか釣れないという状態が続き、少しポイントを移動してやっとイサキの型を見るが、サイズはウリンボ(イサキの稚魚)。
そこで船長さんが大きなポイント移動を決行したが、移動後の一時、活性が上がったものの、次第にアタリが遠のき、ポツリ、ポツリと拾い釣りする状況に戻ってしまいました。

こういう釣れない日ってあるんですよね。
日本には上陸せずに萎んでしまった台風のせいで水温が落ちたのか(台風後は水温が低下する)、青物でも回遊してきているのか…。

ま~それはそれと受け止めて、次にこのような展開となった場合の対応を検討することとしましょう。
今回、私が試したのは次のような対策です。

■ハリスを細く、長くした(仕掛けを替えた)
■誘いをソフトに小さくしたり、落とし込みも交えたりした
■誘い柵を下げてみた
■エサを小さくしたり、オキアミを付けてみた(イカタンとバイオベイト利用から)

一般的に行われる喰い渋り対策です。
今回の釣果(反芻)から、次回に心掛けることは、

■誘い柵を上に広げてみる
■1本鈎にしてみる
■コマセを絞る

などが考えられます。
喰い渋りの魚というのは、真冬にコタツに入ってしまった私のように動こうとしません。
(船の魚探には反応はあるが、喰ってこない)
そんな時、私の大好物であるカレーの香ばしい匂いがふわっ~と漂ってきました。
私が魚だったらどうするでしょう?

魚には落ちてきたり、上に逃げるエサを追う習性があります。
ハリスを細く(軽く)するれば、潮に仕掛けが馴染みますし、長くすれば、天秤などの位置が高く(浅く)なり、魚の違和感を和らげます。
エサや鈎のサイズを小さくするのも、この潮に馴染むという点で有効です。

尚、ハリスが魚に見える見えていないという議論がよくされていますが、私はどんなにハリスが細くとも見えていると考えていますので、潮に馴染ませるという点がハリスを細くする目的となります。
この議論については、その内また触れることでしょう。

誘いに関しては、カレーの匂いを私の鼻っ面でやんわりと嗅がせるのと同じ効果を得るためです。
沢山の料理が作られるファミレスの厨房からは、そんなに良い香りはして来ませんが、カレー専門店からは良い香りがするものです。
コマセを無闇やたらとバラ撒き、せっかちな誘いをするよりは、少ないエサ(小さなエサ)でやんわりと誘ったほうが有効だと考えます。
人間と一緒で、食べたくない時でも、小鉢一皿くらいであれば、ペロッと食べられるものです…。

最後になってしまいましたが、イサキという魚は誘って釣る魚です。

次回(その次かも)には、Newリールのインプレッションを交え、イサキ釣りのタックルについて述べてみたいと思います。
船上干しがどうなったか、気になる方もいらっしゃるかもしれませんので、そのコメントも加えながら…。

2009-05-05

GWの過ごし方

















皆さん、GWは如何お過ごしですか?
勿論、釣行されている方も多いのでしょうし、普段、家族を放っぽらかして釣ばかりしている罪滅ぼしにと、家族サービスされている方も多いでしょう…。

今の季節は、鯛が乗っこんでいますし、人気のマルイカもスタートしています。
私の好きなイサキもシーズンに入ったところです。

ところが、GWなどの連休は、船宿も殆どが満席となりますし、帰りの渋滞も通常の土・日よりも酷く、疲労の増す釣行となってしまいます。
ですので、私としては釣りに行きたいのを我慢、我慢して、5月10日(日)をターゲットとして情報収集や仕掛け作りをしております。

ところが、情報収集をし過ぎて困ったことが2点発生しました。
ひとつは、5月10日の釣り物。

主に房総をホームとしている私は、前述したイサキ釣りを(禁漁期間以外は)周年狙っているのですが、アカイカ(マルイカが大きくなったもの)の釣果が日毎に増しており、イカオヤジの心を擽りはじめてしまったのです。

イサキにしようか、アカイカにしようか、今夜にも決定しないと仕掛け作りが間に合いません!
もうひとつの悩みが、新しいリールが欲しくなってしまったことです。

欲しいリールは、ダイワの Millionaire ICV300 です。
私の好きなイサキ用のもので、現在、メインで使っているアブのAmbassadeur C4 HyperWinch 5600 に代わるリールです。

アブも気に入ってはいるのですが、ミリオネアの300シリーズはスプールが広い(巻いてある糸が高くなる面積を広く使える)ため、リール自体の精密さに加えて、リーリング感が極上なんです。

更には手巻きリールではありますが、デジタルカウンターが付いており、これが何だかんだ便利なんです。
その利用方をご紹介すると、ひとつ目はシャクリです。
私は、まめに(縦への)シャクリをする方なので、仕掛けを作るときにシャクリ数(リールを巻き上げる長さ)を想定して作るのですが、釣っている内に何回シャクッたか忘れてしまうことがあります。
そんな時、デジタルカウンターの「船縁アラーム」機能を利用します。

通常、ビシが海面に着いたところ、又は、仕掛けを回収したときにちょうど良い長さで船縁アラームをゼロにするものなのですが、私の目論見では、ビシを落としてから指示棚で一度落下を停めて、カウンターを「0」リセットします。

そうしてから狙った棚に再度仕掛けを落とし、シャクリを開始すれば、船長の出す指示棚で「ピッピッピッピ~」とアラームが鳴り、シャクリ数を忘れてしまっても、ラインの色を確認するまでもなく棚を守ることができます。

もう一点は、コマセタイマー機能です。
これは言うまでもなく、仕掛けの投入時間を正確に把握することができます。
やはりコマセ切れてしまえば、魚がいても針掛かりする確率は低くなります。
そうであれば(その日の潮の速さ、シャクリの強さなども関係するのでしょうが)、感覚的(曖昧)に「そろそろコマセが切れる頃」という判断をするよりは、2分、3分と決めた間隔で仕掛けは回収した方が釣果も上がるのではないでしょうか。

もう少し安価なリールでも、デジタルカウンター搭載モデルは幾つもありますが、そこは何と申しましても道楽でございます。
車でセルシオを買えなくとも、釣具であれば何とか最高級品を手にすることが可能です。
(メーカーの戦略にマンマと嵌まっているだけか…)

いずれにしても楽しい悩みではありますが…。
次回の更新は5月10日の釣果も添えてお伝え出来ることでしょう。

2009-05-03

アジ釣り(2009.04.29)


4/29(祝)に知人4名でアジ釣りに行ってきました。
お邪魔したのは浦賀港の前田丸さんです。

同行者は、釣り未経験者1名、船での釣り未経験者1名、10年以上釣りから遠ざかっていた者1名という陣容で、私は竿を出すことが無理かなあ…などと覚悟していたものの、皆、飲み込みがよく、アジ釣りということも手伝って竿を出すことができました。

その日の前田丸さんのポイントは、俗に言う「走水」。
潮は言うまでもなく速く、少し茶色っぽく濁り、水温も低かったようで、波も風もなく、鯖の邪魔も左程でなかったが、拾い釣りの展開となり、釣果は今ひとつでした。

それでも、1人7匹くらいにはなっていたようだし、何より天気が良かったので、同行の3名にとっては、楽しいレジャーになったのではないでしょうか。

当日を振り返ると、トップの方は40近い釣果があったようですので、幾ら同行者の面倒を見ていたからといっても、私の10匹弱の釣果とは差があり過ぎますので、少し整理してみます。

●濁潮ということで、特エサを(イソメ)などを用意するべきだった
●ポイントが航路と分っていれば、早起きして、釣座を潮下に確保するべきだった
●同行者は抜き上げ時のバラシが幾つかあった。タモを用意すべきだった

大きくはこの3点。
うち、2つは前日、釣宿に電話確認していれば回避できたこと。
もう1点は私の気がまわらなかったせい…(私の釣果には関係ないことだが)。
あとは、経験と腕ということになりますね。

このような事例についての考察を交え、今後もブログを充実させていくつもりです。
取敢えず、今回はアジ釣行について書きました。

【言い訳…】
知人と反対側に座ったオッサン2人(左舷ミヨシから2、3番目)がサミングもせずに仕掛けを降ろす。 当然のことながら走水のブッ飛び潮で、道糸は私の目の前を更に左へと沈んでいく。
こうなると、私の竿にアジが掛かり、仕掛けを回収するたびにオマツリするのは必然である。

当日の数少ない時合いに連続4投オマツリし、仕掛けを12本もロストすることとなった。

潮の速いときは、サミングして(時には完全に何度か停めて)、糸ふけを取りながら仕掛けを降ろすよう皆さん注意しよう。

2009-04-26

船宿の選択についての考察

まず第一弾は、標題について述べておきたい。
釣具を買うのは容易いことだが、船に乗らないことには船釣りは成立しないのだから…。

今になってしまえば、好みの船宿も幾つかでき、初めての船宿でも躊躇せずに出掛けられるようになったが、初心者が一番悩むのは船宿の選択ではないだろうか。

釣り仲間がいれば、馴染の船宿に連れていってもらい、そこで腕を磨くのもよいだろう。
でも、少し釣りに馴れてくると、次第に他の魚・船宿に対する野望が膨らみはじめる。

釣雑誌や新聞、ネットでも多くの釣宿の情報が掲載されてはいるが、初めの内は選択する「基準」がないものだから、ただただ情報を眺め、ふ~んと思いながらやり過ごし、結局は決まらない。
更には、団塊世代の多くの船頭さんはアナログで、情報発信についても不安を増長させるものだ。
加えて、愛想も素気のない船頭の電話対応も気兼ねをさせるひとつの要素ではないだろうか(実のところ多くの船頭さんは素朴でいい人ばかりなのだが…)。

そこで、独断的かつ私の浅い経験からではあるが、船宿の決定則をまとめておく。

(01)原則、やはりネットでの検索です。最近、私はつり丸の情報を頼りにしている
http://www.tsurimaru.com/ship/search
(02)対象魚、エリアを明確にすること
(03)最も信頼できるのは釣り仲間からの口コミ
(04)まめに更新をおこなっている
(05)釣果速報は信じないほうがよい
(正確に数える船宿もあるが、大半は「だいたい何匹」といったカウントである)
(06)発信情報に潮色、水温、潮流れ、釣座による釣果の違いといった情報がある

(01)~(06)にまとめたが、初心者には(02)が重要ではないかと思う。
とかく初心者は目移りしがちで、(02)さえ明確であれば、幾つも選択の余地は残らないはずである。
船宿が絞れれば、(04)~(06)で連絡する順番を決めて電話をしよう。

HPやブログもまめに更新する船頭は、まめな操船、研究をするものだから、必然、釣果にも違いが現れる。
水温などの情報があれば(そうそう選べる訳ではないが…)、釣行日についても選択が可能となる。

尚、船宿に連絡する際には、しっかりローカルルールも確認しよう。

(07)集合時間と出船時間
(08)釣座の決め方(札取り、クーラー置きなどの早い者順、クジetc)
(09)錘やビシの重さ・サイズ、道糸の太さ、仕掛けのルールがあるか
(10)付け餌の有無(コマセは船宿が用意するものである)
(11)コマセの種類(オキアミ、アミ、この2つのミックス→ビシの選択に影響する)
(12)代金の支払い方(何処で誰に支払うのか、出船前なのか、下船後なのか)
(13)氷は何処で誰にもらうのか
(14)駐車場はどこか
(15)貸し道具を利用するのであれば、その申し込み

ここまでをトレースしていただければ、恐らく船宿は決定するのではないだろうか。
最後に私が利用し、印象のよい船宿を二軒ほど紹介しておく。
【アジ】http://www.maedamaru.com/
【イサキ】http://www5b.biglobe.ne.jp/~shinei/

2009-04-25

今日からブロガー

一昨年、兄が亡くなり、形見となってしまった大量の釣具達…。
実のところ、亡くなった親父の釣り道具も兄のものとなっていたものだからかなりの量だ。

子供の頃は夏休みにはハゼ釣りに一日中糸を垂らしていたものだが、中学の頃からはとんと釣りに行かなくなっていた。
そうは言っても、亡くなった兄は年に一度は釣りに誘ってくれていたものだから、たま~に釣りする程度ではあったけど…。

これもめぐり合わせか、兄の死と時を同じくして仕事仲間のNさんに釣りに誘われるようになり、この形見を使う機会を得ることとなる。
そうなるとこの奥の深い道楽は、頭の中から消えることが無くなってしまった。

とにかく釣りは、目で見ることのできない海の中、魚の行動を想像するものだから、永遠に謎が解けずに悩み続けるのであろう…。

釣りを再開してから約1年。
釣り愛好家の諸兄から見れば、まだまだ初心者(ブログも)ですが、これから釣りを始める方への参考、困ったことへの悩みを皆さんに相談する場があればと思い、今日からブロガーとなった次第です。

因みに好きな釣り物は「イサキ」と「イカ」な40代男性です。