2009-05-13

イサキ・タックルについての考察(1)

今日は、(5/5)GWの過ごし方、(511)イサキ釣り(2009.05.10)で記したリールのインプレッションを交えたイサキ釣りのタックルについてお話ししようと思います。
 
春から夏にかけて(ベストシーズン)のイサキ釣りは、関東ではポピュラーなターゲットで、釣人の人口も多いと思うのですが、タックルについては「コレ」じゃないと駄目というところが殆どありません。
なにしろ「イサキ」と名の付く竿も殆どない状況です。

極端な話、どんな竿でもイサキが釣れる所以なのでしょう。
それに加え、体格の割りには引き味がよく、数が釣れ、食味もよいところがポピュラーな要因ですね…。

従い、私のコメントは、あくまでも私見=好みであり、参考までに留めておいてただきたい。
 
まず、竿について。
私の好むイサキ竿は、柔らかい竿です。
前回の釣行では、ダイワLEADING X ネライ240S(7:3調子、錘負荷30~100号、絶版)という竿を使いました。
因みに、これは兄の形見の竿です。

イサキは基本的に向う合わせの魚で、特に合わせを行わなくても引きが訪れたあと、ゆっくりと聞き上げるか、リールを巻き上げれば鈎掛りします。
そういった意味で、柔らかい竿の方が魚を喰い込ませられる面が有利です。
 
バンジージャンプを想像してみて下さい。
あの縄が全て麻だったら、堕ちきった場所で足枷がスッポ抜け、人間は滝壺に突き刺さってしまいます。
ゴムで足枷するから、ビヨ~ン、ビヨ~ンと衝撃を吸収して(足首が縄から抜けず)落下スリルを味わえるのです。

釣りの場合も同じで、エサを咥えて魚が泳ぎはじめたとき、硬い竿であれば、鈎が口からスッポ抜ける可能性がありますが、柔らかい竿であれば、溜めが効いてバラシが少なくなります。

餌釣り業界では、この竿の柔らかい・硬いを「硬い→先調子(9:1~7:3)」と「柔かい→胴調子(6:4~5:5)」として区分しています。

さて、そんなイサキはコマセで釣ります。
コマセ籠=ビシに沖アミやアミコマセを詰めて、撒き餌をしてイサキの群れを寄せ、エサ鈎もしくは疑似鈎(ウィリー)で掛けるのです。

このコマセを振るときにも、竿の柔らかい、硬いが少し影響します。
誘いも兼ねて、コマセを振る=竿をしゃくる訳ですが、やはりバンジージャンプの原理と同じで、竿が硬ければロットワークがコマセ籠にダイレクトに伝わってしまい、ギクシャクしたシャクリになります。

故にイサキ竿は柔らかいものが適していると言えます。
具体的に言うと、調子は7:3~6:4ということになるでしょうか…。
 
7:3調子は穂先から3割のところが曲がりの支点となり、手元側に7割が残るということです。
この支点が穂先に行けばいくほど先調子となり、支点が手元に近いのが胴調子となります。
 
錘負荷については、イサキで使用するビシ籠が関東では60号前後ですので、錘負荷~80号と標記されていればOKでしょう。
 
もう1つ、長さという選択があるのですが、これは皆さんの好みでよいでしょう。
竿捌きといった面では、短い竿が楽ですし、流行もショートです。
1.8~2.0mといったところですか…。
 
私の竿は2.4mとやや長めなのですが、イサキの多点掛けで、長い竿が弧を描きいなす(引きを味わう)のが堪らなく好きなので、愛用しています。
 
少し話が長くなりましたので、今日はこの辺に留め、後日、続編をしたためます。
私の好みでお勧めの竿はどれ?と聞かれれば、リーディングスリルゲーム6:4Mかな?
但し、値段が高い竿なので、お金に余裕がある方はご覧になってみて下さい。

1 件のコメント: