2011-11-26

探見丸っつ遂に!

以前にも何度か紹介した近所の釣具屋「浅草釣具」に張り紙があり、

“探見丸お試し大特価”

探見丸MINI PLAYSが1万円弱の価格設定になっていた…。

探見丸MINIが出てから2年くらい経ったかと思うが、とうとう世代交代の時期が来たようだ。

この2年で急速に普及したスマホにバトンタッチするのだろう。

そもそも探見丸とは小型無線機で、船の魚探本体に取り付けられた発信機(親機)から2.4GHzを電波受信しているもの。
皆さんの身近にある品物では、ワイヤレスのマウスやキーボードが同じシステムだ。

一方のスマホは小型パソコン。
USBに小型レシーバーを挿しこめば、親機からの受信は可能となる。
後はシマノがアプリを販売すれば、スマホが探見丸に早変わりするって訳だ。

専用端末が2~3万円で売れないのなら、月額315円を広く皆様から徴収した方が利益は上がる。
船釣りする方は、探見丸が手軽に利用できるのであれば間違いなく利用するだろうし、買い得感もある。
見事な BtoC モデルである。

そんな訳で、現行端末を売り切るたの大特価だった訳で、暫らくすると現行の探見丸の価格はもっと下がるかもしれない。
逆に、PLAYSじゃないスタンダードのMINIが1万円を切ったら、機能的には「買い」かもしれないな…。
その前に、私もスマホに切り替えなければ…。

2011-11-13

選りにもよって!

最近、釣りの趣向がめっきり食味に偏っている。
究極のお魚さんを釣るスペシャリストになればいいのかもしれないが、いろいろな女性と遊んでみたいように、魚もあれこれ食いたいものである!

一方で釣味というファクターも重要である。
事実、イカ類は食っては墨イカも大好きなのだが、こと釣りとなると今ひとつ体(気持ち)が動かない。
結果として食味と釣味の両方がマッチした魚に嵌っているというのが正しいのかな…。

そんな私がいま患っているのが「カワハギ病」だ。
カワハギは何としても旨い。
肝はアンコウよりも脂が濃く、逆に身は淡泊で上品。
白身で言えば、平目より上物であろう。
大好きな干物も言わずもがなである。

そんなカワハギの旬であるこの時期、私がよく利用する浦安の吉久で「つり丸」の震災復興チャリティが行われることになった。
釣物はカワハギだ。


仕事で復興支援に携わっていることから、何もチャリティにまで参加しなくてよいだろうし、釣り教室にも特に興味がなかったのだが、募集要項を眺めていた私の目に留まったのは、何度クロスワードパズルを解いても当らない「つり丸キャップ」が参加賞として貰えることだ!

吉久のカワハギ船は、友人の先輩(高校の1級上)が船長をしており、見知った顔である。
そこで私は狡賢くも吉久に送られてくる景品(つり丸キャップ)が余ったら、もらっちゃおうってセコイ魂胆でいたのだが、聞けばこのチャリティはつり丸が船を仕立てているだけで“申し込みはつり丸にして”ということで、即座にこの作戦は没!となったのだった…。

なんだよっ、つり丸キャップは生半可なことじゃゲットできないな…と諦めて、一応、チャリティの応募だけしておくと、難なく当選の返信が送られてきた。
タダでつり丸キャップのおこぼれに与ることは出来なかったが、いつもと変らぬ料金でカワハギ釣りを楽しみ? 念願のつり丸キャップもゲットしたのであった。


それにしても、昨今の釣り雑誌は“釣りガール”だとか“ドクモ”だとか女性を誌面に出したがる。
ご多分に洩れず、今回もチャリティとは別枠で記者が素人女性を2名連れてきて、私の横でキャーキャー騒ぎながら外道でも逐一写真を撮っていた。
しかも、チャリティとは別枠なのに、つり丸キャップはプレゼントだと!
セコイ真似までして帽子をゲットしようとしたオヤジには何とも居た堪れない話である。

そんな腹黒な参加理由ではあったが、実釣になれば真面目に釣りをします。
なにせ、永田名人が同じ船に乗っておられるのですから、下手は打てませんし…。


ところがどっこい、当日の海が悪いのなんのって、そこそこ潮は流れているように見えるのだが、アタリすらない。
平時の東京湾のカワハギは、基本の底トントンでカサカサッとしたラインに触れるような気配や、コッと鈎に歯が当る気配があるものなのだが、そんな気配すらないのだ。

余りに釣れないものだから、ミドルキャストして探っているとブッブッルと魚信があった。
外道なのは承知していたが、アワセを入れて巻き上げてくるとフグが掛っている。
抜き上げるまではサバフグと思っていたが、手に取ってみたら子供の“トラフグ”じゃないの。

そりゃーつり丸のスタッフも黙っちゃいない。
当然、写真だわな。
これで冴えない顔して誌面に載ることは間違いないなぁ…。


フグ師にとってトラフグは憧れの的だ。
死ぬまでに1度は釣ってみたいと思っていたし、下心を持って千倉まで遠征したこともある。
ところが選りにもよってカワハギの外道で掛ってしまうとは、何とも複雑な気分である…。

そんなこんなで時間だけが流れ、トップで3枚というような状況。
つり丸のスタッフは釣りをしないことになっていたようだが、素人女性を連れてきた記者は彼女等に指導という名目で竿を操っていたが、やはり全く釣れない…。
そこで永田名人が登場した。

名人も当日は竿は出していなかったのだが、他人の道具を拝借して投入すると、あっという間にカワハギを釣り上げてしまった…。
私の当日のカワハギ釣果は、6時間で1枚、永田名人は2~3分で1枚である。
これもまた私にとって居た堪れない話であるが、永田名人には脱帽である。
永田名人恐るべき!

余りにも駄目釣行だったので、次の日にリベンジしちゃいました。
釣果は幾分マシな9枚(持ち帰りは4枚)。


フグの釣行でも記しましたが、釣れないときに“アタリを出させる”ことが出来なければ、竿頭には到底なれない。
まだまだ修行は続きますな…。

2011-11-05

船酔い、酔い止めについて

今回は「酔い止め」に的を絞って書いてみようと思います。
というのも、過日、海が比較的穏やかな季節だというのに、なぜか船酔いをしたからなんです。
また、標題については、以前、「釣行前日についての考察」として触れているので、必要に応じ以前の内容(転載)に肉付けをしようと思います。

薬(結論)は後にして、船酔いについてオサライしてみます。
俗に船酔いは船の揺れが「三半規管を刺激して体のバランスが崩れて起こる」とされており、ここについては説明する必要もないと思います。

もう少し詳しく説明すると、船酔いは揺れ(三半規管を刺激)からくる脳のストレスが原因で起こります。
体が平衡感覚を維持できるのは、視覚、内耳、深部知覚系他の情報が脳の中枢に伝えられているからです。
これらの情報が脳の中で混乱してしまうと、脳で大きなストレスが発生し、頭痛や唾液の分泌を引き起こし、更に、自律神経の副交感神経を刺激することで吐き気を催すと言われています。

したがい普段、地上で一般的な生活をおくっている者は(個人差もありますが)船酔いして当然なんです。
以前にも書いていますが、初心者の方に認識していただきたい点として、ベテランアングラー(釣りオヤジ)も船釣りでは酔い止めの薬を飲んでいることです。 

しかし、絶対に酔わないという方もいる。
何を隠そう、船頭が船酔いをしたなんて聞いたことも見たこともありません。
どんなに海が悪くても平然としている。

きっと自分で車を運転するときは酔わないのと同じなんだろうと思っていたのですが、実は違うらしいのです。
その訳は…、三半規管は鍛えることが“可能”なんだそうだ。

毎週必ずとまではいかないまでも、月に何回か船に乗るようになると、この鍛練が進むのか、釣りオヤジは余裕かまして船の上でビールを飲むようになります。
自分はもう大丈夫というプラセボ効果もある筈です(笑)。
船酔いしてしまう方には信じられない自殺行為に映ることでしょうが、海風に吹かれながらの飲酒はなかなか気持ちの良いものです。

しかし、この鍛練も毎週船に乗ったとしてもたかだか月4日、船頭の月30日に敵うわけもない。
海が悪ければ、釣りオヤジが酔い止めを飲んでいたとしても「ある条件をクリア」していないと船酔いに苦しむことになります。

その条件とは「睡眠(体調管理)」です。
過日の私の船酔いの原因はこの睡眠不足によるものです。
幾ら酔い止め薬を飲んでいても、体調不良では薬が効かないので無理もありません。

ビギナーほど釣行前夜に興奮して眠れないものですが、酒を飲むなり(飲み過ぎもダメですが)、前々夜に夜更かししてでも前日に充分な睡眠を確保してください。

前振りが長くなりましたが、ここからが「薬」のお話しです
最近の酔い止め薬は優秀で、どれを飲んでも左程、効き目の違いはありませんが、「アネロン」という薬が“効く”と言われますし、シェアも高いのでお薦めです。

しかしながら、薬を飲んでいても車も電車も駄目…。
船なんてもっての外という乗り物がダメダメな人がなかにはいます。
こんな人が船に乗れる魔法のような薬はありませんが、方法はあります。

その方法とは、薬の飲み方を工夫することです。

(1)酔い止め薬を乗船日の2日前の夜までに購入する
   錠剤×2回分、アンプル(飲み薬)×1回分
   錠剤は前述のアネロンで構いません
   アンプルは「センパア」をお薦めします
(2)乗船2日前の夜に錠剤×1回分を服用し睡眠
(3)乗船前夜に錠剤×1回分を服用し睡眠
(4)乗船日の朝、アンプルを服用して乗船

私の部下で湖の遊覧船でローゲしたとゆうツワモノも、騙されたような顔して「うめさ~ん、今日は全然酔いません…???」という結果だったので、是非お試しあれ。
但し、くれぐれも睡眠不足(体調不良)では薬は効きませんからねぇ~。

最後に乗船後(釣り船に限定)の船酔い対策(条件)を書き留めます。
・タバコや石油の匂いで酔いやすいこともある→艫(船尾)は×
・視覚からの酔い。遠くを眺めるには上下動がない方がよい→舳(船首)は×
・進行方向に向いていると良い
・船底は揺れが少ない
・波飛沫を被らない(体力消耗、ネガティブ思考)

これらの条件を総括すると、移動中は船室で操舵室でも眺めながらリラックス。
釣座は胴の間、しかもど真ん中がよいでしょう。

2011-10-31

もう10月も終わりだ…

仕事に追われた今年の10月。
日曜(釣行)を空けるだけで精一杯で、銀座にルミネがオープンしたことすら知らず、若いスタッフに馬鹿にされた。

そんな“お疲れ”の私であるが、よく利用する吉久さんで11月に「つり丸」チャリティイベントが開催されることになり、ひょんなことからこのイベントに参加することになった。
対象魚は「カワハギ」である。

そこで、イベントのポイントとなるのはお馴染みの竹岡なれど、吉久さんの船でプラしておこうと、日曜(10/30)はカワハギ釣りにすることにした。

ところが前日の仕事に見切りがついたのが22時、帰宅して仕掛と準備で25時、お風呂に入って26時に就寝と、遠方であれば寝ずに出発する時間だ。
されど、湾奥船なら3時間半は寝れる。
アリガタヤ、アリガタヤと眠りについた土曜の夜だったのだが…、目覚めると陽が上がっているじゃないか!

アリャ?と時計に目をやると6時45分。
何時もの起床時間だ。
やっちまった~。
見事なまでの寝坊、体は普段の生活リズムだったようだ。
現実を把握してタバコに火を着けたときに吉久のカワハギ船は岸払いした筈だ。
(湾奥船は予約不要なので、宿にご迷惑は掛かっていないのでご心配なく)

しかし、このヘッポコブログまで読まれている釣○○な諸兄であれば解る筈だ…。
一旦、火をつけてしまった釣り人の気持ちは消せないことを!
頭の中では萬栄丸の午後船、長井港の儀兵衛丸の午後船が真っ先に浮かぶ。

久しく伺っていない萬栄丸も捨てがたいが、儀兵衛丸には乗ったことがなかったこと、三浦なら帰路に渋滞がなく楽だろうということで儀兵衛丸に乗ることにした。

儀兵衛丸さんの印象は、とにかく優しくアットホーム。
しきりにお茶を勧めてくれるお婆ちゃん、言葉に全く棘のない船長さんと本当に釣宿らしからぬ釣宿でした。
しかも、カワハギ午後船は¥5,000―(氷付、エサ別)と超お得!
通しでも¥8,000-だそうです。

あと見逃せないのが、長井港はカワハギでは知名度が低いけれど、今季絶好調の小網代と佐島の中間に位置する港。
ポイントとしては悪くない筈ですが、極鋭を何本か抱えた全身ダイワのカワハギフリークがいないこと。
要するに穴場≒空いているんです。
また利用させてもらおうと思います。





そして今回のカワハギ釣りでは試してみたいことが2つありました。
●フグ竿を試してみること
●鰻鈎を試してみること

フグ竿(外フグ用)は以前からカワハギ、マルイカに併用していたので、全く初めて試すものではないが、カワハギ専用竿(メタリア)を購入してからは使っていなかったので、フィールを再確認する意味で。
鰻鈎は雑誌のボート釣り講座で「カワハギがよく掛かる」と書いてあり、試してみたかったのだ。

結果として、フグ竿はティップの柔軟さ、ベリー&バットのパワーはカワハギ釣りに使うこと自体は問題ないのだが、長めのグラスソリッドをナローテーパーしたティップなため、どうも手感度が鈍いように感じた。
カンッカンッカンッカンという金属的なカワハギのアタリが手に響いてこない。
グラスソリッドそのものは目感度が高いので、ティップを短めにすれば専用竿に見劣りしないだろう。

そして鰻鈎。
こちらはキャスト時に装けてみたが、キャストで群れを見つけることが出来ず、敢え無く沈黙。

何れにせよ、カワハギは修行をはじめたばかり。
底の釣りが通用しないと、釣れない時間が出来てしまう…。
これを如何に短くするか。
カワハギを自ら寄せられるようにならねば話にならない。
宙の釣り、キャスト釣りと課題は山積みだ。



そんな訳で、少し壊れかけた午後釣り(4時間)は、11枚と完敗(トップ15枚)。
20cmオーバー4枚と、エラが傷ついたワッペン1枚をお持ち帰り。

2011-10-09

ぐぢ

銀座のママが言う。
尼鯛は若狭に限る。若狭もんだけが「ぐぢ」言うねん。

私は何も言わず、酒を口に含む…。

銀座のママが続く、何しろ干しものが最高やわぁ。
客単価6,000円や!

私は口に酒を含まずにいられない…。

銀座のママ、コンティニュ。
関東では手に入らんから皆、知らんよねぇ!

私は椅子を立ち、猪口を手に席を移った…。



明日は久々の釣り。
紆余曲折があり、尼鯛を釣りに行く。
イサキを中心に船釣りを始めた頃の憧れだった魚は何を隠そう「尼鯛」だ。
今回はシーズン初期ということもあり、久比里からしか乗合船がないのだが、仕方がない。

尼鯛は仕掛もシンプルで、準備が楽なため、寝酒に寄った店でこんな話を聞く事になるとは…。
地元では真鯛釣りが苦手なうめちゃんで通っており、皆、どうせ…と馬鹿にしているが、尼鯛は過去に五目釣りで43cmを釣ったことがある。

銀座のママを含め、地元“東京湾、釣人うめ”の底力を見せてしんぜよ!


------釣果報告10/10-----------------------------
本命坊主だった…。
あれだけ勇んでおいて…。
恥ずかしくて、釣行記は書けません…。
ごめんね

2011-09-24

悪いことばかりじゃない

ここのところのフラストレーションを晴らすべく、鹿嶋にフグ釣りに出掛けた。
心の中で「もしかしたら束っちゃう?」なぁ~んて、不埒なことは“当然に考える!”
船宿は何時もの幸栄丸さんだ。

今回の気合いの入り具合を象徴するように、出船2時間前に港に到着する。
勇んで席を取りに行くと、両艫がどころか、胴間しか空いていない…。
そもそも、人気宿でなくても2時間前に艫が確保できると思っている私の認識の甘さは、却って潔さを感じるほどだ…。
しかし、解ってほしい。
出船2時間前に港に着くなど、私には年に1度あるかないかの快挙だということを。

仕方なしに空いている席で準備をしていると、中乗りさんが「1人なら別船に移らない?昨日は潮が早くてオマツリ多かったから空いている別船の方がいいよ。まだ3人しか乗っていないから」と勧めてくれた。
その別船は見てのとおりの職漁船だ。

20t級の主船と比べると見劣りします。

しかし、今回の私は冷静だった。
確かに20t級の船は揺れも少なく快適だ。
だが、主船のなかを見渡せば、乗船者で満員御礼である。
オマツリ必須だし、船が大きい分、竿先から水面までの距離が高く釣り辛いという難点もある。
今回、そこそこの釣果が無ければフラストレーション解消にもならないので、実利を優先し「移りま~す」と回答した。

だが、この一言が不幸をもたらすことになるのを私はまだ知らない。

いざ出船すると、別船は船縁が低いこともあって飛沫がバンバン飛んでくるし、足元には漁で使うロープが束で積み上げてあるわで足元も悪い。
そんな狭い船中、網を巻く機械に頭をぶつけて「あっ痛っー」と苦悶していると、私の背後で「ガシャッン」と音がした。

中乗りさん(先程とは別の人)が私の竿を踏んずけたのだ。
悪げもなく立ち去る中乗りさん。
可愛そうな愛竿を手に取ると、トップガイドから5番目が明後日の方向にひん曲がっている。
恐る恐る指で押して直そうとすると「ポッキ」とあっけなく折れてしまった…。


普段はウサギのようにおとなしい私も流石に文句する。
しかし「ゴメン、ゴメン」と謝られてしまうと、もう修理に出すほかやりようがない…。
世の中こんなもんである。

彼是している間にエンジンがスローダウン。
当日のポイント鹿嶋沖に到着したようだ。


ポイントに着くと、竿を踏んずけた中乗りさん(以下こちらを「中乗りさん」と呼ぶ)、性懲りもなく私の横で竿を出すらしい。
デリカシー欠如?本当に反省しているのか?
まあ人懐っこい人だし、仕方ないかと諦める。

当日は最初の一投からポンポーンと二連荘。
「よしよしこの調子なら束かも、束…」とニンマリしていたが、後が続かない。
中乗りさんが船の雑用を終え、少し遅れて自分の道具を入れた…。
すると、あれよあれよの入れ掛かり。

幸栄丸に乗るたびに、オマツリを解いたりする合間・合間ながら、竿頭を超える釣果を出すことは知っていたが、目の当たりにすると凄い破壊力だ。
ガイドは壊されたけど、よくよく考えれば隣で釣りをする機会も滅多にないのだから、ここはシッカリ学習させて貰おうと気持ちを切り替えた。

彼のフグ釣りは単純なタイム釣りではない。
ゼロテンで待つ私の釣りと相反して常に道具を動かしアクションも大きい。
アタリをとって掛けることもあるが、見切りが早く、結果タイム釣りに見えるようだ。

そんな中乗りさんの釣り方を見聞きした(最終的に別船には5名しか客が乗らず、中乗りさんは仕事らしい仕事もなく、ず~と私の隣で釣りをしていた)内容は次のようなものです。

●大原のように小型の群れが湧いて、ダブル・ダブルの連続といった
 “入れ掛かり”は鹿嶋には無い

●フグが底で当らない場合、空アワセを頭の上まで大きくする。掛れ
 ば宙層狙いに切り替える(仕掛を落とすときサミングで様子見も)

●フグが船下で当らない場合、遠投して広く探る。この方が船下で粘
 るより1匹が早い

●カレイの小突きのような誘いが有効である

●これは私もやるのだが、底棚キープ≒ゼロテンキープするのにクラ
 ッチを切りっ放しにもする

特に「カレイの小突き」はやってみると目から鱗。
確かに誘い&ストップで、打率は目に見えて上がった。
そんなレベルUPというボーナスがついた釣行の釣果は59尾。
竿の破損はあったものの、悪いことばかりじゃない。


ショウサイフグはこれからシーズンイン。
大原の10月解禁、マル秘スポット(洲崎)、天然トラフグが釣れる千倉への釣行が楽しみである。

2011-09-23

散々な夏だった

この夏は本当にパッとしなかった…。
日曜釣行メインの私の実績は、

7/03 千倉でショウサイフグ。10尾と外フグのワースト記録樹立
7/10 夏カワハギ。13枚で次頭とまずまず
7/17 エビスズキ。人生初の丸坊主
7/24 LTアジで前週の丸坊主の傷を癒やす
7/31 ご不幸があり海に出ず
8/07 所用により海に出ず
8/14 日立久慈でショウサイフグ。43尾とまずまず
8/21 剣崎で月例仕立(真鯛)。お決まりの坊主
8/28 所用により海に出ず
9/04 台風12号で中止
9/11 洲崎からスルメ出船。凄い二枚潮に苦しみ釣果4杯と、ド貧果・撃沈
9/18 佐島で月例仕立(真鯛)。坊主(ご愛嬌で掌サイズ1尾)

仕事のストレスもピークに達しているこの状況で、数釣りが好きな私にここ一連の釣果は悲しすぎる。
そこで私は豪快な引きを満喫できるカツオ・キハダを狙い静岡に遠征することにした!





というのは嘘で、ショウサイフグを束釣りすべく茨城に遠征することにしたのだった。
つづく

9/18月例仕立の風景。
ポイントは佐島というより亀城根と言った方が通りがよいか?

何時ものメンバーが1名欠けたが、ゲスト1名参加で6名で仕立専門「深田正夫丸」

左程、深くなければ鯛は手巻きで。

2011-09-04

湾フグ竿

湾フグの釣行記では事に触れてタックルのコメント等を残してきましたが、今回は「湾フグの竿」について詳しく書いておこうと思います。

そもそも「湾フグ」と銘打った竿はメジャーブランドからは殆ど販売されていません。
販売されていたとしても、お茶を濁すような竿ばかり…。
それを裏付けるように、実際の釣行で船中を見回しても誰もメジャーブランドの竿は手にしていません。

-----追記---------------------------------------------------------------
上記の前置きは、このコメントを作成した平成23年(2011)当時の話です。
平成26年(2014)現在、ロッド素材(カーボン等)の進化や、加工技術の向上も手伝って、メジャーブランドも湾フグ竿を何本も市場投入しています。
特に、過日釣具屋で触ったSHIMANOリアランサーWAN FUGUは、湾フグフリークの私としても是非、手に入れたい銘竿です。
この追記で結論を述べてしまいましたが、湾フグ竿にまつわる過去の紆余曲折なども以下に記しているので、興味のある方はご覧ください。
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なぜメジャーブランドがそこまで駄目かと言えば、極々マイクロなアタリを拾う湾フグでは、極細の穂先が求められるからで、そんなニーズを真に受けていたら、穂先折れが多発=保証のしっかりとしたメジャーブランドでは、その度に修理依頼を受け、利益が出ない=怖くて手が出ないというのが本音だろう。

一方で、これなら大丈夫という確証が得られる(お茶を濁すような)竿では釣果が伴わず売れないという魔のスパイラルが生じるのだ。

とにかく、マニア達の手にしている改造竿もしくは誂竿は、グラスソリッドを極端に削り込んだ穂先が装着されている。
私が目にした事故(穂先折れ)は、仕掛をセットした竿を船縁の穴に立てて岸払いし、ポイント到着時には穂先が折れていたという悲惨なことがあった。
それ位、フグ竿は鋭敏な穂先が求められるのだ。

また、湾フグは誘わなければ釣れない魚でもある。
誘いの幅は人にもよるが、概ね20~30cmだろうか…。
この誘いにメリハリを付けるのが、穂持ち(ベリー)の強さ≒硬さだ。

仮に7:3調子の竿でもアワセは利くのだが、誘いとなると7:3調子ではどうしても1テンポ遅れ、シャープさに欠ける。
また、根掛かりのあるポイントでも軟かい竿は不利となる。
然るに湾フグ竿は、穂持ちがしっかりした9:1~8:2調子が好まれるのである。

竿の長さについては、好みが生じるのだが、既製(市販)品は概ね1.8m前後で、短めの竿が使いたい場合は誂えることになる。
但し、富津の胴付き食わせをする場合、仕掛が長いので1.8m以下の竿は使い辛いだろう。

竿の重さは言うまでもない。
1日手持ちの釣りなので軽くバランスの良い竿に越したことはないが、私は誘った(しゃくり)時に、リアグリップが衣服に纏わりつくのが煩わしいので、リアグリップが肘位の短めのものが使い易い。

斯くいう私の湾フグ竿は2本。
1本目はサクラの東京湾ふぐ竿(トリガー付)だ。
この竿は、前述、リアランサーWANFUGUのベースとなっている竿で、構造が3ピース。
穂先が折れた時に、替え穂先だけを購入できるところまでシマノがパクっている。
9:1の極先調子の竿で、リアランサーを触るまで、この竿にほぼ不満は無かった。
非常にお薦めの湾フグ竿である(ベンディングカーブの写真が文末にあります)。

もう1本が“極鋭ゲームフィール170”(廃番)で、0.5mmの極細のメタルトップが装着されたモデルなのだが、如何せん7:3調子の竿なので、穂持(ベリー)部分が柔らかく、誘いがかけづらい…。

そこで、同じダイワのメタリア湾フグも店頭で実際に触れてみたのだが(後発のメタルトップではあるのだが)、どうにも所有の2本よりシックリこない。
恐らく、この富津の喰わせ釣り用に開発したので、カットウ釣り用ではないのだろう。

ここで、富津の喰わせ釣りについても補足しておく。
湾フグには錘10号+カットウで釣る “カットウ釣り” と、錘20号+枝鈎にエサを付けて釣る “喰わせ釣り” がある。

喰わせ釣りは、富津港所属の船宿のみのルールで、海苔棚をカットウでボロボロにしないよう配慮しての自主規制で、カットウ釣りは禁止されている。

湾フグ竿とは言っても、稀にメタリアのように富津用の竿も含まれるので、購入時には錘負荷表示を必ずチェックするようにして欲しい。
カットウ専用竿は重たくても~15号負荷。
富津用は20号までは標準で背負えるような標記されている筈である。

そして諸兄が「まずは専用竿を…」とお考えの場合 “浅草釣具オリジナル” をお薦めする。

価格が1万円程度で、穂先が湾フグと外房用をチョイスでき(両方購入することも可)、湾フグ用の穂先はそれなりに感度が良い。
穂先だけの購入も(確か?)できた筈だ。
最初の1本には最適の竿である。

但し、人気商品ゆえ、欠品していることが多いのが玉に瑕。
毎年、秋頃に仕入れがあるので、興味のある方は問い合わせてみてはどうだろうか。

因みに湾フグ竿と他の竿とのベンディングを画像で比較してみた。
穂先の硬さが異なるのであまり参考にはならないかもしれないが、興味本位でご覧になって下さい(この写真に写っているメタリアは湾フグでなく「カワハギ」なので注意してください)。
【上】サクラ東京湾ふぐ竿(トリガー)1.78mに10号錘
【下】極鋭フィール1.7mに10号錘(キス竿と同じと考えて)
【穂先上】メタリアカワハギ1.8mに10号錘(標準的な剥竿)
【穂先下】サクラ東京湾ふぐ竿(トリガー)1.78mに10号錘
極鋭は穂先(ティップ)の柔らかさは専用竿と同等だが、7:3ということもありバットがヘニャヘニャだわな…。
湾フグ竿の代替として、推されるキス竿は総じてこんな曲がりである。

一方、メタリア“カワハギ”はバットから穂持ち(ベリー)までは専用竿と同等の硬さだが、穂先(ティップ)が頑丈な分、曲がりがないね。
手で穂先の曲がりを “ペニャペニャ” してみると、明らかにカワハギ竿の穂先は硬い…。

湾フグ竿をお持ちでない方に対し、カワハギ竿よりキス竿の方が良いとアドバイスされるのは、前述したような理由から…。
ゼロテンションで待つならば、バットのパワーより穂先の鋭敏さの方がプライオリティが高いのだ。

但し、手感度のみで釣りをされるならば、カワハギ竿の方が仕掛けをダイレクトに動かすことが出来るのでよいが、実際に湾フグは目感度で捕ることの方が多いので、それなりのお覚悟を!

2011-08-22

なんて魚?



諸兄はこの写真の魚をご存じだろうか?
見覚えがあっても、名前までお分かりの方がいらっしゃるか…。
この魚は「イラ(苛)」という名前で、パッと見、頭の悪そうな巨大なベラ。

剣崎でコマセマダイの外道として釣れたのだが、船長が「食える。騙されたと思って食べてみっ」というので、持ち帰り刺身で食ってみると美味いのなんのって、絶品です!
余りの衝撃の大きさに色々と調べてみると、お馴染みの「ぼうずコンニャク寿司図鑑」ではこんな評価。

今回のイラ、たかさんともども口に放り込んだ途端に笑顔になる。
この喜びはマグロなどの定番的なものを食べたとしても感じられるものではない。
素晴らしい。
皮自体、皮下にコクのある層があり、身はややモチモチしている。
甘味がまず感じられて、旨味も充分にあり、全体の味わいが適度に複雑なので、殷々とうまさが続く。(この記事へのリンク

以前、真夏に釣った松輪サバをブランド物だと知らずに捨ててきたことから、地元で私は“魚の価値の判らない男”として有名です。
されど、この寿司図鑑のコメントは地元で虐げられている自分の舌も満更でもなかったと勇気づけられるものとなりました。
皆さんこのイラ、釣れたら捨てずに食べてみてください。


(余談:幹事の特権)
標題、イラを釣ったのは、仲間との月例仕立でのことなのだが、この仕立船、本当はテンヤでタコを狙う予定だった…。
ところが幹事が釣行前週にアルシエラマダイを購入。
試釣したくて釣目が変更になった。
やれやれ…である。
盤洲、富津では9月を待たずしてイイダコの釣果が聞こえて来た。
タコはタコでも飯蛸でも釣りに行くか!

2011-08-19

気になるPEを発見!

以前から極細PEのラインカラー及びマーカーの見辛さを嘆いてきたが、メーカー側の動きが鈍い…。
とかくコストが嵩む船釣りで、8本撚りの0.6号PEを200mも買えばそこそこの竿やリールが購入できる。
是非、メーカーさんも消費者の意見を聞き入れてもらいたいものだ。

今までフラッシュ(3色)カラーを導入していたのはサンラインのハイブリット「一つテンヤPE」とクレハのシーガー「フラッシュⅢ」のみだったが、シマノから新しいラインが発表された。

X‐DYNE Sephia Elite4
エギング専用と銘打ってあるが、前出の2つはひとつテンヤ専用だし、PEの専用ってのがちーと何のことか理解に苦しむが、このエックスダイン0.8号の破断強度は5.4kg。
船釣りPEのインジゲータな、よつあみ「ウルトラ2ダイニーマ」0.8号の破断強度が4.8kgであるからして、何の問題(エギング以外に使用して)もないと判断できるのだが、如何であろう。

そして、このエックスダインに特筆されるのが値段(コスト)だ!
全て0.8号の定価で比較してみると…、

エックスダイン¥4,400-(150m)≒@29-/m
フラッシュⅢ¥8,600-(210m)≒@41-/m
一つテンヤPE¥6,200-(210m)≒@29-/m
ウルトラ2ダイニーマ¥5,460-(100m)≒@54-/m

現在、一つテンヤPEを使用しているのだが、何気に色落ちしてきたのか白と黄の境が見辛く、次はフラッシュⅢにしてみるかと考えていたが、有力な新人が現れた。
政治家も然り、ニーズに適う者=物が求められるのである!

余談となるが、8月21日に予定していたタコ釣り(剣崎で仕立)だが、マダイの型が少し出始めたら「タイ・ワラサにしよーよ」とオヤジ共が囁きはじめ、人生初となるタコ釣りはキャンセルとなってしまった…。
私としては「0か1」かのマダイより、「0~5」のタコの可能性と、活きの良いタコを食してみたかったのだが、残念である。
これでマダイで「ボ」を喰らったりしたら、遣る瀬無いだろうなぁ…。

2011-08-14

夏場のフグ釣りは…。

私も初老に差しかかったのだろうか…?
ここのところ物忘れ、凡ミス、所謂ボケが非常ぉ~に目立つ。

●同僚のチケットを預かった新幹線出張に寝坊
●ビジネスシャツが気付かぬ内に食い物のシミだらけだったり
●トマトジュースの缶を不用意に開けて中身を被ったり
●車のキーを車内に閉じ込めたり
●ポケットの中のタバコに気付かずに洗濯。洗濯物をタバコの葉だらけにしたり

と、とにかくボロボロ。
不注意が過ぎるというか、情けない限りだ。

こんなボケが釣りにも感染してしまったのか、やる事が全て裏目だ…。
ご執心のフグ様からはストーカー扱いされているらしく、私が追っ掛けていくと、イャ~ン、イャ~ンと逃げていってしまう…。
それでもしつこく追うのだが。

そんな訳で、今回はショウサイフグの北限、日立久慈港までプチ遠征した。
久慈港のフグ船は、8月に入ってから軒並み連日の束釣りが報じられていたので、居ても立ってもいられない。
初めてお邪魔することとなった船宿は宮田丸さんだ。




久慈港を岸払いした船は、一路北上する(後から地図で調べたところ、凡そ川尻港の沖あたりまで)。
驚いたことは、先にポイントに到着していた僚船がアンカリングしている。
湾フグ以外でアンカリングしたフグ釣りはお目にかかったことがなく、当然想定もしていない。
根の上から動かないということは、必然、艫有利で釣座の優劣が出てしまう…。

私の釣座は左舷胴(舳から3番)、アッチャッ~またやっちまった!
とは言っても、気分は束釣りなので「釣座なんて関係ねーよ」とここ最近の不運を断切った。

そんな動揺と気持ちの入れ替えをしていたら「はい、どうぞ~」と投入合図。
ポチャッ、スルスルスルルルッル、トンッ(着底、水深は10m以浅)。
ん~?
ん~?
あれぇ~!

ここが根の上だということが解っていながら、着底一発、いきなり根掛かりである。
「根が有るから底切ってねぇ~」と船長から指示が入るが、時すでに遅し。
こうなると何でも人のせいにしたくなる。
心の中で「早く言ってくれよ~」とボヤキながら竿を煽っていると、プッと仕掛が軽くなる。
あ~ぁ、と糸を巻き上げてくるとリーダーまでロストしており、いきなりのタックルチェンジとなる。

実のところ、フグ釣りで根を中心に攻めるのは初めてで、一瞬、胴付き仕掛けも考えたが、船中を見回すと決して束釣りするほどのペースには見えない。
活性が低調であるなら、カットウの方が有利かなと判断し、2つ付けていたカットウを1つにして、この後の仕掛けロストに耐えられるようにした。

船長さんも活性の低さを1発で見抜き、長い探索をおこなったが、どうにもならないと判断したのだろう、船を根に固定してしまった。
そこからは地味~な1匹、1匹の拾い釣りだ。
根があるから遠投で探ることもできない。
それでも錘は追加1個、計2個ロストし、駄目駄目スパイラルから脱出することが出来ない…。

但し、当日初めてとなるカットウでの宙釣りは、マルイカにも似てごく僅かなアタリを拾う釣りで面白い。
束釣りできるような高活性時のフグは「ガツッガツッ」と明確なアタリとなるが、そんな経験が多い地元の方(特に左舷)は本当に戸惑ったことだろう。

加えて、錘を着底させていない宙釣りではアワセが1発では決まらない
何回かアワセては降ろしを繰り返し、乗りを捕らえてから一気に巻き上げる釣りとなる。

そんな感じで根掛りに苦しみながらも、ポツポツとアタリを拾えて、43匹(内、アカメ1匹)でフィニッシュ。
とにかく初めての宙のフグ釣りを経験し、至らない点が多々あるものの、引き出しが増えたし、1時間以上、釣れない時間帯もあったが、釣り自体は楽しむことが出来た(白子もまあまあ入っていた)。


折しも釣行前夜は満月…。
以前、草フグが満月の夜に集団で産卵しているのをTVで見たことがある。
種は異なるが、ショウサイさんも前夜に産卵を済ませ、群れが散ってしまったのであろう。
前日も宮田丸さんは束釣りを記録している。

夏場(産卵時期)のフグ釣りは満月(新月)の前日までが狙い目なのだ!
たった1日早く釣行できれば天国だったのに…。

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9月からフグのマル秘スポット(洲崎)が動くらしい。
楽しみである!
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2011-07-24

たまにはアジでも釣るか!

先々週は「蒲田カワハギ研究会」の月例会にゲスト参加。
先週は「エビスズキ」で人生初の丸坊主を喰らう。
尚、先週はブログには残さなかったのだが、同僚との懇親会を兼ねたシロギス釣りも有り、3回連続でお付き合いの釣りだった。

そうなると流石に気ままな(好きな釣目、気に入った宿)単独釣行がしたくなる。
頭の中では今年初となるマルイカか、白子祭りがなかなか実現できないショウサイフグか2つの選択だが、マルイカは当たりハズレもあるし、フグが茨城方面で堅調なのでショウサイフグとすることにした。

ところが作夜20時過ぎだろうか、予約を入れていた幸栄丸さんから電話が入り、「予報が悪いので欠航します」という…。
またそんな時に限って友人と外食中だったりする…。
情報収集を含め(マルイカに変更するにも)、支度が間にあわない。

そんなドタバタ劇の後に私の手に残るカードは湾奥船しかない。
湾フグも考えたが、先週の丸坊主の後でリスキーな選択はしたくない。
シロギスは先週釣っている。
「たまにはアジでも釣るか」っていうのが私の結論だった。

今日は浦安の吉野屋さんにお世話になったのだが、実のところ東京湾航路でLTをするのは初めて。
ポイントは船長さんのコメントによると観音崎だそうだが(どちらかと言うと大貫寄りだと思う)、潮の問題、約40mという水深も相まって仕掛けの回収≒巻き上げがそこそこ重い。
因みにビシは40号


その分、アジの引き味を堪能できなかったことに少し不満は残れど、65匹とまずまずの釣果だった。
ポツポツと金色尻尾の金アジ混ざる。
これが何とも美味しいんだな…。


最後に(自分への戒めもこめて)、天秤から最初の枝スまでの長さは120cmは有ったほうがいいと思う。
(随分と取り込みで海にお帰りいただいたアジさんがいらっしゃったので…)
このことによって仕掛全長が長くなり過ぎてしまうという懸念もあるでしょうが(特に3本鉤使用の場合)、枝スの間隔を狭める(60cm位)ことで問題ありません。
逆に多点掛けしやすいし、60cm間隔なら手返しにも影響ない範囲です。
※私はアジ釣りではクッションゴムを使用しない派です

2011-07-17

何たることだ!

何とも悩ましい…。
スズキという魚は船釣りで狙うことはできても、釣りの世界においては(こと東京湾に於いては)完全にルアーのメインターゲットと化しており、「シーバス」と言う名の方が世間一般に通りがよい。

私の今回のターゲットは、活きエビをエサにした「スズキ」であり、ルアーの「シーバス」で無いことを予めお断りしておく。

そこで苦渋の選択。
ブログのラベルは「シーバス」として、タイトルは「エビスズキ」としようかと釣行前は想定したのだが、この釣行がとんでもないことになったのだ…。

私の釣友、H氏とS氏はエビスズキが大のお気に入り。
夏になると足繁く通っていて、去年あたりから「夏になったら」と誘われていた。
特にH氏は、スズキの棚を1m下げるとよい型のタイが釣れるそうで、その口振りからどちらかと言えばタイを狙っている節が窺える。

そしてこの釣りも東京湾ならではの非常に単純明快な釣りだ。
特に仕掛けは10号の三日月錘の下には鈎とエサだけというシンプルさ。
これで3~4kgの魚を釣るのだから、ヒットさえすればハゼ釣りをしていて鯉が掛ったようなもんだ。
その一方、手持ちでじ~っと微かなアタリを待たなければならない修行僧のような釣りである(マゴチと同じ)。

そんな経緯で、彼らの常宿「仁春丸」にて八景沖~猿島周辺の海に出た。


出港してすぐに投入の合図。
いい加減な準備をしたつもりはなかったのだが、私は最初の1投目からライントラブル…。
極細PEはトラブルと本当に厄介だ。

結局10m程ラインを切って、リーダーを結び直したのだが、その作業中に左舷舳の方が(私は右舷舳2番)ファーストヒット。
1本目をゲットした。
状況は良さそうである…。

ラインの修復を終えて、やっと仕掛けを投入。
船の揺れに同調して、沈んだり浮き上がったりする穂先。

この先、この穂先をただひたすらと6時間半眺めつづけることになったのだ。
エビ(餌)だけが元気で、ひと齧りもされなかった…。


船中9名。
スズキ1~0尾。
6名が完全丸坊主。
1名に外道で鮫が釣れた。
もう1名にはシリヤケイカが1杯。
結局、最初の流しで上がった1尾が最初で最後のスズキのヒットだったのだ。

船釣りをして、外道を含めて丸坊主を喰らったのは初めてのことである。
「何たることだ!」リベンジする意欲すら湧かない…。

2011-07-11

真夏のカワハギ②

前回からの続きである。

釣り雑誌などにちょくちょく登場する名人を輩出する「横浜皮はぎ釣り研究会」の名は知っていたが、「蒲田カワハギ研究会」も負けず劣らず古い歴史を歩んできた同好会のようだ。
そこで釣行記の前に、研究会と月例会ルールについて触れておく。

会員の方々は圧巻だ(7月参加は16名?)。
待合いの時間、少しばかりお話しをさせていただいた大先輩は大正13年生まれの87歳(私の倍は生きていらっしゃる)。
先日、同窓会があり、カワハギの昆布締めを振舞ったところ大好評で「魚を持て余すのなら私が貰うから」と、食欲も若い者に劣らない。

皆さん、お揃いの帽子(オレンジ色)とベスト(蒲研の二文字刺繍入り)を着用されている。

また、今回の月例会の会場は剣崎松輪港(江奈)なれど、乗った船は「徳八丸」という耳にしたことのない船宿だ。
きっと今のような遊漁船というスタイルが確立していない頃からお付き合いをされているのだろう。

参加人数に応じ1~3隻の船を仕立て(今回は2隻)、釣座はくじ引きとなる。
電車バスを利用されて来られる方が多いので、他の船が出払った静かな港を7時過ぎに岸払い。
14時沖上がりで、カワハギの数(同数で並んだ場合に備えウマズラもカウント。魚を数するときには会員が立会い確認)、大物賞(全長)を争うもので、TOPにはピンバッチが手渡されていた。
飛び賞もあったのだが、これは只のゴロ合わせだろう。
餌は各自持参だ。

さあ、いよいよ釣行だ。

タックル(竿や仕掛や餌)は、研究会を謳うだけあって、普段の乗合船より拘りが窺える…。
例えば、釣友I氏は前日にアサリを400個も剥いてきたそうで、「今まで色々な餌を試してみたが、アサリに敵う餌はない」とキッパリ言い切る。

外道が少なければ250個もあればいいが、外道が多いと400個ないと心配とのこと。
私はカワハギの聖地「久比里」の船にも乗ったことがなかったので、実のところアサリを自分で剥いている人に会うのも初めてだ…。

更に、私の餌は昨シーズン船宿で支給され、余ったものを塩締めして冷凍保存したものと伝えたら、I氏は活きのよいアサリを少し分けてくれた(ひっひっひっ)。

鈎も自動ハリス止めを使う方、チチ輪接続+ビニールパイプ補強する方と色々だ。
飾りも花火やタコベイト、ケミホタルと様々。

そして皆さん異口同音に「カワハギは動かしていないと駄目」と言う。
誘いは、叩きまくるような方は私の乗った船(私の他7名)では見うけられず、皆さんアクションこそ違えど「底トントン」が誘い基本で、中には大きな糸ふけを海面に残すような底トントン(自然に弛ませとなって、自然に聞き上げることになる)、竿先だけプッニップッニッと底を撫でている底トントン、中錘だけ上下させる底トントン色々だ。

そして左舷艫(同船の)が14枚で7月例会のTOP賞をとったのだが、彼の釣り方は底トントン+宙の叩き上げ、叩き下げのMIXだ。

私のカワハギ釣りのスタイルは、キャリアが短いために、どうしてもフグで培ったゼロテンが基本となってしまう…。
ゼロテンから弛ませていき、基本的に目感度でアタリを取り、聞き上げる超オーソドックスなもの。

ところが、当日は波も穏やかで潮もトローっと流れていたことから、私の釣り方が嵌ったらしく13枚で次点。
皆さんにお褒めの言葉をいただいた。



何れにせよ、カワハギ釣りは面白い。
また「カッカッカッカッ」というアタリを味わいに釣行したい。

外道のカサゴは唐揚げに…。

2011-07-09

真夏のカワハギ①

東北復興支援の仕事、消費電力15%削減、6月から猛暑日…と後年になっても記憶に残ることであろうこの夏、船釣りの今の旬は、イサキ、シロギス、スルメといったところか。
ところが、私の今週の釣物はなぜか「カワハギ」。

真夏にカワハギ?
っと首を捻っている方もいらっしゃると思うが、これには紆余曲折があるのだ。

サキちゃんという知人の娘さん(現在12歳)がいる。
この子の一言が事の始まりだった…。

このサキちゃん、相当なグルメで、親父の稼ぎがいいこともあるが、そんじょそこらの20代じゃ~お財布がパンクするような名店での外食は頻繁。
魚も好きで、白身三種(ヒラメ、カワハギ、フグ)などは当然のように舌(食味)で言い当てる。

まあ、ここまでを耳にすれば、ちょっと嫌味に聞こえてしまうオマセちゃんだが、これが実に素直で良い子なのだ。
そして、この子と食事を一緒にすると、美味しそうに料理を平らげる顔が見ていて本当に微笑ましい。
更には最近、私のことを師匠と呼んで懐いてくる。

何の師匠だか解からぬが、下手な寿司屋より旨い魚をお裾分けしてくれる ″ナイスミドル″ ってことなのだろう…。

そんなサキちゃんがこの冬、私立中学を受験した。
震災前の2月である。
受験直前に、「頑張れよ!合格したら好きなお魚釣ってくるからな!」と励ましたのだが、これが功を奏して?見事に第一志望校に合格したのだ。

そうして私は首を洗って ″好きなお魚の告知″ を待つ身となったのだが、告げられたお魚の名は…

「カワハギ」

が~ん。
日本人はお祝いには真鯛と相場が決まっている。
と言うことは、久々にスピニングリールの出番かと、俄かに準備をしようとしていたところで足元を掬われた。

以前にも触れたが、私はカワハギを年に1回お付き合いする程度の釣目。
決して得意なジャンルでないのだ。
それでもオデコの可能性があるマダイより、カワハギなら良い型が1枚位は混ざるだろう、と気を取り直し釣行したのだった。

ブログにこそしなかったが、カワハギを真剣に取り組んでみると。。。おもしろい!
それは、カワハギを釣るためのプロセスは沢山あれど、
 ●目感度・手感度で拾えないアタリがあること(気づかぬうちに餌が無い)
 ●アタリを拾えた場合でもアワセでフッキングしないことが頻繁

カワハギの面白さは、この2つの事象に尽きるのではないだろうか。
言い換えれば、カワハギはいい加減な魚で、小馬鹿にされたようなところがムカつくのだろう。

そんなプレゼント釣行の結果は10枚だったかで、サキちゃんのオーダーには答えられたのだが、私の中でムクムクと「カワハギもっと釣りたい」という煩悩が灯りはじめたのは言うまでもない。


そして「カワハギをどう縛いてやろうか?」と考えている折、フッと思い至ったのが釣友I氏のこと。
彼は「蒲田カワハギ研究会」なる同好会に所属しており、20年以上カワハギ釣りを鍛練している。
この研究会だが、月例会の情報がネットで開示されていたのでリンクしておきます。

そこで、I氏にカワハギ釣りを個人的に教えて欲しいとお願いしたところ、最近カワハギは月例会にしか釣行しない(今はマダイが釣りたいらしい)とのことで、そのうちに月例会に招待するとのことだった。

驚いたことにこの月例会、オフシーズンは無く、第二日曜に毎月(年間12回)開催しているそうな…。
そうして招待されたのが、なぜか7月だったのだ。

長い前置きとなったが、初めての真夏のカワハギ。
釣果は研究会の皆さんにトリプルスコアで撃沈されてしまうのか…。
はたまた、研究会の皆さんはどんな釣り方をするのだろうか?
そんな不安と期待を胸に「蒲田カワハギ研究会の7月例会」にゲスト参加したのだった。

(つづく)

2011-07-04

白っ子ぉ~(ショウサイフグ考察②)

ここのところ私の主力ターゲットと化しているショウサイフグだが、過日、10尾という湾フグ並みのワーストレコードを樹立してしまった…。
船中トップ22、裾7と悪い日並みではあったが、さすがに凹む。


そんな敗因は何か?
現場(船上)では考え及ばなかったことが、落ち着いてくるとチラホラ見え隠れするようになる。
そんな朧気な考察ではあるが、今般はこの敗因を探ってみることとする。

「夏のショウサイフグと冬のショウサイフグの釣り方は異なる」
ショウサイフグは周年狙うことが可能だが、釣りの盛期は初冬から春先までとなる。
この冬、大原に何度も通って仕掛や釣り方を工夫して、過日の釣行はその(冬仕様の)まま挑んでしまったのだが、どうやら夏場は事情が異なるようだ。

●水温:底ベタの冬に対し、水温(活性)が上がる夏のフグの棚が浮く
●水色:澄んだ冬に対し、濁る夏は消極的アピールではエサが目立たないか

過日の同船者の仕掛けは私以外、全員がハイブリッドで(カットウ仕掛けの上に喰わせ仕掛けが付いている。私はハイブリッドが嫌いなのでカットウのみ)、ヒット率は喰わせ仕掛けが7割程度か…。
更に私の錘の色は「パールホワイト」。あまり目立つ色でない。

従って、着低から30~40cmほど棚をきって誘いを掛けてみたのだが、どうにもアタリが伴わない…。
当然、エサ(アオヤギ)はタップリと付けて、ベロだけに鉤を通し肝がブラブラするように心掛けたし、キャストして広範囲を探ることもしたが、パッとしない。
エサすら齧られないのだ…。

そんな与件から導き出した教訓は、喰わせ用のタックルと、私の好きなカットウ用のタックルを2つ用意すること。
錘は出来るだけ発光の強い色(グロウ系他)とする。
また特エサとしてイカタンやエビ類も有効だろう。

因みに、フグの喰わせ釣りは、カワハギの弛ませと同じで、ゼロテンからアタリがあればやや強めの聞きアワセを入れる。
ハイブリッド仕掛けを私が嫌うのは、喰わせ側のアタリか、カットウ側のアタリか解らず、煩わしいことに起因している。

「竿は長いほうが有利?」
この点に関しては季節に関係のない話だが、外房や茨城のカットウ釣りは8:2の先調子であれば専用竿を使うまでもないが(宙釣り用のガチガチのカワハギ竿は硬すぎる)、ベタ凪の夏に感じたことは、長い方が有利だなということ。
何せ湖のようなベタ凪だというのに、海底形状や船の流し方によってはゼロテンをキープするのに腕の長さだけじゃ足りず、クラッチを切ることもシバシバ…。

今まで波っ気のある海ばかりだったので、逆に気付かなかった点だ。
因みに私の竿は145cmなのだが、手返しさえ気にならなければ190cmあってもいいかもしれない。

これが過日の敗因分析(考察)なのだが、この時期に敢えてフグ船を探してまで出掛けるのは白子(真子)が入っているからだ…。

過日、お世話になったのは千倉の千鯛丸さんで、予てより常連さんが足繁く通うという噂は耳にしていた。
実際に利用してみると、常連が多いのも「成程」と頷ける。

出船直前、「あの赤い車は誰の?」と船長がマイクでアナウンスする。
「待っているから避けといで。カモメの休憩場所の真下だから酷いことになるよ!」

ブログを拝見しても、話(文章)が上手い。
流石に自然相手のお仕事なので、お天気次第というような表現も介在するが、至って理論的である。

ポイント移動時にも「型を狙ってこちらに来たが、潮型が悪い。この潮型は粘るだけ無駄なので早めに見切って移動します」とマイクで説明が入る。

きっと前職があって、根っからの漁師や船長ではないのであろう…。
千倉は決してアクセスが良い場所ではないが、長くお付き合いしたい船宿です。

そんな千鯛丸さんで釣ったフグは数は少ないけれど、ちゃ~んと白っ子ぉ~が入ってましたぜぃ!

2011-06-28

「ただの」カサゴ

このところ本業がヒートアップしてしまい、釣りに出掛けられない。
但し、第3日曜は仲間と船を仕立てているため、何がなんでも仕事を片付けなければならない!
逆に言えば月に1回は必ず釣りに行けるのである。

ところが、今回の問題は釣目だった。
毎年6月は城ヶ島で「マルイカ」と釣物が決まっているのだが、今年はマルイカが居ない。
船長に相談すると「カサゴ」なら…と言う。
鬼カサゴ?と聞き返すと、ポッそっと「ただの」という返事。
あとは、鯵ぐらいしか好調なものがないんだそうだ。

まぁロックフィッシュは食べて美味しいから構わないかっ、ということで「ただの」カサゴ釣りに総勢6名で出掛けたのだった。(そう言えば、久々にこのブログのラベル魚種も増えた)

そんなカサゴ釣りは、ほどほどに釣れて文句は無かったのだが、後になって何気に船長のブログを見ると、我々の釣行前日にただのカサゴじゃなく、鬼のカサゴをGETしているじゃないの(怒)!
本当に痺れたよ~!
ぜったいにぜったいに次から船長の言葉は信じないと心に誓ったのだった。


数してないけど、25尾位じゃないかな。
外道に鯵とメバル。

釣り自体は、2尾に1個のペースで錘を無くしたことが目立ったところだ。
次にカサゴやるときは錘は袋で買っていかないと…。
あと、餌はサバが断然食いがよかった。

そして今回の嘘つき船長さんの船宿は、小網代の所ヱ門丸さんです。
http://members2.jcom.home.ne.jp/syoemon7/

騙しもあるかもしれませんが?機会があれば使ってあげて下さい。

2011-05-18

外房の潮流について

標題、船頭さんの呼び方をブログで情報キャッチ!
備忘録も兼ね、このブログにも書き留めておきます。

大きく分けて潮の呼びかたは4つ。

●西(W)~東(E)へ流れる潮………真潮(ましお)
●東(E)~西(W)へ流れる潮………逆潮(さかしお)
●ナダ(陸)~沖へ流れる潮…………出潮(でしお)
●沖~ナダ(陸)へ流れる潮…………込潮(こみしお)

後はこれの組み合わせで込真潮、出真潮、込逆潮、出逆潮等で8つになります。


これまで、親潮と黒潮が勝浦沖でぶつかることから、外房では陸に沿った潮流が大きいと誤った認識をしていたようです。
まだまだ上級者になるためには経験、情報(研究)不足ですね…。

2011.07.02追記(別の情報をゲットしたんですが、上記と異なる説明が…。謎深まる!)

【潮の流れ】
真潮(ましお)………南から北に流れる潮
逆潮(さかしお)……北から南に流れる潮
出し潮(だしじお)…陸から沖に流れる潮
込み潮(こみしお)…沖から陸に流れる潮
出し真潮………………南から北に陸から離れながら流れる潮
出し逆潮………………北から南に陸から離れながら流れる潮
込み真潮………………南から北に沖から陸に近づきながら流れる潮
込み逆潮………………北から南に沖から陸に近づきながら流れる潮
二枚潮…………………上潮と底潮で潮の流れが逆な潮。
例えば上潮が真潮で底潮が逆潮、沖釣りでは底立ちがとりづらい。
流れの強さにもよるが水深100mの場所で200mラインが出ても底立ちがとれない場合もありますので、大原出船のビシママダイはポイントに仕掛けが落とせず釣りになりません。
陸からカゴ釣りの場合は風の影響も加わって釣り辛いことが多いですね。

三枚潮…………………上層・中層・底層で潮の流れが異なる潮
例えば上層が真潮、中層が逆潮、底潮が込み真潮、潮流の強さがそれぞれ異なる時は漁師もお手上げだそうです。
キンメダイやアコウダイなどの深場狙いには最悪です。

【風向き】
こち……………………東風
いなさ…………………南東風
はえ……………………南風
さにし…………………北西風
さがならい……………北風(外房方言では「さがなれぇ」)
ならい…………………北東風(外房方言では「なれぇ」)
やませ…………………北東風(初夏から夏にかけて北日本の太平洋側で吹く北東風、東北地方の稲作は冷害で不作に)
春一番…………………南風
だし(出し)…………陸から海への風で船出に都合よい風
おろし(下ろし)……山から吹き降ろす局地的な強風(筑波下ろし・六甲下ろし)

2011-04-29

ショウサイフグ考察①

関東で「フグ釣り」と言えば、たま~にトラフグやアカメ(ヒガン)フグも釣れたりするが、主役はショウサイフグだ。
このショウサイフグ、産卵期はトラフグと異なって夏で、フグ釣りの盛んな大原では資源確保の観点から5~9月は禁漁になってしまう。

しか~し、フグの産卵期、雄には美味しい美味しい白子が入っており、釣らない(喰わない)訳には参りませぬ…。
更にはサイズも冬よりもデカく、引きも堪能できるのである!
そこで、大原以外の港(禁漁期間のない)に出向くことになるのだが、数も楽しめる茨城は震災の影響もあり当てにならず、静岡は相良まで行けばデカフグが釣れるそうだが、如何せん遠い…。

そんな理由で、この夏は湾フグ(東京湾)が主戦場となりそうだなどと考えていた矢先、″大原でサイズが出始めた″ という情報を耳にしたものだから、「白子が入っているかも…」と何とか4月末の釣行を断行したのだ。

ところが、当日はうねりが高く、アタリを取ることに拘る私は調子が悪い。
それでもフグがポツリ、ポツリと釣れるが、中盤以降は右隣りの常連さんと比べても明らかにペース半減だった。

こういう日は空アワセを多用する方が安定するんだなぁ~などと考えながら釣りをしたのだが、果たしてウネリの高い日に本当にアタリは取れないのだろうか…?
今回の釣行では、いろいろと考えさせられることがあったので備忘録を兼ね考察を残すことにする。

まず、外房・茨城でショウサイフグに行かれたことがある方は経験されている筈だが、手元までフグのアタリが響いてくるのは、船の波による上下動が上向いたときだ。
当然、竿先はシナリ、海底の仕掛けが持ち上がり気味になった時にクックックッとくる。

群れが濃いときならこのアタリの後にアワセを入れてもカットウにフグが掛るが、活性が低いときはこのアタリの後では遅くなってしまう。

逆に船が波を下っているときはラインスラッグが大きくなり、アタリが見難いし、手感度のアタリは皆無だ。
しかし、船が上がっていようが下がっていようが、フグはエサを突いているのだ。
然るにアタリを見落としているだけなのである…。

実際に今回の釣行(大原)では、船は横流しが多く、釣座の有利不利があまり関係ない中で、私の釣果が35匹。
竿頭は55匹と20匹の差があった。

ではどうやってこの差を埋めるか…。
アタリを取ることに拘る以上、″ゼロテンションの微妙な調整″ しかない!
今回は、正しく経験不足…、至らない奴になってしまった。

そんなゼロテンションなのだが、ラインが「張らず緩まず」とよく言うが、フグにしろカワハギにしろ、私の経験ではテンションを抜き気味にした方がアタリが取れる。

流石にこの場合のアタリは「クックックッ」というようなものではなく、ラインがプッルッルと振動するようなものなのだが、理論上、テンションが掛っている方がアタリは明確な筈。

例えばシロギスは天秤仕掛けよりも、胴付仕掛けの方がアタリが明確に現れる。
しかし、シロギスと異なりフグは水中ホバリングで餌を啄むその ″振動″ をアタリとして捕えなければならないので、テンションを抜き気味にするというコメントを信じるか否かは諸兄に実釣により試していただくしかないのだが…。

因みにテンションが張り過ぎると、アタリが出ないことに加え、錘が海底を曳きずる振動が ″押え込み″ のアタリによく似ており非常に紛らわしい。

さあ、揺れる船上でこの抜き気味のゼロテンを如何にして維持するかが今回の課題なのだが、その前に今回の釣行で私の左隣の方が余りにも釣れず、痺れを切らした船長が釣り方を見に行き、「餌針がブラブラしている仕掛じゃダメだお~、これ使え!」といって餌針と錘が一体型になっている仕掛けを手渡していた…。


餌針一体型の錘

横で釣りをしていた私の仕掛けは餌針がブラブラしているどころか、錘は半誘導になっているものだったので、この点についてもアレコレ考えさせられた。
そこで仕掛についての考えも纏めておくことにする。

私の仕掛けはキスの半誘導テンビンのように、ナツメ錘が3cmほど誘導するものだった。

これは湾フグ仕掛けだが、同じく半誘導

これは餌針と道糸がダイレクトに繋がっていた方がアタリが捕え易いだろうと考えてのものだったが、今回の船長の一言で肝心なことを見落としていたことに気付く。

海底の様子をイメージすると、

(1)着底、フグは餌に寄ってくる
   ここでは餌針が一体型であろうがブラブラだろうが関係ない

(2)餌(アオヤギ)を啄む
   フグは餌を噛み噛みするのだが、一体型の錘の重さに違和感を持つの
   だろうか?自重のある錘一体型の方がフグには餌が噛切りやすいので
   はないか?

(3)アタリ≒餌を啄む振動
   フグが餌を啄む際、錘による違和感が生じないのであれば、明らかに
   一体型の方が魚信が大きくなる。これはカワハギの這わせ釣りの中錘
   と同じメカニズムだ。

確かに船長が言うとおり、錘と餌針が一体式の方がアタリが増幅されることになる。
フムフム、次回は是非試してみよう。

また、外房・茨城のカットウ仕掛け(25~30号)では餌針一体型の錘が市販されているが、湾フグ用は一体型錘は売られていない。
白子確保に向けて、ひとつテンヤ・カブラを流用することに…。

あと今回の釣行でもうひとつ注視したのがカットウだ。
外房・茨城ではカットウは上下2段とするのだが、フグが掛ると海底からくるくる廻りながら上がってくる。
フグの掛った枝スが掛っていない枝スを巻き込みながらクルクル、クルクル…。
当然、2本の枝スが撚れて、フグを何本か上げると糸癖がついてヨレヨレになる。

そこでビニルパイプなどで枝スを保護するのだが、今回、よく観察するとフグの殆どは上のカットウに掛っている。
という事は、下のカットウはアシストフックであり、極端に言えば必要ないのだ。

更には枝スが1本になるのであれば、ビニルパイプの保護も不要となる…。
次回からは、湾フグよろしく外房でも1本カットウとしてみることにする。

話が脱線したが、今回のメインテーマ、ウネリの大きい日に如何にゼロテンを維持するか?
おぼろげな結論ではあるが、仕掛けを幾分遠目にキャストして、船の上下が下がりきった際、竿を立てた状態でゼロテンを作ることと思い至った。

こうすることで、ゼロテンを維持する竿操作を出来るだけ小振りに≒竿先を止める時間を長く保つことができる。
だが、これまでの釣行でそんな釣り方をしている方をお見掛けしたことはないので、とんだ思惑違いという結果もあるかもしれない。
まぁ、そのときには悪しからずご容赦願いたい。

最後に今回のフグ様、サイズこそデカイのがポツポツ混じったが、白子が入ったフグはいなかった…。

今回も釣れたフグを干物にした。
上に乗せているのがデカフグの半身の半分(1/4)

2011-04-12

大艫は良いねぇ~

師匠の奥方から約3ヶ月振りに釣行OKが出た…。
そうなればイカ釣りがお好きな師匠が爆っているヤリイカを見逃す筈がなく、いきなり「三浦?千葉?」と釣場の話となる。

聞くということは ″釣果の良し悪し″ 比較をしているのであり、「千葉はポツポツ束超えしているよ」と話すと、「行っちゃいますか」ということで、常宿の丸十丸をパスして(洲崎)早川丸に予約を入れた。
後になって振り返れば、この予約のタイミングこそが、今回の釣行の満足度を左右するものとなった。

現在、私は震災復興のお手伝いなどもさせていただいていることも相まって、超多忙…。
今回の釣行前に2日徹夜した挙句、寝ずの釣行となった。
この寝不足が祟って、酒も飲んでいないのに船に乗るなり「きぼち悪り~」のなんのって…。

また、最近の天気はどうにも強風をもたらす気圧配置が続き、当日のウネリも高い。
せめてもの救いが、師匠に右大艫を確保(早川丸さんは予約順に釣座を選べる宿)してもらっていたので「何とかなるだろう」という ″か細い″ 希望だけだった。

朝寝坊な私は滅多に大艫に座ることができない。
オマツリが少ないことだけでも助かるのに、当日のウネリったら、すぐ傍の波頭が船上で立っている私の頭の上にある状況。

舳の方々も波飛沫を被りながら苦労してシャクっている。
アタリが取り辛らそうだ。
それにも増して取り込みが大変そう…。
大艫の私でさえヨロケながら、船縁にしがみついていないとコケちゃいそうな日並であったが、イカの反応はすこぶる良かった。

3投目までは直結を使ったが、如何せんウネリが強くバラシが多い。
周りではポツポツ上がっているし、サバも煩くないようで、早々に直結を仕舞ってブランコに。
そこからは納竿までブランコで通したが、パーフェクトこそないものの空振りも殆どなく、ポイント移動も少なかったお陰で体調と海の状況が悪かったわりにまずまずの釣果を得た。



帰港して船長に全体釣果を聞くと、10台の方が多数で、師匠40杯、私58杯というのは腕に因るものではなく、釣座の恩恵の方が大きかったのであろう。

こんなに群れの濃い日であれば、凪ていれば(体調も)束釣りも可能だったかもしれない。
まあ、皆さん揃いも揃ってそんな日に巡り合うことを夢みて釣を続けているのだけれど…。
それにしても大艫は良いねぇ~。

2011-03-26

大変なことになってしまった④

愚痴らせてくれ!

心が不安定で眠ることもできず、寝酒に寄った店で近寄ってきた女は、色恋目当てだった…。

逃げて帰った地元の飲み屋で原発事故を語っているのは知らない小僧…。

いつもは3分前のことすら覚えていない俺も、この小僧に切れた!

″てめーはテレビの受け売りしかしてね~が、他に何やってんだっ?”

「ちゃ~んと節電もしているし、義援金だって寄付しましたよ、何が私が悪いんですか?、何が出来るか知ってたら言って下さいよ!」

更に切れるが、何も進まない。

関西淡路の時の自分(20代)の自意識は?
本当のとこ、この小僧を責められない…。

しかしながら、うめ43歳、いま思うのはこれから先を担う男子がこれでいいのかという憂いだ。

70代の都知事がドタバタ劇の末、立候補を表明したが、男子の本懐とは何か?
こんな男を量産することが諸先輩達の生きた証しなのだろうか?

余震も続く悲しい金曜だ。

これよりフテ寝することにする!

2011-03-17

大変なことになってしまった③

私は生まれ育ちが下町で、今なお下町に暮らしている。
そして、子供の頃の遊び場所は地元にある震災記念堂という公園?だった。
毎年、9月1日は慰霊祭が執り行われる土地柄だ。

その震災記念堂の本堂には震災で亡くなった身元不明の方が納められているのだが、別棟の資料館は日中は開放されており、無料で入館することができるので、何度か中を覗いたことがある。

多くの文献や展示品の中で特に目を引くのが、震災の様子をつたえる絵画だ。
当時、庶民がカメラなど所持している訳もなく、写真の資料は少ない。

そして子供の私の脳裏に深く焼きついたのが、死者が山のように積み上げられた絵だ。
地割れの絵もあったように思うのだが、記憶が定かでない…。

今回の震災とは異なり10万人を超える「死者の多くは火災による焼死だった」と大正生まれの祖母(被災者)が教えてくれた。
そして、祖母が教えてくれたもうひとつのショッキングな話しは「76年?程度のサイクルで震災がまた起こる」というものだった。

関東大震災は相模湾沖が震源地だ。
今回の震災は宮城県沖が震源だが、併発する地震の震源地が南下してきている。

東京では「これ以上の大きな地震の心配はない」と報道されたことから、街で見掛ける人々の多くはスーツ姿のビジネスマンだったり、ヒールやブーツの女性だが、果たして大丈夫なのだろうか。

祖母の教えは四半世紀もずれているが、少しは備えが必要なのではないだろうか?

今、身近に出来ることとして、私有車の使用をやめ、ガソリンは東北で使ってもらう。
照明機器やエアコンの節電は当然のこと、エレベータの利用も禁止した。
今週末に予定していたメバル釣りを中止して、その費用を義捐金として寄付する。
まだまだ身近に出来ることは有るはずだ…。

2011-03-15

大変なことになってしまった②

時間の経過と共に倍増する被害実態。

放射能の影響は大丈夫なのだろうか?

一方で東京にも震災の影響が届きはじめている。

ガソリン等の燃料調達が難しく、幹線道路の通行止めと相まって物流面がパニックに陥っている。

計画停電により、システムへの影響、設備稼働への影響、スタッフの通勤面にも影響がある。

安穏と仕事をしている自分がもどかしいが、まずは身のまわりの課題解決をしなければ。

2011-03-13

大変なことになってしまった

「土曜日は好調を続けるヤリイカに行こう」とワクワクしながら過ごしていた金曜日の昼過ぎ、オフィスで被災した。
幸いにも東京は交通麻痺に陥っただけで済み、日常生活に何ら影響は無かったが、東北地方の災害の大きさは尋常でない。
もし、この災害が東京にもたらされたものだったら…。
他人事では無い!

何が出来るか考えるが、募金程度しかアイディアがない。
地元の妹分は、生理用品の物資支援をおこなうと言う。
確かに何も持たずに非難した人がそんなもの携えている訳がない。
女性ならではの視点だと感心する。

自然の力の大きさ。
家族や大切な人の尊さ。
社会・経済的に(日本の)あるべきカタチ。
今はとにかく考えなければいけない。

自分の無力さがあまりにも虚しい…。

2011-02-28

なんちゃってオーロラ角

1月は怒涛の11本ブログをUPしたものの、2月は一気に(多忙となってしまい)フェードアウト!
何とか1本追加を(2月内に)することができましたぁ~。

今回は1月の「なんちゃって竿頭」に続いて、なんちゃって「オーロラ角」!
イカ釣りがお好きな方にはピィ~ンとくる話です。

例年11月頃からスタートするヤリイカですが、昨年の11~12月は全く釣果が振るわず「この冬はダメか…」と諦めていましたが、年が明けたら俄然盛り上がってきました。

昨年は、夏のスルメがダメで初冬のヤリイカもダメ。
1年を通してダメダメでした。
何せこの冬は長井(イカ釣りのメッカ)の船がアオリをやってる始末。
マジな話、イカ専門宿が2~3軒潰れるんじゃないかとさえ思ったほどです…。

盛り上がってくれば釣りたくなる。
チョピッチョピッというアタリを取った後にズッンズッンと追い乗りしたときの重さ、あの透明な身を食う、考えただけでも居ても立ってもいられない、というのがイカファンの真情です。

そこでブログUPは後にして、今年に入り2回のヤリイカ釣行をしています。
1回目は湾奥のヤリイカ船に乗ったことがなかったので、吉久さんからの初挑戦。
2回目は私のイカ釣りのホーム、萬栄丸さんからの出船です。
この2回の釣行を踏まえ、今回はヤリイカ釣りの留意点や私なりの工夫などをまとめてみたいと思います。


吉久さんも南沖まで足を延ばします…。

まず釣果を先に申し上げてしまえば、吉久さんでは12杯(次頭)、萬栄丸さんでは47杯(うち9杯スルメで船中3番手)という内容。
数だけ見れば萬栄丸さんは「まあまあ」と思えますが、実情は全く逆で、萬栄丸さんは超有名店ということもあり、満員御礼&オマツリ必須で苦労しながらの釣果です。

それもその筈、ヤリイカの復活を願っていたのは私だけではありません。
萬栄丸さんの竿頭達が叩き出すTOPの釣果はまさにパラダイス!
そんな釣果を夢を見て沢山の人(私を含め)が集まる上に、4隅は常連が無言キープしていますので、胴の間での戦いとなります。

しかも冬の北風は否応もなしに、波も4m程と着底すら判り辛い状況。
胴の間≒オマツリが頻発する中、4隅に陣取る竿頭、次頭に次ぐ3番手になれたのは、仕掛けや誘いを長いオフシーズンに研究した賜物ではないかと思います(数については、流石に白浜沖といったところですね)。

今季、大きな工夫点は3つ。

1点目は、ブランコ仕掛けの回転ビーズをMからLに大きくしたこと。
ビーズ類はこれまで小さければ小さいほど有利だろうと考えていましたが、どうも投入管に角を戻すとき等、仕掛け捌きに出るヨリが不満で、思い切ってサイズを大きくしてみたのです。

するとどうでしょう、至って捌きがよい!(撚れが少ない)
ビーズを大きくしたことにより、念のため枝スは3号から4号と太くしましたが、糸の太さなどは誘いに勝るわけがありません!
これは正解でした。

次に竿です。
今季はヤリにもスルメ用の短竿を使用しています。

ヤリイカの竿は一般に1.8~1.9mが多いのですが、これは一日中シャクル上に(短竿が楽)、シャクリ幅を出来るだけ大きくしたい(長竿が有利)という理由から導き出された長さなのでしょう。

ではなぜ短竿を使うのかと言えば、誘いをシャクリ下げ中心にしたからです。
アオリイカにも言えることですが、イカ類はイカ角(スッテ)が海中で水平になるときに抱き付きます。

一方で多くの方のブランコ仕掛けの誘いは、水面からすぅ~っと頭上まで竿をシャクリ、頭上で竿を止めてアタリを取っています。
その場合、海中で角は水平になる間がない筈です(私が昔から言う踊りが少ないのです)。

そこでシャクリ下なのです。
竿を一気に下げた時、角が水平になる「間」が生じる筈です。

然るに竿が20~30cm短くても影響ないし、体もラクというのが私の本音。
更にシャクリ下げた時に止め(待ち)を入れる訳ですが、竿は海面と水平になっているのでアワセ幅も大きく取れる(短竿のデメリットはない)。

加えて今季は電動リールの「ちょい巻き」機能もアワセに併用しています。
アタリに対し、ちょい巻きで1m程度巻いてあげれば竿を煽ることなく(労せずして)アワセになるのです。
一応、釣果も伴っています?ので、皆さんお試しあれ!

最後に標題です。
以前にもオーロラ角についてはコメントしていますが、FFTさんは如何せん家から遠い…。
そこで最近のネイルブームで、コンビニなどでも売っているラメ入りマニュキアをピッカピカ角に塗ってみました。
写真(水洗いしている時のもの)右が本物のオーロラ角、左がなんちゃってオーロラ角です。



萬栄丸さんではただ単純に活性が高かったのか、「なんちゃって」の威力なのか不明ながらすこぶる乗りの良さでした。(最高7本中7杯のパーフェクトあり!)
皆さんも一工夫されては如何でしょうか。



2011-02-01

きっききたっ~

平成23年2月1日、何気に捲った「DAIWA」HPがリニュアルされていた…。

新製品情報を見ると、あるじゃないの、あるじゃないの、期待していたものが…。

そんな訳で、船釣り師として気になるフィッシングショーで発表される新製品をPick-Up!


レオブリッツ300MT
電動リールを初めて買うときに「シーボーグ300MT」はかなり悩んだ…。
イカ用の電動を買う必要に迫られていた時期だ。
SB300MTは、ヤリイカだけでなく、スルメにも使えるパワーを持ちながら、コンパクトサイズが故にマダイ、アジ、タチウオ、ワラサだってOKのオールラウンダー!
電動買うなら「高いけど、これ1つ有れば…」という逸品だ。
しかし、私はどうしても黄色のボディだけは許せず、結局500クラスの電動にしてしまった。
当時、これが出ていれば!!!

レオブリッツ150DH
以前、このブログにも書きましたが、ベイトリールのハンドルは長いほどリーリングは軽くなります。
このLB150DHのハンドル、カッコイイじゃないですか!
しかも、全長100mmと長めだし。
因みに、I’zファクトリー等のカスタムハンドルを購入するよりも、既製品のパーツを個別注文する方が費用も安く済みますよ(恐らく…)。
その内にこのハンドル「のみ」は入手するかも。

極鋭マルイカRT
何を隠そう、今回の1番の注目はコレだろう!(私の中で)
去年の初夏、喉から手が出るほど欲しかった極鋭ゲームセンサーRTだが、販売から2年も経っている。
次の春には絶対にマルイカ竿のフラッグシップが発表されるだろうと、虎視眈眈と狙っていた1本だ。
しかも、気になっていた錘負荷も~60号まで対応しているので、地域によっての重さの違いだけに留まらず、初春の深場から夏場の浅場までこれ1本で対応可能だろう。
調子が「MH」とされていることから、いづれ「M」や「H」が発売されるのかもしれない…。
値段も値段なだけに、後ろ髪を引かれるところだが、清水から飛び降りるつもりで「男の12回払い」を決めてくるか!

電動丸イカスペシャル

当然、シマノも新製品が発表される。
中でもイカスペシャルのリニュアルに注目だ。
旧イカスペシャルの発売から4年…。
その後に発売されたビーストマスター(MUTEKIモーター)やフカセスペシャルにより、機能的に色褪せてきた感があったが、これらの新機能を全て身に纏ったわけだ。
イカ好きには堪らないリールだ。

2011-01-24

なんちゃって竿頭

昨日(1/23)、知人と連れだって大原の鈴栄丸さんにショウサイフグに釣行しました。

ところが、知人は前日遅くまで酒を飲んでしまったようで調子が悪そう。
しかも、早朝の指がサブイったらありゃしない!
更ぁーに、解禁(10月)から好調を維持してきたフグ様までご機嫌斜め。
釣れない…。

船長曰く「フグもインフルエンザにかかった」んだそうだ…。

そこで空かさず常連さん。
「じゃーマスクして釣れば大丈夫だな!」がっはっはっはっはっ
百戦錬磨は元気だ。

その元気も徐々に萎えはじめる。
だってフグが船中でたまーにポツンと上がる程度の渋さですから…。

そうなると百戦錬磨達にも着席スタイルが目立つようになる=更に釣れない。
当然、知人も我慢(釣れない)の限界に達し、マーライオン(ろーげ&キャビンでダウン)に化けてしてしまいました。

そこで、このブログにフグ情報を求めていらっしゃった方にアドバイス。

「フグは座ってたら釣れません!」

外房や鹿嶋でのメインの釣り方であるタイム釣り≒凡そ5秒毎に空アワセで引っ掛けるのは話が別ですので、カットウ釣りでしっかりとアタリを見極めたい方への限定(湾フグの釣り方です)。

座ってしまえばアタリは見極められないのです。

考えてみて下さい。
フグは海底(付近)に居ます。
仕掛けは着底しているか、少なくとも底を少し切った状態でなければなりません。

着底時のアタリを取るには、ラインは張らず緩まずのゼロテンションが基本です。

外房や鹿嶋ではガツガツガツと誰にでも判るアタリもありますが、よ~く穂先やラインを見ていれば、プッとした穂先の揺れや、ラインが震えるようなアタリしか出ないことも多いです。

このゼロテンションが船の揺れで抜けてしまえば、アタリがあっても目にも手にも伝わらなくなります。

一方、錘が底を切っている状態では、アタリを感じてアワセても掛りが悪い。
餌鉤の真下からエサを突いているのであればアワセ≒カットウに掛るが、エサの横から突いている場合、カットウが素通りしてしまう可能性が高い。

故に多くの方は中層でアタリを感じても、一旦、仕掛けを着底させてからアワセを入れるのです。
仕掛けが着底していれば、フグがどの方向から餌鉤を突こうが、カットウの軌道に入るので掛る確率が高くなる。

言い換えれば、中層で必要となる包囲網は360度なのに対し、仕掛け着底時の包囲網は(海底が180度分の確立を阻んでくれるので)半分で済むのです(確率は倍以上になる)。

然るに、竿の振幅で調整が求められる着底・ゼロテンションの維持が座っていては大雑把となり、アタリを見逃すという訳だ。

ダイワの謳い文句だが、「釣れた」より「釣った」の方が釣りは面白い。
更に私の経験上、タイム釣りよりアタリを見極めた方が釣果もよい ″筈″ だ。

脱線しました。
話の軌道も修正します。

そんな渋~い状況も9時頃に一変します。
お約束で潮下(当日は艫)からどんどん竿が曲がる入れ食いタイム突入です。
こうなると指の寒さもどこかにすっ飛びます。

流石に知人も仲乗りさんに起こされて、キャビンから抜け出て頑張りました、が、この入れ食いタイムも30分程で終息…。
知人もキャビンに帰っていきました。

その後は、またまたパッとしない。
百戦錬磨達もまたまた着席=釣れません。

でも、私のようなオチャラケ釣師はそんな時こそ練習をするのです。
なんてね。
実はカワハギを釣っていて、北枕ばかり掛れることがあったのでカワハギの釣り方を試してみました。

仕掛けを中層に持ち上げて(軽い叩きをmixしながら)落とし込むと、ポツポツポツと3連釣!

-----2011.01.25追記-------------------
今日、つり丸最新号を立ち読みしていたら、同じよ
うな誘い下げの記事が載っていた。
決して、読んで真似た訳でないことを追記しておく
-------------------------------------

もしや…これは、私だけの「いただき」モードかぁ~!
と思いきや、その後は ″しぃ~ん″ 。
そのまま沖上がりを迎えたのでした。

船が帰港する頃に長い冬眠から覚めた知人がボソッと「恥しいから一緒にしておいて」と私の桶にフグを入れます。
自分の数を数えていなかったので貰った数は判りませんが、数してみると計60尾。
百戦錬磨達を抜いて竿頭になってしまいました。

このことは、このブログ読者だけの内緒ですよ!
詳しくは「こちら」をご覧ください。
因みに知人の釣果(裾)は、船長のブログでは15尾になっていますね(笑)。

最後に「なんちゃって」な今回のフグ・インフレーション値は、@158-/尾也。

-----ブログ後記---------------
そんな渋々だったフグ様でも、お料理されればヒーローです。
昨夜のおつまみは「みぞれ揚げ」でした。

2011-01-22

「…」な日。②

1月は何かと忙しく、気の向くままのフリー釣行が難しい…。
それなのに海からはすこぶる良い情報ばかり流れてくる…。


湾フグは「アカメ」しか掛からないらしい…。

「アマダイ」は好調を維持…。

スタートこそ不発だった「ヤリイカ」もここに来てやっと盛り上がってきた。しかも型が良いらしい…。

湾奥発の「オニカサゴ」もまずまずの釣れっぷり…。

そういえば、この時期の「タチウオ」が旨いんだなぁこれが…。

旨いと言えば「カワハギ」だって…。

待てよ待てよ、「サワラ」ってかなり旨いらしいよ…。


こんな調子だから、仕事なんて放っぽり出して海に出たい…。
でも釣り物に悩むって、この上ない幸せだよね…。
そこで一応、順番を付けてみた…。

①ヤリイカ
②タチウオ
③アマダイ ってとこか…。

-----1/27追記-----------------------------------------------
①ヤリイカは1/30(日)釣行を決意!
更に、アジを釣ってきて!というオーダーも別にあり、困った
--------------------------------------------------------------

2011-01-21

優れもの(その4)TALEX・偏光レンズ

「優れもの」も今回で4本目。
何だかシリーズ化できるような気がしてきました…。

さて、写真は私の使用するサングラスです。
とは言っても、今回のご案内はサングラスというより ″偏光レンズ″ を中心としたものとなります。



フレームは「ZEALネオアベンジ」の模作品で、NOブランドかと思いきや「ZeroStage」なるメーカーのものでした。
勿論、中国製!

私は視力が弱く、サングラスを度付きにする必要があるのですが、費用としてはフレーム代+レンズ×2枚+度付き加工の3つが必要で、お財布にやさしくないんです。

故にフレームはブランド品を避け、基本性能がしっかりとした安価なフレームとしています(コピー品のくせしてALLチタンフレームなんですが…)。

そして肝心の(金を掛けた)偏光レンズ(度付き)は、TALEX(タレックス)トゥルービューを装着しています。

釣りの分野では比較的に有名なTALEXですが、インプレッションを一言で表現すると「凄い!」です。
想像を絶する海面雑光(海面反射)のフィルタリング能力…。

雑光が無いから「見やすい」。
見やすいから「ストレスも少ない(目や体がラク)」。

いまや ″コレ無し″ に釣りは私には考えられません!

そんなTALEX(偏光レンズ)ですが、ここに辿り着くには紆余曲折がありました。
詳しくは「海にでると…②(釣用サングラス)」をご覧ください。

そこで、今回のコメントには素人ながら私の偏光レンズの選定ポイントなどをアドバイスしようと思います。

まず、最大のポイントは「金を惜しむな」です。
冒頭にも述べましたが、非常に高価な買い物です(メガネを作られたことのない視力の良い方は、特に衝撃が大きいと思います)。

それでも良いレンズ+しっかりした調整を施せば、ストレスや疲れを軽減してくれるので結果としてテクニカルな釣りになればなるほど釣果にも影響します。
ロッドやリールを買える金額とはなりますが、偏光レンズだけは騙されたつもりで良い品を選んで下さい。

次にフレームの形状は非常に重要です。
こと釣りに限定するならば、カーブの強いデザインは絶対に避けるべきです。

ドライブ、バイクやランニングなど減光(眩しさを防ぐ)ことが目的であれば、カーブが強いデザインは側光を軽減してくれるので良いのかもしれませんが、カーブが強ければ収差が生じ、頭が痛くなったり、視界のボヤケ、歪みの原因になります。
この現象は視力の良い方にもあらわれます。

釣り用にカーブの強いデザインを検討されている方は耳を傾けていただいて損は無いと思います。

また、最近では紫外線...UVカット(UV400シール)機能の無いサングラスは見掛けなくなりましたが、アメリカでは紫外線カット率が99.5%ないと規格適合せず、サングラスとして販売できません。

TALEXでなくても名の通ったメーカーのレンズであればこの規格にはまず合格しているので、重ね重ねにはなりますが、レンズは良い品を選ぶようにしましょう。

尚、紫外線による目への影響は過日コメントしてありますので、参考にして下さい。

そして見やすさの基準は、現在、2つの指標があります。
自然光を通す割合を可視光線透過率とし、雑光をカットする割合を偏光度で表示しています。

因みに私のトゥルービューは透過率30%、偏光度99%です。

可視光線透過率は明るさです。
数値が大きいほどレンズの色は薄く、視野が明るくなります。
私の場合(30%)、室外では目が透けて見える程度の濃淡です。

偏光度は海面のギラツキを消去する割合のことです。
UVカットを含め、この性能がサングラスの全てといっても過言ではありません。
トゥルービューの99%は称賛に値します。



この偏光度、以前は濃いレンズ色でないと高い数値を得ることができなかったようですが、材質の研究開発により問題解決されたようで、目的やファッション性の幅が広がったようです。

そしてTALEXのレンズカラーは沢山のラインナップがあるわけですが、私が「トゥルービュー」を選択した理由は、ショップの方に目的(釣目)を相談したところ、一番ラインマーカーの視認性が良いとアドバイスいただいたのが1つ。

初めてのTALEXということで、冒険した色(イーズグリーンに興味あり)よりも ″定番カラー″ がいいのかな?と思っていたことが1つです。

レンズにはオプションが2つあり、レンズの素材とコーティング(傷付き防止)の選択が可能です。

TALEXの場合、素材はガラス、プラスチック、カッチューと呼ばれるカーブの強いフレームにも装着できるタイプの3つ。

ガラスは傷には強いのですが、重いので私はパス。
カッチューは前述したように、デザイン性に広く対応するために開発されたもので、若干コストも高いです。
従いプラスチックレンズを選択しました。

コーティングにはハードコート、ハードマルチコート、ミラーコートの3つがあります。
コーティングはしておくに越したことはないのですが、ミラーコートは見てくれが嫌い(論外)!
ハードはレンズ表面の反射と映り込みが起こり、見辛いことがあるので、見え方が良いハードマルチにしています。

また、フィッティングは非常に重要です。
フレームのフィッティングを怠れば、幾ら良いレンズを装着していても猫に小判。

特に視力の良い方は、ネットショッピングも可能なので店頭に赴くのも面倒臭いでしょうが、是非お店に足を運び、フィッティングをすることをお薦めします。

最後になりますが、メタルフレームを海釣りでご使用の後は、リールと同じでサングラスも真水でジャブジャブ洗いましょう。
帰宅してから中性洗剤で洗うのも重要ですが、潮のチカラは恐ろしいですよ…。

2011-01-17

買ってみました…(ハイブリッドPE)



昨年、利用頻度が高かったベイトリール...
糸の疲労度も激しい。
度重なるリーダーの結び直し、痛んだ部分のカットで長さも30mほど短くなっていた為、年末に新しい糸を購入した。

お店に行くまでは「クレハFLASHⅢ」にしようかと考えていたが、ライン売場で何げなく浮気した。
SUNLINE 一つテンヤ」。

選定ポイントは2つ。
私が常々口にする細ゲージの視認性向上対策(黄、白、桃の3色ライン)がされていること。
決め手は値段だ…。
1.0号210m巻で5,040円(キャスティング)。
FLASHⅢの150m巻と同等の値段だ。

ハイブリッドPE(芯にフロロを使っている)というのも怖いもの見たさをそそる…。
本音では、長年愛用してきたウルトラダイニーマが見易い3色にリニュアルしてくれれば一番いいのだが。

あと、PEが安いショップを案内しておきま~す。

因みに、FLASHⅢがこのショップに売っていないからキャスティングに行ったのだが、帰宅してネットチェックしたら「SUNLINE 一つテンヤ」が3,969円で売られていた…。
1,000円無駄にした。

----------2011.01.23追記--------------------
本日、ショウサイフグ乗合で出船。
初使用。
コメントとして記事にするまでのこともないので、使用インプレッションを追記する。
ラインカラー(マーカー)は至って見易い。
ピンク、イエロー、ホワイトの3色はイエローとホワイトの区切りが見難いかと思いきや、実釣ではそうでもない。
イエローは海中・海面では蛍光グリーンのように見え、ホワイトはホワイトに見える(地上で見るのとの眉唾)。
但し、強度には若干不安が残った。

根掛りして引き抜いた際、リーダー結束(FG)で抜けるのならまだいいが、PEが高切れした…。
リーダーのフロロ5号とPE1.0号のFGノット結束強度を調べた訳ではないが、FGノットが10kg位の結束強度があるにしても、愛用してきたウルトラダイニーマで高切れの経験がほぼゼロなので、不安が残る。
但し、メーカー公表の強度は16Lb(7.25kg)となるので、メーカーの虚偽記載では無いのだが…。
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2011-01-11

海に出ると…②(釣り用サングラス)

過日、海に出ると…(医学的疑問)にて鼻水の話をしたところですが、今回の話題は ″目″ です。
また、アングラーにとって重要性の認識が高まっている目のケア(サングラス)についてのコメントも織り交ぜます。

鼻水についての謎は紐解けぬままですが、目に纏わる情報は比較的簡単に入手できます。
だって、人間(生き物)の生活・生存と目は密接な関係にあるわけですから…。

私はあまり視力がよくありません。
両目で0.3位の近視。
近い物が何となく見づらくなってもきています(加齢だな…)。

また、矯正はテニス(スポーツ)をすることからソフトコンタクトを利用することが多かったのですが、釣りで1日船に乗ると(海に出ると)目が異常に疲れます。
当然、下船後にコンタクトを外すのですが、外す時に目が痛いの何のって…。

この取り外しの痛みについては、自分の勝手な想像で、レンズで覆われていた部分に目に溜まった潮が沁み込むことで引き起こるのだろうと考えていました。
また、コンタクトを外した後は例外なく眠気に襲われるのです。

そんなある日、釣りに出掛けようとするとコンタクトが見当たりません。
部屋中を探すも、出船時間も迫っており、その日は止む無く仕事用のメガネで釣行することに…。

そうしたところ、どういう訳か目が楽だったんです。
加えて、眠気も左程でもない…。
このコンタクト紛失劇を「C事件」と仮称します。

このC事件が、沖釣りによる目に及ぼす影響他を考えるキッカケとなったわけです。

一方で、船釣師でも今や極細のPEを使う時代。
PE1.0号以下のゲージをお使いになった方ならラインカラー、ラインマーカーの見辛さは異口同音だと思います。

そこで皆さん、偏光レンズを装着したサングラスをご利用になっていると存じますが、眩しさを防ぐことはできても、視界自体がよくなりましたか?
歪みを覚えたことはないでしょうか…?

私は前述、ソフトコンタクト+偏光レンズだったのですが、偏光レンズはそこそこのメーカー品を使用していたのに、却って集中力を欠いてしまうこともシバシバ…。


合点がいかないまでも、コンタクトの影響もあるのかもなぁーと、真剣に考えませんでした。
ところが、C事件によってこの問題にもメスが入ることになります。

では、私のコンタクトによる症状は何だったのか?
真っ先に諸兄が思い当たるのが「紫外線」のことだと思います。
そこで、まずは紫外線に纏わるサングラスの話から…。

私が子供のころ(ざっと30年前としましょう)、日本でサングラスをかけている人を見掛けるのは主にTV…″太陽にほえろ″ に出演する「松田優作」か「石原裕次郎」(軍団)くらいなものでした(笑)











ところが、欧米の町を紹介するTV(兼高かおる世界の旅?)を見ていると、猫も杓子も(子供まで)サングラスをかけているじゃありませんか!

私は松田優作こそ好きでしたが、裕次郎がカッコイイと思ったこともなく、どでかいサングラスをかけてTVに登場する裕次郎は、何て気障なオヤジなんだろう、まぁー子供までサングラスかける外国人ほどじゃないけど…、とサングラスはお洒落グッズとして認識していたものです。

人間、歳をとれば少しは成長するようで、今では欧米人がサングラスをかける訳が解ります。
それは主に地球の緯度に影響されます。

緯度の高い国では、太陽は日本のように高く昇りません。
因みに東京の緯度はアフリカ大陸の最北端と同等で、ヨーロッパの全ての国は日本より緯度が高いのです。

極端な例ですが、アイスランドで1年のうち太陽が最も高くなる角度(南中高度)が34度。
1年の大半は日本の朝日と同じか、それより低い角度になります。











我々は「朝日が眩しい」という表現をつかいますが、アイスランドでは太陽が昇れば大半が「朝日が眩しい」状態なのです。

そんな環境下で生活するためには、サングラスが必需品となって当然。
片や、朝夕の一時だけ凌げば、眩しい時間帯のない日本ではサングラスをかける習慣は育たないわけですね。

また、欧米人は我々よりも目が弱いことも(体質の違い)サングラスをする要因です。
髪の色や目の色に現われるメラニン色素量は、多いほど黒く、薄いほど茶や青くなります。
虹彩(眼球の細い線が沢山ある茶色い部分)の色が薄ければ、強い光に対する感度も敏感になるということです。

蛇足ながら、日本よりも緯度の高い国ではダイレクトに太陽光を顔に浴びることから、目に多量の紫外線を浴びていることと諸兄は思われるでしょうが、実はそうでもないんです。

調べたところによると、サングラスをするしないを問わず、日本も欧米並みに目に紫外線を吸収しているということです。
これは太陽光の「反射や散乱」によるもので、ダイレクトに紫外線(太陽光)が目に入らなくとも、間接的に紫外線は襲ってくる。

言い換えれば、サングラスをする習慣のない日本人の方が、紫外線による目の病気にかかる可能性が高くなるということになるのです。

どちらかと言えば、ウンチクめいたコメントになってしまいましたが、目の病気を調べていくなかで紫外線の蓄積による発症と考えられる病気が幾つもありました。
角膜炎、白内障、翼状片、雪眼炎などです。

我々船釣師は海からの反射光を一般の方より浴びる機会が多い…。
海面反射する紫外線は、頭上から降り注ぐ紫外線の強さの3倍です。
然るに船釣師にとって紫外線対策はするに越したことはないわけです。

そして私の目の痛みの原因と思しきは「ドライアイ」と「軽度の角膜炎」でないかと判断しています。

発癌性が最も高い紫外線B(紫外線もABCと種類があるが…)を目に浴びると、角膜や前述の虹彩が炎症を起こし、その不快反応が脳で極度の疲労(眠りを促す)と判断されるのです。

また、ウィキペディアで「ドライアイ」を検索すると、

(要約)
原因は、PC等の凝視、眼の乾燥、コンタクト装着等による瞬きの回数低下による。
ソフトコンタクトは涙の蒸発量が多いので発症が多い。
症状は、ゴロつき、眩しい、痛み、かすみ、10秒から目が開かない、乾き、重たい、視力低下、感染症にかかりやすい。

とされています。
ソフトレンズにより症状が顕著になっていた上に、初夏の海でマルイカのアタリを視認するために目を酷使したせいなのでしょう。

C事件ではメガネをしたことにより、ドライアイ症状が幾分症状が和らいだという結論で、あとの2点、軽度の炎症、極細PEラインの視認性はメガネでは改善できません。

そこで、更なる目の快適(ストレスフル)と高い視認性を追求していくと、必然「偏光レンズ」について掘り下げる必要が生じたのです。
詳しくは 優れもの(その4)TALEX・偏光レンズ をご覧ください。