2011-01-11

海に出ると…②(釣り用サングラス)

過日、海に出ると…(医学的疑問)にて鼻水の話をしたところですが、今回の話題は ″目″ です。
また、アングラーにとって重要性の認識が高まっている目のケア(サングラス)についてのコメントも織り交ぜます。

鼻水についての謎は紐解けぬままですが、目に纏わる情報は比較的簡単に入手できます。
だって、人間(生き物)の生活・生存と目は密接な関係にあるわけですから…。

私はあまり視力がよくありません。
両目で0.3位の近視。
近い物が何となく見づらくなってもきています(加齢だな…)。

また、矯正はテニス(スポーツ)をすることからソフトコンタクトを利用することが多かったのですが、釣りで1日船に乗ると(海に出ると)目が異常に疲れます。
当然、下船後にコンタクトを外すのですが、外す時に目が痛いの何のって…。

この取り外しの痛みについては、自分の勝手な想像で、レンズで覆われていた部分に目に溜まった潮が沁み込むことで引き起こるのだろうと考えていました。
また、コンタクトを外した後は例外なく眠気に襲われるのです。

そんなある日、釣りに出掛けようとするとコンタクトが見当たりません。
部屋中を探すも、出船時間も迫っており、その日は止む無く仕事用のメガネで釣行することに…。

そうしたところ、どういう訳か目が楽だったんです。
加えて、眠気も左程でもない…。
このコンタクト紛失劇を「C事件」と仮称します。

このC事件が、沖釣りによる目に及ぼす影響他を考えるキッカケとなったわけです。

一方で、船釣師でも今や極細のPEを使う時代。
PE1.0号以下のゲージをお使いになった方ならラインカラー、ラインマーカーの見辛さは異口同音だと思います。

そこで皆さん、偏光レンズを装着したサングラスをご利用になっていると存じますが、眩しさを防ぐことはできても、視界自体がよくなりましたか?
歪みを覚えたことはないでしょうか…?

私は前述、ソフトコンタクト+偏光レンズだったのですが、偏光レンズはそこそこのメーカー品を使用していたのに、却って集中力を欠いてしまうこともシバシバ…。


合点がいかないまでも、コンタクトの影響もあるのかもなぁーと、真剣に考えませんでした。
ところが、C事件によってこの問題にもメスが入ることになります。

では、私のコンタクトによる症状は何だったのか?
真っ先に諸兄が思い当たるのが「紫外線」のことだと思います。
そこで、まずは紫外線に纏わるサングラスの話から…。

私が子供のころ(ざっと30年前としましょう)、日本でサングラスをかけている人を見掛けるのは主にTV…″太陽にほえろ″ に出演する「松田優作」か「石原裕次郎」(軍団)くらいなものでした(笑)











ところが、欧米の町を紹介するTV(兼高かおる世界の旅?)を見ていると、猫も杓子も(子供まで)サングラスをかけているじゃありませんか!

私は松田優作こそ好きでしたが、裕次郎がカッコイイと思ったこともなく、どでかいサングラスをかけてTVに登場する裕次郎は、何て気障なオヤジなんだろう、まぁー子供までサングラスかける外国人ほどじゃないけど…、とサングラスはお洒落グッズとして認識していたものです。

人間、歳をとれば少しは成長するようで、今では欧米人がサングラスをかける訳が解ります。
それは主に地球の緯度に影響されます。

緯度の高い国では、太陽は日本のように高く昇りません。
因みに東京の緯度はアフリカ大陸の最北端と同等で、ヨーロッパの全ての国は日本より緯度が高いのです。

極端な例ですが、アイスランドで1年のうち太陽が最も高くなる角度(南中高度)が34度。
1年の大半は日本の朝日と同じか、それより低い角度になります。











我々は「朝日が眩しい」という表現をつかいますが、アイスランドでは太陽が昇れば大半が「朝日が眩しい」状態なのです。

そんな環境下で生活するためには、サングラスが必需品となって当然。
片や、朝夕の一時だけ凌げば、眩しい時間帯のない日本ではサングラスをかける習慣は育たないわけですね。

また、欧米人は我々よりも目が弱いことも(体質の違い)サングラスをする要因です。
髪の色や目の色に現われるメラニン色素量は、多いほど黒く、薄いほど茶や青くなります。
虹彩(眼球の細い線が沢山ある茶色い部分)の色が薄ければ、強い光に対する感度も敏感になるということです。

蛇足ながら、日本よりも緯度の高い国ではダイレクトに太陽光を顔に浴びることから、目に多量の紫外線を浴びていることと諸兄は思われるでしょうが、実はそうでもないんです。

調べたところによると、サングラスをするしないを問わず、日本も欧米並みに目に紫外線を吸収しているということです。
これは太陽光の「反射や散乱」によるもので、ダイレクトに紫外線(太陽光)が目に入らなくとも、間接的に紫外線は襲ってくる。

言い換えれば、サングラスをする習慣のない日本人の方が、紫外線による目の病気にかかる可能性が高くなるということになるのです。

どちらかと言えば、ウンチクめいたコメントになってしまいましたが、目の病気を調べていくなかで紫外線の蓄積による発症と考えられる病気が幾つもありました。
角膜炎、白内障、翼状片、雪眼炎などです。

我々船釣師は海からの反射光を一般の方より浴びる機会が多い…。
海面反射する紫外線は、頭上から降り注ぐ紫外線の強さの3倍です。
然るに船釣師にとって紫外線対策はするに越したことはないわけです。

そして私の目の痛みの原因と思しきは「ドライアイ」と「軽度の角膜炎」でないかと判断しています。

発癌性が最も高い紫外線B(紫外線もABCと種類があるが…)を目に浴びると、角膜や前述の虹彩が炎症を起こし、その不快反応が脳で極度の疲労(眠りを促す)と判断されるのです。

また、ウィキペディアで「ドライアイ」を検索すると、

(要約)
原因は、PC等の凝視、眼の乾燥、コンタクト装着等による瞬きの回数低下による。
ソフトコンタクトは涙の蒸発量が多いので発症が多い。
症状は、ゴロつき、眩しい、痛み、かすみ、10秒から目が開かない、乾き、重たい、視力低下、感染症にかかりやすい。

とされています。
ソフトレンズにより症状が顕著になっていた上に、初夏の海でマルイカのアタリを視認するために目を酷使したせいなのでしょう。

C事件ではメガネをしたことにより、ドライアイ症状が幾分症状が和らいだという結論で、あとの2点、軽度の炎症、極細PEラインの視認性はメガネでは改善できません。

そこで、更なる目の快適(ストレスフル)と高い視認性を追求していくと、必然「偏光レンズ」について掘り下げる必要が生じたのです。
詳しくは 優れもの(その4)TALEX・偏光レンズ をご覧ください。

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