2011-01-04

2011初釣り

諸兄はスピニングアオリなる釣りをご存じだろうか?
釣雑誌の読者なら、ティップランエギング、スパイラル釣法(イカ先生)などのキーワードを目にされているのではないだろうか…。
ひと口で語れば、ひとつテンヤのアオリイカ版である。

ひょんなキッカケで地元のルアー船の小女将に「スピニングアオリはやらないの?」と尋ねたところ、「試しに」ということで東京湾で(多分初となる)スピニングアオリ乗合船が1月3日に出ることとなった。

言いだしっぺの私が乗らないわけにはいかない!
そんな経緯で、湾フグかな~と思っていた初釣りは「アオリイカ」となったのだ。

彼の地元のルアー船は「さわ浦丸」さんだ。
去年、吉野家(浦安)のフグ船に乗って、こんな快適な湾奥の宿はないと思っていたが、1年も経たぬうちにその座はさわ浦丸さんに奪われる。

ツインエンジン搭載の大型船は快適そのもの。
船室にはエアコン完備。
広ーいトイレ(洗面台までトイレの中に付いている)。
真水の吸水口も完備しているのだ(当然、トイレの洗面台は真水だ ろう?)。

特にツインエンジンの威力は絶大。
湾奥の船は湾口(久里浜辺り)まで出るのに1時間弱かかるが、どの船もそこそこ飛ばす。
ところが、さわ浦丸では他船がポイント移動するような体感速度なのに、実は他船が湾口へ急ぐスピードと同等なようだ。
船の大きさ(揺れの少なさ)も手伝って快適そのものなのである。

更には家から近いということも大変助かる。
船宿付近はチャリンコで用を足しにいく範囲内なのだ。
こんな身近な釣宿を利用しはじめると、一昨年まで当たり前だった南総は「遠征」となってしまいそうだ…。

船着き場(小名木川)から知人の家が幾つも見える。
「おーい○○」と呼び掛けている私の阿呆さにも笑えてくる始末。
まーそんなご近所からの初釣り(出船)である。



冒頭、スピニングアオリはひとつテンヤのアオリイカ(エギング)版と評したが、ひとつテンヤは通常パラシュートアンカーで船を潮に乗せる。
ご本家のティップランやスパイラルは潮任せ風任せの所謂「どてら流し」が基本である。

ところが、今回のフィールドは東京湾。
多くの遊漁船、職漁船、商業船、プレジャーボートがひしめく東京湾で大型船がどてら流しをする訳にはいかない。
そこで船長さん、スパンカを張りエンジンで潮に対し船が斜めになるように調整しながら片舷のみで流すことにトライしてくれた。

本家の釣り方と今回の釣り方の違いは、この釣りのメソッドにも依るところが多分にあるので、後日、図示したものをUPできたらと思う(言葉の説明では理解しきれないと思うので…)。
ちょうど中錘を付けた従来のアオリと本家との中間的な流し方だ。

船長さんも工夫し、他のお客さんも工夫されていたし、私も糸が立ち気味になるのを出来るだけ竿で引くことで修正しながら、初釣りにして初トライとなったスピニングアオリは1杯の釣果だった。
凸を引かずホットしたのが本音である。



唯一「HIT(乗った)」エギ。
アゴリグでWeight調整。
底ダチが取れず、アゴリグは18gまで重たくした…。
後半、潮が澄んでいたので、地味な色(ブラウン系)にチェンジした直後のHITだった。


小女将曰く「東京湾のスピニングアオリは黎明期。こういう時期が面白い。」とのことなので、今後に期待だ。
斯く言う我々(釣り人側)も仕掛けを工夫したり、タックルを工夫したり、シャクリ方を工夫することで、新しい釣りは確立(創造)されていくのではないだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿