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2012-09-21

カワハギの竿っ叩き

さて、カワハギの乗合船が各地で出船し始めました。
今年もマルイカが駄目ダメだったので、テクニカルな小物釣りが好きな方にとっては待望のシーズンインですね。
私も9月17日(祝)にシーズン最初の釣行を楽しんできました。

シーズン序盤の醍醐味は何といっても “型の良さ”。
周年釣ることが可能な魚なんですが、産卵時期の夏季は乗合船が出ないことがその理由。
夏の間、釣られることもなく成長した良型が狙えるのだ。

冬場でも良型が交ざるは交ざるが、如何せん水温が下がると魚の動きが鈍化する。
水温が高く、浅場で釣れるシーズン序盤は、引きの良さといったら堪らないね!
喰い上げてバレたかと思えば、横ッパシリもある。

そして何より私が好きなのは竿っ叩きだ!
鈎に掛ってしまったカワハギは、鈎を外そうと猛烈に首を振る。
すると棒のように硬いカワハギ竿は、他の魚では見ることのない勢いで “カッンカッンカッンカッンカッ” と叩かれるのだ。

そんなカワハギの引きを味わい、食味を堪能するために皆さん色々と工夫されているが、確立された釣り方がなく、情報が氾濫している。

私も本格的にカワハギを初めて3シーズン目に入り、少しはウンチクを傾けることが出来るようになってきた。
そこで、今回はカワハギ釣りのセオリーにひとつ矛盾があることをお知らせしよう。

カワハギの釣り方などは、雑誌やムックなどでテスターの方々が「釣れない時はどんな対策をするか?」という質問に答えており、皆さん参考にしていると思います。

しかしながら、その答えというのが、鈎の種類を換える、ハリスを細くしたり長したりする、竿を換える、餌付けを工夫する等、彼是とありますが、根本的に的が外れているのです。

それは、初心者・中級者にとって「釣れない時」は、「アタリが出せない時」であって、彼等が説明する「鈎掛がりしない時≒餌が取られる時」とは異なることなんです。
カワハギが釣れない時は「探す」んです!
  • 誘い幅を広くする(底だけでなく宙層でもアピールしてみる)
  • 誘いのスピードに変化をつける(速くしたり遅くしたり)
  • キャストできるなら広い範囲(横に)誘ってみる
まずはこんな手段を踏んでみてはどうでしょうか?
そして、どのシチュエーションで餌が取られたか(アタリを察知できなかったにしても)を確認してはじめて、テスターの皆さんの技を試してみたら如何でしょう?
また、カワハギ釣りで一番大事なのは “誘いを止めない” ことです。

偉そうなことを今回は書きましたが、私の今シーズン初釣行は一応竿頭です。
騙されたと思って試してみては如何でしょうか。
鈎を換えるよりも余程効果がありますよ…。




2012-03-13

滅多とない獲物


釣友のI氏に誘われ、3月11日(日)蒲田カワハギ研究会3月例会にゲスト参加。
松輪江奈港の徳八丸で出船する。
当日のポイントは雨崎沖だ。

前週、悪天候が続き、時化後ということで覚悟はしていたが、低水温+かっ飛び潮+低活性の三重苦。
更には根掛り・オマツリも多発するなか、アタリが無いのか、感じられないのか、午前中まさかの「ボ」!

エサが取られていないので、原因は前者と思いたいものだが、船中たま~に竿を曲げている方がいらっしゃる。
誘い方が悪いのは否めない…。

そんな中、人生に2度あるかどうかというモノを釣り上げた…。
隣りの大先輩が海にポッちゃんした竿とリール(仕掛け付き)だ!
カワハギ1尾を500円と仮定すると、ざっと80枚に相当するのだが、充足感がないんだなぁ~これが。

午後になって3枚釣って、何とか「ボ」は逃れたが、カンッカンッカンと竿を叩くあの感覚がいっぱいないと満たされないなー。

2012-01-29

rainbow



今年2回目となる釣行は、デカハギ狙いで、伊豆下田に遠征してきました。
また、本釣行は人生初となる電車での釣行となったことも特徴です。

電車釣行のメリット・デメリットを含め、詳しくは後日追記していきますが、圧巻は写真の「虹」でした!
こんな間近に虹の裾を見たのは初めてです。
いまにも虹の橋に足を掛け、登り始めることが出来そうな…。

虹を見ていて、振っと高中正義(サディスティックミカバンドのギター)が大昔、「虹物語」というレコードを発表したことを思い出しました。
確か、虹の液を鬼が吸ってしまうという話をイメージして製作したアルバムだったと思います…。

当時の私は生活に何の目標もなく、夢中になって取り組めることも無い思春期で、友達に習ってこのレコードを買ったものです。
「高中」はどうでもいい話ですが、この虹は感動ものでしょ!

【1月30日追記】
続きで~す。
今回の釣行は、職場の釣好きスタッフとの忘年会で「南伊豆は山道を走るから、距離は御前崎より近いのに、渋滞を考えれば時間は渥美に行くのと変らない。そのお陰で海もいいし魚も擦れていない。皮剥なんて狙う人がいないから、メガハギがうじゃうじゃしてる」なんて話がキッカケ。

沖縄出身のY君は、夏はマゴチ、秋からは皮剥を狙い、毎週、東京湾に浮かぶ人。
こんな話を聞かされたら居ても立ってもいられず、“皮剥パラダイス”と称した計画がスタートした。

まあ、幾ら「遠い」といっても、車釣行の往路は、夜の移動となるから何の問題もない。
苦痛なのは復路であり、同乗者が“カッシュッ”とプルトップを開けた瞬間に最後まで運転することが確定してしまうし、渋滞に巻き込まれたら目も当てられない。
更に飯でも食った後の渋滞は、睡魔とも闘わなければならず最悪だ!
要するに、遠征に車は不向きなのだ。

そこで、まずは下田の釣宿を調べてみると、「皮剥なんて狙う人もいない」というのも満更でなく、下田で皮剥の乗合船を出している宿が見当たらない(熱海や伊東ならまだしも)。
やっと見つかった宿が今回お世話になった嘉福丸(かふくまる)さんなのだが、料金が11,000円と高い。

この料金を聞いて、殆どの面子が計画から離脱。
残ったのはY君だけ…。

尚、嘉福丸さんの料金は、単なる地域特性で、東京近郊の乗合船と異なり、乗合とは言っても下田の船宿は仕立と遜色なく、ネットで魚種=ターゲットに対して希望者を募るもので、希望者があれば同乗、希望者が無ければ、最悪1名(大名釣り)で出船するというもの。
更に下船後の昼食付きの価格である。

そうであれば、この価格設定は致し方のないものだ(事実、今回の釣行は日曜だったというのに、乗船者はY君と私の2名だけだった)。

結局、残る課題は下田の遠さ(帰路)であり、復路で2人共に爆睡と飲酒を確保する方法が電車釣行だったというわけだ。
因みに下田は電車の便がいい為、高速バスは走っていない。

更に、特急を使わなければ「南伊豆フリー乗車券」なる周遊券が季節限定で販売されており、6,000円で往復が可能という。
但し、始発電車でも出船時刻には間に合うわけがなく、前泊が条件となる。

そこで嘉福丸さんに宿泊先の問い合わせをすると、併設する民宿(温泉あり)と乗船代込みで18,000円で構わないという。
しかもこの値段は、素泊りのものでなく、夕食+朝食(弁当)付で、乗船代に昼食が入っているので、結果として3食付である。
これは安い!

こうして総額24,000円の“皮剥パラダイス”が実行に移ったのだ。(つづく)

【2月1日追記】
鈍行で行く電車釣行とは言っても、乗換えは熱海で1回だけ。
快速アクティなる東海道線、伊豆急とも快適とは言わないまでも、最近、頻繁に岩手出張している私にとっては苦にならない。
時間にして3時間30分で下田に到着。

問題は混み合った車両へのキャリアの持ち込みや、置く場所だ。
出張用のトローリだとそんなに邪魔にならないものだが、クーラーや釣用バッグを乗せたキャリアは汚れもあるので、混み合う車両では他のお客様に敬遠される。

また、エスカレータ向けにキャリアが設計されていないこともあり、キャリアの荷台奥行が長過ぎて1段に収まらず、乗り降り間際は気を遣うことになる。
障碍者用のエレベータを利用する手があるが、東京駅では探す時間が長く、エスカレータの方が早かった。

まあ、電車に纏わるメリット・デメリットはこんなところ。
何しろ、酒を飲んで転寝することが出来るのだから、デメリットよりメリットが勝ることは言うまでもない。(つづく)

【2月3日追記】
さてさて、実釣の話に移ります。
本格的なカワハギも2シーズン目…。
そろそろ自分なりのスタイルが確立し始める頃なんですが、今の私は浅場と深場で全く違う釣りを展開(使い分け)しています。

浅場(夏~秋)での釣りは、幾分軟らい竿でゼロテンから弛ませますが、冬場(40m程度)の釣りでは目感度が著しく低下するため(波・ウネリの影響もあり)、硬め竿で手感度重視の釣りをしています。

釣りに正解はないのですが、原則として目感度で釣れた時は、格別な釣った感=えも言えぬものがあり好きなのですが、拘り過ぎて釣れないのも嫌だからです。

そんな訳で冬場(深場)は底トントンから徐々に棚を聞いていき、掠れるような感覚が手に響けば、底まで連れて行ったり、そのまま仕掛けを上下させて鈎掛かりを待ったり、所謂「宙」の釣りをしています。

当日は水深が35m以深と、冬の釣りとなったので、迷わず底から宙の釣りとしました。
因みに横(寝かせ気味)には1度もしていませんので、横と縦の比較が出来ないのが今となっては残念です。

因みに、鈎は浅場・深場を問わず、ハゲ鈎を使います。
続きは、鈎の話なども踏まえ…。(つづく)

【2月8日追記】
カワハギ用の鈎については本当に悩む…。
鈎の型(主にハゲORセイゴ)、サイズ、ハリス長、鈎の軸の太さや、ハリスの太さまで加わり、バリエーション豊富な中から選ぶ必要がある。

フィールドテスターは、いとも簡単に「こんな時にはこんな鈎」なんてホザいていますが、日曜釣師がそうそうテスター並の道具仕立を揃えられるわけがない!
然るに、これからカワハギ釣りを始めようとする方へのアドバイスとして、次のセレクトをお薦めする。

まず、鈎の種類(サイズ)は2つ、ハリス長は6cmで統一。
ハゲ鈎=ダイワであれば「フック5号」。
セイゴ鈎=ダイワであれば「スピード7.5号」。
この2つがあれば十分で、何回か釣行を重ねるなかで、好みが確立する筈です。

私も「弛ませ釣り=寝かせ釣り」はセイゴ鈎が向くという情報に惑わされ、あれこれ鈎を替えてみましたが、私は弛ませも目感度でアタリを取る方なので、ハゲ鈎を使った方が結果が伴いました。
同じように、セイゴ鈎が馴染む方もいらっしゃることでしょう。
ここまで来たら、あとはメインの鈎を中心としてバリエーションを増やせばいいわけです。(つづく)

【2月10日追記】
「さあ、そろそろ行こうか!」という大船長の掛け声で、宿でお茶を飲んでいた我々は港へと向かう。


本当に透明度の高い≒水が綺麗な海で、港も長閑で清々しい。
ポイントは港の目の前で、ゆ~っくり走って10分程度か…。



最初の投入から暫らくして、Y君がやや小振りだが型を出したのだが、私にはアタリがない。
それでも(前出のとおり)弛ませることなく、小突いていると明確なアタリ!
しかし、これはMini鬼カサゴ。

それでも懲りずに小突き続ける…。
30分、いやいや1時間ほど経過した頃に、やっと私も型を見る。
サイズも20cmオーバーの肝パンだ!
圧巻なのは、この後はベラが1匹混ざっただけで、外道の悪戯もなく掛かれば本命。
しかも型がどれも20cmオーバーだ。

同行のY君はウマズラに弄ばれ、4連続バラシ。
更には、ウマズラを海面まで引き上げながら、ビビって抜き上げなかった為に、5連続バラシを演じ、息の根がとまり、ペースダウン。
それでも大騒ぎして楽しんでいた。

私もそれ以降はポツポツながら釣れ続き、小さ目のクーラーの蓋が閉まらないほどの釣果。
船宿の釣果には10~13枚なんて掲載されていたが(しっかり数えていないのが悪いのですが)、実際には21枚です。



下船後、大船長が「普通にしてても30~40枚は釣れるんだけど、今日は潮が流れなかったのかなぁ~?」なんてフォローしてくれましたが、20cmオーバーを20枚釣っていれば上等です。
東京湾では2~3枚しか混じりませんから!

昼食は、茶飯で美味しい料理をご馳走になり、お風呂をお借りして帰路につきました。
下田駅3時発、帰宅6時半。
メガハギこそ掛かりませんでしたが、充実の2日間でした。(おわり)

2011-11-13

選りにもよって!

最近、釣りの趣向がめっきり食味に偏っている。
究極のお魚さんを釣るスペシャリストになればいいのかもしれないが、いろいろな女性と遊んでみたいように、魚もあれこれ食いたいものである!

一方で釣味というファクターも重要である。
事実、イカ類は食っては墨イカも大好きなのだが、こと釣りとなると今ひとつ体(気持ち)が動かない。
結果として食味と釣味の両方がマッチした魚に嵌っているというのが正しいのかな…。

そんな私がいま患っているのが「カワハギ病」だ。
カワハギは何としても旨い。
肝はアンコウよりも脂が濃く、逆に身は淡泊で上品。
白身で言えば、平目より上物であろう。
大好きな干物も言わずもがなである。

そんなカワハギの旬であるこの時期、私がよく利用する浦安の吉久で「つり丸」の震災復興チャリティが行われることになった。
釣物はカワハギだ。


仕事で復興支援に携わっていることから、何もチャリティにまで参加しなくてよいだろうし、釣り教室にも特に興味がなかったのだが、募集要項を眺めていた私の目に留まったのは、何度クロスワードパズルを解いても当らない「つり丸キャップ」が参加賞として貰えることだ!

吉久のカワハギ船は、友人の先輩(高校の1級上)が船長をしており、見知った顔である。
そこで私は狡賢くも吉久に送られてくる景品(つり丸キャップ)が余ったら、もらっちゃおうってセコイ魂胆でいたのだが、聞けばこのチャリティはつり丸が船を仕立てているだけで“申し込みはつり丸にして”ということで、即座にこの作戦は没!となったのだった…。

なんだよっ、つり丸キャップは生半可なことじゃゲットできないな…と諦めて、一応、チャリティの応募だけしておくと、難なく当選の返信が送られてきた。
タダでつり丸キャップのおこぼれに与ることは出来なかったが、いつもと変らぬ料金でカワハギ釣りを楽しみ? 念願のつり丸キャップもゲットしたのであった。


それにしても、昨今の釣り雑誌は“釣りガール”だとか“ドクモ”だとか女性を誌面に出したがる。
ご多分に洩れず、今回もチャリティとは別枠で記者が素人女性を2名連れてきて、私の横でキャーキャー騒ぎながら外道でも逐一写真を撮っていた。
しかも、チャリティとは別枠なのに、つり丸キャップはプレゼントだと!
セコイ真似までして帽子をゲットしようとしたオヤジには何とも居た堪れない話である。

そんな腹黒な参加理由ではあったが、実釣になれば真面目に釣りをします。
なにせ、永田名人が同じ船に乗っておられるのですから、下手は打てませんし…。


ところがどっこい、当日の海が悪いのなんのって、そこそこ潮は流れているように見えるのだが、アタリすらない。
平時の東京湾のカワハギは、基本の底トントンでカサカサッとしたラインに触れるような気配や、コッと鈎に歯が当る気配があるものなのだが、そんな気配すらないのだ。

余りに釣れないものだから、ミドルキャストして探っているとブッブッルと魚信があった。
外道なのは承知していたが、アワセを入れて巻き上げてくるとフグが掛っている。
抜き上げるまではサバフグと思っていたが、手に取ってみたら子供の“トラフグ”じゃないの。

そりゃーつり丸のスタッフも黙っちゃいない。
当然、写真だわな。
これで冴えない顔して誌面に載ることは間違いないなぁ…。


フグ師にとってトラフグは憧れの的だ。
死ぬまでに1度は釣ってみたいと思っていたし、下心を持って千倉まで遠征したこともある。
ところが選りにもよってカワハギの外道で掛ってしまうとは、何とも複雑な気分である…。

そんなこんなで時間だけが流れ、トップで3枚というような状況。
つり丸のスタッフは釣りをしないことになっていたようだが、素人女性を連れてきた記者は彼女等に指導という名目で竿を操っていたが、やはり全く釣れない…。
そこで永田名人が登場した。

名人も当日は竿は出していなかったのだが、他人の道具を拝借して投入すると、あっという間にカワハギを釣り上げてしまった…。
私の当日のカワハギ釣果は、6時間で1枚、永田名人は2~3分で1枚である。
これもまた私にとって居た堪れない話であるが、永田名人には脱帽である。
永田名人恐るべき!

余りにも駄目釣行だったので、次の日にリベンジしちゃいました。
釣果は幾分マシな9枚(持ち帰りは4枚)。


フグの釣行でも記しましたが、釣れないときに“アタリを出させる”ことが出来なければ、竿頭には到底なれない。
まだまだ修行は続きますな…。

2011-10-31

もう10月も終わりだ…

仕事に追われた今年の10月。
日曜(釣行)を空けるだけで精一杯で、銀座にルミネがオープンしたことすら知らず、若いスタッフに馬鹿にされた。

そんな“お疲れ”の私であるが、よく利用する吉久さんで11月に「つり丸」チャリティイベントが開催されることになり、ひょんなことからこのイベントに参加することになった。
対象魚は「カワハギ」である。

そこで、イベントのポイントとなるのはお馴染みの竹岡なれど、吉久さんの船でプラしておこうと、日曜(10/30)はカワハギ釣りにすることにした。

ところが前日の仕事に見切りがついたのが22時、帰宅して仕掛と準備で25時、お風呂に入って26時に就寝と、遠方であれば寝ずに出発する時間だ。
されど、湾奥船なら3時間半は寝れる。
アリガタヤ、アリガタヤと眠りについた土曜の夜だったのだが…、目覚めると陽が上がっているじゃないか!

アリャ?と時計に目をやると6時45分。
何時もの起床時間だ。
やっちまった~。
見事なまでの寝坊、体は普段の生活リズムだったようだ。
現実を把握してタバコに火を着けたときに吉久のカワハギ船は岸払いした筈だ。
(湾奥船は予約不要なので、宿にご迷惑は掛かっていないのでご心配なく)

しかし、このヘッポコブログまで読まれている釣○○な諸兄であれば解る筈だ…。
一旦、火をつけてしまった釣り人の気持ちは消せないことを!
頭の中では萬栄丸の午後船、長井港の儀兵衛丸の午後船が真っ先に浮かぶ。

久しく伺っていない萬栄丸も捨てがたいが、儀兵衛丸には乗ったことがなかったこと、三浦なら帰路に渋滞がなく楽だろうということで儀兵衛丸に乗ることにした。

儀兵衛丸さんの印象は、とにかく優しくアットホーム。
しきりにお茶を勧めてくれるお婆ちゃん、言葉に全く棘のない船長さんと本当に釣宿らしからぬ釣宿でした。
しかも、カワハギ午後船は¥5,000―(氷付、エサ別)と超お得!
通しでも¥8,000-だそうです。

あと見逃せないのが、長井港はカワハギでは知名度が低いけれど、今季絶好調の小網代と佐島の中間に位置する港。
ポイントとしては悪くない筈ですが、極鋭を何本か抱えた全身ダイワのカワハギフリークがいないこと。
要するに穴場≒空いているんです。
また利用させてもらおうと思います。





そして今回のカワハギ釣りでは試してみたいことが2つありました。
●フグ竿を試してみること
●鰻鈎を試してみること

フグ竿(外フグ用)は以前からカワハギ、マルイカに併用していたので、全く初めて試すものではないが、カワハギ専用竿(メタリア)を購入してからは使っていなかったので、フィールを再確認する意味で。
鰻鈎は雑誌のボート釣り講座で「カワハギがよく掛かる」と書いてあり、試してみたかったのだ。

結果として、フグ竿はティップの柔軟さ、ベリー&バットのパワーはカワハギ釣りに使うこと自体は問題ないのだが、長めのグラスソリッドをナローテーパーしたティップなため、どうも手感度が鈍いように感じた。
カンッカンッカンッカンという金属的なカワハギのアタリが手に響いてこない。
グラスソリッドそのものは目感度が高いので、ティップを短めにすれば専用竿に見劣りしないだろう。

そして鰻鈎。
こちらはキャスト時に装けてみたが、キャストで群れを見つけることが出来ず、敢え無く沈黙。

何れにせよ、カワハギは修行をはじめたばかり。
底の釣りが通用しないと、釣れない時間が出来てしまう…。
これを如何に短くするか。
カワハギを自ら寄せられるようにならねば話にならない。
宙の釣り、キャスト釣りと課題は山積みだ。



そんな訳で、少し壊れかけた午後釣り(4時間)は、11枚と完敗(トップ15枚)。
20cmオーバー4枚と、エラが傷ついたワッペン1枚をお持ち帰り。

2011-07-11

真夏のカワハギ②

前回からの続きである。

釣り雑誌などにちょくちょく登場する名人を輩出する「横浜皮はぎ釣り研究会」の名は知っていたが、「蒲田カワハギ研究会」も負けず劣らず古い歴史を歩んできた同好会のようだ。
そこで釣行記の前に、研究会と月例会ルールについて触れておく。

会員の方々は圧巻だ(7月参加は16名?)。
待合いの時間、少しばかりお話しをさせていただいた大先輩は大正13年生まれの87歳(私の倍は生きていらっしゃる)。
先日、同窓会があり、カワハギの昆布締めを振舞ったところ大好評で「魚を持て余すのなら私が貰うから」と、食欲も若い者に劣らない。

皆さん、お揃いの帽子(オレンジ色)とベスト(蒲研の二文字刺繍入り)を着用されている。

また、今回の月例会の会場は剣崎松輪港(江奈)なれど、乗った船は「徳八丸」という耳にしたことのない船宿だ。
きっと今のような遊漁船というスタイルが確立していない頃からお付き合いをされているのだろう。

参加人数に応じ1~3隻の船を仕立て(今回は2隻)、釣座はくじ引きとなる。
電車バスを利用されて来られる方が多いので、他の船が出払った静かな港を7時過ぎに岸払い。
14時沖上がりで、カワハギの数(同数で並んだ場合に備えウマズラもカウント。魚を数するときには会員が立会い確認)、大物賞(全長)を争うもので、TOPにはピンバッチが手渡されていた。
飛び賞もあったのだが、これは只のゴロ合わせだろう。
餌は各自持参だ。

さあ、いよいよ釣行だ。

タックル(竿や仕掛や餌)は、研究会を謳うだけあって、普段の乗合船より拘りが窺える…。
例えば、釣友I氏は前日にアサリを400個も剥いてきたそうで、「今まで色々な餌を試してみたが、アサリに敵う餌はない」とキッパリ言い切る。

外道が少なければ250個もあればいいが、外道が多いと400個ないと心配とのこと。
私はカワハギの聖地「久比里」の船にも乗ったことがなかったので、実のところアサリを自分で剥いている人に会うのも初めてだ…。

更に、私の餌は昨シーズン船宿で支給され、余ったものを塩締めして冷凍保存したものと伝えたら、I氏は活きのよいアサリを少し分けてくれた(ひっひっひっ)。

鈎も自動ハリス止めを使う方、チチ輪接続+ビニールパイプ補強する方と色々だ。
飾りも花火やタコベイト、ケミホタルと様々。

そして皆さん異口同音に「カワハギは動かしていないと駄目」と言う。
誘いは、叩きまくるような方は私の乗った船(私の他7名)では見うけられず、皆さんアクションこそ違えど「底トントン」が誘い基本で、中には大きな糸ふけを海面に残すような底トントン(自然に弛ませとなって、自然に聞き上げることになる)、竿先だけプッニップッニッと底を撫でている底トントン、中錘だけ上下させる底トントン色々だ。

そして左舷艫(同船の)が14枚で7月例会のTOP賞をとったのだが、彼の釣り方は底トントン+宙の叩き上げ、叩き下げのMIXだ。

私のカワハギ釣りのスタイルは、キャリアが短いために、どうしてもフグで培ったゼロテンが基本となってしまう…。
ゼロテンから弛ませていき、基本的に目感度でアタリを取り、聞き上げる超オーソドックスなもの。

ところが、当日は波も穏やかで潮もトローっと流れていたことから、私の釣り方が嵌ったらしく13枚で次点。
皆さんにお褒めの言葉をいただいた。



何れにせよ、カワハギ釣りは面白い。
また「カッカッカッカッ」というアタリを味わいに釣行したい。

外道のカサゴは唐揚げに…。

2011-07-09

真夏のカワハギ①

東北復興支援の仕事、消費電力15%削減、6月から猛暑日…と後年になっても記憶に残ることであろうこの夏、船釣りの今の旬は、イサキ、シロギス、スルメといったところか。
ところが、私の今週の釣物はなぜか「カワハギ」。

真夏にカワハギ?
っと首を捻っている方もいらっしゃると思うが、これには紆余曲折があるのだ。

サキちゃんという知人の娘さん(現在12歳)がいる。
この子の一言が事の始まりだった…。

このサキちゃん、相当なグルメで、親父の稼ぎがいいこともあるが、そんじょそこらの20代じゃ~お財布がパンクするような名店での外食は頻繁。
魚も好きで、白身三種(ヒラメ、カワハギ、フグ)などは当然のように舌(食味)で言い当てる。

まあ、ここまでを耳にすれば、ちょっと嫌味に聞こえてしまうオマセちゃんだが、これが実に素直で良い子なのだ。
そして、この子と食事を一緒にすると、美味しそうに料理を平らげる顔が見ていて本当に微笑ましい。
更には最近、私のことを師匠と呼んで懐いてくる。

何の師匠だか解からぬが、下手な寿司屋より旨い魚をお裾分けしてくれる ″ナイスミドル″ ってことなのだろう…。

そんなサキちゃんがこの冬、私立中学を受験した。
震災前の2月である。
受験直前に、「頑張れよ!合格したら好きなお魚釣ってくるからな!」と励ましたのだが、これが功を奏して?見事に第一志望校に合格したのだ。

そうして私は首を洗って ″好きなお魚の告知″ を待つ身となったのだが、告げられたお魚の名は…

「カワハギ」

が~ん。
日本人はお祝いには真鯛と相場が決まっている。
と言うことは、久々にスピニングリールの出番かと、俄かに準備をしようとしていたところで足元を掬われた。

以前にも触れたが、私はカワハギを年に1回お付き合いする程度の釣目。
決して得意なジャンルでないのだ。
それでもオデコの可能性があるマダイより、カワハギなら良い型が1枚位は混ざるだろう、と気を取り直し釣行したのだった。

ブログにこそしなかったが、カワハギを真剣に取り組んでみると。。。おもしろい!
それは、カワハギを釣るためのプロセスは沢山あれど、
 ●目感度・手感度で拾えないアタリがあること(気づかぬうちに餌が無い)
 ●アタリを拾えた場合でもアワセでフッキングしないことが頻繁

カワハギの面白さは、この2つの事象に尽きるのではないだろうか。
言い換えれば、カワハギはいい加減な魚で、小馬鹿にされたようなところがムカつくのだろう。

そんなプレゼント釣行の結果は10枚だったかで、サキちゃんのオーダーには答えられたのだが、私の中でムクムクと「カワハギもっと釣りたい」という煩悩が灯りはじめたのは言うまでもない。


そして「カワハギをどう縛いてやろうか?」と考えている折、フッと思い至ったのが釣友I氏のこと。
彼は「蒲田カワハギ研究会」なる同好会に所属しており、20年以上カワハギ釣りを鍛練している。
この研究会だが、月例会の情報がネットで開示されていたのでリンクしておきます。

そこで、I氏にカワハギ釣りを個人的に教えて欲しいとお願いしたところ、最近カワハギは月例会にしか釣行しない(今はマダイが釣りたいらしい)とのことで、そのうちに月例会に招待するとのことだった。

驚いたことにこの月例会、オフシーズンは無く、第二日曜に毎月(年間12回)開催しているそうな…。
そうして招待されたのが、なぜか7月だったのだ。

長い前置きとなったが、初めての真夏のカワハギ。
釣果は研究会の皆さんにトリプルスコアで撃沈されてしまうのか…。
はたまた、研究会の皆さんはどんな釣り方をするのだろうか?
そんな不安と期待を胸に「蒲田カワハギ研究会の7月例会」にゲスト参加したのだった。

(つづく)