「ヨリフグ」という言葉を皆さんはご存じだろうか…。
小型が選んだように揃って釣れるからという意味で「選りフグ」だとか、海苔棚の近くに寄ってくるから「寄りフグ」だとか、諸説あるのだが、とにかく大貫沖で秋に爆釣するフグ釣りのことだ。
以前は東京湾の風物詩として過去の話を(諸先輩からは1束は釣れたという武勇伝を)聞くばかりで、私が湾フグ釣りを始めた2010年から一度も「ヨリフグ」を経験したことがない。
ところが、先週のフグの釣果情報を眺めていると、どうやら「ヨリフグ」が始まったらしい…。
周年、フグ乗合いを出船している浦安・吉野屋さんの釣果経過は次のとおり。
9/17(水)… 0~ 7
9/18(木)… 3~ 10
9/19(金)…10~107
9/20(土)…43~153
9/21(日)…19~ 86
9/22(月)…23~135
9/23(祝)…20~141
9/24(水)…15~179
9/26(金)…13~ 87
9/27(土)…13~116
ほぼ都市伝説と化していた「ヨリフグ」を経験するチャンス!
一方、いつショボショボショボ~ンと終了するやもしれぬので、急がねば!
ということで、急遽釣行。
間に合いました~(笑)。
釣果は型が約10cmと小ぶりながら、112匹(次頭)とまずまず…。
当日は風が強く、潮も速かったことから、皆さんの参考になるかは不明ながら、私なりの考察を残しておきます。
まず、仕掛けについて。
ご承知の方も多いでしょうが、富津(大貫沖)に海苔棚が入ると、カットウで海苔を傷付けないよう、海苔棚付近はカットウ釣りが禁止され、胴付仕掛けの釣りになります。
逆に、海苔棚に近づかなければ(海苔棚以外のポイントで活性が高ければ)、カットウ仕掛けを使えるので、仕掛けはカットウと胴付の2種類を準備してください。
因みに当日は海苔棚には入らず(しかも1日1度も船を流しかえることなく)カットウで通せました。
当日は前述のとおり、潮が速かったことから錘を8号でスタートしたものの、8号では着底すら微妙というか、仕掛けが流されてしまい釣りにならず、すぐに20号に増し錘をすることになりました。
そこで、速潮対策として外房・茨城用の25号錘を1つ持参されることを薦めします。
仕掛けについて更に一工夫。
通常、カットウ鈎に結ぶハリスは10~12cm程度なのだが、これを短くしてしまう。
活性が高ければ、エサに喰いついたと同時にフグの体がカットウに触れる長さにしてしまえば、労せずフッキングしてしまいます。
まあ、それじゃ面白みに欠けるけどね…。
次にエサ付けについて一言。
非常に活性が高かったため、エビエサを1本まるまる付けていたらエビが幾らあっても足りなくなります。
私の対策は、エビの皮も剥かず、更にエビを半分に切って使いました。
頭側にもしっかり喰いついてきたのでお試しあれ。
それでもエビを30本消費していますが…。
アワセについて。
活性が高い日並は、考えるべきことは至ってシンプルです。
まず一番重要なことは速潮であっても出来るだけ糸吹けを出さないこと。
アタリは着底と同時に訪れるものと仮定して、着底と同時にひとシャクリする。
ここで乗らなくても、次に錘が着底すると同時にゼロテンションが作れれば、すぐに乗せられます。
但し、必ずゼロテンション(道糸にテンションを掛けず・糸吹けがない状態で、同時に穂先が曲がっていない状況)を作ってくださいね…。
とにかく糸吹けが出てしまうとアタリが出ないだけでなく、手返しも悪くなります。
まあ、そこまで躍起にならずとも、着底から2~3秒間隔で空アワセを入れるタイム釣りでも充分な釣果を得られる筈ですが…。
あと、同船の方を見ていて感じたのですが、「鬼アワセ」を入れている方の多いこと。
気持ちというか、ついつい力が入ってしまうのは解るのですが、本当に無駄な動作なのでもう少し軽くしてみてはどうでしょうか?
そもそもカットウ鈎のハリスは約10cmしかないのだから、アワセも10cm仕掛けが動けば十分です。
理屈で言えば、1.8mの竿で穂先を15cm動かすには、5度竿を振り上げるだけで充分です。
大きく竿を動かせば、次に仕掛けが着底するまでの時間も無駄なので、軽くシャクルようご留意ください。
最後に釣れたフグのキープとリリースについて。
どれも型が小さいです。
“型が良いのが釣れたらキープ”なんて考えていると、どれをリリースしたらいいのか迷っちゃいます。
ここは割り切って、何匹キープと最初に決めて釣行されては如何でしょうか…。
フグは年間10cm成長します。
1年後には20cm位の立派なフグになって帰ってきてくれます。
余談ながら、フグをこの時期にこんなに釣っちゃうと、毎年楽しみにしている10月の大原解禁が色褪せちゃうな~。
10/5(日)大原に行く予定はどうしましょ…。
まあ、皆さんにとっとは、実に5年振りの「ヨリフグ」となるので、とにかくお早目に!
2014-04-13
竹岡沖のアカメふたたび
私が湾フグでメインに使う釣宿、又次郎丸(上総湊)さんが廃業されてしまった…。
萎びた港、定員6名という小型の船、当然、操舵室なんてないから船長とおしゃべりしながら釣りをする長閑さが何とも言えず、足繁く通っていただけに本当に残念だ。
野毛屋が「日本初!アカメ乗合い」なんて宣っていたのは記憶に新しいが、又次郎丸さんはその遥か昔から冬場はアカメ専門で上総湊~竹岡沖を狙いで出船している。
東京湾アカメ釣りのパイオニアだ(※アカメフグとは正式にはヒガンフグです)。
そんな竹岡沖のフグ釣りが忘れられず、上総湊の別船に問い合わせを入れるも、「仕立であれば…」とつれない返事ばかり。
しかたがないか、と半分諦めていたところ、とあるブログに気になるコメントがあった。
竹岡狙いで鴨居の一郎丸さんがフグ乗合を出していると…。
この情報を得たとき、恐らく破顔一笑、ずいぶん目尻が弛んでいたと思うが、手はそそくさと携帯を取り出し、ダイアルをプッシュしたことは言うまでもない。
こんな経緯で、竹岡沖のアカメをふたたび狙う夢が叶ったのである。
一郎丸さんもアカメをメインに狙うだけあって、又次郎丸さん同様、漁礁周り、根周りを攻めていきます。
当然、根掛りは必須で、当日私はラインブレイク4回、カットウを9個ロストしました。
理解に苦しむ数でしょうが、私の中でフグ釣りはエサ釣りよりもカットウの方が圧倒的に掛りがいいこと。
更に、アカメはこの投資に対し、十分な価値があると考えていることから、敢えてカットウで狙います。
それにしてもロスト多過ぎですかねぇ?
次は、仕掛けにもう少し工夫をしますが、この写真のサイズが釣れれば納得なんじゃないかな?
それでも、久々の竹岡沖でアカメを狙うことができ、大満足な釣行でした。
夏の白子入りショウサイフグは別船にお世話になるかもしれませんが、アカメは暫らく一郎丸さんにお邪魔することになると思います。
萎びた港、定員6名という小型の船、当然、操舵室なんてないから船長とおしゃべりしながら釣りをする長閑さが何とも言えず、足繁く通っていただけに本当に残念だ。
野毛屋が「日本初!アカメ乗合い」なんて宣っていたのは記憶に新しいが、又次郎丸さんはその遥か昔から冬場はアカメ専門で上総湊~竹岡沖を狙いで出船している。
東京湾アカメ釣りのパイオニアだ(※アカメフグとは正式にはヒガンフグです)。
そんな竹岡沖のフグ釣りが忘れられず、上総湊の別船に問い合わせを入れるも、「仕立であれば…」とつれない返事ばかり。
しかたがないか、と半分諦めていたところ、とあるブログに気になるコメントがあった。
竹岡狙いで鴨居の一郎丸さんがフグ乗合を出していると…。
この情報を得たとき、恐らく破顔一笑、ずいぶん目尻が弛んでいたと思うが、手はそそくさと携帯を取り出し、ダイアルをプッシュしたことは言うまでもない。
こんな経緯で、竹岡沖のアカメをふたたび狙う夢が叶ったのである。
カワハギ釣りではお馴染みの竹岡沖です |
当然、根掛りは必須で、当日私はラインブレイク4回、カットウを9個ロストしました。
理解に苦しむ数でしょうが、私の中でフグ釣りはエサ釣りよりもカットウの方が圧倒的に掛りがいいこと。
更に、アカメはこの投資に対し、十分な価値があると考えていることから、敢えてカットウで狙います。
それにしてもロスト多過ぎですかねぇ?
次は、仕掛けにもう少し工夫をしますが、この写真のサイズが釣れれば納得なんじゃないかな?
当日はベタ凪で、風もそよそよ。
細かいアタリも取れる筈なんですが、如何せん活性が低い!
7:30出船で、10時過ぎに漁礁でやっと片目が開き、更に1尾追釣。
午後になって根周りで小型を1尾拾ったが、その後は音なし…。
3尾で沖上がりとなりました(トップ6尾)。
夏の白子入りショウサイフグは別船にお世話になるかもしれませんが、アカメは暫らく一郎丸さんにお邪魔することになると思います。
2012-12-24
滅多とない獲物②
今年の秋は週末がことごとく悪天候になり、かなりのプライベート釣行が中止となってしまいました。
特にアカムツに行けなかったことが残念です。
まあ、冬~春は美味しい魚の季節。
アマダイ、鬼カサゴ、ヤリイカ、寒イサキ、フグ。
これからが本当に楽しみです。
さて、久々の釣行記はアカメ(彼岸)フグです。
夏の終わりに又次郎丸さんに同じアカメを釣りに行ったことはブログにもUPしましたが、その際、同行した釣友S氏がボウズを引いてしまいました。
リベンジと称して再訪してもボウズ…。
そんな訳で12月23日(日)どうしても諦められないS氏に付き合い、三度、又次郎丸さんに行って参りました。
当日は風は弱く凪なれどウネリがあり、少しだけ釣り辛い状況。
それより問題は潮通り。
若潮ということもあってか、潮が効かず定番外道のカワハギもアタリません。
潮さえ通ればカットウ釣りは多彩なゲストが楽しみの一つになるものですが、それは後程。
そんな訳で、スタートして1時間程、船中顔見ずの状況にS氏も「ボ」が頭の中を過ったころ、私のお隣がアカメの顔を見ます。
そして私の竿先にも違和感があり、一度空振りの後の二度目のアワセでアカメがHIT。
冬のフグは動きが鈍い上に、アカメということもあり、アワセた直後は重いものが引っ掛かったという感覚です。
巻き上げに入り、少し横走りでもしてくれるとフグだと確信します。
こんな淡泊な展開だったので、終日、丹念に誘うしかないのですが、冬の湾フグは明確なアタリは出ません。
上述、違和感と表現しましたが、竿先がモゾモゾする程度がアタリです。
したがい、底を大きく切って高い位置でエサを見せながら落としていくのは有効ですが、派手に誘ってしまうと竿先がブレてアタリを見落としてしまいます。
また、淡泊な展開なときほどゆっくりでも構わないので、シャクリを一定間隔で入れることが肝要です。
アタリを取れなくても空アワセになります。
陽が高くなると、船中でもポツポツとフグが上がるようになり、S氏も念願のアカメをGET。
私も1時間に1匹って感じのスローペースですが、アカメが釣れ合計7匹、竿頭で終了です。
そして圧巻なのが外道。
船中では2盃の大きな蛸が釣れ、お正月によいお土産となったのですが、私には巨大なナマコが釣れました。
滅多とない獲物として釣竿一式を釣り上げて以来の快挙?です!
この年末は自民党が勝つなど意外なことが多いですね(笑)。
年内は29日まで仕事&忘年会が入っていることを考えると、この釣行が私の竿収めとなりそうです。
皆さんよい年をお迎えください。
特にアカムツに行けなかったことが残念です。
まあ、冬~春は美味しい魚の季節。
アマダイ、鬼カサゴ、ヤリイカ、寒イサキ、フグ。
これからが本当に楽しみです。
さて、久々の釣行記はアカメ(彼岸)フグです。
夏の終わりに又次郎丸さんに同じアカメを釣りに行ったことはブログにもUPしましたが、その際、同行した釣友S氏がボウズを引いてしまいました。
リベンジと称して再訪してもボウズ…。
そんな訳で12月23日(日)どうしても諦められないS氏に付き合い、三度、又次郎丸さんに行って参りました。
当日は風は弱く凪なれどウネリがあり、少しだけ釣り辛い状況。
それより問題は潮通り。
若潮ということもあってか、潮が効かず定番外道のカワハギもアタリません。
潮さえ通ればカットウ釣りは多彩なゲストが楽しみの一つになるものですが、それは後程。
そんな訳で、スタートして1時間程、船中顔見ずの状況にS氏も「ボ」が頭の中を過ったころ、私のお隣がアカメの顔を見ます。
そして私の竿先にも違和感があり、一度空振りの後の二度目のアワセでアカメがHIT。
冬のフグは動きが鈍い上に、アカメということもあり、アワセた直後は重いものが引っ掛かったという感覚です。
巻き上げに入り、少し横走りでもしてくれるとフグだと確信します。
こんな淡泊な展開だったので、終日、丹念に誘うしかないのですが、冬の湾フグは明確なアタリは出ません。
上述、違和感と表現しましたが、竿先がモゾモゾする程度がアタリです。
したがい、底を大きく切って高い位置でエサを見せながら落としていくのは有効ですが、派手に誘ってしまうと竿先がブレてアタリを見落としてしまいます。
また、淡泊な展開なときほどゆっくりでも構わないので、シャクリを一定間隔で入れることが肝要です。
アタリを取れなくても空アワセになります。
陽が高くなると、船中でもポツポツとフグが上がるようになり、S氏も念願のアカメをGET。
私も1時間に1匹って感じのスローペースですが、アカメが釣れ合計7匹、竿頭で終了です。
赤いのが外道。フグはS氏に1匹進呈したので6匹 |
船中では2盃の大きな蛸が釣れ、お正月によいお土産となったのですが、私には巨大なナマコが釣れました。
滅多とない獲物として釣竿一式を釣り上げて以来の快挙?です!
この年末は自民党が勝つなど意外なことが多いですね(笑)。
年内は29日まで仕事&忘年会が入っていることを考えると、この釣行が私の竿収めとなりそうです。
皆さんよい年をお迎えください。
2012-08-29
あっかんべ~
お盆休みは地元の祭りがあったり、墓参りに行ったりと無釣行…。
そうこうしている間に金谷にカマスが廻ったと耳にしたので、忠七丸さんがリレー船を出すなら乗ってみようなんて思っていたら、カマスはやらないそうな(悲)。
そうなると、タチウオ、シロギスとあれこれ悩んでみたが、いまひとつ食指が動かず “これっ” といった釣物がない。
さりとて、8月も最後の週末。
来週末は仕事、再来週は法事の予定が入っており、釣行(気分転換)はしておきたい…。
そんな葛藤の末、食べて美味しく、釣って面白いアカメ(彼岸)フグ専門の船に乗ることにした。
アカメ専門の船は、野毛屋、吉久(吉野屋)がシーズン限定で出船するのだが、そこはほらっ、マニアじゃないですか、フグは…。
凄くレアな船宿も知っているですよぉ。
上総湊にある又次郎丸(またじろうまる)さんです。船はご覧のとおり椅子すらなく、ビールケースに座布団が括り付けてあるだけ。
勿論、HPもなければ、操舵室もない。
だからこの炎天下に船長も笠を被り、舵をとります。
まあアカメ専門とは言え(魚探もない船なので)、船長が山立する根回りやガラ場を狙い分けているだけです。
外道にショウサイフグやカワハギ、タコなんかも混じります。
そんな今時珍しくなった昔ながらの船宿ですが、実績は確かなもので、出船すれば “ボウズ” を引くことはまずありません。
“たかだかボウズを引かない” ことが湾フグにおいて如何に優秀かは、湾フグ経験者ならお解りいただけると思います。
最大でも6名しか乗れないという小さな船なので、分け前が多いのかもしれませんが、こじんまりとした船宿だからこそ獲りすぎることなく、皆さんにフグが手渡るのでしょう。
それでも日曜とあって、当日の乗船者は5名と盛況。
船長はいつものように竹岡の岸よりのポイントでスタートを告げます。
台風の影響か?内房だというのに間近にサーファーがちらほらしています。
私は以前は湾フグ竿として、極鋭フィール(7:3)を使っていましたが、最近は以前よりこまめに誘いを入れるようになっていることもあり、先調子(9:1)が使い易く、当日は茨城や外房のショウサイフグに使っている “がまかつ カットウスペシャル145” を手にしました。
この竿の錘負荷は25~30号と、湾フグの10号錘に対して硬いように思えますが、アタリは十分に視認できますし、硬い竿だからこそカワハギのモタレにも似たカサッカサッとした手感度が伝わります。
投入から間もなく艫の常連さんが竿を曲げ、ショウサイフグの型を見ます。
すると私にもアタリがあり、細いPEがリールで唸りを上げ、ショウサイが上がります。
さすがに湾フグは型が良い!
この調子だとすぐにツ抜けだと欲張った2投目。
一瞬、タコを思わせる重さが竿に加わったが、これは根掛り。
「ちっ、早速かよ」と竿を煽るも外れてくれず、仕方なく糸を掴むと事もあろうにPEが高切れた…。
勢い余って穂先も引っ張ってしまったようで、何度聞いても不愉快な音が耳に響いた。“ポッキッ”
あ~、今まで何百匹ものフグを釣り上げてきた愛機を折ってしまった…。
この精神的なダメージは大きく、控えの竿を用意する手は、ガイドに糸を通すことなくリールと仕掛を直接結んでしまった程だ…。
10月の大原解禁に修理は間に合うだろうか?とは言っても、まだ釣りは始まったばかり。
やむを得ず控えの竿でポツポツと2匹追加して船中TOPだったのだが、この後にやるせない展開となる。
左隣りの方がその原因。
それまでフグは1匹だったお隣さん、本命はカワハギらしく、根回りにポイント移動すると完全にカワハギタックル(持参のアサリ餌)に切り替える。
私がカットウでカワハギを掛けると、羨ましそうにこちらを見ていたのだが、砂地のポイントに移り、フグのタックルに持ち替えてからが正に入れ喰い!
その秘密はどうやら錘の上に着けた “花火” だ。
カワハギに凝っている方であれば、よくご存知の集魚Goods。
私も苦し紛れに船長からタコベイトを貰い装着するも、竿先は「し~ぃん」だ。
結果としてお隣りのフグ釣果は約20匹、対する私はやっとツ抜けとダブルスコアをつけられてられてしまった。
恐るべき花火パワー。
そんな上がったり下がったりのドタバタ釣行ではあったが、当日の夜、絶品のフグの湯引ポン酢で酒を飲んでいると、10月までに竿を直し、花火を大量に購入すれば「爆釣?」なんて阿呆なことを想像しているのだから世話がない。
因みに、当日アカメは船中1本と振るわなかった。
船長曰く「台風で少しウネリがあった。ウネルとアカメは喰わないんだよなぁ」とのこと…。
まー真相は詮索せず、そういうことにしておこう。
2011-09-04
湾フグ竿
湾フグの釣行記では事に触れてタックルのコメント等を残してきましたが、今回は「湾フグの竿」について詳しく書いておこうと思います。
そもそも「湾フグ」と銘打った竿はメジャーブランドからは殆ど販売されていません。
販売されていたとしても、お茶を濁すような竿ばかり…。
それを裏付けるように、実際の釣行で船中を見回しても誰もメジャーブランドの竿は手にしていません。
-----追記---------------------------------------------------------------
上記の前置きは、このコメントを作成した平成23年(2011)当時の話です。
平成26年(2014)現在、ロッド素材(カーボン等)の進化や、加工技術の向上も手伝って、メジャーブランドも湾フグ竿を何本も市場投入しています。
特に、過日釣具屋で触ったSHIMANOリアランサーWAN FUGUは、湾フグフリークの私としても是非、手に入れたい銘竿です。
この追記で結論を述べてしまいましたが、湾フグ竿にまつわる過去の紆余曲折なども以下に記しているので、興味のある方はご覧ください。
------------------------------------------------------------------------
なぜメジャーブランドがそこまで駄目かと言えば、極々マイクロなアタリを拾う湾フグでは、極細の穂先が求められるからで、そんなニーズを真に受けていたら、穂先折れが多発=保証のしっかりとしたメジャーブランドでは、その度に修理依頼を受け、利益が出ない=怖くて手が出ないというのが本音だろう。
一方で、これなら大丈夫という確証が得られる(お茶を濁すような)竿では釣果が伴わず売れないという魔のスパイラルが生じるのだ。
とにかく、マニア達の手にしている改造竿もしくは誂竿は、グラスソリッドを極端に削り込んだ穂先が装着されている。
私が目にした事故(穂先折れ)は、仕掛をセットした竿を船縁の穴に立てて岸払いし、ポイント到着時には穂先が折れていたという悲惨なことがあった。
それ位、フグ竿は鋭敏な穂先が求められるのだ。
また、湾フグは誘わなければ釣れない魚でもある。
誘いの幅は人にもよるが、概ね20~30cmだろうか…。
この誘いにメリハリを付けるのが、穂持ち(ベリー)の強さ≒硬さだ。
仮に7:3調子の竿でもアワセは利くのだが、誘いとなると7:3調子ではどうしても1テンポ遅れ、シャープさに欠ける。
また、根掛かりのあるポイントでも軟かい竿は不利となる。
然るに湾フグ竿は、穂持ちがしっかりした9:1~8:2調子が好まれるのである。
竿の長さについては、好みが生じるのだが、既製(市販)品は概ね1.8m前後で、短めの竿が使いたい場合は誂えることになる。
但し、富津の胴付き食わせをする場合、仕掛が長いので1.8m以下の竿は使い辛いだろう。
竿の重さは言うまでもない。
1日手持ちの釣りなので軽くバランスの良い竿に越したことはないが、私は誘った(しゃくり)時に、リアグリップが衣服に纏わりつくのが煩わしいので、リアグリップが肘位の短めのものが使い易い。
斯くいう私の湾フグ竿は2本。
1本目はサクラの東京湾ふぐ竿(トリガー付)だ。
この竿は、前述、リアランサーWANFUGUのベースとなっている竿で、構造が3ピース。
穂先が折れた時に、替え穂先だけを購入できるところまでシマノがパクっている。
9:1の極先調子の竿で、リアランサーを触るまで、この竿にほぼ不満は無かった。
非常にお薦めの湾フグ竿である(ベンディングカーブの写真が文末にあります)。
もう1本が“極鋭ゲームフィール170”(廃番)で、0.5mmの極細のメタルトップが装着されたモデルなのだが、如何せん7:3調子の竿なので、穂持(ベリー)部分が柔らかく、誘いがかけづらい…。
そこで、同じダイワのメタリア湾フグも店頭で実際に触れてみたのだが(後発のメタルトップではあるのだが)、どうにも所有の2本よりシックリこない。
恐らく、この富津の喰わせ釣り用に開発したので、カットウ釣り用ではないのだろう。
ここで、富津の喰わせ釣りについても補足しておく。
湾フグには錘10号+カットウで釣る “カットウ釣り” と、錘20号+枝鈎にエサを付けて釣る “喰わせ釣り” がある。
喰わせ釣りは、富津港所属の船宿のみのルールで、海苔棚をカットウでボロボロにしないよう配慮しての自主規制で、カットウ釣りは禁止されている。
湾フグ竿とは言っても、稀にメタリアのように富津用の竿も含まれるので、購入時には錘負荷表示を必ずチェックするようにして欲しい。
カットウ専用竿は重たくても~15号負荷。
富津用は20号までは標準で背負えるような標記されている筈である。
そして諸兄が「まずは専用竿を…」とお考えの場合 “浅草釣具オリジナル” をお薦めする。
価格が1万円程度で、穂先が湾フグと外房用をチョイスでき(両方購入することも可)、湾フグ用の穂先はそれなりに感度が良い。
穂先だけの購入も(確か?)できた筈だ。
最初の1本には最適の竿である。
但し、人気商品ゆえ、欠品していることが多いのが玉に瑕。
毎年、秋頃に仕入れがあるので、興味のある方は問い合わせてみてはどうだろうか。
因みに湾フグ竿と他の竿とのベンディングを画像で比較してみた。
穂先の硬さが異なるのであまり参考にはならないかもしれないが、興味本位でご覧になって下さい(この写真に写っているメタリアは湾フグでなく「カワハギ」なので注意してください)。
極鋭は穂先(ティップ)の柔らかさは専用竿と同等だが、7:3ということもありバットがヘニャヘニャだわな…。
湾フグ竿の代替として、推されるキス竿は総じてこんな曲がりである。
一方、メタリア“カワハギ”はバットから穂持ち(ベリー)までは専用竿と同等の硬さだが、穂先(ティップ)が頑丈な分、曲がりがないね。
手で穂先の曲がりを “ペニャペニャ” してみると、明らかにカワハギ竿の穂先は硬い…。
湾フグ竿をお持ちでない方に対し、カワハギ竿よりキス竿の方が良いとアドバイスされるのは、前述したような理由から…。
ゼロテンションで待つならば、バットのパワーより穂先の鋭敏さの方がプライオリティが高いのだ。
但し、手感度のみで釣りをされるならば、カワハギ竿の方が仕掛けをダイレクトに動かすことが出来るのでよいが、実際に湾フグは目感度で捕ることの方が多いので、それなりのお覚悟を!
そもそも「湾フグ」と銘打った竿はメジャーブランドからは殆ど販売されていません。
販売されていたとしても、お茶を濁すような竿ばかり…。
それを裏付けるように、実際の釣行で船中を見回しても誰もメジャーブランドの竿は手にしていません。
-----追記---------------------------------------------------------------
上記の前置きは、このコメントを作成した平成23年(2011)当時の話です。
平成26年(2014)現在、ロッド素材(カーボン等)の進化や、加工技術の向上も手伝って、メジャーブランドも湾フグ竿を何本も市場投入しています。
特に、過日釣具屋で触ったSHIMANOリアランサーWAN FUGUは、湾フグフリークの私としても是非、手に入れたい銘竿です。
この追記で結論を述べてしまいましたが、湾フグ竿にまつわる過去の紆余曲折なども以下に記しているので、興味のある方はご覧ください。
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なぜメジャーブランドがそこまで駄目かと言えば、極々マイクロなアタリを拾う湾フグでは、極細の穂先が求められるからで、そんなニーズを真に受けていたら、穂先折れが多発=保証のしっかりとしたメジャーブランドでは、その度に修理依頼を受け、利益が出ない=怖くて手が出ないというのが本音だろう。
一方で、これなら大丈夫という確証が得られる(お茶を濁すような)竿では釣果が伴わず売れないという魔のスパイラルが生じるのだ。
とにかく、マニア達の手にしている改造竿もしくは誂竿は、グラスソリッドを極端に削り込んだ穂先が装着されている。
私が目にした事故(穂先折れ)は、仕掛をセットした竿を船縁の穴に立てて岸払いし、ポイント到着時には穂先が折れていたという悲惨なことがあった。
それ位、フグ竿は鋭敏な穂先が求められるのだ。
また、湾フグは誘わなければ釣れない魚でもある。
誘いの幅は人にもよるが、概ね20~30cmだろうか…。
この誘いにメリハリを付けるのが、穂持ち(ベリー)の強さ≒硬さだ。
仮に7:3調子の竿でもアワセは利くのだが、誘いとなると7:3調子ではどうしても1テンポ遅れ、シャープさに欠ける。
また、根掛かりのあるポイントでも軟かい竿は不利となる。
然るに湾フグ竿は、穂持ちがしっかりした9:1~8:2調子が好まれるのである。
竿の長さについては、好みが生じるのだが、既製(市販)品は概ね1.8m前後で、短めの竿が使いたい場合は誂えることになる。
但し、富津の胴付き食わせをする場合、仕掛が長いので1.8m以下の竿は使い辛いだろう。
竿の重さは言うまでもない。
1日手持ちの釣りなので軽くバランスの良い竿に越したことはないが、私は誘った(しゃくり)時に、リアグリップが衣服に纏わりつくのが煩わしいので、リアグリップが肘位の短めのものが使い易い。
斯くいう私の湾フグ竿は2本。
1本目はサクラの東京湾ふぐ竿(トリガー付)だ。
この竿は、前述、リアランサーWANFUGUのベースとなっている竿で、構造が3ピース。
穂先が折れた時に、替え穂先だけを購入できるところまでシマノがパクっている。
9:1の極先調子の竿で、リアランサーを触るまで、この竿にほぼ不満は無かった。
非常にお薦めの湾フグ竿である(ベンディングカーブの写真が文末にあります)。
もう1本が“極鋭ゲームフィール170”(廃番)で、0.5mmの極細のメタルトップが装着されたモデルなのだが、如何せん7:3調子の竿なので、穂持(ベリー)部分が柔らかく、誘いがかけづらい…。
そこで、同じダイワのメタリア湾フグも店頭で実際に触れてみたのだが(後発のメタルトップではあるのだが)、どうにも所有の2本よりシックリこない。
恐らく、この富津の喰わせ釣り用に開発したので、カットウ釣り用ではないのだろう。
ここで、富津の喰わせ釣りについても補足しておく。
湾フグには錘10号+カットウで釣る “カットウ釣り” と、錘20号+枝鈎にエサを付けて釣る “喰わせ釣り” がある。
喰わせ釣りは、富津港所属の船宿のみのルールで、海苔棚をカットウでボロボロにしないよう配慮しての自主規制で、カットウ釣りは禁止されている。
湾フグ竿とは言っても、稀にメタリアのように富津用の竿も含まれるので、購入時には錘負荷表示を必ずチェックするようにして欲しい。
カットウ専用竿は重たくても~15号負荷。
富津用は20号までは標準で背負えるような標記されている筈である。
価格が1万円程度で、穂先が湾フグと外房用をチョイスでき(両方購入することも可)、湾フグ用の穂先はそれなりに感度が良い。
穂先だけの購入も(確か?)できた筈だ。
最初の1本には最適の竿である。
但し、人気商品ゆえ、欠品していることが多いのが玉に瑕。
毎年、秋頃に仕入れがあるので、興味のある方は問い合わせてみてはどうだろうか。
因みに湾フグ竿と他の竿とのベンディングを画像で比較してみた。
穂先の硬さが異なるのであまり参考にはならないかもしれないが、興味本位でご覧になって下さい(この写真に写っているメタリアは湾フグでなく「カワハギ」なので注意してください)。
【上】サクラ東京湾ふぐ竿(トリガー)1.78mに10号錘 【下】極鋭フィール1.7mに10号錘(キス竿と同じと考えて) |
【穂先上】メタリアカワハギ1.8mに10号錘(標準的な剥竿) 【穂先下】サクラ東京湾ふぐ竿(トリガー)1.78mに10号錘 |
湾フグ竿の代替として、推されるキス竿は総じてこんな曲がりである。
一方、メタリア“カワハギ”はバットから穂持ち(ベリー)までは専用竿と同等の硬さだが、穂先(ティップ)が頑丈な分、曲がりがないね。
手で穂先の曲がりを “ペニャペニャ” してみると、明らかにカワハギ竿の穂先は硬い…。
湾フグ竿をお持ちでない方に対し、カワハギ竿よりキス竿の方が良いとアドバイスされるのは、前述したような理由から…。
ゼロテンションで待つならば、バットのパワーより穂先の鋭敏さの方がプライオリティが高いのだ。
但し、手感度のみで釣りをされるならば、カワハギ竿の方が仕掛けをダイレクトに動かすことが出来るのでよいが、実際に湾フグは目感度で捕ることの方が多いので、それなりのお覚悟を!
2010-09-24
いざ湾フグ!(実釣編)
辛酸をなめたテスト編のリベンジとなるか、また、親父さんの釣果は如何に?
本番(実釣編)です。
今回も浦安の吉野家さんからの出船です。
当日は南風・上潮ということで、釣座は艫有利。
リベンジを狙う2人は、大艫は無理としても出来るだけよい釣座を確保しようと出船1時間前に釣宿に到着。
艫から4番5番となる右舷胴間を確保。
更にはリベンジの強力な助っ人となるかもしれない?特エサをバッカンに忍ばせ、大貫沖に向け浦安を岸払いしました。

吉野家さんの船は前回同様エンジン流しをメインにポイント移動を繰り返します。
どうやらこの操船が湾フグ界で有名な公大船長のスタイルみたいです。
エンジン流しを繰り返す…?そう、当日も日和が悪かったのです…。
スタートから実釣2時間で私は1尾。
エンジン流しは釣座の有利・不利があまり顕著になりませんが、それでも四隅はポツポツ型を見ているようで、爆釣タイムを祈りながら我慢の釣りです。
親父さんも昼前にフグの顔を見ましたが、その後、よく冷えた缶入ハイボールを飲み、弁当を喰うと、昨夜24時近くまで仕事をされていた疲れがでたのか、気持ちよく寝てしまいました。
因みに、吉野家さんで売っている弁当がシンプルながらとても美味しいんです。
フグに限らず、吉野家さんを訪れたなら是非お試しください(300円です)。

そして私が1尾を追加し、沖上りの時間を意識し始める頃、船長は大移動を決断。
船を走らせます。
私もこの渋い状況を脱するためにバッカンに忍ばせた「特エサ」を取り出します。

ルアー界でいま流行のアミノ酸ワームです。
ルアーマンが「フグによくカジられる」という噂を聞き、今回試すことにしたものです。
実際に「ほらっ」カジられているでしょ!
この大移動が功を奏します。
少し根があり、頻繁に根掛りしますが、アタリの無かった(アタリが見えなかっただけかもしれないが…)定番ポイントより明確に魚信が有ります。
当日はこのポイント移動の恩恵で、私はショウサイ1尾(計3尾)、アカメ1尾、良型カワハギ2尾を追加し沖上りとなりました。
釣果こそ前回を上回りましたが、これでリベンジとは考えられません。
そこで、湾フグの当面の目標をツ抜けとした次第です。
特エサについては、1度の試験で皆さんに断言はできませんが、エビ餌(冷凍アルゼンチン赤エビ)を凌ぐ喰いの良さという物ではありませんでした…。
但し、エビ餌と遜色ない程度にはアタリがあり、素材に弾力性がありますので、エビ餌よりもアタリが明確なのかもしれません。
更に餌持ちという点では、フグにカジられても餌を全て取られてしまうことはありません。
活性が高いときなど、手返しには有利かもしれません。
また今回の目論みとして、お隣が常連さんだった場合、一糸乱れぬゼロテンションはどうやって維持しているのか聞いてみようと考えていましたが、今回は片サイドは親父さん、片サイドは初挑戦の方でした。
船長なりに聞こうと思ったのですが、聞きそびれました…。
そうは言っても、遠目には常連さんの釣りを観察しましたが…。
傍目にはゼロテンションでなく、少し錘を切っているとしか考えられません。
エサ取りの多い釣目は、大抵、水中で静止していることが可能な魚達です。
フグ、マルイカ(エサ取りする訳では無いが)、カワハギ…。
これらの攻略はどうしても底での工夫をしなければなりません。
そして底での工夫を怠ると、こんな奴ばかりしか釣れないのです(コイツの身体は凄い粘々だった)。

何れにしても仕掛けの改良を含め、湾フグでツ抜けるには修行が必要。
こうして、またひとつ釣り物が増えていくのである…。
本番(実釣編)です。
今回も浦安の吉野家さんからの出船です。
当日は南風・上潮ということで、釣座は艫有利。
リベンジを狙う2人は、大艫は無理としても出来るだけよい釣座を確保しようと出船1時間前に釣宿に到着。
艫から4番5番となる右舷胴間を確保。
更にはリベンジの強力な助っ人となるかもしれない?特エサをバッカンに忍ばせ、大貫沖に向け浦安を岸払いしました。

吉野家さんの船は前回同様エンジン流しをメインにポイント移動を繰り返します。
どうやらこの操船が湾フグ界で有名な公大船長のスタイルみたいです。
エンジン流しを繰り返す…?そう、当日も日和が悪かったのです…。
スタートから実釣2時間で私は1尾。
エンジン流しは釣座の有利・不利があまり顕著になりませんが、それでも四隅はポツポツ型を見ているようで、爆釣タイムを祈りながら我慢の釣りです。
親父さんも昼前にフグの顔を見ましたが、その後、よく冷えた缶入ハイボールを飲み、弁当を喰うと、昨夜24時近くまで仕事をされていた疲れがでたのか、気持ちよく寝てしまいました。
因みに、吉野家さんで売っている弁当がシンプルながらとても美味しいんです。
フグに限らず、吉野家さんを訪れたなら是非お試しください(300円です)。
そして私が1尾を追加し、沖上りの時間を意識し始める頃、船長は大移動を決断。
船を走らせます。
私もこの渋い状況を脱するためにバッカンに忍ばせた「特エサ」を取り出します。

ルアー界でいま流行のアミノ酸ワームです。
ルアーマンが「フグによくカジられる」という噂を聞き、今回試すことにしたものです。
実際に「ほらっ」カジられているでしょ!
この大移動が功を奏します。
少し根があり、頻繁に根掛りしますが、アタリの無かった(アタリが見えなかっただけかもしれないが…)定番ポイントより明確に魚信が有ります。
当日はこのポイント移動の恩恵で、私はショウサイ1尾(計3尾)、アカメ1尾、良型カワハギ2尾を追加し沖上りとなりました。
釣果こそ前回を上回りましたが、これでリベンジとは考えられません。
そこで、湾フグの当面の目標をツ抜けとした次第です。
特エサについては、1度の試験で皆さんに断言はできませんが、エビ餌(冷凍アルゼンチン赤エビ)を凌ぐ喰いの良さという物ではありませんでした…。
但し、エビ餌と遜色ない程度にはアタリがあり、素材に弾力性がありますので、エビ餌よりもアタリが明確なのかもしれません。
更に餌持ちという点では、フグにカジられても餌を全て取られてしまうことはありません。
活性が高いときなど、手返しには有利かもしれません。
また今回の目論みとして、お隣が常連さんだった場合、一糸乱れぬゼロテンションはどうやって維持しているのか聞いてみようと考えていましたが、今回は片サイドは親父さん、片サイドは初挑戦の方でした。
船長なりに聞こうと思ったのですが、聞きそびれました…。
そうは言っても、遠目には常連さんの釣りを観察しましたが…。
傍目にはゼロテンションでなく、少し錘を切っているとしか考えられません。
エサ取りの多い釣目は、大抵、水中で静止していることが可能な魚達です。
フグ、マルイカ(エサ取りする訳では無いが)、カワハギ…。
これらの攻略はどうしても底での工夫をしなければなりません。
そして底での工夫を怠ると、こんな奴ばかりしか釣れないのです(コイツの身体は凄い粘々だった)。
何れにしても仕掛けの改良を含め、湾フグでツ抜けるには修行が必要。
こうして、またひとつ釣り物が増えていくのである…。
2010-09-11
いざ湾フグ!(テスト編)
先日、馴染みの小料理屋の席につき、ビールを頼んだらお通しにフグの干物が運ばれてきた。
軽~く七味が降られたその身の旨いこと…。
「ショウサイ?」と親父さんに聞くと、大貫沖で前日に釣ったものだと言う。
親父さんの仕事を常々拝見させていただいている私の想像ではあるが、釣ったその晩に一夜干して、翌朝、ピチットシートで冷蔵庫で夕方まで乾燥させて仕上げたのだろう。
ところが、釣果の話になると親父さん「恥ずかしくて言えない。もうフグ無くなっちゃったよ」と白をきる。
あとから聞いたところ、実釣は2尾で、それを見かねた船長さんか常連さんだかがお裾分けをしてくれたそうだ。
マルイカから始まった私のLTも、タチウオを除き、メインターゲット不在なシーズンに突入し、究極のLTと称される湾フグは私も興味があったところなので、親父さんにリベンジを誘ってみると、二つ返事で了解を得た。
とにかく、アタリが判らなかったことが本当に悔しかったらしい…。
そうなると、そこからは準備で大忙しだ。
いざ湾フグ!なのである。
まず私が手掛けたのは情報収集。
すこし古いが、平成20年7月15日発行の「釣り情報」はどういう訳か、私の好みのターゲットばかり特集されており、御多分に洩れず、湾フグの特集もされている。
ボロボロの雑誌を見ながら、あれこれと仕掛けを考える(これが実に楽しい)。
そして宮本プロの仕掛けを参考に完成したのが画像の仕掛けである。

この仕掛けで拘ったのは感度で、できるだけ金具を排除してある。
特に錘の接続部(脱着式=交換可)には一工夫してある。
興味のある方の参考になれば幸いです。
親父さんは飲食業ということで私とは休日が異なるため、釣行は9月20日(祭日)予定で、実釣まで2週間あるが、仕掛けが出来上がると何となくウズウズと気持ちが落ち着かない。
タックルもマルイカ用で代用可能か心配でもあるので…と相当なこじつけをして単独釣行に踏み切った。
船宿はいつもの吉久さんで構わなかったが、今回は同じ浦安(お隣り)の吉野家さんにした。
吉野家さんはオリジナルのフグ竿まで販売している老舗宿で、私の周りのフグ師達も足繁く通う湾フグの代名詞。
一度、試してみて損はない筈である。
あと、吉野家さんにしても吉久さんにしても、予約が要らないというのも魅力のひとつ。
前の日にお酒の予定が入っていて、朝、起きられたら釣行したいという身勝手なスケジュールにも対応できる(特に吉野家さんは満員となっても空船があれば2艘体制が可能)。
そんな吉野家さんへの所感は★★★★★五ツ星である(非常に悪い・悪い・普通・良い・非常に良い)。
まず、最高点を取るのだから接客態度が良いことは言うまでもなく、特に私が感銘したのが船室にエアコンが入っていたことだ…。
何度も同じ話となってしまうが、湾奥の船は湾口まで1時間以上の移動が必要となる。
その間、釣座で風に当たっているのも気持ちが良いが、ここのところの猛暑や寝不足だったりすると船室で休みたいものだが、エアコンが入っているとは恐れいった。
銭州や御蔵島への遠征船の話でしか冷暖房完備の船は聞いたことがない。
当然のことながら、冷暖房完備の船は大型船なので、釣座も広く快適な釣りができます。
そんな快適船での実釣となったが、毎度のことながら渋かった…。
何しろ潮下が有利な湾フグでは、釣座は大事なファクター。
前日に予報チェック(南西の風)、タイドグラフもチェック(下げ潮)、少し早めに起床して確保した左舷舳3番だったのだが、沖に出ると風が真逆に吹いている(北北東)!
最初っからズッコケなのである。
余談だが、ここのところ幾分涼しくなったのも高気圧の衰えなんだなぁ~と実感される。
何れにせよこれからは北風=低気圧とのお付き合いが始まるのである。
次の難関はゼロテンだ…。
今期のマルイカ修行で錘を切った釣りに拘ったがため、ゼロテンでの釣りは自信がなかったが、やはり下手っぴだった。
当日は潮が速かったこともあるが、どうしても船の上下で錘がコツッ~ンしてしまうし、テンションが完全に抜けてしまうのも頻繁で、常連さんのように抜かず張らずの微動だにしない竿先とはいかない…。
それでもゼロテンについても幾らかの情報をマルイカで得ていたので、竿を持つ手(左手)は添えるだけにしてリールハンドル(右手)を支点に竿をシーソーのようにしてみると幾分落ち着く。
または、竿の断面の○を時計に見立て、リールを3時の方向に向け、左手は9時の方向から添えると、手首を振って船の揺れを吸収できる。
結果として、竿はマルイカ用でも流用可能だったが、本気で湾フグに取り組むのなら専用竿に分がある。
キス竿、軟目のマルイカ竿はシャクリ=アワセに一瞬溜めが入ってしまうし、逆にカワハギ竿では硬すぎてアタリが拾えないだろう。
そんな悪戦苦闘の末、やっと穂先に集中できるようになるも、当日はアタリが"ない"。
気づいたら餌が無くなっていたというのが1日とおして3回。
イイダコとヒトデを釣ったのが数回。
喰わせ針にアジが掛かったのが1尾。
本命のショウサイが2尾。
結果として親父さんの前回と同じ釣果に終わったわけだが、親父さんは竿頭45尾に対し2尾だったが、私は竿頭6尾に対し2尾なのがせめてもの慰めだ。
本当のところ、ボウズをひかずにホッとしているのだが…。
なるほど、湾フグは難しい。
それでも数少ない本命はアタリを視認しての釣果だったので、徹底的に馬鹿にされたマルイカよりはダメージは少ないゾ!
何とかしてもう一度ショウサイの干物を食うために、来週こそが本番なのである。
P.S. 吉野家さんで自作仕掛けを使って湾フグに挑戦しようという方にアドバイスをひとつ(恐らくお隣りの吉久さんでも同じだと思うが…)。
餌となるアルゼンチンエビのサイズがデカイです。
一般にテンヤ針からカットウまでのハリス長は10cmが標準ですが、2~3cm長くした方がよいでしょう。
軽~く七味が降られたその身の旨いこと…。
「ショウサイ?」と親父さんに聞くと、大貫沖で前日に釣ったものだと言う。
親父さんの仕事を常々拝見させていただいている私の想像ではあるが、釣ったその晩に一夜干して、翌朝、ピチットシートで冷蔵庫で夕方まで乾燥させて仕上げたのだろう。
ところが、釣果の話になると親父さん「恥ずかしくて言えない。もうフグ無くなっちゃったよ」と白をきる。
あとから聞いたところ、実釣は2尾で、それを見かねた船長さんか常連さんだかがお裾分けをしてくれたそうだ。
マルイカから始まった私のLTも、タチウオを除き、メインターゲット不在なシーズンに突入し、究極のLTと称される湾フグは私も興味があったところなので、親父さんにリベンジを誘ってみると、二つ返事で了解を得た。
とにかく、アタリが判らなかったことが本当に悔しかったらしい…。
そうなると、そこからは準備で大忙しだ。
いざ湾フグ!なのである。
まず私が手掛けたのは情報収集。
すこし古いが、平成20年7月15日発行の「釣り情報」はどういう訳か、私の好みのターゲットばかり特集されており、御多分に洩れず、湾フグの特集もされている。
ボロボロの雑誌を見ながら、あれこれと仕掛けを考える(これが実に楽しい)。
そして宮本プロの仕掛けを参考に完成したのが画像の仕掛けである。

この仕掛けで拘ったのは感度で、できるだけ金具を排除してある。
特に錘の接続部(脱着式=交換可)には一工夫してある。
興味のある方の参考になれば幸いです。
親父さんは飲食業ということで私とは休日が異なるため、釣行は9月20日(祭日)予定で、実釣まで2週間あるが、仕掛けが出来上がると何となくウズウズと気持ちが落ち着かない。
タックルもマルイカ用で代用可能か心配でもあるので…と相当なこじつけをして単独釣行に踏み切った。
船宿はいつもの吉久さんで構わなかったが、今回は同じ浦安(お隣り)の吉野家さんにした。
吉野家さんはオリジナルのフグ竿まで販売している老舗宿で、私の周りのフグ師達も足繁く通う湾フグの代名詞。
一度、試してみて損はない筈である。
あと、吉野家さんにしても吉久さんにしても、予約が要らないというのも魅力のひとつ。
前の日にお酒の予定が入っていて、朝、起きられたら釣行したいという身勝手なスケジュールにも対応できる(特に吉野家さんは満員となっても空船があれば2艘体制が可能)。
そんな吉野家さんへの所感は★★★★★五ツ星である(非常に悪い・悪い・普通・良い・非常に良い)。
まず、最高点を取るのだから接客態度が良いことは言うまでもなく、特に私が感銘したのが船室にエアコンが入っていたことだ…。
何度も同じ話となってしまうが、湾奥の船は湾口まで1時間以上の移動が必要となる。
その間、釣座で風に当たっているのも気持ちが良いが、ここのところの猛暑や寝不足だったりすると船室で休みたいものだが、エアコンが入っているとは恐れいった。
銭州や御蔵島への遠征船の話でしか冷暖房完備の船は聞いたことがない。
当然のことながら、冷暖房完備の船は大型船なので、釣座も広く快適な釣りができます。
そんな快適船での実釣となったが、毎度のことながら渋かった…。
何しろ潮下が有利な湾フグでは、釣座は大事なファクター。
前日に予報チェック(南西の風)、タイドグラフもチェック(下げ潮)、少し早めに起床して確保した左舷舳3番だったのだが、沖に出ると風が真逆に吹いている(北北東)!
最初っからズッコケなのである。
余談だが、ここのところ幾分涼しくなったのも高気圧の衰えなんだなぁ~と実感される。
何れにせよこれからは北風=低気圧とのお付き合いが始まるのである。
次の難関はゼロテンだ…。
今期のマルイカ修行で錘を切った釣りに拘ったがため、ゼロテンでの釣りは自信がなかったが、やはり下手っぴだった。
当日は潮が速かったこともあるが、どうしても船の上下で錘がコツッ~ンしてしまうし、テンションが完全に抜けてしまうのも頻繁で、常連さんのように抜かず張らずの微動だにしない竿先とはいかない…。
それでもゼロテンについても幾らかの情報をマルイカで得ていたので、竿を持つ手(左手)は添えるだけにしてリールハンドル(右手)を支点に竿をシーソーのようにしてみると幾分落ち着く。
または、竿の断面の○を時計に見立て、リールを3時の方向に向け、左手は9時の方向から添えると、手首を振って船の揺れを吸収できる。
結果として、竿はマルイカ用でも流用可能だったが、本気で湾フグに取り組むのなら専用竿に分がある。
キス竿、軟目のマルイカ竿はシャクリ=アワセに一瞬溜めが入ってしまうし、逆にカワハギ竿では硬すぎてアタリが拾えないだろう。
そんな悪戦苦闘の末、やっと穂先に集中できるようになるも、当日はアタリが"ない"。
気づいたら餌が無くなっていたというのが1日とおして3回。
イイダコとヒトデを釣ったのが数回。
喰わせ針にアジが掛かったのが1尾。
本命のショウサイが2尾。
結果として親父さんの前回と同じ釣果に終わったわけだが、親父さんは竿頭45尾に対し2尾だったが、私は竿頭6尾に対し2尾なのがせめてもの慰めだ。
本当のところ、ボウズをひかずにホッとしているのだが…。
なるほど、湾フグは難しい。
それでも数少ない本命はアタリを視認しての釣果だったので、徹底的に馬鹿にされたマルイカよりはダメージは少ないゾ!
何とかしてもう一度ショウサイの干物を食うために、来週こそが本番なのである。
P.S. 吉野家さんで自作仕掛けを使って湾フグに挑戦しようという方にアドバイスをひとつ(恐らくお隣りの吉久さんでも同じだと思うが…)。
餌となるアルゼンチンエビのサイズがデカイです。
一般にテンヤ針からカットウまでのハリス長は10cmが標準ですが、2~3cm長くした方がよいでしょう。
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