2014-12-13

RYOGAハンドルノブ改造

ご無沙汰しちゃってます。
今期、仕事の業績が非常に悪く、多忙な上、私生活も慌ただしくてブログに手がつけられませんでした。

ジギングの話も尻切れトンボになっていますが、久々ということもあり、今回は手頃な話をしようと思います…。

ジギングを始めて2ヶ月が経ちました。
坊主になるのも最近では馴れっ子です(笑)。

まあ、今期の東京湾のベイトはメダカみたいな白魚ばかりなので、ジグやミノーなんかに魚が見向きもしてくれないので、仕方ないんですが…。

でも、ジギング船だって商売です。
ず~と貧果が続けば、お客様の足も遠ざかります。
そこで、太刀魚に癒しを求め出船と相成ったのです。

この冬の太刀魚さんは、パターンが定まらない傾向にありますが、個人的には中速リトリーブ(あまりアクションを入れない)が良いように思います。

そんな理由で、リールはハイギアのものよりもパワーギアの方がよかろうと、私はRYOGA(リョウガ)1016を使用しています。
ハンドルは100mm、ハンドルノブはI型ラージに変更しています。

ところが、ジャークに慣れていないこともあるのですが、リーリング(ジャーク)中、頻繁にハンドルから手がすっぽ抜けてしうのです。

そこで、コルクノブでなく、I型EVAノブは無いかと探してみたんですが、ダイワ純正はパワー型のノブしかありません。
そこで釣具屋に行き、いろいろ物色するとABUのRevoエリートだとか、tailwalkだとかでI型EVAノブが装着されていました。

手っ取り早くあるもの着けちゃえというのが、今回の改造です。
皆さんがハンドルを交換する際、恐らくスペック表や互換表をご覧になって、適合しなければ諦めてしまっていると思います。

ところが、ハンドルノブなんて高々ボールベアリング2つとネジで支えているだけのもの。
ベアリングのサイズさえ適合サイズが見つかれば、交換は原則可能なはずです。
今回、私は前出したRevoエリートのハンドルノブをリョウガに装着してみました。
ポイントとしては2点。
ワッシャーを多少多めに準備して、ノブのガタ付きを時間をかけて(1枚足し、1枚減らし…)調整すること。
ハンドルノブを先に購入して、ノギスで正確にボールベアリングの大きさを測ること。

①ハンドルのシャフトの太さ(ベアリングの内径)
②ノブの内径(ベアリングの外径)
③ノブの深さ(ベアリングの高さ)

ハンドルノブひとつにベアリングは2個必要(ダブルハンドルの場合は計4個)ですが、基本的に2個とも同じサイズです。
ですので、ハンドルの根本側のベアリングサイズだけ正確に測れば、他は同じサイズでOKです。
この採寸により、ワッシャーのサイズも判明します。

後は、お好みのベアリングとワッシャーを入手すれば準備完了。
ソルトでリールを使用される方は、ベアリングは必ずステン製を選ぶこともお忘れなく!
尚、今回のお話した内容は、あくまでも参考です。
中には交換が上手くいかないケースも多々あると思います。
原則として、改造は自己責任ですからね。

2014-10-05

オフショアジギング開始に向けて(3)ロッド編②

前回に引続き、ロッド選びについてのコメントです。

オフショアジギングについて調べていると、バーチカルジギングであってもスピニングリールのシェアが高いことに気付く。

両軸リールばかり使っているエサ釣師はここのところがピンッとこない。
何しろひとつテンヤとシロギス位しかスピニングは使わないからね。

よくよく考えてみたら、この傾向は巻き取り量に起因していることが薄っすらとわかってくる。
ジギングの基本であるワンピッチジャークは、リール1回転でロッドをひとシャクリする。

仮に6フィート(1.83m)のロッドを使って、ワンアクション28°シャクっただけで糸巻量は100cm必要となる。
因みにロッドのベンディング(曲がり)は計算にいれていないし、概算での話だが。

そうなると回転性が良く、糸巻量も比較的大きいスピニングだと、超高速ジギングも可能となるので守備範囲が広いのであろう。
更にショートキャストで斜め曳きもできる。

但し、フォール(落し込み)のアタリを拾わなければいけないターゲットはこの限りではない。
当然、サワラジギングはフォールでバイトしてくることも頻繁だし、オフショアジギングのメジャーターゲットである太刀魚も同様である。

私としても使い慣れたベイトリールが気が楽なことから、ジギングロッドは(最初の1本は)ベイトモデルを選ぶことにした。

次にロッド選びで戸惑ったのが、ロッド標記だ。
記号や数字が羅列されており、最初は意味が解らない。

エサ竿であれば、「タチウオ190M」と標記されていれば、タチウオ用で1.9m、ミディアムクラス(錘負荷が190L、190MLとは異なる)というように分りやすい。

ところがジギングロッドは、ルアーが発祥した欧米文化の影響を色濃く残す。
ロッドの長さはフィートだし、竿の強度や重さはオンスとなる。
例えば、私が検討したZENITH(ゼニス)零式スクエアTiというモデルで説明しよう。

ZSR62B-3Ti

ZSR………零式スクエア
62………6フィート2インチ(1.88m) ※フィートからメーターへの換算は概ね×30cmする
B………ベイトリールモデル ※スピニングの場合は「S」となる
3………ロッドの強度。ルアーウェイト3オンスモデル ※28g≒1ozなので、85g相当
Ti………チタンガイドモデル

また、ジギングという釣りの特性上、タックルは魚種の縛りが緩い。
専用タックルとして確立しているのはタイラバロッド、エギングロッド位で、タチウオ(サーベリング)タックル、シーバスタックルはライトジギング全般を許容するし、人気のスロージギングは底物全般といった具合だ。

エサ竿も昔はムーチングロッド(胴調子)、先調子ロッドと大きく区分され、それぞれ錘負荷のラインナップする分類だったが、いつの間にか魚種毎に専用竿が作られるようになった。
何れはジギングロッドも同じような進化を歩むのかもしれないが、現状は混沌とした状態だ。

すこし脱線したが、エサ釣師として当然「サワラ専用竿」があると考えていたのだが、そんなロッドは無いのである…。
そうなると、チョイスは二択となる。

ライトジギング用にするか、シイラ用にするか。
オンスで言えば、2オンスor3オンス。

サワラは巨大なサバみたいなものなので、魚としての引きは左程でもない。
即ち、強度は必要ないのだから、釣りとしては華奢なタックルの方が面白い。

一方、いつかはチャレンジしてみたいシイラ(キャスティング)も捨てがたい。
夏の太刀魚ジギング(サーべリング)はライトタックルが面白い。

そこで私の出した結論は、キャスティングタックルはシイラ用(3オンス)、ベイトタックルはライトジギング用に絞ったのだった。
つづく

2014-09-30

「詐欺」ネット釣具通販店に注意!

釣り仲間の皆さん注意して下さい!
「Victryhead」というネットショップ。

因みにこのショップで、新品13ステラSW14000XGが「¥22,990-」で価格提示されいました。
定価は12.5万円するリールなので、怪しいと思い調べたところ、結果はこのとおり
皆さんご注意を!

http://www.victoryhead.com/


2014-09-28

ヨリフグ

「ヨリフグ」という言葉を皆さんはご存じだろうか…。

小型が選んだように揃って釣れるからという意味で「選りフグ」だとか、海苔棚の近くに寄ってくるから「寄りフグ」だとか、諸説あるのだが、とにかく大貫沖で秋に爆釣するフグ釣りのことだ。

以前は東京湾の風物詩として過去の話を(諸先輩からは1束は釣れたという武勇伝を)聞くばかりで、私が湾フグ釣りを始めた2010年から一度も「ヨリフグ」を経験したことがない。

ところが、先週のフグの釣果情報を眺めていると、どうやら「ヨリフグ」が始まったらしい…。
周年、フグ乗合いを出船している浦安・吉野屋さんの釣果経過は次のとおり。

9/17(水)… 0~  7
9/18(木)… 3~ 10
9/19(金)…10~107
9/20(土)…43~153
9/21(日)…19~ 86
9/22(月)…23~135
9/23(祝)…20~141
9/24(水)…15~179
9/26(金)…13~ 87
9/27(土)…13~116

ほぼ都市伝説と化していた「ヨリフグ」を経験するチャンス!
一方、いつショボショボショボ~ンと終了するやもしれぬので、急がねば!

ということで、急遽釣行。
間に合いました~(笑)。
釣果は型が約10cmと小ぶりながら、112匹(次頭)とまずまず…。
当日は風が強く、潮も速かったことから、皆さんの参考になるかは不明ながら、私なりの考察を残しておきます。

まず、仕掛けについて。
ご承知の方も多いでしょうが、富津(大貫沖)に海苔棚が入ると、カットウで海苔を傷付けないよう、海苔棚付近はカットウ釣りが禁止され、胴付仕掛けの釣りになります。

逆に、海苔棚に近づかなければ(海苔棚以外のポイントで活性が高ければ)、カットウ仕掛けを使えるので、仕掛けはカットウと胴付の2種類を準備してください。
因みに当日は海苔棚には入らず(しかも1日1度も船を流しかえることなく)カットウで通せました。

当日は前述のとおり、潮が速かったことから錘を8号でスタートしたものの、8号では着底すら微妙というか、仕掛けが流されてしまい釣りにならず、すぐに20号に増し錘をすることになりました。
そこで、速潮対策として外房・茨城用の25号錘を1つ持参されることを薦めします。

仕掛けについて更に一工夫。
通常、カットウ鈎に結ぶハリスは10~12cm程度なのだが、これを短くしてしまう。
活性が高ければ、エサに喰いついたと同時にフグの体がカットウに触れる長さにしてしまえば、労せずフッキングしてしまいます。
まあ、それじゃ面白みに欠けるけどね…。

次にエサ付けについて一言。
非常に活性が高かったため、エビエサを1本まるまる付けていたらエビが幾らあっても足りなくなります。

私の対策は、エビの皮も剥かず、更にエビを半分に切って使いました。
頭側にもしっかり喰いついてきたのでお試しあれ。
それでもエビを30本消費していますが…。

アワセについて。
活性が高い日並は、考えるべきことは至ってシンプルです。

まず一番重要なことは速潮であっても出来るだけ糸吹けを出さないこと。
アタリは着底と同時に訪れるものと仮定して、着底と同時にひとシャクリする。
ここで乗らなくても、次に錘が着底すると同時にゼロテンションが作れれば、すぐに乗せられます。

但し、必ずゼロテンション(道糸にテンションを掛けず・糸吹けがない状態で、同時に穂先が曲がっていない状況)を作ってくださいね…。

とにかく糸吹けが出てしまうとアタリが出ないだけでなく、手返しも悪くなります。
まあ、そこまで躍起にならずとも、着底から2~3秒間隔で空アワセを入れるタイム釣りでも充分な釣果を得られる筈ですが…。

あと、同船の方を見ていて感じたのですが、「鬼アワセ」を入れている方の多いこと。
気持ちというか、ついつい力が入ってしまうのは解るのですが、本当に無駄な動作なのでもう少し軽くしてみてはどうでしょうか?

そもそもカットウ鈎のハリスは約10cmしかないのだから、アワセも10cm仕掛けが動けば十分です。

理屈で言えば、1.8mの竿で穂先を15cm動かすには、5度竿を振り上げるだけで充分です。
大きく竿を動かせば、次に仕掛けが着底するまでの時間も無駄なので、軽くシャクルようご留意ください。

最後に釣れたフグのキープとリリースについて。
どれも型が小さいです。
“型が良いのが釣れたらキープ”なんて考えていると、どれをリリースしたらいいのか迷っちゃいます。

ここは割り切って、何匹キープと最初に決めて釣行されては如何でしょうか…。
フグは年間10cm成長します。
1年後には20cm位の立派なフグになって帰ってきてくれます。

余談ながら、フグをこの時期にこんなに釣っちゃうと、毎年楽しみにしている10月の大原解禁が色褪せちゃうな~。
10/5(日)大原に行く予定はどうしましょ…。

まあ、皆さんにとっとは、実に5年振りの「ヨリフグ」となるので、とにかくお早目に!

2014-09-27

オフショアジギング開始に向けて(2)ロッド編①

前回は、私がオフショアジギングにチャレンジすることにした経緯をお話した。

実のところエサ釣りのキャリアはそこそこ積んできたので、ルアーなんてリールも流用(エサ釣りで使っているリールを)できるし、たいした事はなかろうというのが正直な気持ちだった。

ところが、ところが、情報収集を始めてみると、?????解らないことだらけ…。
何がどうしてこうなるの?意味不明…の連続。
事実、右も左もわからない有りさま。
  • ロッド
  • リール
  • ルアー(メタルジグ、ホッパー、ダイビングペンシル)
  • サイズ標記や用語
  • ノット
  • フック&アシストフック
  • ルールやマナー
しかもだ、エサ釣りではごく当たり前に「HowTo」情報が雑誌やWebで入手できるのだが、これら情報源が極めて少ないのだ。

そこで、少しでも後進の方々の参考になれば、という想いで「オフショアジギング開始に向けて」というタイトルで私なりの考察を残すことにした。

何分にもジギング初心者なので、間違った認識も少なからずあると思うが、ご容赦願いたい。
また、ベテランの方には適切なご指導(コメント書き込み)をお願いしたい。

さて、前置きはこの位にして、今回はイの一番、ロッドについて触れてみます。

前回をご覧の方はご承知のことですが、私のオフショアジギングで最初に狙うのは東京湾サワラです。
サワラをジギングで釣るには大きく2通り。

①通常のジギング(バーチカル≒縦方向のメタルジグ)
②キャスティング(鳥山やナブラを見つけた場合のトップウォーターミノーなど)

当然、タックル(ロッド)は釣り方に応じ、2通り準備するのがベストだ。
例えば、ジギングタックルしか船に持ち込まず、キャスティングシーンが訪れたら指を咥えて見てるしかない。

そこで、初心者なりの発想として、通常のジギングタックルをスピニングで揃えれば、両方(ジギングとキャスティングに)対応できるじゃん、とベテランに相談したところ、「それは絶対駄目じゃないけど、届かないし(飛距離が出ない)、ルアーチェンジ間に合わないよ」という回答が返ってきた。
成程である。

そんな経緯で、まず私はキャスティングタックル、ジギングタックルの検索に着手したのだが、またまた壁にぶち当たることになる…。
メーカーが多くて、訳がわからない!

エサ釣りは、現在、2大メーカーが完全業界を牛耳るような構図となっており、タックルも魚種毎のラインナップ化が進んで成熟度が高い。
一方、ジギングロッドは2大メーカーも参戦はしてはいるが、小規模なロッドメーカーの支持率も比較的高く(エサとの比較)、選択肢が広い。
これだけでも知られたメーカーだけ(リンクを貼るだけで疲れた…)。
何年かジギングを経験すれば、メーカー選びも適切なアドバイスもできるようになるかもしれないが、初心者は絞るだけで一苦労だ。

但し、各メーカーの情報を見比べるなかで見えてくるポイントが幾つかある。
まず最も注目した点は、どのメーカーも上位機種はチタンガイドが入っているだけで、ブランクス性能は汎用機種も恐らくは同じスペックだということ。

上位機種は概ね定価が5万円もするのだが、初心者には必要ないだろう。
チタンガイドのコスト-2万円して、3万円位の機種でもブランクスは上位機種と同じなのだから充分過ぎるし、敢えてもうワンランク落としても問題ないだろう。

次に驚いたのは、値引きがされないことだ。
エサ竿は、店頭販売(実勢)価格は概ね定価8掛け(-20%)が相場だが、ジギングロッドは小規模なメーカーが多いためか、業慣習そのものがエサとは異なるようだ。

そして、驚きは更に続く。
全てのメーカーに共通した現象なのだが、HPの製品ラインナップに掲載されているロッドでも「売り切れ」ばかりで購入ができない。

エサ釣りの業界では滅多にない現象なだけに、非常に困惑する。
小規模メーカーは国内生産&製造ロットが小単位なこと、需要規模が(オフショアジギングを楽しまれる方の人口も)小さいことから流通量が少ないのだ。

更には、保証のないメーカーもあるようなので、新品を購入する場合、メーカー選択のファクターとして欲しい。

斯くいう私は、安物買いの銭失いが嫌いだが、資金的なことも含め、明確な判断基準がある訳ではないが、メジャークラフト、シマノ、ゼニス、スミスあたりにメーカー選択を絞り込んだのだった。
つづく

2014-09-26

オフショアジギング開始に向けて(1)

ここのところ一生懸命勉強してるんですよ、オフショアジギングについて…。
その活動の源は、何といっても助平な食欲だ。

私の魚食味ランキングTOP5(h26)は、イワシ、赤ムツ、フグ、鬼カサゴ、サワラだ。
ところが、私が長年親しんできた餌釣り(サビキ含む)ではどうしても新鮮なブツが手に入らないターゲットがひとつだけ存在する。

サワラ(鰆)だ!
以前、御前崎で釣友が親しくしている船宿が鬼カサゴとのリレーでサワラを釣らせてくれるというので、プチ遠征になるのも顧みず、御前崎まで足を運んだことがある(強風で出船中止だったが…)。

この時、仕事が中止となり暇になった船長に詳しくサワラ釣りの方を聞いたところ、弓角を用いた曳釣り、所謂トローリングだという。
因みに船長の愛用弓角は象牙製だった。
弓角
これじゃあ駿河湾はおろか、どこの港に行っても船を仕立てなければならない≒手軽な乗合いで楽しむことができない。
そこで重い尻をもちあげて挑むことにしたのがオフショアジギングという訳である。

釣りの話に入る前に、サワラの食味について少し触れておく。
ひと昔前までは、関東のサワラの食べ方といえば西京焼きがポピュラーだった。

これは「鯖の生き腐れ」という格言すらあるサバよりも劣化が早いため、保存が効く西京漬けしか食べられなかったことに所以する。

一方、関西から瀬戸内では字の通り、春の魚としてサワラ(鰆)は昔から珍重され、刺身でいただく風習もあるし、美味しい魚としてその地位も確立されている。

ところが近年、水産業者の取り扱い方の工夫、物流の合理化などで、今では東京でも刺身が食べられるようになった。

しかぁ~しだ、我々釣り人は“釣ったその日に”食べることが可能なわけで、何とかして私はサワラをGETしたいのだ!

典型的なフィッシュイーターであるサワラは、ルアーならば波止場(ショアジギング)でもサゴシ級なら釣ることができるが、如何せん坊主覚悟の不安定な釣りとなる。

そこでオフショア(船)ジギングの情報を集め始めたわけだが、この時点で魔界(迷宮)に足を踏み入れてしまったことに私は全く気付かなかったのである。
つづく

2014-09-21

侮るなかれ(ジェネリック竿)

いやいや久々のブログUPだ…。
何しろ6月1日から更新していない…。
その間の仕事の惨憺たるや…。

仕事のことは考えるのは止めよう。
何しろ、これから状況は悪化するばかりだろうし、釣りで息抜きしないとマジで死ぬよ。

そんな経緯で、閑話休題。
諸兄は、M’on(エム・オン) という釣具メーカーをご存じでだろうか?

メーカー名よりも、釣具屋に並んでいる竿ケースに「LIGHT TACKEL GAME」と書かれた廉価竿と言った方が通りがよいのかもしれません。
このメーカー、なかなかに良い仕事をしております。

というのも今年の初冬、私は金谷用のアジビシ竿(アルファタックル)DeckStick150 のトップガイドを折ってしまいました。

金谷で標準とされるビシの重さは80号と、通常のビシアジ(130号)と、ライト(30~40号)の中間に位置します。
水深が浅く、潮が速いので短竿が扱いやすいという地域特性に合わせて購入したロッドです。

更に、アジというターゲットは柔らかい竿の方がバレも少なく、何より楽しいので DeckStick を愛用していました。

折れた竿は穂先を削り、ガイドを付け直し、リペアは終了しているのですが、穂先の折れた位置が悪く、如何せんガイドバランスが悪い…。

そんな経緯で暫らく放置していたら、金アジ釣行が決まってしまい、「安い竿でいいや」と釣具屋に足を運んだのがこの竿を手にするキッカケだった。

当初は、ShortArm か Deeo にしようかという思惑で釣具屋に向かったんですが、同じブースに裸で立て掛けてあった CYGNUS SHORT82・160(錘負荷30~80号)というロッドが気になり、3本比べてみると、明らかにCYGNUSが一番柔らかいだけでなく、使いやすそうなんです…。

しかも値段は7,700円(税別)で、チタンフレームではないけれど、Kガイドを使っていて、1年間の保証書まで付いている。
少しだけ躊躇もあったのですが、セカンドロッドだからいいか、と購入。
ところがどっこい、このM’onが良い買い物だった。

素材は、グラスとカーボンのチューブラ構造。
メーカー側が、SG∞(Special Glass Infinity)と呼んでいる構造だ。

メジャーブランドではないので、情報開示が皆無ではあるが、恐らくUDグラス(縦方向のグラスシート)を軽量化の目的で接着剤で固めず、極薄カーボンシートでサンドイッチしたのであろう。

ひと世代前の技術ではあるが、低弾性ロッドの最大のメリットとして、反転系の魚であればオートマチックにフッキングに至る。

更に、グラスの弱点である重さも克服。
一定の軽さを確保≒疲れも少なく、低価格。
何より楽しいというレジャーの本質を衝いている。

そんな金谷用アジ竿を担い、忠七丸さんにアジ釣りに行ってきました。
尚、忠七丸さんの車の駐車位置が、以前のブログ記事から変更になっているので、釣行される方は注意してください。

さてさて、この竿は思ったとおり、金谷のアジ(80号ビシ)にはジャストフィット。
当日は上潮カッ飛ぶ2枚潮。

この上潮に全長160cmということもあり、竿はいなされるも適度な張りを残す。
アタリも弾かず、感度もそこそこ、重さも手持ちで一日OK。

気に入らない点としては、リール(カルカッタ800)との相性もあるのだろうが、リールシートが握りにくいことと、リアグリップが幾分短く、脇抱えするのに寸足らずな点。
まあ、釣果には深く関係ない不満点だし、7,700円でこの性能であれば十分でしょ~。

いや~、侮るなかれジェネリック竿!

2014-06-01

わらしべ釣者

5月末に大きな仕事がひとつ終了し、まだまだ多忙が続いてはいるが、6月は何とか週末には釣りに出たい。
「だから」、仕事の予定が入る前に釣行予定を決めてしまうのだ!

さすれば「その日はちょっと…」とか言い訳がきくし、「どうしても」という案件であっても、徹夜でもして何とか釣りには行くのであろう。

斯して、6月釣行強化月間の第一弾はルアー五目船にチャレンジしました!
「あれ?このブログはエサ釣りじゃなかったっけ…。」
そうなんです。
私はエサ釣り師…、でもね、ルアーマンと共存可能で、ルアー船に乗るからこそ可能になる面白い釣りがあるんです。

今回の事の起こりは5月27日(火)に携帯に届いたこの画像からです。
諸兄はこの魚探反応が何の魚か分かりますか?
太刀魚です。
90~20mまで反応バリバリ!
5月27日は平日だったので、乗船人数が少なかったにも拘らずTOP11本で、釣果の3倍はバラしたとか…。
これだけ喰いがたてば「夏タチの開幕」といっても過言ではありません。

東京湾のオフショアジギング船で太刀魚といえば、エサ釣りでいうビシアジと同じ、ガチ・メインターゲット。
当然、オフショアジギング船は数が少ないので、エサ釣りの船宿であっても太刀魚船にはジギング勢とエサ釣りが混同・共生する数少ないターゲットとなります。

また、ジグウェイトは80g~Max150g(匁に換算すると40号)と、錘負荷がLT太刀魚と相性が良いことも一因ですな。
そんな経緯で、このお誘いに即バイトした私…。

だが、当日の釣物はルアー五目。
「五目って何やるの?」と聞けば、マゴチを3、太刀魚を7位の割合でリレーするとのこと。
マゴチは10m以下の浅瀬なので、メゴチやキスも狙えるという。

流石にルアー船では活き餌(サイマキ)は準備してくれませんが、エサ釣りでメゴチを確保できればマゴチ釣りも成立します。
どうです、エサ釣りで「マゴチ&太刀魚リレー船」なんて聞いたことありますか?
食って美味しいリレーなので、ワクワクしながら当日を迎えたのでした。

当日はマゴチを狙って第一海堡~大貫沖からスタートです。
ルアー勢は思い思いのタックルでキャスティング。
ルアーでマゴチを狙う場合、キャスティングタックルで、ジグヘッドにソフトワームを刺して「ズル曳き」するか「ボトムバンピング(白鱚のようにサビく)」で狙うことになります。

私はと言えば、イワシの群れを発見し、やるべきことをせずにサビキを下したりして遊んでいたのですが、中乗りさんがメゴチを3匹釣ってくれたので、早速、ワラシベをスタート。
すると、3投目くらいでクッンクッンと前アタリが入ります。

本アタリを待ち、竿が入ったところでアワセを入れると、しっかり乗って50cmクラスのマゴチをキャッチ!
これは本当に中乗りさんに感謝すべき1本でした。
その後、微かに気配は感じるものの(メゴチの動きなんだろうね…)、アタリが遠のき、マゴチは終了。
期待の太刀魚にシフトします。

反応を探しながら、無線で釣果が聞こえている金谷まで船は移動。
魚探140~70mに広く反応が出ているようで、私がフラッシャーを下そうとしていると、「何やってるの!さっきのシロギスはどうしたぁ~?」と船長から私にマイクが入ります。

私:「へっ?」
船:「太刀魚は活きてりゃ何だって喰いつくよ!」
私:「え~とっ、天婦羅にでもしようと、〆ちゃいまして…」
船:「もぉ~」

第2段ワラシベのチャンスを、私の固定観念がブチ壊してしまったのです。
「シロギスで太刀魚?」は今まで聞いたことないし、仕掛けも天秤でよいものかどうか…。
仕事でもそうだけど、リベラルな発想がないと新しいものは生まれないものね。
是非、このリレー船が続いている期間にキスを泳がせてみようと思いまする。

取敢えず、やっちゃったものはシャ~ナイので、指示棚の上層付近にフラッシャーを落すと、1発でゴマサバをGET!
すかさず短冊にして太刀魚を狙います。

まずはハーフジャーク、×。
じゃあ、ワンピッチジャーク…、×。
スローリトリーブ、×。
スローピッチジャーク(1/2)、×。
シャクリの間にピタッ止め、×。
全部駄目!

ありぃ~?ガンガン追っかけて来るんじゃなかったっけ?
周りを見渡せば、ジギング勢も苦戦のご様子。
皆さん全体的に早目のピッチを刻んでいるので、私はゆっくり目にシャクル戦法に切り替えた。

するとクンックンッと来るじゃないの!
無視して巻いたら追わなかったので、15m上で止めて落し直す。
するとまた同じ棚でクンックンックンと来る。

今度は幾分、喰いの間を作ってあげると、ドンッ!と来た。
指4本のまあまあのサイズ。
何となくな感覚ではあるけど、全体的に悪い日並には、ジギングと反対のことやるといいのかもね…。
また、拙い経験ながら、エサ釣りはハーフジャークからクウォータージャークが基本でいいと思う。

同じように太刀魚2本(計3本)を追加して、竿頭&五目達成で終了(エサ釣りは私だけなんでね、へっへ)。
因みに、外道で釣れたシマガツオ
マジで指6本のドラゴンが釣れたと勘違いしたね!

というか、そんな欲に目が眩んでいなけりゃ、PE1号×MAX200mの小っこいベイトリールで巻き上げる途中に心が折れてた…。
本当によいエクササイズだったなぁ。

2014-05-11

ドシャ降り!(イカ墨の洗濯)

私はプランニング系の仕事をしていることもあり、案件が重なってくると、それこそ休日返上となってしまう。
何を隠そう、去る4月には釣行1回ポッキリ…。

GWには予てより約束していたファミリーフィッシング(シロギス)に参加はしたものの、フラストレーションは臨界点だ。
ファミリーフィッシングのメンバー
(有名人多数。ご存じの方がいるか探してみて!)
このままではマズイ!
斯くして、たった1日だけだが、リフレッシュ休暇を画策。
当日の天気予報は快晴、風も波も穏やかということだった。

そして、船宿の検索にあれこれとページを捲っていると耳より情報が目に留まる…。
洲崎の船宿で「マルイカ船開始します。丸イカファンのみんな~全員集合!」と。

ここのところ、内房や相模湾(東)ではムギを交え、浅場マルイカがプチフィーバーしている。
高釣果を得ている船宿は軒並満席必須なので、実績がない船宿であればお客さんも少なかろうと、ターゲットをマルイカに定めたのが事の起こりだった。

釣行日に乗船名簿を記入すると、私の他に2名しかお客さんがいない。
「してやったり」なのではあるが、その内の1名が房総でイカ釣りをする方なら知らぬ人はない名手・高田さん(市原市)だ。

右舷に3名が横並びになり出船。
私は胴間、高田さんが舳、もうお一人が艫。

予報通り、出船直後は無風ベタ凪で、釣果も思惑とおりムギOnlyでそこそこ乗ってくる。
舳を眺めれば、高田さんは着ノリした時には、リーリングを遅くして多点掛けを狙っているようで、単発で上げてしまう私と釣果が開きはじめている(両名とも仕掛けは直結)。
これもイカ釣りの引き出しのひとつですね…。

ところがだ、8時を回った頃から急に風が強くなり始める…。
それに反し、ポイントによっては1流し3回入れられる場所もあるくらいイカの活性は上がり、私にもダブル、トリプルが混ざる。

当然、高田さんは粗かた3点掛けなのだが…更に風が強まり(沖上がりの時点で陸上風速が7mあったので、海上では10m超えてたんじゃないかな?)、高田さんの多点掛けの取り込み時のイカ墨が風に押され私に降りかかってくるじゃないの!!!

しかも、上ツノにイカが乗っている場合、高田さんはイカを乗せたまま穂先まで上ツノを巻き上げ、船内に竿を取り込むもんだから、高い位置からイカさんが墨を吐き散らす。
リアルな話、雨みたいに音を立ててバッバババッバ~と墨が降ってくる。
堪ったもんじゃない!!!

選りにも選って当日の私のレインはベージュ(悲)。
被害状況はご覧のとおりの有様ですよ…。
写真で右から左に流れた墨の跡…ってか墨汚れは全部名手・高田さんのだぞ~(怒)!
前文が長くなりましたが、そんな経緯で今回はイカ墨の洗濯方法についてお話しをしようと思います。
まず、イカ墨とは何ぞ?ということから話します。
相手を知らなければ、対処法も見えてこないからね…。

先入観としてイカ墨=洗濯では落ちないと考えている方は、イカ墨=生物が作り出す物質という風に頭の中を切り替えましょう。

Wikipediaによれば、イカ墨は「色素成分はメラニン(ユーメラニン)である。アミノ酸により高い粘性を示す」とある。

この説明で、化学をしっかり学んだ方は、大筋、何を言いたいかお解りのことと思います。
色素は、アジア系の人間の頭髪が黒いのと同じメラニンです。
このメラニン、水・アルコール・油脂に不溶であるということは知っていますか?

次に主成分がアミノ酸≒タンパク質だということは、極端な話、イカ墨は鼻水に色素を混ぜたものという理解でよろしいでしょう。

前述のとおり、所詮、イカ=生物が体内で組成しているのだから、我々人間と大差ない話です。
これを落とすには?

そう、アルカリ洗剤を使えばそう大変な話ではないのです。
ご家庭に専用のアルカリ洗剤がなくても “重曹” や “風呂カビ洗剤” などで代用できます。
購入のポイントとしては、pH値のチェックです。
8~11以下が弱アルカリ性(重曹)、11以上がアルカリ性です。

弱アルカリ性洗剤(重曹)は汚れ落ちが「いまひとつ」というような声を聞きますが、浸け置きをすれば十分効果があります。
逆に、重曹は人が食べても安全であることが示すように、環境影響が極めて低いのでお奨めです。
何を隠そう、今回、私は重曹を使用していますので、その効果は写真でご確認ください。
因みに、今回は1昼夜浸け置いた結果です。
もう1点アドバイスするとしたら、イカ墨が付着した直後の対応です。
イカ墨の主成分はタンパク質なので、硬化します。
然るに1ヶ所にタップリ墨が着いたときは、墨が拡がっても構わないので、その部位を海水で流すようにしてください。

今回はムギ(スルメ)イカの墨でしたが、原則、イカ類(アオリ・スミイカを含め)の原理は同じ筈です。
但し、オーガニック素材(綿類)は原糸へ墨が浸透しているかもしれませんし、水に浸けることが憚られる防寒着も手強いかもしれません。
何か上手い方法を発見したら追記しておきますが、取り敢えず今回はここで話を結びます。

因みに今般の私の釣果は51杯(内マルイカ1杯)でした。
ここまでムギイカばかりとは思っていませんでしたが、タレをちゃんと持参していたので、沖漬けバッチリです。
あと、この船宿HPで皆さんマルイカGET写真が掲載されていますが、帰港後に写した「ヤラセ」です。
決して悪い船宿ではないだけに、少し興醒めしますねぇ…。

2014-04-27

優れもの(その5)ベルモント・メイク鈎外し

春うらら。
すごく気持ちのいいゴールデンウィーク2日目。
私は仕事に追われています…。
こんな日は、遊んでいる方が憎らしく見えてしまうのは私の懐が狭いせいでしょうか?

まあ、こんな愚痴をブログに残しているくらいですから、集中が切れていることは疑いようもありませんね。
つくづく情けない男です。

そんな気が散っているときは、ついつい釣りブログを覗いてしまうもので、たまにチェックする「優良釣具販売評価術」さんを訪れた。

そうしたら、今回の優れものについて釣具マニアさん(ブロガーのハンドルネーム)もコメントをされていた。
私もいつかこの鈎外しについては “優れもの” シリーズに書き込もうと思っていたので、先を越されてしまった…。

詳しくは、釣具マニアさんのコメントの方が面白いので、こちらのリンクを参照してください。
本当に便利な鈎外しですよ!
因みにサイズが大・小あるのですが、私が持っているのは小(写真)です。
大は小を兼ねると言いますが、こと鈎外しには小でもサバ等はちゃんと外れます。
どちらかといえば、魚のサイズよりも使う鈎の大きさでサイズは選ばれては如何でしょうか。

2014-04-13

竹岡沖のアカメふたたび

私が湾フグでメインに使う釣宿、又次郎丸(上総湊)さんが廃業されてしまった…。

萎びた港、定員6名という小型の船、当然、操舵室なんてないから船長とおしゃべりしながら釣りをする長閑さが何とも言えず、足繁く通っていただけに本当に残念だ。

野毛屋が「日本初!アカメ乗合い」なんて宣っていたのは記憶に新しいが、又次郎丸さんはその遥か昔から冬場はアカメ専門で上総湊~竹岡沖を狙いで出船している。
東京湾アカメ釣りのパイオニアだ(※アカメフグとは正式にはヒガンフグです)。

そんな竹岡沖のフグ釣りが忘れられず、上総湊の別船に問い合わせを入れるも、「仕立であれば…」とつれない返事ばかり。

しかたがないか、と半分諦めていたところ、とあるブログに気になるコメントがあった。
竹岡狙いで鴨居の一郎丸さんがフグ乗合を出していると…。

この情報を得たとき、恐らく破顔一笑、ずいぶん目尻が弛んでいたと思うが、手はそそくさと携帯を取り出し、ダイアルをプッシュしたことは言うまでもない。
こんな経緯で、竹岡沖のアカメをふたたび狙う夢が叶ったのである。
カワハギ釣りではお馴染みの竹岡沖です
一郎丸さんもアカメをメインに狙うだけあって、又次郎丸さん同様、漁礁周り、根周りを攻めていきます。
当然、根掛りは必須で、当日私はラインブレイク4回、カットウを9個ロストしました。

理解に苦しむ数でしょうが、私の中でフグ釣りはエサ釣りよりもカットウの方が圧倒的に掛りがいいこと。
更に、アカメはこの投資に対し、十分な価値があると考えていることから、敢えてカットウで狙います。

それにしてもロスト多過ぎですかねぇ?
次は、仕掛けにもう少し工夫をしますが、この写真のサイズが釣れれば納得なんじゃないかな?
当日はベタ凪で、風もそよそよ。
細かいアタリも取れる筈なんですが、如何せん活性が低い!
7:30出船で、10時過ぎに漁礁でやっと片目が開き、更に1尾追釣。

午後になって根周りで小型を1尾拾ったが、その後は音なし…。
3尾で沖上がりとなりました(トップ6尾)。
それでも、久々の竹岡沖でアカメを狙うことができ、大満足な釣行でした。
夏の白子入りショウサイフグは別船にお世話になるかもしれませんが、アカメは暫らく一郎丸さんにお邪魔することになると思います。

2014-03-23

2014フィッシングショーで思うこと

強風で出船が中止になり、ぽっかり時間が空いてしまったので、暇つぶしにフィッシングショーに行ってきました。
残念だったことに今年はアルファタックルの出展がなく、気になっていたデッキスティック73は見ることが出来ず…。

今期は釣果がポツポツ聞こえる大好きなマルイカ製品では、シマノがリアランサーマルイカに追加モデルをエントリーしてきました。
H152、142。

これをちょっと触れてみると、随分と柔らかい仕上がり。
広告などには8:2調子とされていて、興味があったのですが、感覚的には7:3標記したほうがいいんじゃないかな。
硬めの竿が好きな私としては随分期待ハズレでした。

そして今回、横浜まで足を延ばした最大の目玉は14カルカッタコンクエストです。
バス用リールなんですが、今後、小物用のベイトリールとして使ってみようと思っています。

というのも、多くの船用ベイトリールはテクニカルブレーキ以外にブレーキシステムを搭載しておらず、フグやカワハギで仕掛けをキャストするとバックラッシュが多く、私は船釣りであっても釣物によってはリールにブレーキシステムが必要と考えています。

因みに旧カルカッタコンクエストは、「F」として船用モデルがラインアップされていますが、これは遠心ブレーキ未搭載モデル。

とは言え、ブレーキシステムを搭載したベイトリールなんて星の数ほどあるのに、何故、カルカッタコンクエストにこだわるのかと言えば、巻き心地と、14年もモデルチェンジが無いという質実剛健さだ。

更に14モデルに食指がのびたのは、旧カルカッタコンクエスト(01モデル)はある意味、淡水モデルで、300番以上がA-RBや防腐処理されたソルトOKモデルだったのですが、300番は中途半端な大きさだし、重かった。
これが14モデルからは100~200番でもソルトOKとなった点。

実際に会場でパーミングしてみたが、非常にコンパクト。
ロープロファイルモデルと遜色ない。
そして特筆すべきは、やはり巻き心地!
マイクロモジュールギアだ。

01だって充分シルキーだったのに、更に磨きがかかり、リョウガをもってしてもこのフィーリングは遠く及ばない。
この巻き心地を味わったら、他のリールは使えないね。

更に最近のシマノリールに搭載されるX-SHIP
この機能にはすごく期待している。

クラッチと連動してピニオンギア(スプールと直結しているギア)が切り離される機能で、クラッチを切るとスプールはボールベアリングのみで支持される。
この機能によって、スプールの抵抗が減り、仕掛けの落下速度が向上する。

イカ釣りでは、仕掛けを出来るだけ早く落としたいし、フカセ釣りでも待望の機能だろう。
そして私が想うところでは、ひとつテンヤはX-SHIPがあれば、ベイトリールでもスピニングと同等のフォールが可能なのでは?と想像しているから…。

何せ1円玉1枚の重さでスプール回るんですから、スピニングと大差ない筈だし、サミング、パーミング性といったことを考えれば、スピニングよりベイトが扱い易いことは周知の事実です。
但し、この機能の短所はシンクロレベルワインドが物理的に不可能となることです。

スプール=ピニオンギアの回転をレベルワインド側に伝達することで、レベルワインドは左右に動くのですが、ピニオンギアを切り離してしまうのですから、レベルワインドは動く筈もない…。

細いPEを使う小物船釣りでは、出来るだけPEは労わってあげたいものなので、仕掛けの落下速度を今のところは優先するものの、X-PROTECTとCOREPROTECTの非採用と併せ、更なる技術革新を待ちたいものです。

14モデルは、今のところ100番と200番がエントリーされていますが、100番のドラグはカーボンワッシャ、200番はカーボンクロスワッシャを採用しています。
ボディサイズ差異±0.3m、自重±25gですので、選ぶならば200番なのかな…。

2014-03-21

師崎のフグ釣りについて

諸兄は師崎(もろさき)という地名をご存知だろうか?
地図をご覧いただければ一目瞭然なのだが、名古屋の南に位置する知多半島の突端に師崎(もろさき)という港があります。
関東の人間にはあまり知られていませんが、彼の地(海)ではフグ釣りが市民権を得ていて、盛んなんです。

「いつか福岡、山口・島根方面にもフグ釣りに行きたい!トラ釣れっかな~」なんて考えているフグジャンキーなワタクシ。
そんな大遠征にならずとも、関東から週末に何とか足を運ぶことが可能な師崎の事情を探ってみました。

地元の方から聞いた話では、師崎のフグ釣りの歴史は浅く、関東でフグ釣りを経験した某釣具メーカーの職員が、熱心に船宿に通い、説得し、乗合が始まったらしい。
推測ですが、10年程前からではないのかな?

ところが、所変われば品変わる。
地域や海の特性、フグの種や習性が違うのだから、派生したのは関東であっても、同じ釣りが成立するわけもなく、師崎の釣りは関東とは趣きが異なっているんです。
主な理由は次の2つ。
  • 海底は根が多く根掛りが多いこと(ポイントは、渥美半島の外)
  • 遠州灘が湾内に食い込んでいるために潮が速い(矢作川、長良川、木曽川の影響も?)
関東と最も異なるのがカットウ鈎です。
前述のとおり、師崎は根掛りが多いので、経済的な問題なのか?地元の方の創意工夫なのか?多くの釣人が “アユ鈎” を使用しているという。
アユ鈎の画像はこちらのブログより拝借したものだが、なんて量だ…。
根掛りの要因は、根の多さの他にも、速潮で船の押されが速いこともあるのだろう(少し気を抜いていたら、ガシッとなる…)。

また、潮が速ければ錘が重くなるし(師崎は30号標準、外房や茨城では25号標準)、根掛りの多さはPEの太さにも現れる。
師崎ではPEは1.5~2.0号を指示している宿が多いようだ。

フグのアタリは繊細なため、PEは細いに越したことはない。
関東は比較的に砂地を狙うことが多いので、根掛りに頓着せずPEは1.0号が主体。
ハリスにしたって、フグに喰いちぎられないように10号を使う人もいるくらいだ。
ところが師崎では、
  • 根掛りでPEが切れるのを防ぎたい→2.0号指示
  • 速潮(アタリ感度)→PEの水抵抗をできるだけ低く(細く)したい
イタチごっこだ。
潮の速さは竿にも影響します。

師崎は伊勢湾・三河湾の複合湾。
東京湾同様、風向きもあるが、干満(潮流)で潮先の釣りは弥が上にもやり辛い。

船の下にもぐり込むライン。
それでもマメに底立ちを取らなければならないので、短竿はやり辛い。

地元の方から聞いた話では、そんな事情で柔らか目のカワハギ竿(1.8m)を使う方と、短く感度のよい短竿を使う方と二極化しているようだ。
メタリアカットウH142を使っている方が多いとも聞いた。

私も所有しているフグ竿で、がまかつ・カットウスペシャル180(カタログ落ち)がある。
この竿を買ったときは、カワハギ兼用と考えていたので長さに違和感を持たなかったのだが、買ったあと「フグには長いんじゃね?」と思っていた…。

そんな疑問も今回、師崎のことを調べてみると腑に落ちる。
大阪メーカーである “がまかつ” はやはり関東以西に根強い(シマノも大阪だけど…)。
故に地域に根ざした釣物(竿)にバリエーションを設けたのだ。
私は今までてっきり胴付仕掛けを使う方が多いのだろうと考えていた。

そんな師崎のフグ釣りは、3月現在、彼岸フグで賑わっている。
こんな写真を見せつけられて、行ってみたくなるのは私だけだろうか?
週末に名古屋出張がないのかなぁ。

2014-03-09

久々に竿頭だったみたい(渋渋渋)

普段、私は日曜釣行が基本なのだが、この週末は日曜日に仕事が入ってしまい、週末釣行を諦めていた。
しかし、土曜日の朝起きてみると素晴らしい天気…。

そこで、思い立って小湊・寿々木丸さんのマルイカ午後船に乗ることにした。
午後船は深夜に移動する必要もなく、普段と変わらぬ生活ペースで楽しむことができるのが魅力なのだが、一方で悩ましいことがひとつある。

“週末渋滞” だ。
案の定、小湊に向かって出発してみると、京葉道、湾岸道、館山道まで大渋滞…。
「集合時間には間に合いそうにないが、何とか出船までには」と釣宿に電話を入れ、3.5時間かけて小湊に到着した。

以前、四国の方と高速道路についてお話したとき、「田舎には時間を金で買うような奴はおらん」と言われたことがある。
その言葉のとおり、地元の方の軽トラでも前に走られたときは目も当てられない。
道路の区分には関係なくアンダー法定速度である。
まあ、そんな焦りとスピード違反への恐怖を乗り越え、何とか船に乗れたのであった。

そんな渋滞の影響か?船に乗ってまで渋さは続く。
何しろ、船長自身「何にも反応ないよぉ~」と言いだす始末。

ポイント移動直後の投入・着底でも船中“シ~ン”。
たまに巻き落としをしている方のリーリング音が聞こえる程度…。
12:30出船で15:00過ぎまではそんな渋々が続き、私もその時点でマル1杯、ヤリ2杯、計3杯という惨憺たる状況。
そうなると真っ当なプロセスでは釣れぬと見切り、夜な夜な考えていた特別対策を試す。
  • カーブフォール(本当にカーブしているかは不明)
  • スローリトリーブ、スロー誘い下げ
“ひとつテンヤ・スッテ”アクションの応用だが、トライアルの結果は“ゼロ”。
船長が言うようにイカが居ないんなら、何をやっても無駄かもね…。
ってか、何で投入指示が出てんだよぉ~!

結局のところ終盤に活性がにわかに上がってくれたお陰で、ポツポツ拾って17杯。
終盤も決して高活性というわけではなかったが、序盤にも終盤並みの活性があればねぇ。
特に皆さんにお伝えしたいトッピックスがない釣行だが、俄か分析をすると、
  • 今回の当りスッテ・当りカラーは特になく、棚(ベタ底)で釣れていた
  • 仕掛けは5本角で、底から2番目と真ん中に乗りが集中
  • 低活性だったので、アタリは微妙なモタレが多かった
  • 水深は60~110m。当日は手巻きだった為に110mは疲れたな
  • 小湊マルイカは、積極的に群を追うような操船はしない(流す)
それでも何とか面子が保てる数を稼ぎ、肩の力を抜いて帰路につけば、みたび私に渋いことが待っていた。

渋滞…。
復路2.5時間。

往復6時間。
高速が空いていれば東京から大阪まで行ける時間だ。
本当に渋い渋い渋い1日であった。

余談ではあるが、今シーズンはマルイカが好調ではあるが、釣趣の好みでは双璧をなすフグがこの冬も釣れていない…。
そろそろムズムズしてきているのは私だけなのだろうか?

2014-02-27

釣具屋選びについて(貧乏性の戯言)

近日、お付き合い釣行でヒラメに行くことになったので、自宅にあるパーツをゴソゴソすると、孫鈎とオモリの在庫がない…。

せいぜい1,000~1,500円の買い物と、近所のキャスティングに立寄ったのだが、孫鈎(8本入りのトレブル#8)は凡そ500円で売られており、何の躊躇もなく買物カゴにポイッしたのだが、オモリ売り場に足を運ぶと、ただの小田原型50号が2個で560円?の値札が付いている!
当然、何のメッキもされない鉛剥き出しのオモリで、だ。

頭の中では、厚手のビニール袋に5個位入っているのが、800円位のイメージだったので、ビックリだ。
私はヒラメでは捨オモリを5~6個携行するので、キャスティングで買うと、税込1,764円(現在5%です)となる。

こういう所で “貧乏性” というのは露呈するのか?キャスティングでは孫鈎のみ購入し、いそいそと店を出て車に乗り込むと、約4km離れた浅草釣具に移動。

ただの小田原オモリ50号は、浅草釣具では1個100円で売られており、5個購入!
税込500円(ニンマリ)。
キャスティングとの差額は1,264円となるが、移動に費やした燃料や私の時間(時給に換算するとかなりお高い)を考えると、如何なものなのだろうか…。

釣具の高い安いで右往左往することが日常茶飯事の我々(釣り人)。
あまり提示価格だけに執心せず、お店のポイントバックを含めたサービスや品揃えで検討してみてもいいのかもしれない。
ややもすると、その方がお得なのかも…。

ともあれ、私の場合、小物はやっぱり浅草釣具だ~なぁ。

2014-02-09

ビーストマスター6000

現在、開催中のフィッシングショーでどうやらベールを脱いだようですね…。
マグロにターゲットを絞った化物リール。

発売されて間もないBM9000よりパワーは上だとか。
私の周りの釣オヤジ共は、喉から手がでるほど欲しいんだそうな。
現時点で判明しているスペック等がいつもの釣具屋ブログに掲載されていたので、リンクしておきます。追加情報

私見だが、マグロさんのような大きいお魚とは手巻きでガチ勝負したいと思うのだがなぁ…。

それにしても電動リールは高価ですなぁ。
陳腐化も早いし、故障したら自分で修理できないし。

成熟には程遠い段階だから仕方ないのだが、アブのアンバサダー、ダイワのミリオネア、シマノのカルカッタのように、基本スペックを徹底的に磨きあげた不変的な(10年、20年使える)電動って、メーカーは開発しようと思わないのかねぇ~?

そんな訳で、BM6000に全く興味がない私なのだが、実をいうと1機種だけ興味のある電動リールがある。
フォースマスター2000だ。

年末に行ったヤリイカ釣りで、お隣の女性がFM2000を使っていた。
それを見た私は、「おやおや、今日は水深が浅いからいいけど、深い日だったらその小さいリールじゃ糸巻量が足りないんじゃないの」と思っていた。

ところがだ、何かの拍子でFM2000のスペックを見たら、PE4号が400m入るじゃないの!
このサイズのリールなら、パーミングし易い上に何といっても軽い。
更に、クラッチレバーもサムレストだ。

流石にスルメにはパワー不足かもしれないが、ヤリイカに向いているのは勿論、手持ちが基本となるタチウオ、オニカサゴ、アマダイにだって使える。
コマセ釣りにだって使える。
言わばオールラウンダーだ!

ダイワからJOG300番台が発表されているが、糸巻量は相変らずPE4号が300mだし、高価な上によく壊れる。
シーボーグにはマグシールドが採用されていることが羨ましいが、FM2000のトータルバランスはそれを凌ぐ。
いま直ぐに購入できるものではないが、所有の電動リールが壊れたりしたら、次はFM2000だね!

2014-02-03

マルイカの釣り方

マルイカのアタリって判りづらいですよね…。

私もいま思いかえせば、マルイカ初心者だった頃は、「船長、本当に反応あって投入指示だしてる? ウンッでもスンっともいわないけど…」と、何が何だかサッパリ判らず、悪あがきに竿をシャクっていたらイカが乗っていたという始末。

そんなお恥ずかしい時期の話もこのブログに綴られています。
過去の話は釣果UPの参考にはなりませんが、興味と暇があれば読んでみてください。
“マルイカ”のラベルでフィルタすることができます。
尚、マルイカのタックル(ロッド)について最近、内容を更新したので、こちらも参考としてください。

マルイカは、初心者に限らず、アジなどの反転系のお魚(穂先がクゥンックゥンッと入るアタリ)で釣行を重ねられてきた方が初挑戦しても、私のように何が何だか…ということになってしまう。

他に人気のある釣目で言えば、ヤリイカ経験者は反転系を得意とする方より多少のアドバンテージがありますが、マルイカはヤリイカよりマイクロ≒異種なアタリです。

「じゃあ、わかり易く説明できる動画とかないの?」というのが、このブログに辿り着いた諸兄の本音なのでしょうが、
答えは、

“そんなん、ありません”

なぜ?と聞かれれば、理由は2つ。
実釣の動画はあるには有るんですが、アタリが判る人間がみても、動画になってしまうとアタリが判別ができないんです。
2つ目は、アタリという現象を理論的に組み立てることも可能は可能なんですが、感覚的なエッセンスが随分と多いので、説明が難しいんです。

仮に穂先を真横から見ることが可能ならば、説明も簡単なんですが、実釣では釣り人は横から穂先を見ることは出来ません。
どうしても竿を上から見ることとなるため、困難なんです。

何を隠そう、私も過去にこのネタを求めて、何度ネットサーフィンを繰り返したことか…。
「じゃあどうすれば?」というお嘆きに対する結論は、

“石の上にも3年”

アタリが判らなくても、懲りずに3年ほど釣行を続ければ、アタリは自ずと察知できるようになります。
勘のよい方だったり、繊細な釣りの経験者であれば、乗っけからアタリを察知できるかもしれませんが、こういった方は滅多にいらっしゃいません。

地道に「所謂モタレ」が察知できるまで修業あるのみ!
また、マルイカのシーズンオフには「湾フグ」でトレーニングするのもお薦めです。

でもそれだけでは、諸兄がこのブログに辿り着いた意義がなくなってしまうので、私の拙い経験ではありますが、マルイカのアタリを中心に実釣時の注意をまとめておきます。


まず、前提条件を幾つか…。
仕掛けは、ロング枝スのブランコを除きます。
ロング枝スのブランコは、枝スが原因でアタリは出ないというか、向うアワセになります。
グイーン、グイーンと竿に明確なアタリが出るか、シャクったときに重みを感じるかなので、説明の必要がないので。

そして、竿の調子は極先調子(8:2~9:1)が中心です。
柔らかい竿をお使いの方には申し訳ないのですが、私が極先調子しか使わないため、悪しからずご容赦を。

そして最後の条件ですが、原則として錘を底から切った状態での説明になります。
所謂、目感度で獲る釣りについてのコメントです。
ややこしい話ながら、これが獲れると獲れないとでは、マルイカ釣りは雲泥の差が生じます。

さて、それでは本題に入りますが、驚くことなかれ、マルイカのアタリは3通り(理論的には2通り)しかないんです。


 【空アワセ】
言わずもがなですが、どんな名人でもマルイカの全てのアタリを見逃さないなんて出来っこありません。
とにかく穂先に違和感があれば、アワセを入れてみる。
竿を止めて、5秒も待って、アタリや違和感を感じなければシャクリ(空アワセ)を入れる。
これは基本中の基本です。
但し、むやみに空アワセばかり入れていると、イカが擦れてしまうので、適度に巻き落としや柔らかな誘いなどを加えることを忘れずに。


 【聞き】
目感度でのアタリを取ることに自信が持てない内は、この“聞き”が重要です。
錘の着底直後、糸吹けを取り、間髪入れずジワジワと聞き上げてください。
少し慣れてきたら、着底が近づいたら穂先を海面スレスレにセットして待ち、着底したらクラッチだけ入れて、竿を起こす操作で聞き上げるのもお薦め。
勿論、目感度でも「ツッ」と穂先が下がるアタリが出ます。
特に、イカの移動が早く、ひとつのポイントで1投しか仕掛けを入れられないような日には、所謂「着乗り」が非常に重要(「全て」と言っても過言ではありません)になります。
そんな日は、着底後、しっかり棚を切ってから聞き上げに入ってください。
あせって、すぐに聞き上げを開始すると、糸吹けが残っていた場合には再度錘が底を叩いて(イカが乗っても糸ふけで)バレてしまうことになります。
また、着乗りの後のリーリングを遅めにして、追い乗りを狙うのもテクニックのひとつです。


 【穂先の動きを見る】
「なに当ったり前のこと抜かしてんだ!このヤローは?」と思われたでしょうが、ここが一番重要なので、しっかり読んでください。
前述の“穂先に違和感”というのが、実のところアタリと言い替えても過言ではありません。
では何に対する違和感なのか?

船の揺れに連動して穂先はどうしても上下します。
船が波によって持ち上がれば、竿に負荷が掛かり穂先がお辞儀する。
船が下がれば、竿の負荷が抜けて錘負荷だけの状態に戻ろうとする。

「“この一連の穂先の動きに対する違和感”」なのです。

釣り用語では「モタレ」と表現されているものです。
ですので、実釣時に声には出さないまでも、頭の中で穂先を見ながら「さが~る、あが~る」とでも呟きながら、穂先の動きをインプットして、その動きと異なる穂先の動き≒違和感を探してみてください。
私の今まで感じた違和感(アタリと確信できている)がこの後に説明する3つです。
尚、9:1~8:2(極先調子)ロッドはTOPガイドと第2ガイド付近を注視(アタリ≒違和感が生じる)してください。


 【浮き上がり】アタリ①
穂先がクッと持ち上がるアタリで、このアタリが見えるようになれば、マルイカ釣りは加速度的に釣果が伸びて楽しくなります。
釣り雑誌にもこのアタリについては説明されていますが、イカがスッテを抱いたことにより、一瞬錘負荷(テンション)が抜けて起こるアタリで、「穂先が1~2mm持ち上がる」ようなアタリと書かれています。
ところがこの説明がクワセモノで、言葉通り1~2mm持ち上がるかと言えば、そうではありません。
便宜上、そう言っているだけで、前述したとおり、穂先を上から見ているのに1~2mmなんて判りっこありません。
「1~2mm上がったような?そんな感じ」だったっていう方が表現として正しいように思います。
尚、実釣ではこの浮き上がるアタリより、次に案内する②のアタリの方が頻度は高いです。


 【止まり】アタリ②
これは前述の「浮き上がり」と原理は同じなんですが、見え方が違うので、別途説明します。
適切な言葉を探せば、穂先の動きが何かによって一瞬止められたような感覚です。
波で船が持ち上がっている時は、穂先は負荷が掛かりお辞儀していく訳ですが、その途中でお辞儀が一瞬止まるように感じるアタリです。
逆に船が下がっていく時にも、戻っていく穂先が一瞬止まるような感覚です。
ただし、このアタリも視覚に明確に現れるものではありません。
「もう少し穂先が上がる(下がる)筈だが、なんか止まっている(モタレている)ような…」で取敢えず聞きを入れる。
このアタリ(戻る穂先が止まる)が取れるようになると嬉しいですよ~。


 【ツッ】アタリ③
これは言葉のとおりです。
「ピピッ」でも構わないのですが、穂先が下方向にチョンッするアタリです。
但し、このアタリはアタリ①~②を見逃してしまい、イカが逃げるときの“逃げアタリ”です。
イカがスッテを抱いて負荷が抜け、逃げるときに急に錘負荷が戻る 又は イカの足がカンナに引っ掛かっていて仕掛けが揺れる…。
ですのでアワセても掛からなかったり、チップのみだったり、よくても触腕掛りの確率が高いです。


 【ラインの震え】
このアタリは原則から外れます。
というのが、錘を底から切らず、所謂ゼロテンション時によく見るアタリだからです。
故に、アタリは前述した①~③で終了。
尚、船は常に動いているので、ゼロテンションを多用すればオマツリが多発します。
「やるな」とは言いませんが、やるならば一瞬にして、イカが掛からなければ直ちに底を切ってください。
アタリは言葉通り、ラインがブルッルッと震えるのが目視できます。
竿の硬柔に関係なくTOPガイドの真下辺りに発生する現象です。
また、海面のラインが横にフっと動くように感じるのもアタリです。


 【モワモワッ】
これが一番難しいアタリです。
穂先が錘負荷だけの時と、船の上昇によるお辞儀の限界時、穂先は一旦止まりますよね?
この時、穂先に震えだとかは発生せず、何だか「モワモワッ~」としたものを感じるときがあります。
私も視覚情報としてアタリと認識していないので、ここに書くかどうか悩みましたが、空アワセしてみると乗った…という経験がチマチマあるので書いておきます。
とにかく、諸兄もモワモワっとした違和感を感じたらなら、空アワセしてみてください。


 【穂先から目を離さない】
もしマルイカのアタリ≒違和感が察知できるようになったら、是非、実践してもらいたいことのひとつです。
誘いも兼ねた空アワセを入れたとき、穂先から目が離れ、目線を海面においたままの方がいらっしゃいます。
「空アワセだから、もし乗れば手感度でズンッとした重みが伝わるし…」と考えていらっしゃるのでしょう。
しかしながら、竿を煽り上げたとき、竿を海面に下げてくる途中にアタリが出ることも頻繁です。
煽り上げたときには巻きアワセ、下げてくる途中のアタリはすかさずアワセを入れる。
是非、試してみてください。


 【活性の低い日はアタリを取ることに執着しない】
ここも重要です。
アタリが解らないうちは、どうしてもアタリを見ようと竿の動きが止まり気味になります。
それが活性が低い日であれば、言わずもがな貧果になってしまいます。
では、どうしたらよいか?
例えば、イカが触腕でワンタッチするだけの展開であれば、アタリを察知できてもアワセが間に合わないので、着底、1、2、でひとシャクリするようなタイム釣りが重要になってきます。
渋い日にはアタリを見ることに執着せず、活性の高い日にアタリをよく見て経験を積んでください。



マルイカのアタリの正体は(説明でも記していますが)、モタレなんです。
また、マルイカのアタリは見て判断するというより、「感じるもの」といった表現の方が適切なのかもしれません。

私が察知できていないモタレも他に何通りもあるのかもしれませんが、今回書いたことは少なくとも私の中では事実です。

「あっ、このことを言ってたんだ!」と視覚情報で理解できれば、貧果に泣くことも少なくなる筈です。
是非、石の上に3年も座ることなく、違いのわかる釣人にショートカットしてください。

その内、アタリの出し方や、渋い日の対策なども書いてみようと思います。

2014-01-19

初尽くし

前回、予告したとおり、人生初の夜釣り&今期初のマルイカに沼津まで行ってきました!
とにかく初尽くしの釣行だったので、何からご案内しようか悩むなぁ。
何はさて置き、釣りのブログなので、釣りネタから行きましょうか…。

ここ数年、関東のマルイカは不調で、釣れても深場となっていた。
去年の小湊は確か100m以深だったかな?
だけど4~5年前のフィーバー時には浅瀬にマルイカがドッと群れ、30m程度で入れ掛かりになった。

私も浅場は久々だったので、忘れていたのですよ。
「浅場の釣り方を…」
何を忘れていたかと言えば、乞うご期待。

夜釣りということもあり、船はアンカリングして移動は一切なく、水深は凡そ35m。
また、集魚灯を入れてもイカが中層まで浮くということはないみたいで、底の釣りになる。

因みに常連さんは、集魚灯がともる18時近くまで(約1時間半)お喋りしたり、弁当を食ったりと釣りをしていなかった。
情報としては知っていたが、そんなもんなんだね。
斯く言う私も、日が暮れてから実釣に入りました。
着底後、即座に底を切りながらゆっくり聞き上げてくると、プッと乗りをとらえる。
この着低即乗りは問題ないのだが、着底でスカって、誘い(叩いたり、竿を煽ったり)の後の止めアタリ(穂先が震えたり、モタレたりする)が何故か取れない…。

魚(イワシ)が悪戯しているのか?なんて推測して、何だかペースがつかめない。
いやいや、これは間違いなくイカのアタリのハズ。
イカが超スレスレになっているとも思えない。

なぜ乗せられないのか、迷路に入りかけていた時、船長がトイレの帰り際「浅いんだからもっと優しくても大丈夫だよ」と声を掛けてくれた。

何年か前の釣りの記憶が頭を駆け巡る。
そして実行!

アタリを察知!ゆっくり聞き上げてみれば、ズッンと竿に重さが乗る。
そうよ、これなのよ!
浅場はこれでよかったんじゃない。

100mを超えてれば、そこそこ強めにアクションを入れなければならないけど、高々30mで何を焦っていたのか。
それからはアタリを拾えるようになり、取り溢しもあったけど33杯でフィニッシュ。
まずまずの釣果でした。
加えて、触腕拝み取りしたのも1杯だけと、掛かり所も優秀でした。
さて、今夜のスッテは昨今実績も評判もよいFNブルをメインに使ったのですが、FNブルを凌ぐ活躍をみせたのが、ダイワのミッドスッテ“赤帽ピンク泡ハダカ”です。
怒涛の4連荘もあったほど。
このスッテは買いでしょ!

さてさて、沼津の釣りも人生初だったのだが、この海はお薦めです。
今回お邪魔したのは駿河湾は西浦

駿河湾奥に抉れるような地形なため、風にも強い上に波の影響も少ない非常に静かな海。
更に、同じ湾奥を比べてみれば、多くの魚種が消えてしまった東京湾より豊かな海。
こんなシチュエーションであれば、イカさんも心置きなく産卵できるだろうと感じた次第。
機会があれば是非、諸兄も足を運んでみてください。
また、夜釣りは土・日に連休できる方にとって非常に理想的だ(利便性が高い)。
今回、土曜の夜釣りとなったのだが、集合時間は15:30。
東京を13:00に出発して、集合時間ちょうどに到着。

16:00出船して、沖上がり22:00。
ポイントが港のすぐ前なので、22:30には帰路につける。

夜のアクセスは更に効率が上がり、2時間あれば余裕で帰宅できる。
慣れ親しんだ早朝集合もいいけど、夜釣りは体にも週末の時間的余裕もありお薦めだ。

敢えて苦言を呈すると、日中の沼津市内の渋滞は非常に苛立つものがある。
次は30分早く出発するようにしたいものだ。

さてさて、色々と人生初のことを記してきたが、今回の最後の人生初は「貼るカイロ」だ。
ここのところ寒さは骨身に凍みていただけに、夜釣りにはおおいにビビっていた。

そんなとき、友人が「へっ、釣りの時にカイロ貼ってないの~?信じられない!私なんてババ臭いけど、毎日貼ってるよ。腰の真ん中に貼るとゾワゾワ感が和らぐよ」と助言をいただいた。

そんなに効くものか?と半信半疑だったのだが、貼ってみたら嘘のように暖かい。
少し調べてみれば、動脈(血)を温める効果が作用するようで、冬の釣りには手放せないアイテムがひとつ増えてしまった…。

但し、今回は無風の夜だったため、外気より温かい海水の上にいたことも暖かさの要因だったかもしれないことを書き添えておく。

そんな人生初だらけの沼津遠征&プライベートの初釣りは、充実したものとなりました。
今回お邪魔したのは魚磯丸さんです。
長井でもマルイカの釣果が聞こえてきましたが、どうせ行くならまた沼津に足を運びたいものです。

2014-01-13

ふっふっふっふふ

初釣りはお付き合い釣行だったので、ブログUPなし。
成人の日を絡めた3連休は用事があり、無釣行。
そして、そして、プライベートな初釣りのターゲットを何にしようか情報を集めたところ…

いるじゃないの!

釣れてるじゃないの!

「マルイカ!」

しかも、人生初の夜釣り(船釣りでの)なのよぉ!

拾集した情報は次のようなネタで、何れにせよ西伊豆(沼津)まで足を延ばすことになるけど、夜釣りだから行き帰りの車もさほど苦にはならない筈!
楽しみ、楽しみ、楽しみなのだぁ!

正月に地元、富岡八幡宮で大漁祈願の釣鈎もいただいたことだし、大漁だよねぇ~。