2014-09-28

ヨリフグ

「ヨリフグ」という言葉を皆さんはご存じだろうか…。

小型が選んだように揃って釣れるからという意味で「選りフグ」だとか、海苔棚の近くに寄ってくるから「寄りフグ」だとか、諸説あるのだが、とにかく大貫沖で秋に爆釣するフグ釣りのことだ。

以前は東京湾の風物詩として過去の話を(諸先輩からは1束は釣れたという武勇伝を)聞くばかりで、私が湾フグ釣りを始めた2010年から一度も「ヨリフグ」を経験したことがない。

ところが、先週のフグの釣果情報を眺めていると、どうやら「ヨリフグ」が始まったらしい…。
周年、フグ乗合いを出船している浦安・吉野屋さんの釣果経過は次のとおり。

9/17(水)… 0~  7
9/18(木)… 3~ 10
9/19(金)…10~107
9/20(土)…43~153
9/21(日)…19~ 86
9/22(月)…23~135
9/23(祝)…20~141
9/24(水)…15~179
9/26(金)…13~ 87
9/27(土)…13~116

ほぼ都市伝説と化していた「ヨリフグ」を経験するチャンス!
一方、いつショボショボショボ~ンと終了するやもしれぬので、急がねば!

ということで、急遽釣行。
間に合いました~(笑)。
釣果は型が約10cmと小ぶりながら、112匹(次頭)とまずまず…。
当日は風が強く、潮も速かったことから、皆さんの参考になるかは不明ながら、私なりの考察を残しておきます。

まず、仕掛けについて。
ご承知の方も多いでしょうが、富津(大貫沖)に海苔棚が入ると、カットウで海苔を傷付けないよう、海苔棚付近はカットウ釣りが禁止され、胴付仕掛けの釣りになります。

逆に、海苔棚に近づかなければ(海苔棚以外のポイントで活性が高ければ)、カットウ仕掛けを使えるので、仕掛けはカットウと胴付の2種類を準備してください。
因みに当日は海苔棚には入らず(しかも1日1度も船を流しかえることなく)カットウで通せました。

当日は前述のとおり、潮が速かったことから錘を8号でスタートしたものの、8号では着底すら微妙というか、仕掛けが流されてしまい釣りにならず、すぐに20号に増し錘をすることになりました。
そこで、速潮対策として外房・茨城用の25号錘を1つ持参されることを薦めします。

仕掛けについて更に一工夫。
通常、カットウ鈎に結ぶハリスは10~12cm程度なのだが、これを短くしてしまう。
活性が高ければ、エサに喰いついたと同時にフグの体がカットウに触れる長さにしてしまえば、労せずフッキングしてしまいます。
まあ、それじゃ面白みに欠けるけどね…。

次にエサ付けについて一言。
非常に活性が高かったため、エビエサを1本まるまる付けていたらエビが幾らあっても足りなくなります。

私の対策は、エビの皮も剥かず、更にエビを半分に切って使いました。
頭側にもしっかり喰いついてきたのでお試しあれ。
それでもエビを30本消費していますが…。

アワセについて。
活性が高い日並は、考えるべきことは至ってシンプルです。

まず一番重要なことは速潮であっても出来るだけ糸吹けを出さないこと。
アタリは着底と同時に訪れるものと仮定して、着底と同時にひとシャクリする。
ここで乗らなくても、次に錘が着底すると同時にゼロテンションが作れれば、すぐに乗せられます。

但し、必ずゼロテンション(道糸にテンションを掛けず・糸吹けがない状態で、同時に穂先が曲がっていない状況)を作ってくださいね…。

とにかく糸吹けが出てしまうとアタリが出ないだけでなく、手返しも悪くなります。
まあ、そこまで躍起にならずとも、着底から2~3秒間隔で空アワセを入れるタイム釣りでも充分な釣果を得られる筈ですが…。

あと、同船の方を見ていて感じたのですが、「鬼アワセ」を入れている方の多いこと。
気持ちというか、ついつい力が入ってしまうのは解るのですが、本当に無駄な動作なのでもう少し軽くしてみてはどうでしょうか?

そもそもカットウ鈎のハリスは約10cmしかないのだから、アワセも10cm仕掛けが動けば十分です。

理屈で言えば、1.8mの竿で穂先を15cm動かすには、5度竿を振り上げるだけで充分です。
大きく竿を動かせば、次に仕掛けが着底するまでの時間も無駄なので、軽くシャクルようご留意ください。

最後に釣れたフグのキープとリリースについて。
どれも型が小さいです。
“型が良いのが釣れたらキープ”なんて考えていると、どれをリリースしたらいいのか迷っちゃいます。

ここは割り切って、何匹キープと最初に決めて釣行されては如何でしょうか…。
フグは年間10cm成長します。
1年後には20cm位の立派なフグになって帰ってきてくれます。

余談ながら、フグをこの時期にこんなに釣っちゃうと、毎年楽しみにしている10月の大原解禁が色褪せちゃうな~。
10/5(日)大原に行く予定はどうしましょ…。

まあ、皆さんにとっとは、実に5年振りの「ヨリフグ」となるので、とにかくお早目に!

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