2012-12-24

滅多とない獲物②

今年の秋は週末がことごとく悪天候になり、かなりのプライベート釣行が中止となってしまいました。
特にアカムツに行けなかったことが残念です。

まあ、冬~春は美味しい魚の季節。
アマダイ、鬼カサゴ、ヤリイカ、寒イサキ、フグ。
これからが本当に楽しみです。

さて、久々の釣行記はアカメ(彼岸)フグです。
夏の終わりに又次郎丸さんに同じアカメを釣りに行ったことはブログにもUPしましたが、その際、同行した釣友S氏がボウズを引いてしまいました。

リベンジと称して再訪してもボウズ…。
そんな訳で12月23日(日)どうしても諦められないS氏に付き合い、三度、又次郎丸さんに行って参りました。
当日は風は弱く凪なれどウネリがあり、少しだけ釣り辛い状況。
それより問題は潮通り。
若潮ということもあってか、潮が効かず定番外道のカワハギもアタリません。
潮さえ通ればカットウ釣りは多彩なゲストが楽しみの一つになるものですが、それは後程。

そんな訳で、スタートして1時間程、船中顔見ずの状況にS氏も「ボ」が頭の中を過ったころ、私のお隣がアカメの顔を見ます。
そして私の竿先にも違和感があり、一度空振りの後の二度目のアワセでアカメがHIT。

冬のフグは動きが鈍い上に、アカメということもあり、アワセた直後は重いものが引っ掛かったという感覚です。
巻き上げに入り、少し横走りでもしてくれるとフグだと確信します。

こんな淡泊な展開だったので、終日、丹念に誘うしかないのですが、冬の湾フグは明確なアタリは出ません。

上述、違和感と表現しましたが、竿先がモゾモゾする程度がアタリです。
したがい、底を大きく切って高い位置でエサを見せながら落としていくのは有効ですが、派手に誘ってしまうと竿先がブレてアタリを見落としてしまいます。

また、淡泊な展開なときほどゆっくりでも構わないので、シャクリを一定間隔で入れることが肝要です。
アタリを取れなくても空アワセになります。

陽が高くなると、船中でもポツポツとフグが上がるようになり、S氏も念願のアカメをGET。
私も1時間に1匹って感じのスローペースですが、アカメが釣れ合計7匹、竿頭で終了です。

赤いのが外道。フグはS氏に1匹進呈したので6匹
そして圧巻なのが外道。
船中では2盃の大きな蛸が釣れ、お正月によいお土産となったのですが、私には巨大なナマコが釣れました。
滅多とない獲物として釣竿一式を釣り上げて以来の快挙?です!
この年末は自民党が勝つなど意外なことが多いですね(笑)。

年内は29日まで仕事&忘年会が入っていることを考えると、この釣行が私の竿収めとなりそうです。
皆さんよい年をお迎えください。

2012-10-22

アカメフグと彼岸フグ

過日、アカメフグを釣って帰ってきた私に、フグ免許を持つ板前(知人)が忠告をしてくれた。
彼が言うには、「このフグは“彼岸フグ”で、アカメとは違うよ!」とのこと。
東京湾のフグ船も彼岸フグとアカメを混同して呼んでおり、これは河岸でも同様らしい。
故に私も斑や色が違うフグが混ざることは認識していたが、区別まではしていなかった。

具体的な留意点は白子の毒性で、アカメは全くの無毒、彼岸フグは微毒が認められているとのこと。
但し、卵巣、肝、皮に毒があるのは共通だ。

とは言え、釣物の彼岸フグの白子が往々にして食されているのも事実で、フグ免許を持つ船宿でも彼岸フグの白子を持ち帰らせている…。

ショウサイフグと比べ身が硬く、釣って2~3日寝かせて喰うと抜群に美味い!
また、養殖が盛んなトラフグの物量を考えれば、彼岸(アカメ)フグは天然物しか存在せず、極端に数が少ないことから、知る人には非常に珍重される。
さりとて、今後は彼岸フグの白子は我慢せねばならないな…。
彼岸フグ(白子微毒)

アカメフグ(白子無毒)

2012-09-21

カワハギの竿っ叩き

さて、カワハギの乗合船が各地で出船し始めました。
今年もマルイカが駄目ダメだったので、テクニカルな小物釣りが好きな方にとっては待望のシーズンインですね。
私も9月17日(祝)にシーズン最初の釣行を楽しんできました。

シーズン序盤の醍醐味は何といっても “型の良さ”。
周年釣ることが可能な魚なんですが、産卵時期の夏季は乗合船が出ないことがその理由。
夏の間、釣られることもなく成長した良型が狙えるのだ。

冬場でも良型が交ざるは交ざるが、如何せん水温が下がると魚の動きが鈍化する。
水温が高く、浅場で釣れるシーズン序盤は、引きの良さといったら堪らないね!
喰い上げてバレたかと思えば、横ッパシリもある。

そして何より私が好きなのは竿っ叩きだ!
鈎に掛ってしまったカワハギは、鈎を外そうと猛烈に首を振る。
すると棒のように硬いカワハギ竿は、他の魚では見ることのない勢いで “カッンカッンカッンカッンカッ” と叩かれるのだ。

そんなカワハギの引きを味わい、食味を堪能するために皆さん色々と工夫されているが、確立された釣り方がなく、情報が氾濫している。

私も本格的にカワハギを初めて3シーズン目に入り、少しはウンチクを傾けることが出来るようになってきた。
そこで、今回はカワハギ釣りのセオリーにひとつ矛盾があることをお知らせしよう。

カワハギの釣り方などは、雑誌やムックなどでテスターの方々が「釣れない時はどんな対策をするか?」という質問に答えており、皆さん参考にしていると思います。

しかしながら、その答えというのが、鈎の種類を換える、ハリスを細くしたり長したりする、竿を換える、餌付けを工夫する等、彼是とありますが、根本的に的が外れているのです。

それは、初心者・中級者にとって「釣れない時」は、「アタリが出せない時」であって、彼等が説明する「鈎掛がりしない時≒餌が取られる時」とは異なることなんです。
カワハギが釣れない時は「探す」んです!
  • 誘い幅を広くする(底だけでなく宙層でもアピールしてみる)
  • 誘いのスピードに変化をつける(速くしたり遅くしたり)
  • キャストできるなら広い範囲(横に)誘ってみる
まずはこんな手段を踏んでみてはどうでしょうか?
そして、どのシチュエーションで餌が取られたか(アタリを察知できなかったにしても)を確認してはじめて、テスターの皆さんの技を試してみたら如何でしょう?
また、カワハギ釣りで一番大事なのは “誘いを止めない” ことです。

偉そうなことを今回は書きましたが、私の今シーズン初釣行は一応竿頭です。
騙されたと思って試してみては如何でしょうか。
鈎を換えるよりも余程効果がありますよ…。




2012-09-06

炎月BB(PG)カスタマイズ

標題、私のお気に入りベイトリールのハンドルをカスタマイズしました。
この炎月BB(PG)のノーマルスペックは、ギア比:4.7、ハンドル長:42mm(84mm)、1巻:50cm です。
過去のブログでも常々お話しているように、私は巻き重りを感じるハイギアのリールが嫌いです。
魚とのやり取りは、ハンドリングの重さを気にせずに楽しみたい。
フッキング後にテンションさえ抜けなければ、遅いリールだってそうそうバレることなんてない。

餌釣りにおいてハイギア(速いリール)で急いで釣りしたところで、変わることなんてそんなにない。ルアーなら話は別ですよ~。

欲張りな私は炎月のパワーギアに飽き足らず、ハンドリングをもっと軽くするためにパワーハンドル(ロングハンドル)を装着した。
カスタマイズ①
シマノ ベイゲームTypeG 純正51mm(102mm)ハンドルに変更

この超ロングハンドルは機能的に満足したものの、どうしてもシマノのセンスを疑ってしまう点である “クランクハンドルを採用しない” が如実に目に入る。
この「まっすぐな長い棒」を払拭するために再度ハンドルの交換に踏み切った。
カスタマイズ②
Avail オフセットハンドル 90mm(ガンメタ)

超カックィ~でしょ!
カスタマイズ①より巻きが重くなるけど、ハンドルひとつでリールの顔って変わりますよね。

2012-08-29

あっかんべ~

お盆休みは地元の祭りがあったり、墓参りに行ったりと無釣行…。
そうこうしている間に金谷にカマスが廻ったと耳にしたので、忠七丸さんがリレー船を出すなら乗ってみようなんて思っていたら、カマスはやらないそうな(悲)。

そうなると、タチウオ、シロギスとあれこれ悩んでみたが、いまひとつ食指が動かず “これっ” といった釣物がない。

さりとて、8月も最後の週末。
来週末は仕事、再来週は法事の予定が入っており、釣行(気分転換)はしておきたい…。
そんな葛藤の末、食べて美味しく、釣って面白いアカメ(彼岸)フグ専門の船に乗ることにした。

アカメ専門の船は、野毛屋、吉久(吉野屋)がシーズン限定で出船するのだが、そこはほらっ、マニアじゃないですか、フグは…。
凄くレアな船宿も知っているですよぉ。
上総湊にある又次郎丸(またじろうまる)さんです。
船はご覧のとおり椅子すらなく、ビールケースに座布団が括り付けてあるだけ。
勿論、HPもなければ、操舵室もない。
だからこの炎天下に船長も笠を被り、舵をとります。

まあアカメ専門とは言え(魚探もない船なので)、船長が山立する根回りやガラ場を狙い分けているだけです。
外道にショウサイフグやカワハギ、タコなんかも混じります。

そんな今時珍しくなった昔ながらの船宿ですが、実績は確かなもので、出船すれば “ボウズ” を引くことはまずありません。
“たかだかボウズを引かない” ことが湾フグにおいて如何に優秀かは、湾フグ経験者ならお解りいただけると思います。

最大でも6名しか乗れないという小さな船なので、分け前が多いのかもしれませんが、こじんまりとした船宿だからこそ獲りすぎることなく、皆さんにフグが手渡るのでしょう。
それでも日曜とあって、当日の乗船者は5名と盛況。
船長はいつものように竹岡の岸よりのポイントでスタートを告げます。
台風の影響か?内房だというのに間近にサーファーがちらほらしています。

私は以前は湾フグ竿として、極鋭フィール(7:3)を使っていましたが、最近は以前よりこまめに誘いを入れるようになっていることもあり、先調子(9:1)が使い易く、当日は茨城や外房のショウサイフグに使っている “がまかつ カットウスペシャル145” を手にしました。

この竿の錘負荷は25~30号と、湾フグの10号錘に対して硬いように思えますが、アタリは十分に視認できますし、硬い竿だからこそカワハギのモタレにも似たカサッカサッとした手感度が伝わります。

投入から間もなく艫の常連さんが竿を曲げ、ショウサイフグの型を見ます。
すると私にもアタリがあり、細いPEがリールで唸りを上げ、ショウサイが上がります。
さすがに湾フグは型が良い!

この調子だとすぐにツ抜けだと欲張った2投目。
一瞬、タコを思わせる重さが竿に加わったが、これは根掛り。
「ちっ、早速かよ」と竿を煽るも外れてくれず、仕方なく糸を掴むと事もあろうにPEが高切れた…。

勢い余って穂先も引っ張ってしまったようで、何度聞いても不愉快な音が耳に響いた。“ポッキッ”
あ~、今まで何百匹ものフグを釣り上げてきた愛機を折ってしまった…。
この精神的なダメージは大きく、控えの竿を用意する手は、ガイドに糸を通すことなくリールと仕掛を直接結んでしまった程だ…。
10月の大原解禁に修理は間に合うだろうか?

とは言っても、まだ釣りは始まったばかり。
やむを得ず控えの竿でポツポツと2匹追加して船中TOPだったのだが、この後にやるせない展開となる。

左隣りの方がその原因。
それまでフグは1匹だったお隣さん、本命はカワハギらしく、根回りにポイント移動すると完全にカワハギタックル(持参のアサリ餌)に切り替える。

私がカットウでカワハギを掛けると、羨ましそうにこちらを見ていたのだが、砂地のポイントに移り、フグのタックルに持ち替えてからが正に入れ喰い!

その秘密はどうやら錘の上に着けた “花火” だ。
カワハギに凝っている方であれば、よくご存知の集魚Goods。
私も苦し紛れに船長からタコベイトを貰い装着するも、竿先は「し~ぃん」だ。

結果としてお隣りのフグ釣果は約20匹、対する私はやっとツ抜けとダブルスコアをつけられてられてしまった。
恐るべき花火パワー。

そんな上がったり下がったりのドタバタ釣行ではあったが、当日の夜、絶品のフグの湯引ポン酢で酒を飲んでいると、10月までに竿を直し、花火を大量に購入すれば「爆釣?」なんて阿呆なことを想像しているのだから世話がない。
因みに、当日アカメは船中1本と振るわなかった。
船長曰く「台風で少しウネリがあった。ウネルとアカメは喰わないんだよなぁ」とのこと…。
まー真相は詮索せず、そういうことにしておこう。

2012-08-10

身近になった千葉(利便性の光と影)

過日、金谷港のアジ釣りの話をしましたが、今回はその裏話。

私が釣りに興じるようになったキッカケは、亡き父と兄の形見の釣具を使おうとしたことからでした。
即ち、二人が存命だったときには、釣りは“連れていってもらう”もので、何から何までお世話していただいた(何もしない)のです。
酷いことに車の運転までもです(笑)。

彼等の釣りのフィールドは決まって房総で、船釣りに限定すると、布良か洲崎の船に乗ることが多かった…。
今では「ふぅ~ん」と思えるかもしれないが、彼らが通っていた(存命だった)時代にはアクアラインこそ辛うじて開通したが、肝心の「館山道」が開通していなかったものだから、その遠さは半端じゃなかった。

実は私もそんな記憶はとうに消えていたのだが、前回、金谷釣行した際に気まぐれで「のんびり下道でも走っていくか」なんて考えたものだから、昔の記憶が甦ってしまった。

当時を思い出すと、京葉道は蘇我(当時は浜野と呼んでいた筈だが…)までしか開通しておらず、アクアラインも金田(木更津金田)での出入りだったと思う。
そうなると、その後の工程は下道となる。

京葉工業地帯を支えた国道16号は、大きな緑地を施した中央分離帯が長く走り、非常に立派な道路だ。
この道を木更津まで南下すると、君津に入る。
君津から国道127号となるが、現在127号と呼ばれる道は旧道に代わって開通したバイパスだが、郊外型の店が道を挟んで乱立する。

その一角にある「餃子の大将」は釣りの帰り道によく立寄ったことを覚えている。
君津を過ぎ、富津に入ると道はだんだん山道になり、佐貫辺りには廃業している釣具屋が何件か目に入る。
かつて(館山道が開通する前は)、洲崎方面に向かう釣人は必ずこの道を通り、付餌や忘れ物をこの国道沿いの釣具屋で購入したもので、大勢のお客さんが深夜だというのに出入りしていたのを思い返す。
正に利便性による光と影だ。

過日の私の釣行は金谷までの道程だったが、父や兄は更に30~40km先まで往復していたのだから大変だ。

現在、アクアライン~館山道を深夜に走れば、館山まで90分で到着できる。
それは現代人にとっては当たり前のことなのだが、少し視点を変えれば、レジャー産業の普及の影にはロジスティックスの革新による小売業の衰退や、漁業の競争激化が横たわる。

小売に代わる産業がなければ、必然、若者が減り、高齢化が進み最後には過疎化する。
40歳を過ぎて思うことだが、町は幼い子供から老人までが適度なバランスで生存≒暮らすことが好ましい。

中央に暮らす人々全てに地方行政の在り方を問うつもりはないが、片や都民の7割以上は地方出身者が占めているのも事実。
少しばかりの知恵やアイディアを然るべき筋に提供することがあってもいいのではないだろうか。

また、目まぐるしいスピードで進化する都市化を当り前とする10代、20代(これからの時代の担い手)は、こういった問題に何を感じ、どう動くのだろう。
機会があれば、酒でも飲みながら意見交換したいものだ。

2012-08-05

SHIMANO部品取り寄せオソッ!

すっかり金谷のアジ釣りが気に入ってしまった私ですが、タックルの選択が悩ましい!
水深は深くて35mなので、リールは手巻きで十分なのだが、一旦速い潮が入ると柔調竿だとどうにも巻きが重くなる。
硬い竿は釣り味が悪くなるので使いたくない。

こんな理由で、パワーが(ギア比の低い)あり、パーミング性の良い手巻リールがマッチしていることから、最近、カルカッタ800Fを使っているのだが、このリールはハンドルの長さが2段階調整できる。

いままで短い方を使用していたが、速潮対策に長い方を一回トライしようと思い、メンテがてら、ハンドルを取り外した。

ハンドルの位置を変え、いざ固定ナットを締めると、どうも締まりが悪い。
ハンドルもガタ付く…。
スタードラグを手で押さえ、更にレンチに力を入れると、振っとナットが空転した!
あちゃ~っ、ネジヤマ潰しちまったょ!!

そんなこんなで仕方なく釣具屋に行き、部品注文する。
価格は210円もする。
「ハンドルロック用ナットが無ければ、金物屋で30円で買えるよ」と文句は言わなかったが…。

仕方なしに発注を済ませた帰り際、店員さんに「週末(次の)までに入りますか?」と聞いたら、“とんでもない!通常で3週間かかるので、お盆を挟んで4週間はみておいて”との回答。

まさに「目が点」だ!!
幾らなんでも自転車パーツを含む世界に名だたるメーカーのサービスとして如何なものかと思うのは私だけだろうか?

たかがナット1つで4週間リールが使えない。
サービスの改善が無理なら、世の中に流通しているナットやネジを流用できる設計にしないのか?
因みに(ハンドルロックは仕方ないとしても)、このナットは11mmと珍しいサイズでもある。
こんなんでいいのSHIMANOさん!


誘惑

仕事、仕事、仕事…。
一球一球、力んでしまう私の仕事に対するスタンスも悪いのだろうが、いつまでも区切りすら見えてこない仕事に如何せんウンザリしてきた。
そうなると最も手短なストレス解消は“酒”だ!

これも性(さが)なのであろう、私は釣りも酒も単騎を好む。
ある晩、そんな一人酒をしていると、随分騒がしい3人組が私の隣りに腰を落とした。

「何で俺の横なんだよ~」と、最初は眉間に皺でもよせていたのだろうが、漏れ聞こえる会話から“マグロ”が話題になっている!!
私の地元は築地に近く、河岸に勤めている方が多いので、河岸衆なのかなぁ~と私の耳もダンボになっていく。

が、その後、話題は食い物の話に移り、女の話に移りで、次第に私にはどうでもよくなってしまった…。
そうこうしている内に3人組は長居せず解散し、1人だけが席に戻ってきて「騒がしくてご免なさいねぇ」と笑いかけてきた。
この方がSさんで、何と、自宅が私と同じ町内だという。

また、私の目星は大筋当っており、先に帰った2人は河岸のマグロ専門店、Sさんは建物の内装屋さんだったが、やはり釣り人だったことから意気投合!

何釣りが好きか聞いてみると、泳がせカンパチに遠征することが多いと言う。
「よければ一緒に行く?」と軽~く誘うSさんに、「タックル持ってないから」と告げると、「みんな何本も持ってるから大丈夫だよ。剛樹でもアリゲーターでも好きなの使えばいいじゃない」ときた。
カンパチを狙う人間はセレブだぁ~。

1回でも、ご一緒したならMyタックルが欲しくなるのは釣人の性、遠征は船代も仕掛けも高い…。
財政破綻覚悟で飛び込むべきか?
何しろ相手は30kgのカンパチだぁ!ヒラマサだ!モロコだ!

一体、釣れたらどうやって持って帰るのだろう?

2012-07-01

フロロ破断強度について

過日のLTアジ釣行で、PE1号、フロロ5号でリーダーをFGノットで組み、2回もラインブレイクした…。
ビシは30号だ。
しかも、切れた箇所がPEだ。
確かに極細PEを1年以上も巻きっ放しにしていたので、PEが疲労していたのは否めないが、天秤とビシを無くした悔しさもあって、少しここら辺の事情を調べてみたくなった。

ところが、そんな思惑に反し意外な事実が浮上した。
何と、どのラインメーカーもフロロの破断強度情報を開示していないのだ!

こんなことが有っていいのかと、半信半疑(意地)になってネットを調べたのだが、メーカーからのオフィシャルなデータは皆無…。
きっと同じ理由でネットを探す方もあろうかと、ブログにコメントを残す次第です。

私が知りたかったのは、ただ単純にPE1号の破断強度、フロロ5号の破断強度を比較して、PEが弱いようであれば、次からリーダーを4号に落とすべきかという判断、ただこの1点だ。
ルアーの世界であれば考えられない愚行である。

そして粘った甲斐があり、DUELでやっと開示情報をキャッチ。
これにより恐らく参考値にしかならないだろうが、破断強度の相関関係を確認できる。
因みに、PEはポピュラーなウルトラ2ダイニーマ、フロロはH.D.カーボン船ハリスとする。

【フロロ】       【PE】
1.5号…3.0㎏
2.0号…4.0㎏    0.8号…4.8㎏
2.5号…5.0㎏
3.0号…6.0㎏    1.0号…7.0㎏
4.0号…7.0㎏    1.5号…9.0㎏    
5.0号…9.0㎏    
6.0号…11.0㎏
7.0号…11.5㎏    2.0号…13.0㎏
8.0号…13.0㎏   

FGノットの結束強度は無視すると、過日のLTアジはライン号数のチョイスがミスだったことが明らかになった。
感覚的ではあるが、思いの外、フロロは強度があるのだなぁと認識を改めた次第だ。

2012-06-30

まさかの無釣行

この6月は、ま、まさかの無釣行となってしまいました。
仕事が忙しく、日曜も仕事をしないとならなかったことに加え、極度のストレスから、お酒に逃げてしまうことしばしば…。
何とか釣行に持ち込める週末もあったにはあったのだが、お酒を飲んでちゃ~ね…。

いずれにしろ、キッパリ6月のことは忘れて、次の釣行に挑みたいのだが、肝心の釣り物が定まらない。
その原因が仲間との月例仕立てだ。

去年、「フグは美味いよ」と仕立とは別に有志を募ったショウサイフグで、皆さんフグの美味さに味を占めたようで、「この時期は白子が入ってるんだよね!乗合でいいから7月はフグにしよう」という話になった。

当然、仕事が一段落したらフグに行こうと考えていた私だが、現在、鹿島のフグは平均40匹ほど釣れている。
月に2回も行ったら、食いきれない…。
そんな理由で、他のターゲットを考えるのだが、スルメイカもマルイカもパッとせずというのが悩みどころだ。

なんとなくアジなのかなぁ~。

2012-05-23

気になる釣り宿②

以前、「気になる釣宿…。」として小湊・新傳丸のことを記しましたが、その新傳丸が、昨年、突然に廃業されてしまいました。
同地の船宿に通っている知人を介して、情報収集したところ、「船長やお母さんはご健在で、船宿の廃業は体調とは別の理由だろう」と仰っていました。
長~い付き合いの宿なので、願わくば復活をしてもらいたいものです。

さて、久々のUPとなる今回のブログネタも「気になる釣宿」です。
このブログも開設から4年、ここまで釣りを続けていると、普段ご一緒していない釣友に同行でもしない限り、新規の船宿にお世話になることが少なくなってきます…。

一方、何時かお邪魔してみたいのだが、今はこの魚を釣りたいから、またの機会に…。
そんなふうに、「何時か」、「また何時か」を繰り返している宿も何軒かはあるものです。
その内の1軒が、金谷港 “忠七丸(ちゅうしちまる)” さんでした。

私が船釣りに没頭し始めたころ、ご多分に漏れずアジを狙うことが多かったのですが、当時のつり情報・釣行レポートに驚愕の記事が載っていました。
この記事は、まだWeb上で公開されているのでリンクを貼っておきます。

そもそも食いしん坊の私、“金アジが入れ食い”と聞けば、直ぐにでも行きたいのは山々なのに、天邪鬼な性格が祟って、「雑誌掲載後は混んでいるから半年経ったら行こう…」なんて空かしたものだから、とうとう3年も行かずじまい…。
今般、釣友の「本物の金アジを釣ってみたい」という要望をうけ、初めてお邪魔することが叶いました。

さて、肝心の忠七丸さんですが、つり情報のレポートにもあるとおり、HPがないし、スポーツ新聞との提携もないようなので、釣果速報どころか情報が一切ありません。
では、その魅力は?
船長さんの意向にそぐわないのかもしれませんが、少しだけ忠七丸さんの情報開示を含めた釣行記としてみます。
念願の釣行は、天候にも恵まれた5月19日(土)。
当日の出船時間が6時(季節によって変動→要事前確認)ということで、5時頃に待合所に到着。
乗船名簿に記帳し、乗船料を支払った後、船長に話をうかがう。

何といっても、つり情報のレポートにある「LTが可能なのか」は是非知りたいところ。
船長曰く「潮が速いからねぇ~」、緩ければ60号でも大丈夫だけど、40号は難しいねぇ~。

昨今、私の頭の中でアジ釣りと言えば、LT(~40号)or走水のようなノーマル(~130号+α)に2極化されており、80号という忠七丸さんの標準ビシが何とも中途半端に思えるのだ…。
事実、当日は錘負荷~100号のシャクリ竿と、錘負荷~60号のLT竿2本を用意しており、「LTの方が楽だし楽しいし」と、どうにも割り切れない心持ちで船着場へと向かったが、その後、すぐに80号の理由が判明する。

船長が「速い潮が来るよ~」とアナウンスがあると、あっという間にラインが潮下に斜めになり、ビシが浮いている(棚が外れている)のが解る。
当然、棚を取り直そうと(着低させようと)するのだが、ラインが5mは出てしまう。
水深は浅いが潮が速いのだ。

そうなると、走水でアジを釣るのと同じで、着低後、棚を少し切った低めの位置で仕掛けを停めておくか、着低後に棚を合わせた直後の一瞬に賭けて打ち返していくか…。
何しろ速潮時は80号では糸が立たないのだ。
この速潮対策に100号、120号といったビシをバッグに忍ばせておいても良いくらいだ。
そんなご当地の状況も知らず、LTとは何とも不遜な考えだったと痛感したのだった。

当然のことながら、竿も場違いなセレクトとなってしまった。
「柔らかい竿の方が楽しいや」と持参したシャクリ竿は、7:3調子の全長2.0m。
かっとび潮では如何せん操作性が悪い(特に取り込み)。
通常のビシ竿(1.5m程度、錘負荷~130号)がご当地の条件にマッチしたスペックだろう。
LTは、金谷湾の潮陰となるごく限られたポイントで成立するだけで、通常の忠七丸さんのポイントは速潮の場所なのだ。

そんな速潮で釣れてくるアジは良型揃いである。
小さくても20cm、アベレージで25cm。
このサイズが水深20~30mで当たれば、そこそこの釣味である。
(つり情報のレポートにもあるのだが、何故か追い食いはあまりない)
そして何より特筆すべきは、このアジが本当に美味いことだ!

今までアジと言えば、湾奥の小アジ(15cm程度)が一番美味いと思ってきたが、目から鱗。
型が良いだけに、房総のフラッシャーで釣れてくるボソボソしたアジと似ているのでは?と懸念したのだが、とんでもない!
その美味さを裏付けるかの如く、お裾分けした先から「あまりの美味さに瞬殺だった。またお願い」とお礼がきたくらいだ。
ブランド鯵は伊達ではないのだ。

気になる釣宿は、頭でっかちなLTを払拭し、期待以上の釣宿でした。
釣果こそ15匹前後と振るいませんでしたが、この美味さを知った以上、次は気合を入れて挑むこととしましょう。
一応、ビシ竿と一緒にLTも持参しちゃいますけどね…。
尚、余談となりますが、今回、外道にお腹がパンパンのクロダイがよく交りました。

2012-04-09

釣用サングラス

フィッシングショーの後ってこともあり、新しい釣具が目白押し。
ほんと釣具って購買意欲をソソってくれますよね…。
欲しい物は数あれど、私が現在ご執心なのは“サングラス”だ。

今もちゃんとサングラスは持っているのだが、おNewが欲しいのだ!
現在使用中のサングラスや、サングラスについてのウンチクは、過去2本のブログをご参考ください。

「海に出ると…②(釣り用サングラス)」
「優れもの(その4)TALEX・偏光レンズ」

しかも、今回のサングラスは、三兎(用途)を追った欲張りな計画。
そもそも、現在使用中のサングラスはTALEXのトゥルービュー(レンズ)を装着した釣り専用。

昼間のドライブには使えるものの、レンズ色がそこそこ濃く、日常の活動で利用すると廻りの方に威圧感を与えてしまう。
当然のことだが、マズメにも向かない。

そんな訳で、マズメ(光度が低くい夜間でも)利用可能なサングラスが欲しかった訳だ。
更に、夜間利用が可能であれば、テニススクールのナイトレッスンにも使っちゃおうという魂胆。
そこで問題となったのが、フレームだ(夜間利用可能なレンズはある)。

テニスであっても、ドライブであっても、ウルトラマンみたいなスポーツグラスを掛けるのは、年甲斐もなくみっともない。
一見、メガネなんだけどサングラスって感じのフレーム(ニーズを満たすモノ)がなかなか見つからないのだ。
そんな時に見つけたのがコレ!
Oakley WHISKER 6B

このフレームに調光度付きレンズを組み合わせれば、①マズメ、②夜間テニス、③夜間ドライブ と3つの用途を網羅できる。
眩しくなければ、昼間だって使える。

但し、度付きサングラスは高い(痛い)!
ざっと5万は掛かるだろう…。

2012-03-21

大返し

昨シーズン全く音無しだったマル(イカ)ちゃん。
今期はポツポツ釣果が聞こえてくる。

どうせなら、シーズン開幕はホーム房総で迎えたいのだが、歯痒いことに「早く行きたい!」と思えば思うほど、スケジュールが上手く調整できない。

そうこうしている内に我慢も臨界点を突き破り、強行スケジュール敢行を決意した。
「午後便なら、房総でも何とかなる!」と…。
そんな経緯で3月20日の朝、洲崎の早川丸に向けハンドルを切ったのだった。

当日はレジャーの車も多かろうと3時間前に自宅を出発したものの、彼岸の入り(墓参り?)だからか、車の量がメチャ多い。
高速の渋滞表示は、20km、その先に5km表示もある…。
こりゃ~まずい!

このままじゃ船が岸払いした後に到着(港)、帰路もたっぷり渋滞し、「渋滞ドライブ」で1日が終わってしまう…。
また、渋滞をやり過ごした後に、急ぎ過ぎて“御用”なんてことになれば目も当てられない。
でも、マルちゃんは釣りたい…。

そんな心の葛藤の末、千葉に向かっていた京葉道を(一旦降りて)東京へ向けて逆行した。
首都高・アクアライン経由で君津に入る東京湾大返しだ。

そんな努力も実らず、君津到着は自宅を出発して2時間半後。
もう早川丸は間に合わない(悲)。
やむを得ず、マルイカの午後船が出そうな金谷、勝山の船宿をリサーチし、何とか萬栄丸に飛び乗ったのだった。
本当にハラハラドキドキの往路だった。


そんな愛おしいマルちゃんの開幕釣果は7杯。
竿頭は私の逆舷の方だったが、着底毎に「ウオォ~~、オリャ~」と騒いでらしたので、数も凄いのだろうなと思っていたら、9杯なんだそうです。

【追記】
後で釣果速報をよく読んでみたら、午後船の釣果は次の日掲載となっていて、TOPの数は16杯(9杯は前日の午後船釣果)でした。
面目ない…。

シーズンもまだまだ序盤、水深も50~70mと深く、当日(午前の方が良かったそうだ)の活性も今ひとつだったが、僅かなアタリを捉えると、ズッンと乗ってくる楽しさを2年振りに味わった。
言わずもがな食味もマルちゃんは最高だ。

シーズン中盤にもなれば水深も浅くなり、数が伸びれば当然船も大混雑となろう…。
とにかく今期は期待大、長く楽しめそうである。

2012-03-13

滅多とない獲物


釣友のI氏に誘われ、3月11日(日)蒲田カワハギ研究会3月例会にゲスト参加。
松輪江奈港の徳八丸で出船する。
当日のポイントは雨崎沖だ。

前週、悪天候が続き、時化後ということで覚悟はしていたが、低水温+かっ飛び潮+低活性の三重苦。
更には根掛り・オマツリも多発するなか、アタリが無いのか、感じられないのか、午前中まさかの「ボ」!

エサが取られていないので、原因は前者と思いたいものだが、船中たま~に竿を曲げている方がいらっしゃる。
誘い方が悪いのは否めない…。

そんな中、人生に2度あるかどうかというモノを釣り上げた…。
隣りの大先輩が海にポッちゃんした竿とリール(仕掛け付き)だ!
カワハギ1尾を500円と仮定すると、ざっと80枚に相当するのだが、充足感がないんだなぁ~これが。

午後になって3枚釣って、何とか「ボ」は逃れたが、カンッカンッカンと竿を叩くあの感覚がいっぱいないと満たされないなー。

2012-02-27

久々のイカ釣りだぁ!



イカ好きの私だが、この秋~冬はイカの活性が思わしくなかったことも手伝って、カワハギ修行に没頭してしまった。
他の釣行と言えば、月例会とフグ釣りに行った程度か。

ところが、私の周囲の人間はイカが食いたいのを相当ガマンしていたようで、「何時になったらイカ食えるの~?」と、とうとう痺れをきらした!

そりゃ~失礼したと、昨年いい思いをした早川丸さんに予約を入れたのだった。
予約さえ入れてしまえば、幾ら忙しくとも何とかするんだろうと…。

釣果はトップ約80杯に対し40杯と半分。
お裾分けするには充分な量なのだが、約1年振りのヤリイカということで、如何せん下手っぴだ。
朝1時間程度、早川丸さんはスルメを狙うのだが、直結仕掛けの捌きも今ひとつで、右手にはカンナの細かい刺さり傷がたくさん残っている。

それを見兼ねたのか、中乗りさんが色々とアドバイスをくれました。
諸兄の為にもなると思うので、今回はそのネタをお知らせしておこうと思います。

南総ではカラフル針の実績が高いよ(私はピッカピカonly)
ピッカピカ針はスルメが来ちゃう(好む)
追い乗りはリールを巻かず、ゆっく~り竿を上下させるといい
(下げる時のイメージは枝スが緩まない程度にそ~っと)
ヤリイカのシャクリは頭上まで上げる必要ない。半分で充分
落とし込みで釣る時も、追い乗りと同じで強めにサミングしてゆ~くりと落とすこと

アドバイスを聞いていて、何だか私のイカ釣りは兎角せっかちだったんだなぁ~と反省した次第です。

沖上がり間近、私がイカを絞めていると船長がパッチっと写真を撮っていきました。
ニッコリと笑った笑顔をHPでチェックすると、写っていたのはイカと私の手だけでした…。
冒頭の写真です。

2012-02-10

釣りじゃないけど…。

週末を利用して久しぶりに観光で台北に行ってきました。
釣りのネタではありませんが、ブログに写真とコメントを残しておこうと思います。

礁渓郷(しょうけいちん)のレストラン「武暖」
ローカルなレストランで、観光客はゼロです。
今回の旅行でお刺身が振舞われた唯一のお店。
お国柄、火を通す料理しかないんですね。
このデカイ皿に盛られた魚はハタ系のロックフィッシュ。


KAVALAN Whisky
モルト好きの私を蒸留所に案内してくれました。
元々はコーヒーメーカーだったそうで、華僑の大金持ちが経営しているのでしょう。
臭~いアイラモルトを好む私には、少し若すぎるお味でした。


台北市内の夜の街
ま~本当に日本人の多いこと…。
当然、飲食店に勤める人々は日本語堪能です。


九分(きゅうふん)
「千と千尋の神隠し」の街のモデルとなったという街。
山の上にあります。
路地には土産物屋やお菓子を売る店がずら~っと並んでいます。


野柳(やりゅう)
浸食等による変った地層や奇岩が見られます。
地磯からグレ?を狙っている人も沢山いらっしゃいました。


士林(しりん)夜市
台北最大の夜市です。
以前、訪れたときはアジアのバザールでしたが、今では飲食街は地下2階になっていました。


忠烈祠の閲兵交代式
本当に微動だにしません。


龍山寺
旧正月も終わりを迎えようとするタイミングだったので、子供達もお参りです。


そしてお決まり!鼎泰豊で小龍包を食べました。
今回、伺ったのは「忠孝店」で、以前、伺った本店は2時間待ちだったのですが、こちらの支店ではタバコ1本吸っている間に席を案内してもらえました。
「味は本店と変わらない(byガイドさん)」ということですので、お薦めです。


全ての日程を終了し、帰路に就く際、私の達ての願いで地下鉄で荷物を預けてあるホテルまで移動です。
写真は忠考駅。
川崎重工が製造したという電車は、当然のことながら快適です。
台北では切符の代わりにコインを使い、リユースが可能な仕組みになっていました。


その他にもツアー名所を廻り、楽しい旅行でした。

2012-01-29

rainbow



今年2回目となる釣行は、デカハギ狙いで、伊豆下田に遠征してきました。
また、本釣行は人生初となる電車での釣行となったことも特徴です。

電車釣行のメリット・デメリットを含め、詳しくは後日追記していきますが、圧巻は写真の「虹」でした!
こんな間近に虹の裾を見たのは初めてです。
いまにも虹の橋に足を掛け、登り始めることが出来そうな…。

虹を見ていて、振っと高中正義(サディスティックミカバンドのギター)が大昔、「虹物語」というレコードを発表したことを思い出しました。
確か、虹の液を鬼が吸ってしまうという話をイメージして製作したアルバムだったと思います…。

当時の私は生活に何の目標もなく、夢中になって取り組めることも無い思春期で、友達に習ってこのレコードを買ったものです。
「高中」はどうでもいい話ですが、この虹は感動ものでしょ!

【1月30日追記】
続きで~す。
今回の釣行は、職場の釣好きスタッフとの忘年会で「南伊豆は山道を走るから、距離は御前崎より近いのに、渋滞を考えれば時間は渥美に行くのと変らない。そのお陰で海もいいし魚も擦れていない。皮剥なんて狙う人がいないから、メガハギがうじゃうじゃしてる」なんて話がキッカケ。

沖縄出身のY君は、夏はマゴチ、秋からは皮剥を狙い、毎週、東京湾に浮かぶ人。
こんな話を聞かされたら居ても立ってもいられず、“皮剥パラダイス”と称した計画がスタートした。

まあ、幾ら「遠い」といっても、車釣行の往路は、夜の移動となるから何の問題もない。
苦痛なのは復路であり、同乗者が“カッシュッ”とプルトップを開けた瞬間に最後まで運転することが確定してしまうし、渋滞に巻き込まれたら目も当てられない。
更に飯でも食った後の渋滞は、睡魔とも闘わなければならず最悪だ!
要するに、遠征に車は不向きなのだ。

そこで、まずは下田の釣宿を調べてみると、「皮剥なんて狙う人もいない」というのも満更でなく、下田で皮剥の乗合船を出している宿が見当たらない(熱海や伊東ならまだしも)。
やっと見つかった宿が今回お世話になった嘉福丸(かふくまる)さんなのだが、料金が11,000円と高い。

この料金を聞いて、殆どの面子が計画から離脱。
残ったのはY君だけ…。

尚、嘉福丸さんの料金は、単なる地域特性で、東京近郊の乗合船と異なり、乗合とは言っても下田の船宿は仕立と遜色なく、ネットで魚種=ターゲットに対して希望者を募るもので、希望者があれば同乗、希望者が無ければ、最悪1名(大名釣り)で出船するというもの。
更に下船後の昼食付きの価格である。

そうであれば、この価格設定は致し方のないものだ(事実、今回の釣行は日曜だったというのに、乗船者はY君と私の2名だけだった)。

結局、残る課題は下田の遠さ(帰路)であり、復路で2人共に爆睡と飲酒を確保する方法が電車釣行だったというわけだ。
因みに下田は電車の便がいい為、高速バスは走っていない。

更に、特急を使わなければ「南伊豆フリー乗車券」なる周遊券が季節限定で販売されており、6,000円で往復が可能という。
但し、始発電車でも出船時刻には間に合うわけがなく、前泊が条件となる。

そこで嘉福丸さんに宿泊先の問い合わせをすると、併設する民宿(温泉あり)と乗船代込みで18,000円で構わないという。
しかもこの値段は、素泊りのものでなく、夕食+朝食(弁当)付で、乗船代に昼食が入っているので、結果として3食付である。
これは安い!

こうして総額24,000円の“皮剥パラダイス”が実行に移ったのだ。(つづく)

【2月1日追記】
鈍行で行く電車釣行とは言っても、乗換えは熱海で1回だけ。
快速アクティなる東海道線、伊豆急とも快適とは言わないまでも、最近、頻繁に岩手出張している私にとっては苦にならない。
時間にして3時間30分で下田に到着。

問題は混み合った車両へのキャリアの持ち込みや、置く場所だ。
出張用のトローリだとそんなに邪魔にならないものだが、クーラーや釣用バッグを乗せたキャリアは汚れもあるので、混み合う車両では他のお客様に敬遠される。

また、エスカレータ向けにキャリアが設計されていないこともあり、キャリアの荷台奥行が長過ぎて1段に収まらず、乗り降り間際は気を遣うことになる。
障碍者用のエレベータを利用する手があるが、東京駅では探す時間が長く、エスカレータの方が早かった。

まあ、電車に纏わるメリット・デメリットはこんなところ。
何しろ、酒を飲んで転寝することが出来るのだから、デメリットよりメリットが勝ることは言うまでもない。(つづく)

【2月3日追記】
さてさて、実釣の話に移ります。
本格的なカワハギも2シーズン目…。
そろそろ自分なりのスタイルが確立し始める頃なんですが、今の私は浅場と深場で全く違う釣りを展開(使い分け)しています。

浅場(夏~秋)での釣りは、幾分軟らい竿でゼロテンから弛ませますが、冬場(40m程度)の釣りでは目感度が著しく低下するため(波・ウネリの影響もあり)、硬め竿で手感度重視の釣りをしています。

釣りに正解はないのですが、原則として目感度で釣れた時は、格別な釣った感=えも言えぬものがあり好きなのですが、拘り過ぎて釣れないのも嫌だからです。

そんな訳で冬場(深場)は底トントンから徐々に棚を聞いていき、掠れるような感覚が手に響けば、底まで連れて行ったり、そのまま仕掛けを上下させて鈎掛かりを待ったり、所謂「宙」の釣りをしています。

当日は水深が35m以深と、冬の釣りとなったので、迷わず底から宙の釣りとしました。
因みに横(寝かせ気味)には1度もしていませんので、横と縦の比較が出来ないのが今となっては残念です。

因みに、鈎は浅場・深場を問わず、ハゲ鈎を使います。
続きは、鈎の話なども踏まえ…。(つづく)

【2月8日追記】
カワハギ用の鈎については本当に悩む…。
鈎の型(主にハゲORセイゴ)、サイズ、ハリス長、鈎の軸の太さや、ハリスの太さまで加わり、バリエーション豊富な中から選ぶ必要がある。

フィールドテスターは、いとも簡単に「こんな時にはこんな鈎」なんてホザいていますが、日曜釣師がそうそうテスター並の道具仕立を揃えられるわけがない!
然るに、これからカワハギ釣りを始めようとする方へのアドバイスとして、次のセレクトをお薦めする。

まず、鈎の種類(サイズ)は2つ、ハリス長は6cmで統一。
ハゲ鈎=ダイワであれば「フック5号」。
セイゴ鈎=ダイワであれば「スピード7.5号」。
この2つがあれば十分で、何回か釣行を重ねるなかで、好みが確立する筈です。

私も「弛ませ釣り=寝かせ釣り」はセイゴ鈎が向くという情報に惑わされ、あれこれ鈎を替えてみましたが、私は弛ませも目感度でアタリを取る方なので、ハゲ鈎を使った方が結果が伴いました。
同じように、セイゴ鈎が馴染む方もいらっしゃることでしょう。
ここまで来たら、あとはメインの鈎を中心としてバリエーションを増やせばいいわけです。(つづく)

【2月10日追記】
「さあ、そろそろ行こうか!」という大船長の掛け声で、宿でお茶を飲んでいた我々は港へと向かう。


本当に透明度の高い≒水が綺麗な海で、港も長閑で清々しい。
ポイントは港の目の前で、ゆ~っくり走って10分程度か…。



最初の投入から暫らくして、Y君がやや小振りだが型を出したのだが、私にはアタリがない。
それでも(前出のとおり)弛ませることなく、小突いていると明確なアタリ!
しかし、これはMini鬼カサゴ。

それでも懲りずに小突き続ける…。
30分、いやいや1時間ほど経過した頃に、やっと私も型を見る。
サイズも20cmオーバーの肝パンだ!
圧巻なのは、この後はベラが1匹混ざっただけで、外道の悪戯もなく掛かれば本命。
しかも型がどれも20cmオーバーだ。

同行のY君はウマズラに弄ばれ、4連続バラシ。
更には、ウマズラを海面まで引き上げながら、ビビって抜き上げなかった為に、5連続バラシを演じ、息の根がとまり、ペースダウン。
それでも大騒ぎして楽しんでいた。

私もそれ以降はポツポツながら釣れ続き、小さ目のクーラーの蓋が閉まらないほどの釣果。
船宿の釣果には10~13枚なんて掲載されていたが(しっかり数えていないのが悪いのですが)、実際には21枚です。



下船後、大船長が「普通にしてても30~40枚は釣れるんだけど、今日は潮が流れなかったのかなぁ~?」なんてフォローしてくれましたが、20cmオーバーを20枚釣っていれば上等です。
東京湾では2~3枚しか混じりませんから!

昼食は、茶飯で美味しい料理をご馳走になり、お風呂をお借りして帰路につきました。
下田駅3時発、帰宅6時半。
メガハギこそ掛かりませんでしたが、充実の2日間でした。(おわり)

2012-01-27

Happy New Year 2012



新年おめでとうございます。
とはいっても、もう寒中見舞いの頃ですね…。

ご無沙汰してしまい、大変申し訳ございません。
このところ、またまた仕事に忙殺されてしまい、年が明けてからの釣行は、初釣り(ショウサイフグ)1回のみ…。
しかも12月ブログUPは「0回」とダメダメな私です。

それでも「マルイカが釣れ始めた」なんて声が聞こえてきて、そわそわしているのも事実。
何とかこの山を乗り越え、久々にスッテを操ることを夢想しています。

何れにせよ、皆様が本年も大漁であることを祈願しております。

私は皆様の大漁を少しばかりお裾わけいただければ結構です…。
な~んてね!
当然、私も大漁に向けて頑張りま~す!
今年もヨロシクお願いします。

明後日(1月29日)は、下田にカワハギを釣りに出掛けます。