2011-07-09

真夏のカワハギ①

東北復興支援の仕事、消費電力15%削減、6月から猛暑日…と後年になっても記憶に残ることであろうこの夏、船釣りの今の旬は、イサキ、シロギス、スルメといったところか。
ところが、私の今週の釣物はなぜか「カワハギ」。

真夏にカワハギ?
っと首を捻っている方もいらっしゃると思うが、これには紆余曲折があるのだ。

サキちゃんという知人の娘さん(現在12歳)がいる。
この子の一言が事の始まりだった…。

このサキちゃん、相当なグルメで、親父の稼ぎがいいこともあるが、そんじょそこらの20代じゃ~お財布がパンクするような名店での外食は頻繁。
魚も好きで、白身三種(ヒラメ、カワハギ、フグ)などは当然のように舌(食味)で言い当てる。

まあ、ここまでを耳にすれば、ちょっと嫌味に聞こえてしまうオマセちゃんだが、これが実に素直で良い子なのだ。
そして、この子と食事を一緒にすると、美味しそうに料理を平らげる顔が見ていて本当に微笑ましい。
更には最近、私のことを師匠と呼んで懐いてくる。

何の師匠だか解からぬが、下手な寿司屋より旨い魚をお裾分けしてくれる ″ナイスミドル″ ってことなのだろう…。

そんなサキちゃんがこの冬、私立中学を受験した。
震災前の2月である。
受験直前に、「頑張れよ!合格したら好きなお魚釣ってくるからな!」と励ましたのだが、これが功を奏して?見事に第一志望校に合格したのだ。

そうして私は首を洗って ″好きなお魚の告知″ を待つ身となったのだが、告げられたお魚の名は…

「カワハギ」

が~ん。
日本人はお祝いには真鯛と相場が決まっている。
と言うことは、久々にスピニングリールの出番かと、俄かに準備をしようとしていたところで足元を掬われた。

以前にも触れたが、私はカワハギを年に1回お付き合いする程度の釣目。
決して得意なジャンルでないのだ。
それでもオデコの可能性があるマダイより、カワハギなら良い型が1枚位は混ざるだろう、と気を取り直し釣行したのだった。

ブログにこそしなかったが、カワハギを真剣に取り組んでみると。。。おもしろい!
それは、カワハギを釣るためのプロセスは沢山あれど、
 ●目感度・手感度で拾えないアタリがあること(気づかぬうちに餌が無い)
 ●アタリを拾えた場合でもアワセでフッキングしないことが頻繁

カワハギの面白さは、この2つの事象に尽きるのではないだろうか。
言い換えれば、カワハギはいい加減な魚で、小馬鹿にされたようなところがムカつくのだろう。

そんなプレゼント釣行の結果は10枚だったかで、サキちゃんのオーダーには答えられたのだが、私の中でムクムクと「カワハギもっと釣りたい」という煩悩が灯りはじめたのは言うまでもない。


そして「カワハギをどう縛いてやろうか?」と考えている折、フッと思い至ったのが釣友I氏のこと。
彼は「蒲田カワハギ研究会」なる同好会に所属しており、20年以上カワハギ釣りを鍛練している。
この研究会だが、月例会の情報がネットで開示されていたのでリンクしておきます。

そこで、I氏にカワハギ釣りを個人的に教えて欲しいとお願いしたところ、最近カワハギは月例会にしか釣行しない(今はマダイが釣りたいらしい)とのことで、そのうちに月例会に招待するとのことだった。

驚いたことにこの月例会、オフシーズンは無く、第二日曜に毎月(年間12回)開催しているそうな…。
そうして招待されたのが、なぜか7月だったのだ。

長い前置きとなったが、初めての真夏のカワハギ。
釣果は研究会の皆さんにトリプルスコアで撃沈されてしまうのか…。
はたまた、研究会の皆さんはどんな釣り方をするのだろうか?
そんな不安と期待を胸に「蒲田カワハギ研究会の7月例会」にゲスト参加したのだった。

(つづく)

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