2011-07-04

白っ子ぉ~(ショウサイフグ考察②)

ここのところ私の主力ターゲットと化しているショウサイフグだが、過日、10尾という湾フグ並みのワーストレコードを樹立してしまった…。
船中トップ22、裾7と悪い日並みではあったが、さすがに凹む。


そんな敗因は何か?
現場(船上)では考え及ばなかったことが、落ち着いてくるとチラホラ見え隠れするようになる。
そんな朧気な考察ではあるが、今般はこの敗因を探ってみることとする。

「夏のショウサイフグと冬のショウサイフグの釣り方は異なる」
ショウサイフグは周年狙うことが可能だが、釣りの盛期は初冬から春先までとなる。
この冬、大原に何度も通って仕掛や釣り方を工夫して、過日の釣行はその(冬仕様の)まま挑んでしまったのだが、どうやら夏場は事情が異なるようだ。

●水温:底ベタの冬に対し、水温(活性)が上がる夏のフグの棚が浮く
●水色:澄んだ冬に対し、濁る夏は消極的アピールではエサが目立たないか

過日の同船者の仕掛けは私以外、全員がハイブリッドで(カットウ仕掛けの上に喰わせ仕掛けが付いている。私はハイブリッドが嫌いなのでカットウのみ)、ヒット率は喰わせ仕掛けが7割程度か…。
更に私の錘の色は「パールホワイト」。あまり目立つ色でない。

従って、着低から30~40cmほど棚をきって誘いを掛けてみたのだが、どうにもアタリが伴わない…。
当然、エサ(アオヤギ)はタップリと付けて、ベロだけに鉤を通し肝がブラブラするように心掛けたし、キャストして広範囲を探ることもしたが、パッとしない。
エサすら齧られないのだ…。

そんな与件から導き出した教訓は、喰わせ用のタックルと、私の好きなカットウ用のタックルを2つ用意すること。
錘は出来るだけ発光の強い色(グロウ系他)とする。
また特エサとしてイカタンやエビ類も有効だろう。

因みに、フグの喰わせ釣りは、カワハギの弛ませと同じで、ゼロテンからアタリがあればやや強めの聞きアワセを入れる。
ハイブリッド仕掛けを私が嫌うのは、喰わせ側のアタリか、カットウ側のアタリか解らず、煩わしいことに起因している。

「竿は長いほうが有利?」
この点に関しては季節に関係のない話だが、外房や茨城のカットウ釣りは8:2の先調子であれば専用竿を使うまでもないが(宙釣り用のガチガチのカワハギ竿は硬すぎる)、ベタ凪の夏に感じたことは、長い方が有利だなということ。
何せ湖のようなベタ凪だというのに、海底形状や船の流し方によってはゼロテンをキープするのに腕の長さだけじゃ足りず、クラッチを切ることもシバシバ…。

今まで波っ気のある海ばかりだったので、逆に気付かなかった点だ。
因みに私の竿は145cmなのだが、手返しさえ気にならなければ190cmあってもいいかもしれない。

これが過日の敗因分析(考察)なのだが、この時期に敢えてフグ船を探してまで出掛けるのは白子(真子)が入っているからだ…。

過日、お世話になったのは千倉の千鯛丸さんで、予てより常連さんが足繁く通うという噂は耳にしていた。
実際に利用してみると、常連が多いのも「成程」と頷ける。

出船直前、「あの赤い車は誰の?」と船長がマイクでアナウンスする。
「待っているから避けといで。カモメの休憩場所の真下だから酷いことになるよ!」

ブログを拝見しても、話(文章)が上手い。
流石に自然相手のお仕事なので、お天気次第というような表現も介在するが、至って理論的である。

ポイント移動時にも「型を狙ってこちらに来たが、潮型が悪い。この潮型は粘るだけ無駄なので早めに見切って移動します」とマイクで説明が入る。

きっと前職があって、根っからの漁師や船長ではないのであろう…。
千倉は決してアクセスが良い場所ではないが、長くお付き合いしたい船宿です。

そんな千鯛丸さんで釣ったフグは数は少ないけれど、ちゃ~んと白っ子ぉ~が入ってましたぜぃ!

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