2011-07-17

何たることだ!

何とも悩ましい…。
スズキという魚は船釣りで狙うことはできても、釣りの世界においては(こと東京湾に於いては)完全にルアーのメインターゲットと化しており、「シーバス」と言う名の方が世間一般に通りがよい。

私の今回のターゲットは、活きエビをエサにした「スズキ」であり、ルアーの「シーバス」で無いことを予めお断りしておく。

そこで苦渋の選択。
ブログのラベルは「シーバス」として、タイトルは「エビスズキ」としようかと釣行前は想定したのだが、この釣行がとんでもないことになったのだ…。

私の釣友、H氏とS氏はエビスズキが大のお気に入り。
夏になると足繁く通っていて、去年あたりから「夏になったら」と誘われていた。
特にH氏は、スズキの棚を1m下げるとよい型のタイが釣れるそうで、その口振りからどちらかと言えばタイを狙っている節が窺える。

そしてこの釣りも東京湾ならではの非常に単純明快な釣りだ。
特に仕掛けは10号の三日月錘の下には鈎とエサだけというシンプルさ。
これで3~4kgの魚を釣るのだから、ヒットさえすればハゼ釣りをしていて鯉が掛ったようなもんだ。
その一方、手持ちでじ~っと微かなアタリを待たなければならない修行僧のような釣りである(マゴチと同じ)。

そんな経緯で、彼らの常宿「仁春丸」にて八景沖~猿島周辺の海に出た。


出港してすぐに投入の合図。
いい加減な準備をしたつもりはなかったのだが、私は最初の1投目からライントラブル…。
極細PEはトラブルと本当に厄介だ。

結局10m程ラインを切って、リーダーを結び直したのだが、その作業中に左舷舳の方が(私は右舷舳2番)ファーストヒット。
1本目をゲットした。
状況は良さそうである…。

ラインの修復を終えて、やっと仕掛けを投入。
船の揺れに同調して、沈んだり浮き上がったりする穂先。

この先、この穂先をただひたすらと6時間半眺めつづけることになったのだ。
エビ(餌)だけが元気で、ひと齧りもされなかった…。


船中9名。
スズキ1~0尾。
6名が完全丸坊主。
1名に外道で鮫が釣れた。
もう1名にはシリヤケイカが1杯。
結局、最初の流しで上がった1尾が最初で最後のスズキのヒットだったのだ。

船釣りをして、外道を含めて丸坊主を喰らったのは初めてのことである。
「何たることだ!」リベンジする意欲すら湧かない…。

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