2011-07-11

真夏のカワハギ②

前回からの続きである。

釣り雑誌などにちょくちょく登場する名人を輩出する「横浜皮はぎ釣り研究会」の名は知っていたが、「蒲田カワハギ研究会」も負けず劣らず古い歴史を歩んできた同好会のようだ。
そこで釣行記の前に、研究会と月例会ルールについて触れておく。

会員の方々は圧巻だ(7月参加は16名?)。
待合いの時間、少しばかりお話しをさせていただいた大先輩は大正13年生まれの87歳(私の倍は生きていらっしゃる)。
先日、同窓会があり、カワハギの昆布締めを振舞ったところ大好評で「魚を持て余すのなら私が貰うから」と、食欲も若い者に劣らない。

皆さん、お揃いの帽子(オレンジ色)とベスト(蒲研の二文字刺繍入り)を着用されている。

また、今回の月例会の会場は剣崎松輪港(江奈)なれど、乗った船は「徳八丸」という耳にしたことのない船宿だ。
きっと今のような遊漁船というスタイルが確立していない頃からお付き合いをされているのだろう。

参加人数に応じ1~3隻の船を仕立て(今回は2隻)、釣座はくじ引きとなる。
電車バスを利用されて来られる方が多いので、他の船が出払った静かな港を7時過ぎに岸払い。
14時沖上がりで、カワハギの数(同数で並んだ場合に備えウマズラもカウント。魚を数するときには会員が立会い確認)、大物賞(全長)を争うもので、TOPにはピンバッチが手渡されていた。
飛び賞もあったのだが、これは只のゴロ合わせだろう。
餌は各自持参だ。

さあ、いよいよ釣行だ。

タックル(竿や仕掛や餌)は、研究会を謳うだけあって、普段の乗合船より拘りが窺える…。
例えば、釣友I氏は前日にアサリを400個も剥いてきたそうで、「今まで色々な餌を試してみたが、アサリに敵う餌はない」とキッパリ言い切る。

外道が少なければ250個もあればいいが、外道が多いと400個ないと心配とのこと。
私はカワハギの聖地「久比里」の船にも乗ったことがなかったので、実のところアサリを自分で剥いている人に会うのも初めてだ…。

更に、私の餌は昨シーズン船宿で支給され、余ったものを塩締めして冷凍保存したものと伝えたら、I氏は活きのよいアサリを少し分けてくれた(ひっひっひっ)。

鈎も自動ハリス止めを使う方、チチ輪接続+ビニールパイプ補強する方と色々だ。
飾りも花火やタコベイト、ケミホタルと様々。

そして皆さん異口同音に「カワハギは動かしていないと駄目」と言う。
誘いは、叩きまくるような方は私の乗った船(私の他7名)では見うけられず、皆さんアクションこそ違えど「底トントン」が誘い基本で、中には大きな糸ふけを海面に残すような底トントン(自然に弛ませとなって、自然に聞き上げることになる)、竿先だけプッニップッニッと底を撫でている底トントン、中錘だけ上下させる底トントン色々だ。

そして左舷艫(同船の)が14枚で7月例会のTOP賞をとったのだが、彼の釣り方は底トントン+宙の叩き上げ、叩き下げのMIXだ。

私のカワハギ釣りのスタイルは、キャリアが短いために、どうしてもフグで培ったゼロテンが基本となってしまう…。
ゼロテンから弛ませていき、基本的に目感度でアタリを取り、聞き上げる超オーソドックスなもの。

ところが、当日は波も穏やかで潮もトローっと流れていたことから、私の釣り方が嵌ったらしく13枚で次点。
皆さんにお褒めの言葉をいただいた。



何れにせよ、カワハギ釣りは面白い。
また「カッカッカッカッ」というアタリを味わいに釣行したい。

外道のカサゴは唐揚げに…。

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