2011-01-02

サバサバ大作戦②

今回のブログは昨年10月の「気になる船宿。」として話した "新傳丸さん"と、やはり昨年のブログ「酔っ払いの思考」で見事失敗した "サバサバ大作戦" のリベンジとの組み合わせです。

皆さんがよ~くご存じの "私の体たらく振り" は、期待した釣行や前以て準備した釣行に最大の効果を発揮します…。
果たして、今回はその体たらく振りを乗り越え、至高のターゲット(オニカサゴ)を手にすることが出来るのでしょうか?

何はさて置き、まずは新傳丸さんの話をしなければなりませんね…(詳しくはコチラをご覧ください)。
いやぁ~約30年振りの再訪となると予約の電話ですら緊張してしまいますね。
実際に電話しているときに脇に冷たいものを感じましたよ…。
まぁ、電話でどうこう説明してもしようがなかったので、サラッーと「明日、1名乗れますか?……お名前は?うめ○○です」っと流し、ふっ~と溜息を吐いている始末。

当日(11/3)は何とな~く遠回りというか、アクセルを踏みきれないというか、年甲斐もなく恥ずかしいのでしょう…、小湊に向かいます。
それでも、港に着いてしまえば、皺くちゃになっているけど見覚えのあるオカミさんの姿を発見し、近寄って「僕のこと覚えてる?」と訊いてみます。
すると、「ん~名前までは出てこないけど、何となく見覚えあるねぇ」とオカミさん。

竜宮会のうめ○○の息子ですと打ち明けると、「え~、うめ○○さん亡くなって暫らく経つけど、本当なの?ウチも今年お父さんが亡くなっちゃってねぇー、磯渡しはそれで止めちゃったんだよ…」と突然の質問にもかかわらず、点と点が繋がった様子。

どうやら大船長が亡くなるまで磯渡しには父を知っている方が通ってらしたようで、チラホラと父の情報が届いていたのだろう。
そして、久々の再会であっても、私の現着は定刻ギリギリ…。
話はその位に船に乗り込みます。

するとオカミさんから話を聞いた船長(息子船長)が支度をしている私に声を掛けてくれます。
「Nさん、Mさん、Fさん(父の釣仲間)は元気にしてるのか?」
「大船長は癌だった。お父さんは何だったの?」
「釣りなんかしたのか?」
「景気が悪いから、昔みたいに毎週来るお客さんが少ない…」etc

帰港する頃には船長もオカミさんも記憶が整理されてきたようで、私の名前や母の話、中学生になって自転車で小湊までツーリングしたことも思い出してくれ、私としても30年振りの超アンニュイMindを克服した再訪に「本当に良かった」と思えてきました。
今後は、毎週とはいかないまでも、新傳丸さんに通いますよ!
何しろ新傳丸さんは、春になればLTマルイカ(浮スッテでアカイカも可)を狙えます。
マルイカ、ヤリイカ、スルメ、イサキ、タイ、オニカサゴまで狙えて何が不足なのでしょう。
とにもかくにも再訪の甲斐がありました。

実は、船長の釣果ブログに私宛のメッセージが届いています。
興味のある方はご覧ください。
さて、30年振りの再訪の話はこれぐらいにして、実釣の話に移りましょう。
当日の釣目はフラッシャー五目とオニカサゴのリレーです。

房総ではフラッシャーとイカ(スルメ)のリレーが盛んですが、フラッシャーとオニカサゴをリレーしている船宿は3~4軒でしょう。
その上、新傳丸さんではフラッシャーでアジ・サバに加え「黒ムツ」も狙います。
美味しいリレーだと思いませんかぁ。

陽が高くなってしまうと効果が薄いフラッシャーは、まだ空が暗い中、集魚灯を照らしてのスタートです。
同時に私のサバサバ大作戦のリベンジの始まりです。

水深180mのアナウンスで第1投。
スルスルスルスルッルッルルル…ルッルッルッル。
30mも落ちないところでエサ(サバ)です。

過日の30分もサバが釣れない日とは打って変わり、30秒でサバGETです。
私はニンマリ(これでオニカサゴGET!っと)頬が緩みます。

2尾あればエサ(サバ)は充分。
これでサバに用はありませんが、腹からというより口の中からムクムクとヤバイものが湧き出てきます。
「黒ムツの煮付け」は超美味いんですよねぇ~!

そりゃあオニも良いけど、それはそれ!
船長も「底だよ底!上がってる人もいるよ!いい反応だよ!」とアナウンスするのですが、今度は仕掛けが落ちていかず苦痛です(怒)。

やっとのことで着底するとガクッガクッガクと竿が揺れます。
誘いを入れると、またガクッガクッガクと追い乗りを感じ、少し棚を上げて誘いを入れると更に重みが増し、黒ムツの5点掛けに成功!

頭の中からオニカサゴが消え、今度は煮付の前に刺身が食いたくなり、仕事時の3倍はあろうかと思えるほどの集中力でフラッシャーの絡みを解き、再投入します。

スルスルスルスルッルッルルル…ルッルッルッス。
また、サバ。
スルスルスルスルッルッルルル…ルッルッルッス。
またまた、サバで、結局、着底したのは1回ポッキリ…。
それでも5尾あればまずまずの釣果です。


エサは十二分に確保した。
まな板を手にサバサバ大作戦の第2ステージに移ろうとすると、ありゃぁぁ~周りでは皆さんナイフでサバの解体…。
道理で乗船時にエサが手渡されなかった筈だ。

私だけのアイディアだと思っていたサバサバ大作戦は、房総では ″常識″ だったのです(悲)。
(しかも私よりサバの捌き方が上手いし…)

それでもオニカサゴは釣りたい。
実際のところ、自分では既に釣る(釣れる)気になっている…。

そうこうしている間にオニカサゴのポイントに到着。
満を持して仕掛けを投入したはいいが、私に掛るのは、



こんなのとか、



こんなのとか、



こんなの…。
大艫では1kg位のが2本もあがっているのに、私にはプルッルッル、プルッルッル程度のアタリばかり。
後になって冷静に考えれば、当日は底ダチを気にし過ぎて、棚が幾分低かったのだろう。
1kgクラスは底から下針の位置が1m浮いていても良いくらいだが、低く過ぎたようだ。

そんな訳で夢にまでみたオニカサゴはGETできず、ミニカサゴ3尾(うち1尾は針を飲んでしまいリリース出来なかったので持ち帰り)、黒ムツ5本、外道のキントキ1尾、余ったエサ(サバ)多数という釣果だった…。

本当にこの「体たらく」いつまで続くのでしょう…。

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