2011-01-04

2010竿納め

年の瀬の忙しいく、慌ただしいなか、釣り雑誌に載っていたシロギスの干物が無性に喰いたくなった。

上品で甘味のある白身に塩した干物…。
考えただけで唾が口のなかを満たします。
食指によって釣物が決まるスタイルは竿納めであっても不変なようだ…。

12月23日(祝)吉野屋(浦安)からの出船。
何時ものように定刻に宿に着くと(当日は少し前に着いたけど)、右舷はほどほどに埋まっており、当然4隅は無く、おしゃべりで有名な高田船長が竿を出せばお隣りとなってしまう左舷胴間の札を取る。
噂が本当なら、賑やかな竿納めとなるだろう。

そう言えば、キス釣りは何年振りになるのだろう?
小学生だったときに陸っぱりで父親に連れていってもらった以来じゃないだろうか…。

当然、船で狙うのは初めてだ。
はてさて、道具も適当に準備してきたが、どうやって釣るんだったっけ?
な~んて船室で考えていると、木更津沖に到着である。



スタート直後、船縁にポッチャ~ンと仕掛けを下すが、右舷は潮周りが悪く、すぐに船下にラインが入り込む。
そこで、ベイトリールではあったがキャストして引いてくると、プルルッルッルとシロギスのシグナル。
一瞬待ってから聞き上げるとフッキングしてシロギスGET。

上がってきたシロギスは小っさ!
12cm程度か。
これでは包丁下手の私が捌いたら煮干程度のサイズになってしまう…。

よくよく考えれば、船長の水深アナウンスも7mとか8mと浅いのだ。
落ギスを狙うものだとばっかり思っていた私。
水温がまだ温かいのだろう、浅場で活性が高いのだ。

そこでエサ(ジャリメ)を房掛けにしてみたりしていると「凄いよ12月の反応とは思えないよ、こんなに居るんだからキスが大好きな家の猫のエサを釣らなきゃ!」と高田船長の登場だ。

噂に違わぬおじゃべりなこの船長「あっバレタ。これで4連続バラシだ!」とか、デカいのを釣れば「○○さん、どうだよこのサイズ」と見せびらかしに行く。

私の横の方がこんな調子だから、私の煩悩(干物)も否応もなしに隅に追いやられ、普通~に釣りすることになる。
それでも小物の数釣りが好きな私の性分にキスは合っており、気さくで陽気な高田船長とおしゃべりをしながらの釣は和やかで楽しいものだった。

釣果は大小デコボコだが、55尾とまずまずの竿納めでした。


キス釣りは簡単なだけに奥が深く、私なりに釣った方かなと思えば、左舷舳に座った竿頭は131尾だそうだ…。
そこで、これからシロギス釣りを始める方や次回の釣行に備え、備忘録を残します。

まずはエサ。
濡れタオルの上に(適当な長さに切って)乗せること。
石粉(釣具屋で100円位で売っています)を振っておくと鉤に餌付けし易い。

次にPEライン。
キャスト釣りする場合、どうしても風や海水の抵抗を受けやすいので、極細ゲージが好ましい。
当日、私は1.0号を使用したが、感覚的には0.6号で良いと思う。

錘。
当日、15号でスタートしたが、底引きの感覚が悪かったので20号に切り替えた。
その日の状況、季節、ポイントにもよるが、特にゼロテンを多用される方は底立ちが明確な重さの方が釣り易い。
但し、ブルルッルッルッルを少しでも強く感じたいSな方は軽めで!

天秤。
半誘導、誘導とか、色々あるが、キャストしたときに絡みが少ないものの方が良いのでは?
その理由は、当日は普通の天秤を使ったのだが、即アワセでは掛りが悪かった…。
即ち感度はそれほど重要でないことになる。
落ちギスは「モゾッ」しかシグナルが無いと聞いたことはあるが、固定式天秤で感度的に問題ないと判断する。
常連さんが使われていたストレートタイプのものがトラブルレスで良さげだった。

誘い(天秤仕掛け)。
引いてくるときに、小突きにビタ止めを必ず入れる。

アタリ。
吹かしで喰わせて聞き上げるか、ゼロテンで当りを取ってからジワジワ聞き上げる、若しくは一瞬置いてから聞き上げる。

タックル。
胴付きよりはキャストがメインの釣りかな…。
そうなるとスピニングリールが向いている。
竿はアンダーで投げることを考慮すると、1.3~1.6mの7:3先調子ってとこか。


最後に、今年(2010)の大きな収穫は躰がラクな湾奥の船宿を大いに活用したことだ。
四季を感じながらのドライブと、日曜のNHKラジオ「日曜バラエティー」を聞けなくなることは非常に残念だが、湾奥の船宿は船釣りを更に身近なものにしてくれた。

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