2014-10-05

オフショアジギング開始に向けて(3)ロッド編②

前回に引続き、ロッド選びについてのコメントです。

オフショアジギングについて調べていると、バーチカルジギングであってもスピニングリールのシェアが高いことに気付く。

両軸リールばかり使っているエサ釣師はここのところがピンッとこない。
何しろひとつテンヤとシロギス位しかスピニングは使わないからね。

よくよく考えてみたら、この傾向は巻き取り量に起因していることが薄っすらとわかってくる。
ジギングの基本であるワンピッチジャークは、リール1回転でロッドをひとシャクリする。

仮に6フィート(1.83m)のロッドを使って、ワンアクション28°シャクっただけで糸巻量は100cm必要となる。
因みにロッドのベンディング(曲がり)は計算にいれていないし、概算での話だが。

そうなると回転性が良く、糸巻量も比較的大きいスピニングだと、超高速ジギングも可能となるので守備範囲が広いのであろう。
更にショートキャストで斜め曳きもできる。

但し、フォール(落し込み)のアタリを拾わなければいけないターゲットはこの限りではない。
当然、サワラジギングはフォールでバイトしてくることも頻繁だし、オフショアジギングのメジャーターゲットである太刀魚も同様である。

私としても使い慣れたベイトリールが気が楽なことから、ジギングロッドは(最初の1本は)ベイトモデルを選ぶことにした。

次にロッド選びで戸惑ったのが、ロッド標記だ。
記号や数字が羅列されており、最初は意味が解らない。

エサ竿であれば、「タチウオ190M」と標記されていれば、タチウオ用で1.9m、ミディアムクラス(錘負荷が190L、190MLとは異なる)というように分りやすい。

ところがジギングロッドは、ルアーが発祥した欧米文化の影響を色濃く残す。
ロッドの長さはフィートだし、竿の強度や重さはオンスとなる。
例えば、私が検討したZENITH(ゼニス)零式スクエアTiというモデルで説明しよう。

ZSR62B-3Ti

ZSR………零式スクエア
62………6フィート2インチ(1.88m) ※フィートからメーターへの換算は概ね×30cmする
B………ベイトリールモデル ※スピニングの場合は「S」となる
3………ロッドの強度。ルアーウェイト3オンスモデル ※28g≒1ozなので、85g相当
Ti………チタンガイドモデル

また、ジギングという釣りの特性上、タックルは魚種の縛りが緩い。
専用タックルとして確立しているのはタイラバロッド、エギングロッド位で、タチウオ(サーベリング)タックル、シーバスタックルはライトジギング全般を許容するし、人気のスロージギングは底物全般といった具合だ。

エサ竿も昔はムーチングロッド(胴調子)、先調子ロッドと大きく区分され、それぞれ錘負荷のラインナップする分類だったが、いつの間にか魚種毎に専用竿が作られるようになった。
何れはジギングロッドも同じような進化を歩むのかもしれないが、現状は混沌とした状態だ。

すこし脱線したが、エサ釣師として当然「サワラ専用竿」があると考えていたのだが、そんなロッドは無いのである…。
そうなると、チョイスは二択となる。

ライトジギング用にするか、シイラ用にするか。
オンスで言えば、2オンスor3オンス。

サワラは巨大なサバみたいなものなので、魚としての引きは左程でもない。
即ち、強度は必要ないのだから、釣りとしては華奢なタックルの方が面白い。

一方、いつかはチャレンジしてみたいシイラ(キャスティング)も捨てがたい。
夏の太刀魚ジギング(サーべリング)はライトタックルが面白い。

そこで私の出した結論は、キャスティングタックルはシイラ用(3オンス)、ベイトタックルはライトジギング用に絞ったのだった。
つづく