2013-09-01

フグの遊動仕掛け

美味しいフグを食いたくて…、そんな建前とは別に、外房~常磐のフグ釣りは熱くなる。

東京湾のフグ釣り(湾フグ)は、静かな海で微かな穂先の変化を見逃がすまいと、修行僧のような釣りとなるが、外房~常磐は外洋に面している分、波・ウネリが大きくアタリの見極めが難しい。

但し、フグの個体数は東京湾とは桁違いに多いため、船の上下動で勝手に「聞きアワセ」が入り、ブルッブッルルと「逃アタリ」が出る。
慌ててアワセを入れても豊富な群のおかげで釣りが成立してしまう。
故に、アタリを取るよりも空アワセが有効な訳だ。

この「逃アタリ」が曲者で、アワセて掛らなければ熱くなる!
外房~常磐のフグ師は、これがフグの本アタリと履き違えている方が多いが、実のところ本アタリは、このブルッブッルルの前にあるのだ。

「湾フグは難しい」とよく耳にするが、ことアタリの見極めだけでいえば、外房~常磐のショウサイフグの方が一段難しいのではないだろうか。

そんな本アタリを取りたくてフグ師の皆さんは、少しでも仕掛けの感度向上を目指し、工夫をする。(仕掛けは構造がすっごく単純ということもあるんだけど)

斯くいう私も“あれやこれや”してきた訳だが、いつまで経っても結論が見えない且つ、究極の課題が「遊動仕掛けはアタリが大きく出るの?」という点。

端的に言えば「エサ鈎と道糸がダイレクトの方がアタリが大きい筈?」。
ほとんど悩みと言っても過言ではないこの課題にひさびさに取り組んでみることにした。
ご覧のとおり、今回用意したのは「遊動式の鯛ラバ」。
90g(3.75g=1匁(号)として24号に相当)。
フック(エサ鈎)は遊びを少なくするためにダルマスリーブで接続した。

そして実釣(テスト)は、釣果情報で最も数が安定していた飯岡の幸丸まで足を延ばした。
心の中では爆釣&竿頭上等!
得てしてこういう場合には、必ずと言っていいほど落とし穴が待っているものだ…。

投資総額約1500円のこの仕掛け、投入開始から約3投でPEラインブレイクで海に奉納することになったのだ。
あ~神様、あなたはこの課題から私を解放してくれないのですね…。アーメン

そんな訳で、写真の仕掛けはちっこいフグ2匹しか掛けることができず、敢え無くテスト終了となったのだが、そこは好調な飯岡。
通常のカットウでも難無く45匹は拾うことができた。
また気が向いたときにこの課題には取り組むこととする。

P.S.
房総・常磐のショウサイフグに良さそうな竿を発見した。
Aブリッツカレイ82」だ。

過日、キス釣りで友人の竿を借りたのだが、非常に感度がよかった。
このキス竿がリーディングキスMHで、メガトップというカーボンソリッドの穂先(ティップ)を採用している。
フグ竿も「この穂先がついたモデルがあればいいのに」と思い、メーカーのHPを眺めていたら、あるじゃないの!メガトップ。

しかも竿の長さも165と一番欲しかった長さ。
更に、お高いダイワの竿なのだけれど、実勢価格も2万円を切っている(価格comでパッと見ただけだが)。

フグ釣りにカレイ竿?と怪訝な顔をされている方もあるかもしれないが、そこは私の経験とキャリアを信じてもらうほかないが、とにかく、これから外房・常磐のショウサイフグ竿の購入をお考えの方にお薦めの1本だ。

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