2010-02-19

冬のイサキ(追い食いについての考察)

ここのところ、昨年末の繁忙時に手薄にしてしまった案件が再燃し始め、またまた釣行から遠のいております。
他にも釣行から遠のく理由が1つあるのですが、そのことについては、後日、あらためて触れることにします…。
皆さまお元気ですか?

今年(1~2月)は本当に寒いですね…。
雪をこんなに見る冬は久々な気がします。
こんな陽気が続くと皆さんも釣行に躊躇われていることかとお察しします。
実のところ、前回の釣行では、私も寒さに震えてしまい、安物ながら防寒防水ジャケットを1着購入したところでもあります。

さて、前回のラストコメントで次回はイサキかメバルかとお伝えしておりましたが、悩んだ末、イサキにすることにしました(迷った時はいつもイサキですね…)。
それは、ここのところ足が遠のいている「江見:新栄丸さん」の釣果速報を眺めると、外道にアマダイが数尾あがるからなのです。

メバル………煮付けが旨い(アジとのリレー)
イサキ………刺身が旨い(アマダイの昆布締、頭煮付)

こんな比較をすれば、食いしん坊の私がイサキを選ばない訳がないのが本音です…。

さてさてこのイサキも過去に色々とコメントしていますが、寒い時期は活性が低く、なかなか数が伸びない釣りとなります。
最近では雑誌で「寒イサキ」なんて特集が組まれ、名手と言われる方の工夫が紹介されているところですが、私が冬場のイサキで心掛けるのは「ソフトな誘い」です。

イサキは活性の高い低いがあっても所詮は群れで動く魚。
魚探反応があれば船長の指示棚には群れが入っているわけです。
船が1回毎に旋回するか、暫らく流すかにもよりますが、底ダチを取った後のひとシャクリまでは素早く、そこからは待ちを長めに(5秒位か…)コマセの帯が途切れないようにイメージしてソフトに誘い上げ(シャクリ上げ)ていきます。

冬場は決して指示棚まで一気にシャクリ上げ、棚で待つことはしません。
誘い幅も夏場と異なり、ハンドル1回転以下(30~50cm)と小刻みに仕掛けの長さ分を誘い上げていくのです。
それは活性が低い=積極的に餌(コマセ)を追わないからです。
シャクリ幅が大きく(早く)すると、ウマズラが多いときは厄介です。

仕掛の長さが3.0mなら、1回の投入で6~10回シャクリを入れることになりますね…。
私は仕掛けの長さは原則、夏も冬も変えません(凡そ4m)。
コマセも餌も同じなのだから、あくまでもシャクリのスピードに違いをつけるだけです。

また、活性が低い冬だからこそ追い食いを狙うべきとも考えています。
1尾かかれば、周りにはイサキがいるので必ず追い食いを狙うこと。
私が追い食いで工夫している点は、ドラグを緩目に調整することです。

先にも述べたとおり、船長の指示棚には群れが入っている…。
よく雑誌には追い食いは "ゆっくり上に巻き上げる" と書かれていますが、もし群れの上層で下鈎にヒットしていた場合、上に仕掛けを巻き上げてはあまり意味がありません。

群れている魚は、鈎掛りしていても群れに戻ろうとする筈です。
そこでドラグを緩めに設定しておき、魚のパワーで糸を出します。
シャクリやフッキング(聞き上げ)はサミングでカバーします。
巻き上げが辛いときは、ドラグを絞ります。

勿論、クラッチワークの方がやり易いという方もいらっしゃると思いますので、操作はお好みで…。
ただし、予期せぬ外道(例えば鯛)が掛った場合は、断然ドラグの方が有利です。
あと、追い食いの目安としては、仕掛け投入後のわりと早いタイミングでフッキングさせられた時とするのが大事です。

投入後、2分近く探りを入れた後にヒットした場合、ビシにコマセが残っていません。
追い食いは、フッキングした魚の動きでコマセが放出されることで成り立っています。
まー追い食いの工夫については、冬も夏も(釣目も)関係ないことですが…。

尚、鈎は柔らかい竿をお使い(向こう合わせ)の方はムツで。
先調子の竿でアワセを入れていく方、外道にハナダイを狙う方はチヌで構わないと思います。
実のところ、鈎の種類は私も悩むところなんで、悪しからず…。

さあ、いつ釣行が叶うことか…、楽しみです。

2010-02-02

師匠の復帰戦

前回お知らせしたとおり、1月31日(日)この冬三度目のヤリイカに挑戦してきました。
この三度目の釣行は、このブログを開始した最初のコメント
http://tsuri-zakki.blogspot.com/2009/04/blog-post.html )で紹介している仕事仲間Nさん(敢えて師匠と呼ばせてもらいます)が、膝の手術から復帰した最初の釣行になります。


(左)師匠、(中)兄弟子のY氏、(右)私

師匠のお仲間は、ヤリイカ釣り=小網代「丸十丸」と常宿が決まっているのですが、私の房総での釣果、イカの群れのデカさや船の大きさをアピールし、房総に遠征してもらいました。
また今回は日曜のグループ釣行ということもあり、萬栄丸さんがギュウギュウ詰めでオマツリ多発になることを鑑み、萬栄丸さんと仲の良い洲崎「早川丸」さんにお世話になりました。
http://www.hayakawamaru.com/

大潮の満月とあって期待を膨らませた師匠の復帰戦は、晴れ、水温は日中バケツに手を入れて若干暖かい程度なので、外気+2℃(14℃)程度か?
波は低く凪(若干ウネリあり)でバラシは怖くなかったものの、潮は動かず(上潮若干強く)…。
風は北西微風、釣座は右舷舳から3人並びで、狙いとおり片舷5名=計10名での出船。
1日を通して反応は底ベッタリで、数が伸びる日並ではありませんでした。

それでも流石は洲崎の船。
勝山港からの出船であれば、最初のポイントとなる洲崎沖まで約40分の航程となりますが、20分も経たずに反応を探しはじめます。
第1投の時間(スルメ狙い)には周りに1隻の游魚船もありません。
車を運転する時間は長くなりますが、実釣時間については洲崎は最高ですね。

一応、船長のアナウンスは30m位タナに幅はあるものの、当日の反応はベタ底…。
更には、ヤリイカの良ポイント「白浜沖」が二枚潮で釣りにならないという情報が僚船から入り、洲崎沖から布良沖に若干移動しただけでヤリイカに変更(ベタ底のまま)です。
底釣りが下手な私には辛い展開となります。
底ベッタリで反応が小さい日並には、とにかく仕掛けを動かさないことには=シャクらなければ、イカは乗りません。

こんな時のお薦め竿は、シャクリ易い硬さがあり、シャクリ続けられる軽さ、シャクリ幅がとれる長さ(2.0m前後)が求められます。
市販(私見)では、ダイワLeadingXVヤリイカ195Hあたりがお勧めですね。

復帰戦の師匠は、ベタ底で弛ませる作戦。
前半、多点掛けも何度かありましたが、どうにも乗るイカが小型(マルイカサイズ)ばかりで、「先が尖っているイカが欲しい~」とボヤキながらも、終盤、数少ない大きな反応では先の尖ったイカをゲットしていました。
それでも三浦方面ではアベレージ10杯程度な釣果が、洲崎では20杯と満足していただけました。

斯いう私は、疲れながらも頑張ってシャクリ続け、スルメ6杯、ヤリ20杯でフィニッシュ。
兄弟子のY氏は、スルメ3杯、ヤリ23杯で、近所にお裾けをしなかったせいで、毎日イカ刺しを食べているそうです。

次のレポートは、イサキかメバルと考えています。