2009-09-02

スルメイカ(6)実釣編その2


去年は今頃の時期(9月初)"スルメイカ爆釣" なんて記事を雑誌やネットで見ていたはずなのですが、今年の9月は寂しいですね…。
茨城ではそこそこ釣れているようですが、相模湾の周年イカを追いかけている宿まで鰹に出船している始末。
駿河湾では既にヤリイカに突入しそうな雰囲気だし…。
私も旬を外さないように、スルメイカのコメントもラストスパートです!

今回は巻上(シャクリ)についてのコメントです。
着底~シャクリ上げは、余程の大当たりの日でない限り、時間的にも実釣の大部分を占め、多くの方の釣果(実績)も着底~シャクリで発生していることでしょう。
そういった意味では、前回、落し込み(触り)に大きく時間を割きましたが、実釣においての重要度は着底~シャクリの方が上となります。

まず、船長からの棚指示が底から○○○mという指示の場合、錘を着底させることになります。
着底後のひとシャクリはイカが乗る最大のチャンスです!
ですので、落し込みの触りなどは無視して、船中の誰よりも先に「着底」させるというのもひとつの戦法です。
そして錘が着底したら糸吹けを取ってシャクリ動作に入るわけですが、どうせシャクルなら着底して即座にシャクリを開始するのではなく、「一呼吸おいて」気合いを入れてシャクって下さい。

これは着底する仕掛け(ツノ)をイカが追いかけて(寄ってきて)いるかもしれないからです。
また、落し込みの中層シャクリで説明したように、着底後、少し仕掛けを吹かし気味にしてあげると、垂直に落ちてきたツノが横向きになる所謂「弛ませ」効果も有効です。
くれぐれも丁寧に(雑にせず)、一呼吸おいて下さい。

加えて、私はシャクリとシャクリの間に待ちを入れない方ですが、最初のシャクリに限っては竿を頭上まで持ち上げてから「ワンポーズ」置くようにしています。
当然のことながら、ワンポーズ置いたときに "ズッシーン" ときたことが何度もあるからです。

次に潮の速い日や船が急停止(投入指示)して仕掛けが流れるとき(ミチ糸が斜めに海中に入る)、私は着底後、シャクリを入れずに「電動スロー巻き」で対応します。
これも弛ませと同じ効果を狙ってのことです。
折角、ツノが斜めに倒れているのだから、これを利用しましょう!

また、釣行日の第一投は情報収集の面で重要です。
二枚潮のときは、船長の水深アナウンスより糸が出ますし、底潮だけが速い場合、ミチ糸は真直ぐ海中に落ちているのにやっけに最初のシャクリ(錘)が重く感じる…他。
この情報をもとにその日のシャクリ強弱を工夫するべきです。
潮が速い時=イカが泳ぐのもひと苦労(抵抗が大きい)と考えれば、大きく速いシャクリは不利です。
小さく遅めのシャクリ、スロー巻きでスタートします。

ここからが「シャクリ」についてのコメントです。
しかし残念なことに、私はスルメイカでのシャクリは余り積極的には行いません。
ましては、電動シャクリに至っては、殆ど行わない。

それは、激しいシャクリに追いつくほどスルメイカの活性が高いなら、落し込みでスルメが触ってくると考えているのが1つ。
時には電動シャクリを行いますが、その前に、電動スピードを徐々に上げながらステディリトリーブ(ただ巻き)で様子をみると、それでも充分乗ってくるのが1つ。
仕掛けの全長が長ければ(例えば私の仕掛けは約20mなので、指示棚の幅が30mであれば、シャクるのは10mでよい)探る幅も少なくて済むので、電動シャクリは不要というのが1つです。

少し興ざめしてしまったのではないでしょうか?
とどのつまり、シャクリは滅多にしないというのが私のスタイルです。
ステディリトリーブ(ただ巻き)で、スローだったり速くしたりを電動リールで調整するだけです。
イカの活性が悪かったり、海況が悪い場合、たま~に着底した位置でシェイクしてみたり、スロー巻きにロッドアクションを加えることもありますが、目立った成果はありません。

また、ステディリトリーブじゃ多点掛けが出来ないのではないかと思う方もいらっしゃると思いますが、最初の乗りを引っ掛けてから電動スピードを調整して棚を通過させてあげれば(1杯イカがツノ乗っている効果なのか)、多点掛けできます。
最高7杯、今年の最高は5杯です。
とにかく、1杯乗せてから棚を通過する間は電動スピードをスロー巻きにすことです。

アドバイスとしては、スルメイカは1杯でもかなり重いので、乗ってからのスロー巻きは電動リールのブレーカが落ちる可能性が高いので、極力、船電源は避けてmyバッテリーを持参しましょう。

6回ものスルメイカレポートでしたが、如何だったですか?
最後に、スルメイカは晴れていれば船上干し、天候が悪ければ沖漬けという方が大半でしょうが、私はホイル焼きが大好きです。
ですので、釣ったスルメイカを生で持帰ることが多いので、必ずスルメを絞めるようにしています。

スルメの急所は眉間です。
眉間の中心(やや上)にナイフが入ると、さぁ~と白く変色します。
絞めたスルメは墨は吐きませんし、ビニールに入れてから水氷で冷やして持ち帰れば身が柔らかく美味しく戴くことができます。
是非、試してみてください。

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