2009-08-30

スルメイカ(5)実釣編その1

タックル編が長くなってしまいましたが、これから実釣についてです。

カテゴリ的(ラベル数)では、とうとう "イサキ" "考察" を抜き、スルメイカがTOPとなります。
それだけ悩んで、工夫して、情報収集した結果ですね!
その割には腕が伴わないところが悲しい…。

前述してきたとおり、実釣について触れるのは東京圏(昼)の竿直結とお考えください。
とは言っても、ブランコと直結は通ずる点がかなりあるので、ブランコの方にも参考にはなると思います。

また、スルメイカによく釣行される諸兄にお願いがあります。
実釣における注意等で、私のコメント以外に 「これをしてなきゃ駄目じゃん」 というような事があれば、是非コメントを残していただけないでしょうか…。

イカ釣りと言っても釣は釣り…、大原則は他の釣りと同じく棚の見極めが出来ていればイカは釣れます。
当然ですね。
イカの居る棚で仕掛けが動いている→イカが釣れる…。
だけど、こんな単純なことが簡単には出来ないわけで、いろいろと工夫をするのです。
それらをひとつひとつ検証してみましょう。

シャクリは棚の見極めに伴う作業です。
棚を探る手法は2つ。
■仕掛け落下中に(落し込み)イカの触りを察知する
■着低後、シャクリ上げながら棚を探る(電動シャクリ含む)

さて、棚の探りをする前に準備して置かなければならないことがあります。
1つは使用する仕掛けの全長を把握すること。
もう1つはミチ糸(PE)の長さを色毎(10m単位)に調整して置くことです。

船長からアナウンスされるスルメイカの棚(反応)は、例えば「70~100mまで」といった中層のものと、「底から30m」といった底に居る場合の2つです。
問題となるのは上棚で、70~100mであれば70m付近で、仕掛けが全長10mであれば70m棚にはラインマーカーで60m付近で突入することになります。
全長15mの仕掛けであれば55m、全長20mの仕掛けであれば50m…。

仕掛けの全長を把握するのは上棚を正確に攻めるためで、ミチ糸は指示棚に幅があるため、さして重要ではありませんが、同船した方々に棚を聞かれたとき、正確に教えて上げられるという側面も併せ持ちます。

まずは落し込みでイカの触りをとるにはどうすればよいでしょう。
この点については私も教えて貰いたいところです(現在、修行中の身)。
とにかくこの「触り」を見極めるためには、電動リールの糸送り機能は解除し(必要であればマニュアル操作して)、仕掛けが指示棚に届いたところからサミングでゆっくりと仕掛けを落とすことです。
そして竿先とラインの変化に集中する…。

イカ釣りの(昼間)錘は120~150号と重いので、スプールを緩めにしているとサミングだけではなかなか仕掛けが暴れて触りを見極めることができません。
私が実践しているのは、棚に仕掛けが届くあたりからスプールドラグを締め込んで、仕掛けの落下スピードを低速に落としてしまいます(2秒1mくらいか…)。

イカの触りは、仕掛けの落下が止まるというような大きなものは稀です。
「糸がちょっと吹けた」、「帆先の動きに違和感があった」というような微妙な触りが殆どなので、とにかく "おかしい" と思ったときは仕掛けの落下を止めて2度シャクリを入れてみましょう…。

なぜ2度かと言えばシャクリの後に仕掛けの吹けをつくるためです。
シャクリ上げたときに乗りが伝われば別ですが、乗りがなければ糸吹けが出るくらい一気に竿先を降ろします。
タックル編その1で中錘について書いていますが、中錘を使っていれば一瞬ながら仕掛けは海中で「U字~Z字」になります。
このときにイカが乗る可能性があります(触り=シグナルが本物であれば…)。

直結についてよく言われるのが、サバの邪魔をされない、群れが濃いときの爆発力、手捌きの良さの3点で、イカの乗りという観点ではブランコの方が上なのではないでしょうか?
ブランコの仕掛け(ツノ)の動きを想像すると、シャクル(カンナは下)、仕掛けを落とす(カンナは上)とワイパーのような180度の動きとなります。
直結ではなかなかこういうツノの動きを演出できません。
そこで仕掛けを吹かすことで「U字、Z字」にツノを躍らせるのです。
私の場合、触りになかなか自信が持てないので、この手法で著しい釣果があったわけではありませんが、理には適っているはずです。

故に1回目のシャクリは触りを掛ける、乗りがなかった場合にツノを躍らせ、2回目のシャクリで捉えるという二段構えのシャクリです。
また、落し込みの触りに自信があれば、シャクリで乗らなくとも、その棚でふわふわ誘うのもよし、その棚付近を小さくスローにシャクルのもよいでしょう。

あとブランコの釣り方なんですが、棚を何段階かに分けて落し込むのもひとつの手段です。
指示棚が70m~100mで全長10mの仕掛けの場合、ラインマーカーで70mで2回シャクリ、乗りがなければ、10m落とした80mで2回シャクリ、乗りがなければ更に10m落とした90mで上に向けたシャクリを開始する。

実釣編その1もそろそろ終わりにしようと思うのですが、最後にアタリとアワセについて触れておきます。
スルメイカのアタリ(乗り)は明確です。
明らかに生命体が「ずっし~ん」と重みとなって竿に伝わります。
初めての方はイカに "引き" がないなんて情報を耳にされているものですが、この点については案ずるより生むが易しです。

また、スルメイカ(イカ)のアワセは竿でとるというよりは "リールを巻いて(仕掛けを上げる)" という表現の方が適当なのかもしれません。
シャクリ他で乗りを感じたら、リールを巻く(電動スイッチON)で構いません。
実釣編その1はこれにて…。

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