2010-10-23

さようなら半ズボン2010

異常気象(猛暑)に見舞われた2010年の夏も終り、肌寒さを感じる今日この頃…。

毎年、ヤリイカの釣果が耳に届くと船釣の世界は冬の釣物へと衣替えして行きますが、今週、私も半ズボンから長ズボンへの衣替えとなりました(涙)。

とは言っても、私の半ズボンはなかなかの優れ物。
元々は膝から下の裾が切り離せるセパレート機能付きなので、裾さえ合体させればもう暫らくの間は履けるだろうと思いきや、私の知らない恥ずかしい事実が発覚した!


ここ2年裾を合体させたことが無く、半ズボンとして使用、洗濯、使用を繰り返していたら、すっかりパンツ部が色褪せてしまい、裾と別物になってしまいました…。

写真で見ると「左程でもなく」見えるのですが、実際に履くと、どうにもカッコ悪い…。
これを履いて釣行すれば、同じ船の乗船者に限らず、立寄るコンビニの店員や、港の近くで屯しているヤンキー(死語か?)にも失笑をかうのは避けられない。

人間としてこんな小さな事は気にはせず、逆に皆さんに「笑いを提供した」くらいの寛大さ・大らかさが備わっていたなら、人生もっと違う生き方をしていたのかもしれないが、少しセコイ人間でもいい、このズボンは履きたくない!というのが私の本音。

仕方なく久々にレイリー(サロペット)を携えて訪れたのは大原です。
狙うは、ひとつテンヤならぬ「ふたつカットウ」で挑む "ショウサイフグ" 。

そうなんです。
また「おフグ様」なのです。
実のところ、過日のフグが親父さんの店で大好評!
すぐに品切れてしまい「またお願い」というメッセージが私の手元に届いていたのです。

う~、親父さんの頼みとあっちゃーしようがないか、"気になる釣宿" が逃げていなくなる訳じゃないし(と都合のよい言い訳。本当は数釣りしたいだけ…)。

だけど今回は少し難しい条件が1つ…。
お魚の旨味は皮と身の間に詰っている。
これは皮を剥いでしまうショウサイフグでも同じで、身の表面が美味しいわけだが、型が大きいと切り分けの関係で美味い部位と不味い部位(当たり外れ)が出てしまうそうで、お店で使うには型が小さい方が勝手がよいそうなのだ。

そこで、前回、大型が混ざった鹿嶋港には行かず、選んだのが大原という訳だ。
洲崎に行かなかったのは、釣果速報、勘、大原でフグを釣ったことがないといったとこ。

今週お世話になったのは、勿論はじめてとなる鈴栄丸さんです。
船宿に着くと、船長らしき方が軽トラに荷物を積んでいる…。
ガタイがよく、丸坊主だ。
少しおっかなそうに見えるその人の顔は、目がクリックリッとしていて、どことなくフグに見える。
おーこれは釣れそうだ!
と訳の解らぬ自信をもち、出船したのである。

ところが港を出た直後から海はウネリ、波は高いわ、で湾フグ出身者の私の自信は早くも揺らぎ始める。
「こんなんじゃアタリは取れねぇ」っと。

しかし、フグ船長(本当に失礼するが、ここではこう呼ぶことにする)は伊達じゃなかった。
直ぐに大きな反応にブチ当てる。
そして御題目だ。
「空アワセだよ、空アワセ!」

どうやら湾フグで痛い目ばかりみていた私の先入観は、外房や茨城では杞憂だったようだ…(今ごろ気付くな!)。
ゼロテンだけ取っていれば、アタリは手感度で取れ、アワセも十分に間に合うのだ。
更に穂先のアタリも視認できれば言うことはないが、何しろ波は3mもあるので大塚プロでもアタリを視認することは無理だろう。

そんな大原の群れの濃さに助けられ、蓋を開ければ小型80尾の規定数。
5時出船、9時に早上がり(沖上がり)で、親父さんの店のお客様に幸せを提供することに成功した。


それにしても、港の独自ルールって情報開示が進まないものか?
三浦ではコマセは3kg(人)まで&イワシの泳がせは駄目、外房ではイサキは50尾(人)まで&ビシはFL(黄色)等々。
大原(九十九里)ではフグは80尾までだそうだ。

逆に昔は今ほど情報化が進んでおらず、釣り人は常宿にしか通わなかったから、船長さん達は知っていて当然と、プライオリティを低く判断しているのだろう。

今回の9時早上がりも最初は港のルールなんだろうな、と勘違いしていた私…。
フグ船長の資源保護を意識した判断だったことに後から感服した。
だが、暫定竿頭の私としては、その一寸先が知りたいところでもあるが…。

P.S.
洲崎では同日「束」だったそうな…。
勘は当てにならん!
今回の私のショウサイフグ・インフレーション値 @118.75-/尾

0 件のコメント:

コメントを投稿