ところが、知人は前日遅くまで酒を飲んでしまったようで調子が悪そう。
しかも、早朝の指がサブイったらありゃしない!
更ぁーに、解禁(10月)から好調を維持してきたフグ様までご機嫌斜め。
釣れない…。
船長曰く「フグもインフルエンザにかかった」んだそうだ…。
そこで空かさず常連さん。
「じゃーマスクして釣れば大丈夫だな!」がっはっはっはっはっ
百戦錬磨は元気だ。
その元気も徐々に萎えはじめる。
だってフグが船中でたまーにポツンと上がる程度の渋さですから…。
そうなると百戦錬磨達にも着席スタイルが目立つようになる=更に釣れない。
当然、知人も我慢(釣れない)の限界に達し、マーライオン(ろーげ&キャビンでダウン)に化けてしてしまいました。
そこで、このブログにフグ情報を求めていらっしゃった方にアドバイス。
「フグは座ってたら釣れません!」
外房や鹿嶋でのメインの釣り方であるタイム釣り≒凡そ5秒毎に空アワセで引っ掛けるのは話が別ですので、カットウ釣りでしっかりとアタリを見極めたい方への限定(湾フグの釣り方です)。
座ってしまえばアタリは見極められないのです。
考えてみて下さい。
フグは海底(付近)に居ます。
仕掛けは着底しているか、少なくとも底を少し切った状態でなければなりません。
着底時のアタリを取るには、ラインは張らず緩まずのゼロテンションが基本です。
外房や鹿嶋ではガツガツガツと誰にでも判るアタリもありますが、よ~く穂先やラインを見ていれば、プッとした穂先の揺れや、ラインが震えるようなアタリしか出ないことも多いです。
このゼロテンションが船の揺れで抜けてしまえば、アタリがあっても目にも手にも伝わらなくなります。
一方、錘が底を切っている状態では、アタリを感じてアワセても掛りが悪い。
餌鉤の真下からエサを突いているのであればアワセ≒カットウに掛るが、エサの横から突いている場合、カットウが素通りしてしまう可能性が高い。
故に多くの方は中層でアタリを感じても、一旦、仕掛けを着底させてからアワセを入れるのです。
仕掛けが着底していれば、フグがどの方向から餌鉤を突こうが、カットウの軌道に入るので掛る確率が高くなる。
言い換えれば、中層で必要となる包囲網は360度なのに対し、仕掛け着底時の包囲網は(海底が180度分の確立を阻んでくれるので)半分で済むのです(確率は倍以上になる)。
然るに、竿の振幅で調整が求められる着底・ゼロテンションの維持が座っていては大雑把となり、アタリを見逃すという訳だ。
ダイワの謳い文句だが、「釣れた」より「釣った」の方が釣りは面白い。
更に私の経験上、タイム釣りよりアタリを見極めた方が釣果もよい ″筈″ だ。
脱線しました。
話の軌道も修正します。
そんな渋~い状況も9時頃に一変します。
お約束で潮下(当日は艫)からどんどん竿が曲がる入れ食いタイム突入です。
こうなると指の寒さもどこかにすっ飛びます。
流石に知人も仲乗りさんに起こされて、キャビンから抜け出て頑張りました、が、この入れ食いタイムも30分程で終息…。
知人もキャビンに帰っていきました。
その後は、またまたパッとしない。
百戦錬磨達もまたまた着席=釣れません。
でも、私のようなオチャラケ釣師はそんな時こそ練習をするのです。
なんてね。
実はカワハギを釣っていて、北枕ばかり掛れることがあったのでカワハギの釣り方を試してみました。
仕掛けを中層に持ち上げて(軽い叩きをmixしながら)落とし込むと、ポツポツポツと3連釣!
-----2011.01.25追記-------------------
今日、つり丸最新号を立ち読みしていたら、同じよ
うな誘い下げの記事が載っていた。
決して、読んで真似た訳でないことを追記しておく
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もしや…これは、私だけの「いただき」モードかぁ~!
と思いきや、その後は ″しぃ~ん″ 。
そのまま沖上がりを迎えたのでした。
船が帰港する頃に長い冬眠から覚めた知人がボソッと「恥しいから一緒にしておいて」と私の桶にフグを入れます。
自分の数を数えていなかったので貰った数は判りませんが、数してみると計60尾。
百戦錬磨達を抜いて竿頭になってしまいました。
このことは、このブログ読者だけの内緒ですよ!
詳しくは「こちら」をご覧ください。
因みに知人の釣果(裾)は、船長のブログでは15尾になっていますね(笑)。
最後に「なんちゃって」な今回のフグ・インフレーション値は、@158-/尾也。
-----ブログ後記---------------
そんな渋々だったフグ様でも、お料理されればヒーローです。
昨夜のおつまみは「みぞれ揚げ」でした。